不幸体質の私、トリップ先は○○ですか?!強面男性と童顔女性の物語。

カヨワイさつき

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カセンドラー

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地上に戻った神以外の皆。
ミーナ、ユリ、ゼルン、マキは、
ため息をついた。

荒れ果てた大地に、あちこちが壊れた建物。
ほぼ全壊状態の建物が多くあった。
澄みきった青空だけが寒々しく感じた。

まずは、どこから手をつけるべきか
わからないほどだった。
本日はミーナとユリの結婚披露宴
7日目の最終日だった。

「こんな時こそ、気落ちしてる方も
いるけど、披露宴最終だし……。」
マキは、ユリに話しかけていた。

「そ、そうよね。被害者もいるけど…
助かった人たちの為にも、今日は…。」
ユリはミーナを見上げた。

「あぁ。動ける者はとりあえず、炊き出し、
しようか。
少し豪華にいこうか。俺らの祝いと皆への
弔い。美味しい物を食べて、明日から、
頑張れるようにしよう。」
「そうですね。明日は、弔い酒と
炊き出ししながら、被害を調べていこう。」
「おっ。ゼルンにしては、いい考えだ。」
「酷っ。私に対して酷っ。」

早速、兄たち、王に掛け合い、披露宴で
使う予定の食材と炊き出し用に追加した
食材で、少し豪華なご飯を皆で、いただく
事にした。

「これから、どうしようか?」
「大きな建物を先に、修繕してから
寝泊りできる場所と、医療班を作り派遣。
全壊したお家の人を中心に、区画整理。」
「長官?」
「前いた世界の記憶や、綺麗に区画整理された
街並みを思い出したのよ。あとは、風水
とかも関係あった気がするけど、その辺も
うろ覚えだわ。ごめんなさいね。」
「マキさん、凄い。確かに前の世界に
区画整理してた場所あるわね。」
「えぇ。」
マキとユリの会話は進み、前世の日本の
話になり、微笑ましく見守るミーナと、
ゼルン。そして、ミーナの兄たちと
弟に王位を譲りたい兄である
この国の王であった。

「せっかくだから、今回の炊き出しした
仮設のかまどなども、ちゃんとした
カマドをつくって、年に一度の避難訓練や
お祭り、もう起きて欲しくないけど、
災害対策として、設置するのもいいかもね。」
「うん、うん、それいいかも。そして、
簡易休憩場的なベンチや日除けもあれば
便利かもね。」
「休憩場、公園…。」
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