上 下
11 / 225

第11話 ご主人様と 家礼

しおりを挟む
グラン・アーザ目線
彼女の好みが、わからないので 
早急に色々な食事を用意させ、
テーブルに 並べさせた。
料理人も、なぜか 
張り切ってくれたようで
飲み物やデザート
おつまみ系や 、数種類のスープ 
 肉 魚 色々な料理が テーブルに
乗せきらないほど ならべられていた。
ぐぅー。
かわいいお腹の音が、聞こえてきた。
彼女は 恥ずかしいのか、
赤くなりうつむいてしまった。
ぐぅー。
かわいい音がまた、
鳴りますます、かわいい。
ヤバイ、表情を引き締めなければ、
にやけるのが、ばれる。
「どれでも 好きなだけ 飲む食いしてくれ。」
彼女のひざの上にいる守護獣に 
何度も嫉妬してしまう。
その、かわいい顔を俺にむけてくれ。

家礼のホーン
グラン・アーザ様は、
お腹をすかせたお嬢様の 
顔をじろじろにやけながら、
みつめてました。
かわいそうに。
なかなかお食事を、勧めてあげない。
ご主人様は、鬼畜ですか。
ついつい、ご主人様を
にらんでしまいました。
一瞬、お嬢様と目があったので 
笑顔おくると、即、そらされて 
しまいました。
「ありがとうございます。」と
先程より、柔らかな表情をしたお嬢様が 
ご主人様へ 、声かけされているのに 。
ご主人様は 、照れているのか 
凶悪な 表情を何度も されていました。
「グラン・アーザさん、ごめんなさい。」
お嬢様が ご主人様に 謝っている。
とうとう ご主人様の、凶悪な顔に 
たえれなかたのか
ショックの あまり
ゴンっ
ご主人様の頭を 銀盆で
ゴホッ。ゴホッ。ゴホッ。
手が滑ったのか、運悪く銀盆が、
ご主人様の頭にちょうどいい所に、
落ちてしまいました。
少し、銀盆に凹みが 
出来てしまいました。
後で、修理しなければと思いながら、
お嬢様に食後の飲み物を、おすすめし
香り高いコーヒーを 、丁寧に 入れ、
お嬢様とご主人様に、そっと 置くと
ご主人様の、咳払いが 聞こえました。
変な間をあけて、少し大きな声で彼女に、
「質問が、いくつか 、あるけど 、いいか?」
とおっしゃっていました。
お嬢様は、やはりご主人様が、
怖かったのかうつむいてしまいました。
わたくしは主人様を
にらむしか、できませんでした。

グラン・アーザ目線
彼女に、ゆっくり口調で わかりやすく
俺なりに優しく質問してみた。
 名前や年齢 住んでいたところ  
なぜ 森にいたのか きいてみた。
「私は、ココ・メイ、じゅ 17歳」
か弱い かわいい声で教えてくれた。
ココ・メイ。
ココ。名前まで かわいい。
彼女ココの守護獣が 、
彼女に、抱きしめられているのを、
うらやましく思いながら、名前が 
わかった喜びで いっぱい になった。
「気づいたら 私も …この子も 
森の中に いて…探すため …あの場所で…
でも 疲れたから…」
震えながら 彼女はたどたどしく
森にいた 理由を
語ろうと してくれていたが
あまりにも 思いつめた表情に
「もう いい。」
と言うと 上目遣いで 
「グ  グラン・アーザさん、ごめんなさい」
ダメだ。我慢出来ない。
困っている彼女をほってはおけない。
絶対 守ってやる。
あやまるな。俺が 守ってやる。
彼女を抱きしめながら、思っていると
守護獣から魔力が膨れ上がり、
俺はまた、吹っ飛ばされていた。
しおりを挟む

処理中です...