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メラン編
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「うわぁぁああ、やめ、やめろ!ぎゃぁぁあ!」
「おい!不用意に前へ出るな!ヤハド!そこの団員を下がらせろ、攻撃の邪魔だ!」
あともうすぐで東の砦に着くはずだった。
森を抜ければあとは直線道、イグニス領主ターナーは領主会議のため、メランを目指していた。黒神祭から帰ってこないフィンからの手紙は何もなく、事の顛末は中央神殿の神官長からの手紙で知った。相変わらずな息子への今後の指導方法を考えなければならないと頭を悩ませていたところだった。
来る道中、小型、中型程度の魔物が数匹現れたが全く問題なかった。馬車は性に合わないので、ターナーは自分で馬に乗っている。外の風に当たりながら移動したい。そういうところはフィンに似ている。
旅の供に連れてきたのは3人だ。領主補佐のリタ、騎士のヤハドとアーリャである。野営は久しぶりだったが、宿に泊まるのも勿体ない、と断ったのはターナー自身である。
長い付き合いの3人とは気の知れた仲だ。あと数年もすればフィンが領主になる。口を挟むことも多々あるだろうが、引退後はこうして他の領地を回るのもいい。そんなことを考えていた。
東の砦が見えてきた頃である。王からの指示だろう、迎えの騎士達が数名こちらに向かってきていた。ターナーがそちらに手を振ろうした時、辺りの空気が一変する。異変にいち早く気づいたのは一番若いアーリャだった。
「・・・ターナー様、魔物が急接近しているようです。それも・・数匹、全て大型か、中型と思われます。砦に入る前に戦闘になるかと。」
「・・・わかった。ヤハドは念のため、先に行け。団員に引き返すよう伝えろ。魔物との戦闘は慣れてないだろうからな。」
「承知致しました。私もすぐ戻ります。どうぞご無事で。」
ヤハドは馬の扱いに長けている。馬に足で合図を送ると、ダッと駆け出した。その直後、バキバキバキ、と後方の大木をなぎ倒し、大型の魔物が3体現れたのである。
「・・・この型の魔物は久しいな。どこに隠れていたんだろうなぁ、リタ、アーリャ。腕がなるだろう。」
「・・怪我などされませんように。午後から会議が控えてますからね、ターナー様。」
「わかったわかった。さっさと片付けよう。」
ターナーが馬から降り、大太刀を構えた瞬間。頭上を大きな影が横切った。バッと目線を向けると大きな翼の生えた魔物が4体、団員の方に向かって飛んでいくのが見えた。
「まずい!ヤハドはどうにかなるが、あの大型相手、中央の連中じゃ敵わん!こちらは任せたぞ、私はあちらに行こう!」
向かおうとしていた方角をくるりと変え、ヤハドの方へ向かう。すでに魔物が地上へ降りそうな姿が見えた。
「今日は厄日だな。落ち着いて茶が飲みたい。」
そう溢しながら、ターナーは馬の腹を蹴って速度を上げたのだった。
「おい!不用意に前へ出るな!ヤハド!そこの団員を下がらせろ、攻撃の邪魔だ!」
あともうすぐで東の砦に着くはずだった。
森を抜ければあとは直線道、イグニス領主ターナーは領主会議のため、メランを目指していた。黒神祭から帰ってこないフィンからの手紙は何もなく、事の顛末は中央神殿の神官長からの手紙で知った。相変わらずな息子への今後の指導方法を考えなければならないと頭を悩ませていたところだった。
来る道中、小型、中型程度の魔物が数匹現れたが全く問題なかった。馬車は性に合わないので、ターナーは自分で馬に乗っている。外の風に当たりながら移動したい。そういうところはフィンに似ている。
旅の供に連れてきたのは3人だ。領主補佐のリタ、騎士のヤハドとアーリャである。野営は久しぶりだったが、宿に泊まるのも勿体ない、と断ったのはターナー自身である。
長い付き合いの3人とは気の知れた仲だ。あと数年もすればフィンが領主になる。口を挟むことも多々あるだろうが、引退後はこうして他の領地を回るのもいい。そんなことを考えていた。
東の砦が見えてきた頃である。王からの指示だろう、迎えの騎士達が数名こちらに向かってきていた。ターナーがそちらに手を振ろうした時、辺りの空気が一変する。異変にいち早く気づいたのは一番若いアーリャだった。
「・・・ターナー様、魔物が急接近しているようです。それも・・数匹、全て大型か、中型と思われます。砦に入る前に戦闘になるかと。」
「・・・わかった。ヤハドは念のため、先に行け。団員に引き返すよう伝えろ。魔物との戦闘は慣れてないだろうからな。」
「承知致しました。私もすぐ戻ります。どうぞご無事で。」
ヤハドは馬の扱いに長けている。馬に足で合図を送ると、ダッと駆け出した。その直後、バキバキバキ、と後方の大木をなぎ倒し、大型の魔物が3体現れたのである。
「・・・この型の魔物は久しいな。どこに隠れていたんだろうなぁ、リタ、アーリャ。腕がなるだろう。」
「・・怪我などされませんように。午後から会議が控えてますからね、ターナー様。」
「わかったわかった。さっさと片付けよう。」
ターナーが馬から降り、大太刀を構えた瞬間。頭上を大きな影が横切った。バッと目線を向けると大きな翼の生えた魔物が4体、団員の方に向かって飛んでいくのが見えた。
「まずい!ヤハドはどうにかなるが、あの大型相手、中央の連中じゃ敵わん!こちらは任せたぞ、私はあちらに行こう!」
向かおうとしていた方角をくるりと変え、ヤハドの方へ向かう。すでに魔物が地上へ降りそうな姿が見えた。
「今日は厄日だな。落ち着いて茶が飲みたい。」
そう溢しながら、ターナーは馬の腹を蹴って速度を上げたのだった。
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