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ぱちり、と目が開く。
辺りはまだ少し暗い。夜明け前だな。
ふわりと鼻腔に広がるあの花の香り。これは一体何の花の匂いなんだろう。癪だから聞かないけどさ。
とく、とく、と耳に響く心音が大きく感じる。何故かって?
・・・俺の寝相のせいか、それともこいつの寝相と馬鹿力のせいか。
いつの間にか体勢が変わってるからだ。
フィンリー・エバンズの体の上に俺が覆い被さってる。
・・・何これ。メイドさんに見られでもしたら俺本当恥ずか死するじゃん。
俺が襲ってるみたいじゃん。
思ったよりも筋肉質なんだよなぁ、ほんと。俺を抱えられるだけあるわ。
少し顔を上げる。
だいぶ見慣れたけど、こいつ・・・寝顔まで綺麗すぎねぇ?いつ起きんだよ。
「・・・・・・おい。おいって。起きろよ。いい加減離せ。」
体は未だホールドされていて動けなかったから右手を伸ばし、フィンリー・エバンズの頬を遠慮なくぺちぺち叩く。
ピノがいたら「エバンズ様のごごごごご尊顔に何てことを!!」とかなんとか騒ぎ立てそうな光景。知ったこっちゃない。
何回かぺちぺちしていると長ーい睫毛がぴくりと動き、ゆっくりと、ゆっくりと、あの菫色が現れた。
ぼーっと、前を向いていたが、ふいっと目線が俺の方に向く。まだ眠そうだ。
「起きたかよ。」
「・・・・・・?」
「おい。」
「・・・・・・あ、る?」
「あ?アルフレッドは俺だよ。何言ってんだ、離せ。」
「・・・・・・え?アル?」
「だからアルフレッ、うわっ、ぐぇっ」
あの菫色の瞳がぐわっと、開かれたと思った瞬間。フィンリー・エバンズは飛び起きた。そりゃあ、もう慌てふためいて。
体に回されていた腕がずるん、と抜かれたから、俺の体は半回転。フィンリー・エバンズの体の上から転がり落ちた。カエルみたいな鳴き声が出たぜ、ゲコ。
それにしても・・・なんか予想と違う反応だな。
きっと「今日のアルも愛おしいね」とかって・・・・・・何言ってんだ、俺。自分で言ってゾワッとしたぞ。これも全部お前のせいだ、フィンリー・エバンズ。
「あっ、え、ぼ、僕・・・ええ?アル・・・ぼ、く、ここは・・・」
「・・・・・・ここ、お前が貸してくれた俺の部屋だかんな。潜り込んできたのお前。俺が襲いかかったわけじゃねーぞ。」
「・・・ご、ごめん、ね。いつもみたいにアルの可愛い寝顔見てから寝ようと思って、えっと、それで、い、いつのまにか・・・・・・」
「・・・いつもみたいに、って何だ。てめぇ・・・寮でも常習犯だなぁ・・・っ!?」
「・・・・・・・・・今回は、その、ごめん・・・。わぁ・・・初夜は、ちゃんとしたかったのに・・・・・・欲望に負けるだなんて・・・っ!」
「いいいいい言い方!ご、語弊がある!馬鹿!」
動揺する俺。
両手で顔を押さえ項垂れるフィンリー・エバンズ。
・・・ん?よく見ると耳真っ赤だ。
「・・・お前もそんな恥じらい持ってんだな。」
「・・・・・・本当にアルのことが好きなんだよ、僕は。はぁぁ・・・勿体無い。アルとの初夜を堪能したかった・・・」
「ば、ば、ば、馬鹿!その言い方やめ、」「ねえ、アルは何で逃げなかったの?」
「は、はぇ?」
転がり落ちた体をまた戻された。
胡座をかくフィンリー・エバンズの足の上に跨るように乗せられた。
ぐんっと、血流が速くなる。早朝の・・・いや、何時に関わらず、この至近距離は駄目だろ。
「だから、どうして逃げなかったの?僕のこと蹴り飛ばしてでも隣の部屋のベッドに行けばよかったのに。ねえ、どうして?」
「そ、それ、は・・・・・・」
『あったかくて、安心して、気持ちよかったからです!』なんて言えるか、言うか、言うもんか!ぐぬぬ・・・っ、切り替えが早いぞ、フィンリー・エバンズ。
さすが校内成績トップクラス!実は商会会長様!よっ、十拍子揃った男!
くっそ~・・・っ!耳はまだほんのり赤いけど、もう通常運転に戻ってしまった・・・!何なら形勢逆転だ・・・っ!
この体勢、なんかやばい。
いつもより何倍も恥ずかしくて目が合わせらんねぇ・・・!
「だ、から・・・その・・・、お、俺だって眠かったしぃ?お前に捕まってたしぃ?」
「・・・・・・ふーん・・・そう・・・」
「な、なんだよ!そのニヤケ顔やめろ!さっきまでの恥じらい姿はどこ行った!!」
「だって・・・恥ずかしい気持ちより嬉しい気持ちが勝っちゃうよ。」
「は、はぁぁあ?」
「アルは本当に嫌だったら魔法でも何でも使って逃げてるはずだから。・・・少しでも、まあいいか、って思ってくれたってことだよね?」
「あえっ、は、う゛っ、」
「・・・あぁ・・・素直すぎて隠せないところが可愛い。大好き。本当に好き。柔らかい。いい匂い。舐めたい。食べた」
「やめろやめろやめろ!後半なんか怖ぇーこと言ってたな!?ひぃっ、舌舐めずりすんな!舐めたらまっっじでその顔殴る!!」
「・・・メイドに見せつけたいからしばらくこのままで」「いいって言うわけねーーーだろ!馬鹿!」
近くにあったクッションをあいつの顔に押し付けた。
「アルに跨るんじゃなくて跨られるのもイイね・・・」と不穏な発言を聞かないように(ばっちり聞こえたけど)、俺はあいつを隣の部屋に押し入れて、扉の前に座り込む。
さっきから、ばくばくと大きく鳴り続ける胸を押さえて、しばらく立てなかった。
辺りはまだ少し暗い。夜明け前だな。
ふわりと鼻腔に広がるあの花の香り。これは一体何の花の匂いなんだろう。癪だから聞かないけどさ。
とく、とく、と耳に響く心音が大きく感じる。何故かって?
・・・俺の寝相のせいか、それともこいつの寝相と馬鹿力のせいか。
いつの間にか体勢が変わってるからだ。
フィンリー・エバンズの体の上に俺が覆い被さってる。
・・・何これ。メイドさんに見られでもしたら俺本当恥ずか死するじゃん。
俺が襲ってるみたいじゃん。
思ったよりも筋肉質なんだよなぁ、ほんと。俺を抱えられるだけあるわ。
少し顔を上げる。
だいぶ見慣れたけど、こいつ・・・寝顔まで綺麗すぎねぇ?いつ起きんだよ。
「・・・・・・おい。おいって。起きろよ。いい加減離せ。」
体は未だホールドされていて動けなかったから右手を伸ばし、フィンリー・エバンズの頬を遠慮なくぺちぺち叩く。
ピノがいたら「エバンズ様のごごごごご尊顔に何てことを!!」とかなんとか騒ぎ立てそうな光景。知ったこっちゃない。
何回かぺちぺちしていると長ーい睫毛がぴくりと動き、ゆっくりと、ゆっくりと、あの菫色が現れた。
ぼーっと、前を向いていたが、ふいっと目線が俺の方に向く。まだ眠そうだ。
「起きたかよ。」
「・・・・・・?」
「おい。」
「・・・・・・あ、る?」
「あ?アルフレッドは俺だよ。何言ってんだ、離せ。」
「・・・・・・え?アル?」
「だからアルフレッ、うわっ、ぐぇっ」
あの菫色の瞳がぐわっと、開かれたと思った瞬間。フィンリー・エバンズは飛び起きた。そりゃあ、もう慌てふためいて。
体に回されていた腕がずるん、と抜かれたから、俺の体は半回転。フィンリー・エバンズの体の上から転がり落ちた。カエルみたいな鳴き声が出たぜ、ゲコ。
それにしても・・・なんか予想と違う反応だな。
きっと「今日のアルも愛おしいね」とかって・・・・・・何言ってんだ、俺。自分で言ってゾワッとしたぞ。これも全部お前のせいだ、フィンリー・エバンズ。
「あっ、え、ぼ、僕・・・ええ?アル・・・ぼ、く、ここは・・・」
「・・・・・・ここ、お前が貸してくれた俺の部屋だかんな。潜り込んできたのお前。俺が襲いかかったわけじゃねーぞ。」
「・・・ご、ごめん、ね。いつもみたいにアルの可愛い寝顔見てから寝ようと思って、えっと、それで、い、いつのまにか・・・・・・」
「・・・いつもみたいに、って何だ。てめぇ・・・寮でも常習犯だなぁ・・・っ!?」
「・・・・・・・・・今回は、その、ごめん・・・。わぁ・・・初夜は、ちゃんとしたかったのに・・・・・・欲望に負けるだなんて・・・っ!」
「いいいいい言い方!ご、語弊がある!馬鹿!」
動揺する俺。
両手で顔を押さえ項垂れるフィンリー・エバンズ。
・・・ん?よく見ると耳真っ赤だ。
「・・・お前もそんな恥じらい持ってんだな。」
「・・・・・・本当にアルのことが好きなんだよ、僕は。はぁぁ・・・勿体無い。アルとの初夜を堪能したかった・・・」
「ば、ば、ば、馬鹿!その言い方やめ、」「ねえ、アルは何で逃げなかったの?」
「は、はぇ?」
転がり落ちた体をまた戻された。
胡座をかくフィンリー・エバンズの足の上に跨るように乗せられた。
ぐんっと、血流が速くなる。早朝の・・・いや、何時に関わらず、この至近距離は駄目だろ。
「だから、どうして逃げなかったの?僕のこと蹴り飛ばしてでも隣の部屋のベッドに行けばよかったのに。ねえ、どうして?」
「そ、それ、は・・・・・・」
『あったかくて、安心して、気持ちよかったからです!』なんて言えるか、言うか、言うもんか!ぐぬぬ・・・っ、切り替えが早いぞ、フィンリー・エバンズ。
さすが校内成績トップクラス!実は商会会長様!よっ、十拍子揃った男!
くっそ~・・・っ!耳はまだほんのり赤いけど、もう通常運転に戻ってしまった・・・!何なら形勢逆転だ・・・っ!
この体勢、なんかやばい。
いつもより何倍も恥ずかしくて目が合わせらんねぇ・・・!
「だ、から・・・その・・・、お、俺だって眠かったしぃ?お前に捕まってたしぃ?」
「・・・・・・ふーん・・・そう・・・」
「な、なんだよ!そのニヤケ顔やめろ!さっきまでの恥じらい姿はどこ行った!!」
「だって・・・恥ずかしい気持ちより嬉しい気持ちが勝っちゃうよ。」
「は、はぁぁあ?」
「アルは本当に嫌だったら魔法でも何でも使って逃げてるはずだから。・・・少しでも、まあいいか、って思ってくれたってことだよね?」
「あえっ、は、う゛っ、」
「・・・あぁ・・・素直すぎて隠せないところが可愛い。大好き。本当に好き。柔らかい。いい匂い。舐めたい。食べた」
「やめろやめろやめろ!後半なんか怖ぇーこと言ってたな!?ひぃっ、舌舐めずりすんな!舐めたらまっっじでその顔殴る!!」
「・・・メイドに見せつけたいからしばらくこのままで」「いいって言うわけねーーーだろ!馬鹿!」
近くにあったクッションをあいつの顔に押し付けた。
「アルに跨るんじゃなくて跨られるのもイイね・・・」と不穏な発言を聞かないように(ばっちり聞こえたけど)、俺はあいつを隣の部屋に押し入れて、扉の前に座り込む。
さっきから、ばくばくと大きく鳴り続ける胸を押さえて、しばらく立てなかった。
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