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『さよならとありがとうを』
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『ねぇ、アンティークドールって知ってる』
ふと耳に入ったそんな噂話
信憑性なんて皆無だ
それでも今の僕にはそんなものでも縋る他なかった
賑やかな街を抜け、人通りの少ない路地の先、その店はそこにあった
その店の扉を開けば、カランカランと軽快な音が鳴る
「いらっしゃい」
そう言い微笑みかけてくる少女
綺麗な長くふわふわとした金髪に水色の綺麗な瞳
見た目はまるでフランス人形のようで、声は飴玉をコロコロと転がすような甘くて軽やかな透き通る声
誰もが見とれるような美少女
まるでここだけ世界から切り取られたような、別世界のような不思議な感覚に陥る
「それで、何をお探しですか?」
固まる僕をものともせず、少女はそう問いかけてくる
「あ、アンティークドール、アンティークドールを探してるんだ」
そう口にした僕に彼女はそう言うのがわかっていたかのように微笑み紙とペンを差し出してきた
「これは契約しょです
こちらにサインだけお願いします」
言われるがままそれを受け取り、サインをすると、僕は店の奥へと通された
「ところであなたの名前は?」
「僕はベニート、べニート・アンドレーア」
「そう、いい名前ね
さて、ここで聞かせてもらうわ」
そう言い彼女は長い廊下の先、開けた大きな部屋の真ん中で立ち止まった
「べニート・アンドレーア、あなたがもう一度会いたい大切な人は誰?
あなたがアンティークドールにしたいのは誰?」
「僕は、僕がアンティークドールにしたいのはエルマ、エルマ・サルヴァトーレ
僕の幼なじみだ」
「そう、で、その子が死んだのはいつ?」
「き、昨日の、早朝だよ」
「そう、なら全然余裕ね」
「余裕って、何が?」
「ふふ、アンティークドールを作るのがよ」
「はあ・・・」
「アンティークドールっていうのはね
輪廻輪に帰る前の魂を捕まえてそれを#本気人形に組み込み、そうすることで作り上げるものなの」
「なる、ほど」
「だからこそ成長こそしないものの、その人そっくり、いえ、その人だと言っても差支えのない人形を作ることが出来るの
まぁ、その依代となるドールの本体は私が作るからその子の写真とかが必要になるの
だから明日にでも持ってきて、その間に魂を捕まえておくから」
そう言って彼女は僕に微笑みかけ、手を振った
彼女はこれ以上何も聞かないといった様子だった
だから仕方なくその日は僕は店を後にした
――――――――――――――――――――――――
次の日同じように店の扉を開けると彼女はにこやかに出迎えてくれる
「いらっしゃい、べニート」
「えっと、これ、エルマの写真です」
「ん、ありがとう」
そう言い彼女は写真を受け取り、立ち上がった
「あの、えっと・・・」
「ん?どうしたの?」
「ぼ、僕はどうしたら?」
「別に好きにしたらいいよ、ついてくるならついてきたらいいし、帰るなら帰ったらいい、君に任せるよ」
そう言い彼女はひらりとスカートを揺らめかせ、奥へ続く廊下へと歩みを早めていく
僕はそれを慌てて追いかけた
廊下をぬけ、昨日の大きな部屋の傍らにある扉を抜けた先そのには古ぼけた、けれど綺麗な作業室があった
ドールを作るのに使われると思われる数々の部品や道具が沢山あった
「えっと、僕、ここに入っても大丈夫なんですか?」
「ええ、ものを触りさえしなければ」
そう言い彼女は長い髪を上に1つに束ね、眼鏡をかけた
「眼鏡、かけるんですね」
「ええ、作業の時だけね」
そう言い彼女はこちらには目もくれず作業を進める
「そう言えばあなたの名前はなんて言うんですか?」
「私?私の名前なんて聞いてなんになるの?」
そう言い彼女は一旦手を止め、こちらに振り返る
「べ、別にどうってことは・・・」
「そうでしょ、私の名前なんて知ったところであなたにはなんの意味もないでしょ」
そう言いまた黙々と作業を再開する
それからは僕は何も言えず、沈黙が続いた
「はい、出来た」
彼女のその言葉に顔をあげればそこには彼女そっくりのドールが座っていた
「ほら、名前を呼んでみて」
「は、はい・・・エルマ、エルマ!!」
ゴクリと唾を飲み、力を込めて彼女の名前を呼ぶ
するとドールは数秒してからパチパチと瞬きをし、その綺麗なペリドットの瞳を見開いた
「べ、べニート・・・?」
「そうだよ、僕だよエルマ」
「ふふ、運命の再会おめでとう
それじゃお代は€10万お願い」
そう言い手を差し出してくる
そんな彼女に用意していた小切手を渡した
「うん、確かに
じゃあ、これ、説明書ね」
そう言い彼女から説明書を受け取り、お辞儀をし、エルマの手を引き店を後にした
――――――――――――――――――――――――
「ねぇ、べニート、これってどうゆうことなの?私死んだはずなんだけど」
「あ、え、いや・・・ねぇ、それよりあの夜景な綺麗な丘に行こうよ
約束してたでしょ」
そう言いエルマに笑いかける
エルマはまだ納得いかないようだがそれでも頷いてくれた
それから2人で手を繋いで丘まで歩いた
長い道中色んな話をした
たわいの無い話
「はぁ、ついた!!!」
「本当だね」
ついた丘の上暮れていく日、と訪れる夜の気配
ぽつりぽつりと灯る光が訪れた闇の中で点々とひかり、街を彩る
「わぁ!!綺麗」
「本当だね」
「ねぇ、アンティークドールって知ってる?」
「え?」
「ふふふふ、私が気づいてないと思った?」
「だって・・・」
「はっきりとあるんだよ、死んだ時の記憶」
「そんなの・・・」
「ありがとう」
「え?」
顔上げた先思いのほか近くにあって目を見開いた
そして息を着く暇もなく触れる唇同士
ドールなのにその唇は柔らかく暖かい
「そしてごめんね、勝手に死んじゃって」
「そんなこと、僕は・・・」
溢れ出す涙が止まらない
目の前がかすみ、彼女の顔すら上手く見えない
「ありがとう、死んだ私を思ってくれて、ごめんね、ちゃんとさよならって言えなくて」
「そんなの、そんなのどうだっていい!!
だって、君は、エルマはもうアンティークドールなんだよ!いつまでだって一緒にいられるだ
だから、だからそんなこと・・・言わないでよ・・・」
泣き縋る僕にエルマは困ったように笑って頭を撫でた
「ダメだよ、さよならしなきゃ
ねぇ、前を向いてよ、私の分まで生きて
私に縛られないで幸せになって、ね」
彼女の声は震えていた
きっと彼女だって辛いのだ
わかっている
「ねぇ、僕はエルマじゃなきゃダメなんだ・・・」
絞り出した声はあまりにも弱々しく、情けない
「大丈夫だよべニートなら、だから、お願い、私のことは忘れて」
消え入りそうな儚い声に彼女の体はカタカタと歪な音をかなでだす
「ほら、もうダメみたいだし」
顔を上げた先彼女は笑って頬をかく
酷く痛々しく、困ったように笑う
相変わらず作り笑いが下手な彼女
「忘れるなんてできない、したくない
だから最後にも1回、もう一回だけキスをしよう」
踏ん切りがついたわけじゃない
それでも迫る最後を受け入れるしか無かった
だからこそ覚悟を決めた
そんな僕の最後のわがままにエルマは目を見開いた
そして照れくさそうに笑って目を閉じた
近づく距離と触れる唇
触れ合った唇はもう先程のように柔らかくも暖かくもなかったけれど、それでも確かにエルマを感じられた
離れた唇にエルマは目を開きしっかりと僕をとらえ、泣きながら笑った
「ありがとうべニート、大好きだよ」
最後にそう言い、彼女は目を閉じた
「エルマ・・・僕も、僕も大好きだよ」
そう呟き、どんなに涙を流そうともうエルマは動かない
手の中のエルマは冷たい人形になっていく
さよなら、ありがとう
きっとしばらくは前なんて向けないだろう
それでもきっと前を向く
そして彼女の分まで人生を楽しむ尽くしてやる
そのんな思いを胸に僕は立ち上がった
――――――――――――――――――――――――
「あら、もう壊れちゃったみたい
今回早かったわね」
広い部屋の中少女は1人呟いた
「魂と依代の分離、魂が望まぬ限りそれは起こってしまう
それでも一時でも人はそれを求める
さて、次はどんなお客さんが来るのかしら」
少女は天井窓から差し込む月明かりを眺め、そう微笑んだ
ふと耳に入ったそんな噂話
信憑性なんて皆無だ
それでも今の僕にはそんなものでも縋る他なかった
賑やかな街を抜け、人通りの少ない路地の先、その店はそこにあった
その店の扉を開けば、カランカランと軽快な音が鳴る
「いらっしゃい」
そう言い微笑みかけてくる少女
綺麗な長くふわふわとした金髪に水色の綺麗な瞳
見た目はまるでフランス人形のようで、声は飴玉をコロコロと転がすような甘くて軽やかな透き通る声
誰もが見とれるような美少女
まるでここだけ世界から切り取られたような、別世界のような不思議な感覚に陥る
「それで、何をお探しですか?」
固まる僕をものともせず、少女はそう問いかけてくる
「あ、アンティークドール、アンティークドールを探してるんだ」
そう口にした僕に彼女はそう言うのがわかっていたかのように微笑み紙とペンを差し出してきた
「これは契約しょです
こちらにサインだけお願いします」
言われるがままそれを受け取り、サインをすると、僕は店の奥へと通された
「ところであなたの名前は?」
「僕はベニート、べニート・アンドレーア」
「そう、いい名前ね
さて、ここで聞かせてもらうわ」
そう言い彼女は長い廊下の先、開けた大きな部屋の真ん中で立ち止まった
「べニート・アンドレーア、あなたがもう一度会いたい大切な人は誰?
あなたがアンティークドールにしたいのは誰?」
「僕は、僕がアンティークドールにしたいのはエルマ、エルマ・サルヴァトーレ
僕の幼なじみだ」
「そう、で、その子が死んだのはいつ?」
「き、昨日の、早朝だよ」
「そう、なら全然余裕ね」
「余裕って、何が?」
「ふふ、アンティークドールを作るのがよ」
「はあ・・・」
「アンティークドールっていうのはね
輪廻輪に帰る前の魂を捕まえてそれを#本気人形に組み込み、そうすることで作り上げるものなの」
「なる、ほど」
「だからこそ成長こそしないものの、その人そっくり、いえ、その人だと言っても差支えのない人形を作ることが出来るの
まぁ、その依代となるドールの本体は私が作るからその子の写真とかが必要になるの
だから明日にでも持ってきて、その間に魂を捕まえておくから」
そう言って彼女は僕に微笑みかけ、手を振った
彼女はこれ以上何も聞かないといった様子だった
だから仕方なくその日は僕は店を後にした
――――――――――――――――――――――――
次の日同じように店の扉を開けると彼女はにこやかに出迎えてくれる
「いらっしゃい、べニート」
「えっと、これ、エルマの写真です」
「ん、ありがとう」
そう言い彼女は写真を受け取り、立ち上がった
「あの、えっと・・・」
「ん?どうしたの?」
「ぼ、僕はどうしたら?」
「別に好きにしたらいいよ、ついてくるならついてきたらいいし、帰るなら帰ったらいい、君に任せるよ」
そう言い彼女はひらりとスカートを揺らめかせ、奥へ続く廊下へと歩みを早めていく
僕はそれを慌てて追いかけた
廊下をぬけ、昨日の大きな部屋の傍らにある扉を抜けた先そのには古ぼけた、けれど綺麗な作業室があった
ドールを作るのに使われると思われる数々の部品や道具が沢山あった
「えっと、僕、ここに入っても大丈夫なんですか?」
「ええ、ものを触りさえしなければ」
そう言い彼女は長い髪を上に1つに束ね、眼鏡をかけた
「眼鏡、かけるんですね」
「ええ、作業の時だけね」
そう言い彼女はこちらには目もくれず作業を進める
「そう言えばあなたの名前はなんて言うんですか?」
「私?私の名前なんて聞いてなんになるの?」
そう言い彼女は一旦手を止め、こちらに振り返る
「べ、別にどうってことは・・・」
「そうでしょ、私の名前なんて知ったところであなたにはなんの意味もないでしょ」
そう言いまた黙々と作業を再開する
それからは僕は何も言えず、沈黙が続いた
「はい、出来た」
彼女のその言葉に顔をあげればそこには彼女そっくりのドールが座っていた
「ほら、名前を呼んでみて」
「は、はい・・・エルマ、エルマ!!」
ゴクリと唾を飲み、力を込めて彼女の名前を呼ぶ
するとドールは数秒してからパチパチと瞬きをし、その綺麗なペリドットの瞳を見開いた
「べ、べニート・・・?」
「そうだよ、僕だよエルマ」
「ふふ、運命の再会おめでとう
それじゃお代は€10万お願い」
そう言い手を差し出してくる
そんな彼女に用意していた小切手を渡した
「うん、確かに
じゃあ、これ、説明書ね」
そう言い彼女から説明書を受け取り、お辞儀をし、エルマの手を引き店を後にした
――――――――――――――――――――――――
「ねぇ、べニート、これってどうゆうことなの?私死んだはずなんだけど」
「あ、え、いや・・・ねぇ、それよりあの夜景な綺麗な丘に行こうよ
約束してたでしょ」
そう言いエルマに笑いかける
エルマはまだ納得いかないようだがそれでも頷いてくれた
それから2人で手を繋いで丘まで歩いた
長い道中色んな話をした
たわいの無い話
「はぁ、ついた!!!」
「本当だね」
ついた丘の上暮れていく日、と訪れる夜の気配
ぽつりぽつりと灯る光が訪れた闇の中で点々とひかり、街を彩る
「わぁ!!綺麗」
「本当だね」
「ねぇ、アンティークドールって知ってる?」
「え?」
「ふふふふ、私が気づいてないと思った?」
「だって・・・」
「はっきりとあるんだよ、死んだ時の記憶」
「そんなの・・・」
「ありがとう」
「え?」
顔上げた先思いのほか近くにあって目を見開いた
そして息を着く暇もなく触れる唇同士
ドールなのにその唇は柔らかく暖かい
「そしてごめんね、勝手に死んじゃって」
「そんなこと、僕は・・・」
溢れ出す涙が止まらない
目の前がかすみ、彼女の顔すら上手く見えない
「ありがとう、死んだ私を思ってくれて、ごめんね、ちゃんとさよならって言えなくて」
「そんなの、そんなのどうだっていい!!
だって、君は、エルマはもうアンティークドールなんだよ!いつまでだって一緒にいられるだ
だから、だからそんなこと・・・言わないでよ・・・」
泣き縋る僕にエルマは困ったように笑って頭を撫でた
「ダメだよ、さよならしなきゃ
ねぇ、前を向いてよ、私の分まで生きて
私に縛られないで幸せになって、ね」
彼女の声は震えていた
きっと彼女だって辛いのだ
わかっている
「ねぇ、僕はエルマじゃなきゃダメなんだ・・・」
絞り出した声はあまりにも弱々しく、情けない
「大丈夫だよべニートなら、だから、お願い、私のことは忘れて」
消え入りそうな儚い声に彼女の体はカタカタと歪な音をかなでだす
「ほら、もうダメみたいだし」
顔を上げた先彼女は笑って頬をかく
酷く痛々しく、困ったように笑う
相変わらず作り笑いが下手な彼女
「忘れるなんてできない、したくない
だから最後にも1回、もう一回だけキスをしよう」
踏ん切りがついたわけじゃない
それでも迫る最後を受け入れるしか無かった
だからこそ覚悟を決めた
そんな僕の最後のわがままにエルマは目を見開いた
そして照れくさそうに笑って目を閉じた
近づく距離と触れる唇
触れ合った唇はもう先程のように柔らかくも暖かくもなかったけれど、それでも確かにエルマを感じられた
離れた唇にエルマは目を開きしっかりと僕をとらえ、泣きながら笑った
「ありがとうべニート、大好きだよ」
最後にそう言い、彼女は目を閉じた
「エルマ・・・僕も、僕も大好きだよ」
そう呟き、どんなに涙を流そうともうエルマは動かない
手の中のエルマは冷たい人形になっていく
さよなら、ありがとう
きっとしばらくは前なんて向けないだろう
それでもきっと前を向く
そして彼女の分まで人生を楽しむ尽くしてやる
そのんな思いを胸に僕は立ち上がった
――――――――――――――――――――――――
「あら、もう壊れちゃったみたい
今回早かったわね」
広い部屋の中少女は1人呟いた
「魂と依代の分離、魂が望まぬ限りそれは起こってしまう
それでも一時でも人はそれを求める
さて、次はどんなお客さんが来るのかしら」
少女は天井窓から差し込む月明かりを眺め、そう微笑んだ
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