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みっけ
しおりを挟む俺らは学校の門から出ようとすると、校長に引き止められる
「なんだよ」
「お前ら、部活は入らんのか?」
「は?入らなくてもいいんじゃないのか?」
前回そうだったし、
「何を言っている。うちは帰宅部なしだぞ?」
「え??」
言い分によれば、俺らが寝ているというか気絶している間の登校日に入部希望の紙を配られて、その紙にその要項が付け足されたらしい
そして、後からシズカに聞いた学校側の本音は、俺らを学校に縛りつける何かが欲しいらしい。
「なんの部活でもいいから入っとけ。明日までには決めとけよ。じゃあな」
そう言って、校長は問答無用で帰っていた
反論の余地はないらしい
「部活ねぇ」
「セツナ様にも言っておかなければいけませんね」
「それは・・・任せていいか?」
セツナ、泣くかな?
「セツナ様は最近、急激に成長しました」
「あー。確かに成績上がってたな」
「そういうことではないのですが」
俺らは校門を出ると、そこには壁に寄りかかって格好をつけているカリナがいた
その着ている服装はヒラヒラで動きづらそうな、黒い『メイド服』を着ていた
「ブフォ」
「笑わないで。リーダー・・・・」
「無理があるぞ?」
着せられている感がとてつもなく、メイドの子供が体験に来たような感じが醸しでている
その上、クールぶって格好を付けていたため吹き出してしまった
これ、同い年だぜ?
「シズカぁ。リーダーがメイド服バカにするー。どう思う。これ絶対、メイド服を笑ってるよー」
相方に敵意がありまくり、笑いが途絶えそうになったが、真剣にカリナの姿を見てしまい、再び吹き出してしまう
「若は私のメイド服もそう思っていたのですか?」
甘えるような声で言えば、キュンと胸を刺激して来そうな言葉をシズカは虎視眈々と業務的に聞いて来た
「シズカは滅茶苦茶似合ってるからいいと思うぞ?問題は・・・ブフォ。なんでそんな事になるんだよ」
カリナが死んだ目をして口を開いた
「リーダーとこのメイドってさ。ブレーキ知らないよね」
俺はあまりメイドと絡まないからよくわからないが
シズカが悟った様な顔をしていた
「例のチャイナ服とかですか?」
「そう・・・シズカも経験したのね」
「はい・・・小さい頃に何度か」
なにそれ見たいという空気を読まない発言を堪えつつ副題に入る
「なんでクールぶってたんだ?」
「せめて、格好つけとけば恥ずかしくないだろうと思ったのよ」
「ああ、なるほど」
本題に入る
「で?なんで、ここまで迎えに来たんだ?逃げて来たってわけでもなさそうだし」
走った様子は見られないため、何か用があって来たのだろう
「ゲートを見つけたわ」
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