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第28話 図書室にて
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ストルグ王子、リマーユ王子、アラン隊長は
図書室にいました。
リマーユ目線
「リマーユが、本を読んでいる。
幻覚を見ているのか?」
失礼だな。
「幻覚ではなく、白昼夢でもなく
信じ難いことに、現実です。」
アラン隊長まで、失礼だ。
「ストルグ王子、アラン隊長、
久々にあったセリフが、それですか?」
「行方知れずで、理由もそこそこで、
実の兄にすら、挨拶なしとは、
悲しいね。」
あんたのせいだろうが。
「悲しくて、さみしくて、眠れない、
夜を何日過ごした事だろうか。私は、
こんなにも、やつれてしまっよ。」
グッスリ寝てるだろうし、目の下に、
クマのカゲすらないだろうが。
誰がやつれてるんだよ。
あの子が、アンタのせいで……。
ムカつく。
「お兄ちゃまって呼んでくれないし、
冷たい子に、育ったもんだ。育て方
間違えてしまったか?」
「そんな、気持ち悪い呼び方
一度も、した事ないし、
育ててもらった覚えもない。」
「俺がいない方が、動きやすいだろうし
殺される心配が、少ないだろうからね。」
「あんたに、捕まるまでは、かなり
楽しく過ごせたよ。」
「まさか、身代わりをたてるとは、
思わなかったし、あんたが、
俺にも、この子にも、薬を盛ったから、
あの子は、あんなに、やせ細り…。」
ちっ。
「あんたのせいで、食べたり
飲んだりするのを、辞めたんだろ。
死ぬのを望むほど、嫌なんだろうな。」
「……。」
「この子も、殺す気だったの?
使い捨て?消されると、
思ってるよ。完全にね。」
「ち、違う。」
「何が、違うの?」
「やはり、勘違いされていたのか。
リマーユにも、気づかれていた。」
「薬を飲ましたのは、儀式までの
逃亡防止と、してだった。」
「あの子は、脱走を、試みる
子だったの?」
「…リマーユを使い、悪巧みしている、
勢力を、病気に、見せかけた
リマーユで、誘ってただけだ。」
「おとり。」
「よけーたち悪い。」
「成功したら、ちゃんと、
償うつもりだったんだ。」
「本人の承諾なしで、周りは、
信用出来ないやつばかり、
しかも、食べ物も、飲み物も、
薬盛られている。逃げ出せず、
いつ始末されても、おかしくない状況。」
「……。」
「あなたのせいで、あの子は、
あと数日で、まもなく亡くなるよ。
ちょうど、独り身で、周りも
親しい人、おつきあいして
いなかったから、よかったですね。」
「……。」
「あなたの、独りよがりで、何人の
人を自滅に追いやってるんですか?」
「……。」
「俺は、あの子を、守る。兄弟姉妹
じゃないし、近い親戚だろうけど、
婚姻は結べる。あの子は、俺が守る。」
図書室にいました。
リマーユ目線
「リマーユが、本を読んでいる。
幻覚を見ているのか?」
失礼だな。
「幻覚ではなく、白昼夢でもなく
信じ難いことに、現実です。」
アラン隊長まで、失礼だ。
「ストルグ王子、アラン隊長、
久々にあったセリフが、それですか?」
「行方知れずで、理由もそこそこで、
実の兄にすら、挨拶なしとは、
悲しいね。」
あんたのせいだろうが。
「悲しくて、さみしくて、眠れない、
夜を何日過ごした事だろうか。私は、
こんなにも、やつれてしまっよ。」
グッスリ寝てるだろうし、目の下に、
クマのカゲすらないだろうが。
誰がやつれてるんだよ。
あの子が、アンタのせいで……。
ムカつく。
「お兄ちゃまって呼んでくれないし、
冷たい子に、育ったもんだ。育て方
間違えてしまったか?」
「そんな、気持ち悪い呼び方
一度も、した事ないし、
育ててもらった覚えもない。」
「俺がいない方が、動きやすいだろうし
殺される心配が、少ないだろうからね。」
「あんたに、捕まるまでは、かなり
楽しく過ごせたよ。」
「まさか、身代わりをたてるとは、
思わなかったし、あんたが、
俺にも、この子にも、薬を盛ったから、
あの子は、あんなに、やせ細り…。」
ちっ。
「あんたのせいで、食べたり
飲んだりするのを、辞めたんだろ。
死ぬのを望むほど、嫌なんだろうな。」
「……。」
「この子も、殺す気だったの?
使い捨て?消されると、
思ってるよ。完全にね。」
「ち、違う。」
「何が、違うの?」
「やはり、勘違いされていたのか。
リマーユにも、気づかれていた。」
「薬を飲ましたのは、儀式までの
逃亡防止と、してだった。」
「あの子は、脱走を、試みる
子だったの?」
「…リマーユを使い、悪巧みしている、
勢力を、病気に、見せかけた
リマーユで、誘ってただけだ。」
「おとり。」
「よけーたち悪い。」
「成功したら、ちゃんと、
償うつもりだったんだ。」
「本人の承諾なしで、周りは、
信用出来ないやつばかり、
しかも、食べ物も、飲み物も、
薬盛られている。逃げ出せず、
いつ始末されても、おかしくない状況。」
「……。」
「あなたのせいで、あの子は、
あと数日で、まもなく亡くなるよ。
ちょうど、独り身で、周りも
親しい人、おつきあいして
いなかったから、よかったですね。」
「……。」
「あなたの、独りよがりで、何人の
人を自滅に追いやってるんですか?」
「……。」
「俺は、あの子を、守る。兄弟姉妹
じゃないし、近い親戚だろうけど、
婚姻は結べる。あの子は、俺が守る。」
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