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第134話 神々の解決策

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ジョルジュや、グランは、
神々の、提案と、こころの
名付けの話を聞いて、
しばらく、ほんのわずかだが、
ぼうぜんと、していた。
………。
「こころ。」
グランは、無意識のうちに、
握りこぶしを作り、険しい表情で、
色々な、感情を、必至に
押さえ込んでいる様であった。
ジョルジュとグランは、ほぼ同時に、
「ありがとうございます。」
と、神様達に、深々と頭を下げた。
ウサリス、ウルク、プリエラ、
マスミン・ジャスミンも、
続いて、頭を下げて、神様達に、
次々と、お礼を述べていった。

「これでいくのね。いいのね。」
「わかったわ。」
「ある程度騒ぎが、おさまったら、
この、どんよりしたものを
色々、浄化していきましょうね。」
女装神様は、話をすすめていった。

こころ目線

なんだか夢の中?私、眠ってる?
私は今、寝ている姿を見下ろしている、
自分自身が、いました。
あれ?なんでだろ?どうなってるの?
部屋の中では、見たことがある
神様や、はじめて見る神様がいました。
だれ?
話し合いを、しているようだけど、
女装神様が、自分自身の父親?
小さい時に、亡くなったのに、
なんで、神様と名乗って、
何してるんだろ?
初めて逢った時の、懐かしさ、
違和感は、この事だったの?
でも、なんで女装なの?
趣味?
グラン様。
ついつい、見つめてしまうわ。
グラン様を見ると、何故だか、
泣きそうになってしまう。
迷惑ばかりかけているし、
役に立たない、私に、
好きだとか、愛してると、
言ってくれた、私の大切な人。
ごめんなさい。
ごめんなさい、グラン様。

皆が、私を助けようと
してくれている。
浅はかな行動をした私を、
責めもせず、なぜ?
起きて、謝らなきゃ。
早く、起きないと。
でも、まだ眠い。
夢の国のピエロ様が、にっこり
笑いかけてくれた、気がした。
スーッと、意識が、遠ざかり、
あれ?自分の身体に、戻った?
感覚あるし、重く感じるわ。
眠い。でも、起きなきゃいけない。
早く。早くしなきゃ……。
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