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今の俺
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「いらっしゃいませ~」
夜中に惣菜を買いに来たコンビニでは、アルバイトと思わしき青年が爽やかな声で呼び込みを行っている。早1年間通い続けたこのコンビニでは、最早聞き慣れた音だ。
そんな事を思いながら、突き当りにあるおにぎりのコーナーを見る。「すいません、今鮭おにぎり売り切れててね」そう言って、品出しをしている従業員が過ぎていった。仕方なくその下からのり弁当233円(税込み)を手に取って、レジに向かう。今は夏真っ盛り、冷たい麺類などを買えば買ったとも思ったが、今はどうも腹が空かない。来たときに通った道には、今はしとしとと雨が降っていた。
「ふぅ、ただいま」誰もいない玄関に言った。基本的に誰もいない玄関に挨拶を言う達ではないのだが、子どもの頃からの癖は未だに抜けきっていない。疲れた、今日は、特に客の出入りが激しかった。玉家が勤めているのはどこにでもあるファミレスだが、地理を重ね合わせたとき一箇所に客が集まるのは珍しくないだろう。さっき買ってきた弁当と荷物を、玄関から入ってすぐの
テーブルに置く。習慣で帰ってきた後すぐに風呂に浸かる、毎日のようにしてきたその行動をしようとした矢先、静かな部屋に携帯電話の着信音が鳴り響く、脱衣室から踵を返し、テーブルに再び向う。手のひらほどの携帯端末に光っているのは鈴木の文字。そっと着信のボタンを押し耳に当てる、「もしもし」「おお!花火!元気にしてたか?」そう厚かましい態度で俺のあだ名を呼ぶこの男は、俺の高校生時代の同級生。そこまで仲が良いわけではなかったのだが、ある一件からよくこのあだ名で呼ばれる。単純思考とも言っていいのだろうか口に出したとき、たまやと言ったら打ち上げ花火を連想するのは仕方ないことだろう。「最近さ、めっちゃいいサプリ見つけてさ!お前にも使って欲しいんだよ!.....」その後も続くのはセールスの常套句のようなものばかり、しょっちゅう電話をかけてくるこいつは、マルチ商法をしているらしい。今はそうでないかもしれなくても、かつては友達だったであろう仲をマルチ商法のはけ口に使ってしまっていいのだろうか、そんなことをいつも思ってしまう。毎度のこと永遠に感じるような常套句を垂れ流す携帯端末をそっとテーブルに伏せる。本人が聞いてないにも、なお続く言葉に呆れてしまい、そそくさと風呂場に向かう、地元では、そこそこいいアパートに住んでいるが、アパートはアパートだ。温泉などにも行ってみたい、そんな欲望と共に疲れを湯に流してしまう。
リビングに戻ってみると、帰ってきたときに家にあった静寂が再び充満していた。心地よくあるいは安心したのか、俺はソファーに倒れて一日を終える。
夜中に惣菜を買いに来たコンビニでは、アルバイトと思わしき青年が爽やかな声で呼び込みを行っている。早1年間通い続けたこのコンビニでは、最早聞き慣れた音だ。
そんな事を思いながら、突き当りにあるおにぎりのコーナーを見る。「すいません、今鮭おにぎり売り切れててね」そう言って、品出しをしている従業員が過ぎていった。仕方なくその下からのり弁当233円(税込み)を手に取って、レジに向かう。今は夏真っ盛り、冷たい麺類などを買えば買ったとも思ったが、今はどうも腹が空かない。来たときに通った道には、今はしとしとと雨が降っていた。
「ふぅ、ただいま」誰もいない玄関に言った。基本的に誰もいない玄関に挨拶を言う達ではないのだが、子どもの頃からの癖は未だに抜けきっていない。疲れた、今日は、特に客の出入りが激しかった。玉家が勤めているのはどこにでもあるファミレスだが、地理を重ね合わせたとき一箇所に客が集まるのは珍しくないだろう。さっき買ってきた弁当と荷物を、玄関から入ってすぐの
テーブルに置く。習慣で帰ってきた後すぐに風呂に浸かる、毎日のようにしてきたその行動をしようとした矢先、静かな部屋に携帯電話の着信音が鳴り響く、脱衣室から踵を返し、テーブルに再び向う。手のひらほどの携帯端末に光っているのは鈴木の文字。そっと着信のボタンを押し耳に当てる、「もしもし」「おお!花火!元気にしてたか?」そう厚かましい態度で俺のあだ名を呼ぶこの男は、俺の高校生時代の同級生。そこまで仲が良いわけではなかったのだが、ある一件からよくこのあだ名で呼ばれる。単純思考とも言っていいのだろうか口に出したとき、たまやと言ったら打ち上げ花火を連想するのは仕方ないことだろう。「最近さ、めっちゃいいサプリ見つけてさ!お前にも使って欲しいんだよ!.....」その後も続くのはセールスの常套句のようなものばかり、しょっちゅう電話をかけてくるこいつは、マルチ商法をしているらしい。今はそうでないかもしれなくても、かつては友達だったであろう仲をマルチ商法のはけ口に使ってしまっていいのだろうか、そんなことをいつも思ってしまう。毎度のこと永遠に感じるような常套句を垂れ流す携帯端末をそっとテーブルに伏せる。本人が聞いてないにも、なお続く言葉に呆れてしまい、そそくさと風呂場に向かう、地元では、そこそこいいアパートに住んでいるが、アパートはアパートだ。温泉などにも行ってみたい、そんな欲望と共に疲れを湯に流してしまう。
リビングに戻ってみると、帰ってきたときに家にあった静寂が再び充満していた。心地よくあるいは安心したのか、俺はソファーに倒れて一日を終える。
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