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11階
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一旦、部屋に戻ってシャワー浴びたい俺。
部屋の番号を聞いておこうと、尋ねたところ偶然にも同じ11階だということが判明した。確かフロントのお姉さんが言ってな、"4人部屋がある"って。
騒がしい連中と一緒の階は嫌だな、と思っていたが本当に騒がしい。
そして俺もそこに加わって、まさか飲むことになるとは・・・!
誘ったのは俺だけど世の中何が起こるかわかんないもんだな、と思った。
必ず後で部屋に行くことを約束し、俺は部屋に戻ってシャワーを浴びた。
俺は飲んだ後はすぐ寝たい派だ。
飲む前に先にシャワーさえ浴びとけば、歯を磨いてあとはベッドにバフっとすりゃ1日が終わる。
今日は空港で花が乾燥肌の俺のために買ってくれたモリンガの香りのボディークリームを塗り、意気揚々と大男達の待つ部屋に向かった。
あいつらの部屋は同じ11階の一番端の部屋だった。
コンコンとノックすると中から「はーーーーーい」と大きな返事。
・・・もうすでにうるさい。
解錠する音が聞こえて扉が開くと、中から嬉しそうな大喜が出てきた。
・・・・・・髪からポタポタと雫を垂らしながら。
ちゃんと拭きなさい。
「早かったっすね、尚さん。今、俺ら順番にシャワー浴びてるんで、とりあえず中にどーぞ!」
「急かしたみたいで悪いな。髪びちゃびちゃだぞ?」
「すぐ乾くんで平気っす!」
「ああ、そう。」
俺が中に入ると、誰かがシャワーを浴びる音がした。
4人で一部屋ってことはシャワーも順番に使わなきゃいけないってことだ。
修学旅行のバタバタ感を思い出す。
・・・もう10年も前だけど。
4人部屋の中はかなりファンシーな造りだった。
全体的にピンクで、ふわふわしている。
2段ベッドが2台、中央にローテーブルとそれを囲むように設置されたローソファ、そしていくつかのクッションがあった。
結構広い。
「・・・乙女な部屋だな、ここ。」
「4人部屋は基本こんな感じらしいです。女子旅?がテーマって聞きました!俺ら男っすけど!」
「大喜が4人部屋がいいっつったんだろ~?俺らは別にシングルでもツインでも良かったんだよ。」
「えっ?!だって俺離島育ちだから、ワイワイ友達と旅行するの楽しみだったんだってば!部屋も一緒がいいじゃん!」
「・・・なるほど?離島ってどこ出身なんだ?」
ファンシーなソファには陸と侑が座って、もう酒を飲み始めていた。
机にはお菓子やらチーズやらつまみが出ている。
ということは、今シャワーを浴びているのは陽太ということになる。
ソファ組2人に手招かれ、世間話が始まった。
どうやら4人は九州のとある大学の同級生で、出身も全員九州内ということだった。
何を隠そう俺も九州出身で現在も九州に住んでいるのだ。
俺の偏見かもしれないが、九州出身者は同郷の奴らに親近感をめちゃめちゃ抱く。
まさに今の俺のように。
出会った時の印象は最悪だが、まさかの同郷ということで俺の警戒心はあっという間に溶けていった。
「俺らみんな体育学部の3年で今20歳なんで。あ、陽太はもう21か?春生まれだもんな。」
「・・・うん、そう。尚さん、もう来てたんですか。」
突然背後から返事がする。
そこには上半身裸で前髪をかき上げた陽太が立っていた。
髪はしっとり濡れていて壮絶な色気が出ている。
歳下には全く見えない。
腹筋も綺麗に割れていて、服の上からでは分からなかったが、結構肉厚な体だ。
俺は自分の筋肉のつかない腹を触る。太っては無いが、ぺったんこ・・・・・・虚しい。
「・・・お前らマジで歳下かよ。クソッ、早速惨めな気分になった。」
「え゛?!何でっすか?!可愛いからいいじゃないっすか。そのレベルの可愛さ、久しぶりに見ましたよ?」
「全然嬉しくねぇーーーー!」
俺は言われ慣れた"可愛い"というたんごに思わず頭をぐしゃぐしゃにかきむしった。
おそらくこいつらには分からない。
童顔アラサー男の苦悩!
惨めな気持ちを流すように、俺は目の前にあった酎ハイの缶をプシュッと開け、豪快に飲んでやった。
後のことなど考えずに。
部屋の番号を聞いておこうと、尋ねたところ偶然にも同じ11階だということが判明した。確かフロントのお姉さんが言ってな、"4人部屋がある"って。
騒がしい連中と一緒の階は嫌だな、と思っていたが本当に騒がしい。
そして俺もそこに加わって、まさか飲むことになるとは・・・!
誘ったのは俺だけど世の中何が起こるかわかんないもんだな、と思った。
必ず後で部屋に行くことを約束し、俺は部屋に戻ってシャワーを浴びた。
俺は飲んだ後はすぐ寝たい派だ。
飲む前に先にシャワーさえ浴びとけば、歯を磨いてあとはベッドにバフっとすりゃ1日が終わる。
今日は空港で花が乾燥肌の俺のために買ってくれたモリンガの香りのボディークリームを塗り、意気揚々と大男達の待つ部屋に向かった。
あいつらの部屋は同じ11階の一番端の部屋だった。
コンコンとノックすると中から「はーーーーーい」と大きな返事。
・・・もうすでにうるさい。
解錠する音が聞こえて扉が開くと、中から嬉しそうな大喜が出てきた。
・・・・・・髪からポタポタと雫を垂らしながら。
ちゃんと拭きなさい。
「早かったっすね、尚さん。今、俺ら順番にシャワー浴びてるんで、とりあえず中にどーぞ!」
「急かしたみたいで悪いな。髪びちゃびちゃだぞ?」
「すぐ乾くんで平気っす!」
「ああ、そう。」
俺が中に入ると、誰かがシャワーを浴びる音がした。
4人で一部屋ってことはシャワーも順番に使わなきゃいけないってことだ。
修学旅行のバタバタ感を思い出す。
・・・もう10年も前だけど。
4人部屋の中はかなりファンシーな造りだった。
全体的にピンクで、ふわふわしている。
2段ベッドが2台、中央にローテーブルとそれを囲むように設置されたローソファ、そしていくつかのクッションがあった。
結構広い。
「・・・乙女な部屋だな、ここ。」
「4人部屋は基本こんな感じらしいです。女子旅?がテーマって聞きました!俺ら男っすけど!」
「大喜が4人部屋がいいっつったんだろ~?俺らは別にシングルでもツインでも良かったんだよ。」
「えっ?!だって俺離島育ちだから、ワイワイ友達と旅行するの楽しみだったんだってば!部屋も一緒がいいじゃん!」
「・・・なるほど?離島ってどこ出身なんだ?」
ファンシーなソファには陸と侑が座って、もう酒を飲み始めていた。
机にはお菓子やらチーズやらつまみが出ている。
ということは、今シャワーを浴びているのは陽太ということになる。
ソファ組2人に手招かれ、世間話が始まった。
どうやら4人は九州のとある大学の同級生で、出身も全員九州内ということだった。
何を隠そう俺も九州出身で現在も九州に住んでいるのだ。
俺の偏見かもしれないが、九州出身者は同郷の奴らに親近感をめちゃめちゃ抱く。
まさに今の俺のように。
出会った時の印象は最悪だが、まさかの同郷ということで俺の警戒心はあっという間に溶けていった。
「俺らみんな体育学部の3年で今20歳なんで。あ、陽太はもう21か?春生まれだもんな。」
「・・・うん、そう。尚さん、もう来てたんですか。」
突然背後から返事がする。
そこには上半身裸で前髪をかき上げた陽太が立っていた。
髪はしっとり濡れていて壮絶な色気が出ている。
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腹筋も綺麗に割れていて、服の上からでは分からなかったが、結構肉厚な体だ。
俺は自分の筋肉のつかない腹を触る。太っては無いが、ぺったんこ・・・・・・虚しい。
「・・・お前らマジで歳下かよ。クソッ、早速惨めな気分になった。」
「え゛?!何でっすか?!可愛いからいいじゃないっすか。そのレベルの可愛さ、久しぶりに見ましたよ?」
「全然嬉しくねぇーーーー!」
俺は言われ慣れた"可愛い"というたんごに思わず頭をぐしゃぐしゃにかきむしった。
おそらくこいつらには分からない。
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