【完結】合法ショタの 尚 さん

N2O

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イケるか、イケないか

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「どっちって何だ?ハーレイかリディかって話か?」




突然振られた話に頭が追いつかない。
推しの話をしにきたんだから、多分キャラクターおしのことだろうと思って返事をしたが、どうやらそうではないらしい。
目があった大喜は一瞬きょとんとした後、ひひひっと、悪戯をする子どものように笑った。






「尚さん、ナイモンから一旦離れて?"どっちも"っていうのは女も、男も、ってことです!」

「女も男も・・・?ああ、愛とか恋だとかの話か?」

「大喜、その質問はいきなりすぎるわ。尚さんほぼ初対面やぞ。割と仲良くなってからする質問やん、それ。」

「え~?いいじゃんか。尚さん可愛いしさぁ。俺仲良くなりたいもん。ね?尚さん、どーお?」






どーお?って言われてもな、と俺はまた一口酒を口に含む。
別に好きになれれば、女だろうが、男だろうが、どっちでもいいんじゃねえの?

・・・・・・経験ないからわからんけどさ。





「・・・よく分からん。」

「分からんって!?じゃあ、今まで付き合ったのはどうなん?女ばっかり?」

「いねえよ。」

「え?」

「付き合ったことなんか今までねえよ!くそ!別にいいんだかんな!俺はずっと独身で生きていく!」

「「「「・・・・・・っ?!」」」」






今日会ったばかりの年下連中に、年齢=恋人いない歴がバレてしまった。
一気に視線が集まって、何だか居た堪れない。
持っていた缶ビールを一気に煽ると、アルコールが頭をふわふわさせる。

笑いたきゃ笑え!とばかりに、カンっと強めに空き缶をローテーブルに置くと、恐る恐る大喜がまた口を開いた。






「・・・ってことは・・・もしかして・・・・・・」

「・・・っんだよ!童貞だっつーの!イケイケ大学生には分からんだろうが、こんな男だっているんだかんな!」

「最早天然記念物じゃん・・・」

「ああ?!喧嘩売ってんのか!?」

「違う違う!そういう意味じゃなくて!」

「・・・・・・?」





大喜は大きく横に手を振って、「えー!」とか「最高!」とか意味のわからないことを言っている。
そんな大喜を俺は白い目で見ていたんだが、周りにいた他の奴らはというと、俺とは違った反応。
三者三様だが大喜寄りな反応で、どことなく・・・嬉しそう?

なんで?





「・・・え?こんな美味しい展開ある?ねぇ?え?!嘘でしょ?!みんな!顔怖いって!尚さん俺が貰うから!ねぇってば!」

「あ゛?!俺に水くれた天使、お前にばっかやるかよ!」

「・・・・・・俺が貰うからみんな黙って」

「やべぇ、おもしろ。三つ巴じゃなくて四つ巴?俺もちょっと齧るぐらいしたいから残しといて~」

「??」





揶揄われるかと思って身構えていたが、4人で急にでかい身体で集まって何やら小競り合いを始めた。
何言ってるかはあまり聞こえない。
でも、揶揄わないなんて思ってたより良心のある大学生か?と考えながら俺は3本目の梅酎ハイに手を伸ばす。



そしていつの間にか小競り合いを終えた4人の目付きが鋭くなっていたことに、酔っていた俺は気付かないままだった。

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