男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき

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4 彼シャツ?

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***クロード・アッベツ・ルーモイ目線***

仮眠を取る前に気を失った子どもの
(3~4歳に見える)頬や手についた血を
落とすため上等な服を脱がした。
1番の驚きは魔法の鞄らしき物に
付いていた見たことがない紋章。
やはりどこかの国の貴族か
はたまた王族なのか?
特殊な物で染められているのか
材料や材質もわからない。
見てはいけないとは思いながらも
特殊な構造の魔法の鞄は、思いのほか
簡単にあいた。
見た目以上に開け閉めしやすい。
すごい技術だ。
かなりの技術者がいるに違いない。
まさしく魔法の鞄だ。
そこにはカモフラージュなのか
同じような素材で縫製もかなり
しっかりした物が入っていた。
服や、柔らかな布、伸び縮みする
下着や衣服が多数入っていた。
ここで着るには相当高級な物であり
寒い場所に住んでいたのか
服の生地も厚みがある物が多かった。
かなりの魔力を感じるがやはり
個人登録の魔法の鞄だからか
中身の全てを見る事は出来なかった。

見た事がない黒い皮?のベルトは
高級な雰囲気を醸し出していた。
下着?は、なめらかで柔肌を
包み込むような伸縮する
不思議な生地で出来ている。
何度も伸ばしたり縮めたりしたが
すぐに元の形になった。
すごい素材だ。
身につけている物は全て
高級な品、しかも不思議な作り。
濡れた布で、汚れた血や
土埃を拭いとっていた。
返り血ばかりだった事にホッとした。
みてはいけないと思いながら
身元がわかるものがあるか
見れば見るほど、わからなくなった。
「君は……。」
薄い高級な紙の薄さには驚くばかりだし、
整った文字の羅列は呪文のように
美しく、異国の文字は読めなかった。
所々、景色をそのまま写しとったような
スベスベする紙には、高度な技術と
相当な魔力の持ち主がいるに違いないと
思ったのだった。
異国の貴族や王族ではなく、はるか
古(いにしえ)にいたとされる神族なのか?
髪は艶やかな黒、まぶたで隠された
その瞳も吸い込まれそうになるような
黒い宝石。
例えようがないほどのキレイな瞳。
女の子にも見える可愛い幼児には
男性の証としてのものがついていた。
「……。」
恐れ多い可愛いらしさ。
愛らしく愛しい。
決してアレが可愛いってわけじゃない。
顔形、体型もだが身体に沿った大きさ。
子どもらしい大きさだ。
悪いが逃すつもりはない。
君が魅惑的なのがいけないんだ。
幼児愛好者とかではないが
君の素晴らしい素質と不思議な
魅力に取り憑かれた男だと思ってくれ。
俺の着替えを取り出し幼児に着せた。
これ以上裸を見ていると
目に毒だったから。だが失敗した。
自分の服を着せたら余計にダメだった。
子ども服はない。
筋肉がついたのか以前着ていた
小さくなった服を着せたのだが……。
やばい、可愛い。可愛すぎる。
幾重にも折り曲げたシャツの袖、
上までとめたボタンなのに
ずり落ちるシャツから見える
なだらかなカーブの肩。
まるで自分のモノになったかのようだ。
彼とは言葉が通じなかった。
無意識に、魔力を込めた体液を
彼に注ぎ言葉を通じるようにしたが
自分を褒めたかった。
量にもよるが、体液だと数時間しか
持たないはずだ。
効果を持たせるなら、魔具や魔核
あのボアの核なら言葉を通じる様に
するだけなら、数ヶ月…一年はもちそうだ。
魔石もあるが却下だ。
効果の短い体液で、言葉が通じるようにしよう。
誰にも手出しはさせないように。
     ***
「あれ?」
「チアキそんな可愛い顔して、どうしたのかな?」
「クリョ、ロードしゃま(様)
俺は可愛くないよ。調子に
にょり(の)そうだし認めちゃくないけど…
ク、ロードしゃまは、たぶん
かっこいいし、しゅごいたくましーし
あったかいんだよ。」
「甘い愛の告白ありがとう。
うれしいよ、私のチアキ。」
神?精霊?妖精か?!
同じ人族とは思えない可愛さだ。
私のチアキだ。
神の国には帰さない。
どこからきたのかは今は聞かない。
聞いたらチアキは思い出して
帰りたがるかもしれないから。
優しく囲い込み、美味しいもの
楽しい事を与えよう。
顔を真っ赤にし、膨れていたチアキは
あたりを見回していた。
「ク、ロードしゃま、あの
ちゅみ(積み)あげてる荷物
なんだかちょっと生臭い気が
…しゅ、するんだけど、何?」
俺の名前をゆっくり言うチアキが
可愛すぎる。
どの部分も可愛くて今にも折れそうな指。
俺の色の指輪や腕輪をはめたら
似合うだろう。
申し訳なさそうに話すチアキを
ぎゅっと抱きしめた。
「…先ほどのチアキが仕留めた獲物だ。
念の為解体しておいたが、ギルドに
売りに行くなら早めがいいぞ。」
「あ、ありがとうございま、す。
あと、耳元で言わないで。
くしゅぐちゃい(くすぐったい)。」
「わかってる。耳元で話すのは
わざとだから諦めろ。」
そう言ったらさらに真っ赤になりながら
俺の膝の上で頭をぶんぶんしていた。
髪が短く柔らかい髪の毛が頬をかすめ
くすぐったかった。
「売りゅとしたら、買いちょり(とり)
してくれりゅお店は遠いんでしゅか?」
「買い取りのお店……冒険者のギルドなら
わりとすぐ近くにあるから……。」
俺の名を出したらここまでくるだろう。
神のチアキ、身分ならチアキの方が上
なのに偉ぶる事もなく、変に腰が低い。
ここはひとつ、俺の可愛いチアキを
見せるためにもギルドに赴こう。
「連れていってやるよ。」
「あ、ありがとうございましゅ。」
チアキの眩しい笑顔に少しの
罪悪感を感じたクロードだった。
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