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第4話 間違い。
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ガタガタガタガタゴトッ。やっと着いたか。
馬車は、目立ちにくい、裏口に止められた。
毛布をかけ直し、顔を見えないようにした。
この方に、とっては、窮屈な思いをした、
場所なんだろうな。可哀想に。
見つけ出したばかりに、こんな運命を
背負わないといけないなんてな。
「隊長、代わりましょうか?」
「いや、いい。俺がする。」
仲間は、なぜか、ニヤニヤしていた。
探し出したから、これで、俺たちの、任務は
終わりだ。これで、終わりかと思うと、
かなり名残惜しかった。
俺は、ゆっくりした歩みで、眠った
このお方を、お姫様抱っこで、馬車を
降り、待ちかねた方のもとへ、
連れて行った。
このまま、この方を、守りたい。
コンコン。
「夜分、失礼します。」
「入れ」
「はい。」ガチャ。パタン。
「見つかりました。」
ガタッ
「見つかったのか?やっと。んっ?
寝ているのか?」
「馬車で、ゆられたら寝てしまいました。
教会に、いました。」
「教会?やはり、嫌だったのか。兄様の
力が足りなくてすまん。リマーニ。」
ばさっ。
……。
「この子は、誰だ?」
「えっ?」
「だから、この子は、誰だ?私のかわいい
弟リマーニに、似ているが、違う。」
「身代わりか。いやでも、まずいよな。」
えっ?王子の弟ぎみでは、ないのですか?
人違い?身代わり?間違えた?
まずい?
「あと、1か月半後には、私のかわいい、
リマーニの成人の儀だ。合わせの儀が、
嫌なら、間にあわせでも、最悪、
身代わりを……。でも、その子の、
親御さんが、心配するよな。」
王子の言葉に、俺の頭は、真っ白になって
いくような気がした。
チマリ目線
私は、夢をみていました。
お父さんが抱っこしてくれて、
お母さんが、笑っている夢。
お母さんは、いいところのお嬢様だった
らしいけど、お父さんと、身重の、
お母さんとで、身分差ありの、
駆け落ちしたらしい。
恋愛の事、出会いなどを聞くと、
照れているのか、いつもはぐらかされて
しまっていた。
流行り病が、収まったのに、
戻ってきたら2人とも、眠るように、
亡くなってしまった。
何度も出てくる、倒れる瞬間の夢。
両親が、亡くなった瞬間の夢。
お留守番、1人は寂しかった。
畑や、簡単なお手伝いも、
すぐ終わるから、すぐさみしくなる。
「1人にしないで。」
なぜ。連れていってくれないの?
私も一緒に「死にたい。」
さみしい。
アラン隊長目線
「死にたい?どうゆう事だ。」
泣きながら、寝ている。
「わかりませんが、馬車で、寝ていた時も
同じような事を、言っていました。」
「起きたら、事情を聞かないとな。あと、
リマーニが、見つかるまで、身代わりの
お願いも、しないといけないな。」
「それにしても、似ている。目の色は
何色だ?」
「ぱっと見は、黒ですが、光の加減で、
紫、茶色、青色系にも見える、不思議な瞳
の色でした。」
王子は、はっとしたような、表情をしていた。
「アラン、私の目は、何色に見える?」
「王子の目、紫、茶色、青……。」
王子は、にっこり笑っていた。
「事情と、この子の事、調べてくれ。
警護も、引き続き頼む。」
馬車は、目立ちにくい、裏口に止められた。
毛布をかけ直し、顔を見えないようにした。
この方に、とっては、窮屈な思いをした、
場所なんだろうな。可哀想に。
見つけ出したばかりに、こんな運命を
背負わないといけないなんてな。
「隊長、代わりましょうか?」
「いや、いい。俺がする。」
仲間は、なぜか、ニヤニヤしていた。
探し出したから、これで、俺たちの、任務は
終わりだ。これで、終わりかと思うと、
かなり名残惜しかった。
俺は、ゆっくりした歩みで、眠った
このお方を、お姫様抱っこで、馬車を
降り、待ちかねた方のもとへ、
連れて行った。
このまま、この方を、守りたい。
コンコン。
「夜分、失礼します。」
「入れ」
「はい。」ガチャ。パタン。
「見つかりました。」
ガタッ
「見つかったのか?やっと。んっ?
寝ているのか?」
「馬車で、ゆられたら寝てしまいました。
教会に、いました。」
「教会?やはり、嫌だったのか。兄様の
力が足りなくてすまん。リマーニ。」
ばさっ。
……。
「この子は、誰だ?」
「えっ?」
「だから、この子は、誰だ?私のかわいい
弟リマーニに、似ているが、違う。」
「身代わりか。いやでも、まずいよな。」
えっ?王子の弟ぎみでは、ないのですか?
人違い?身代わり?間違えた?
まずい?
「あと、1か月半後には、私のかわいい、
リマーニの成人の儀だ。合わせの儀が、
嫌なら、間にあわせでも、最悪、
身代わりを……。でも、その子の、
親御さんが、心配するよな。」
王子の言葉に、俺の頭は、真っ白になって
いくような気がした。
チマリ目線
私は、夢をみていました。
お父さんが抱っこしてくれて、
お母さんが、笑っている夢。
お母さんは、いいところのお嬢様だった
らしいけど、お父さんと、身重の、
お母さんとで、身分差ありの、
駆け落ちしたらしい。
恋愛の事、出会いなどを聞くと、
照れているのか、いつもはぐらかされて
しまっていた。
流行り病が、収まったのに、
戻ってきたら2人とも、眠るように、
亡くなってしまった。
何度も出てくる、倒れる瞬間の夢。
両親が、亡くなった瞬間の夢。
お留守番、1人は寂しかった。
畑や、簡単なお手伝いも、
すぐ終わるから、すぐさみしくなる。
「1人にしないで。」
なぜ。連れていってくれないの?
私も一緒に「死にたい。」
さみしい。
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「死にたい?どうゆう事だ。」
泣きながら、寝ている。
「わかりませんが、馬車で、寝ていた時も
同じような事を、言っていました。」
「起きたら、事情を聞かないとな。あと、
リマーニが、見つかるまで、身代わりの
お願いも、しないといけないな。」
「それにしても、似ている。目の色は
何色だ?」
「ぱっと見は、黒ですが、光の加減で、
紫、茶色、青色系にも見える、不思議な瞳
の色でした。」
王子は、はっとしたような、表情をしていた。
「アラン、私の目は、何色に見える?」
「王子の目、紫、茶色、青……。」
王子は、にっこり笑っていた。
「事情と、この子の事、調べてくれ。
警護も、引き続き頼む。」
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