21 / 66
19
しおりを挟む
屋敷に着き、門の所にいた兵に馬を任せると今度は走って姫様の部屋を目指した。
途中で呼び止められるんだろうな、部屋に押し入ろうとしたら止められるんだろうな、とか思っていたのに、姫様の部屋の前まで来るのに専属メイドらしいメイドに会わなかった。
時間が早過ぎるからか?
メイド達の朝が早いとはいっても、日の出と共に活動はしないか。
ってことは姫様もまだ寝てる可能性が高い……マズイ、レッドドラゴンを向かわせてしまった。
起こしただろうか……って、ここで変に気を使って部屋に入らなかったら、俺はただただレッドドラゴンをけしかけて姫様の睡眠を邪魔しただけの奴になってしまう。
よし……部屋に入って姫様が起きていたら、起きてたー?とか起こしたかな?とか言ってから謝ろう。
コンコン。
そうだ、レッドドラゴンも姫様が熟睡していたら起こさないかも知れないのか。
なら、このノック音で起こしてしまった可能性?
もう少し待ってみて、返事がないようなら2時間……3時間くらい時間を潰してから出直そう。
「入って」
あ、起きてたのか。
声を聞く限り寝起きって感じではあるけど……。
では失礼して。
「お邪魔しまーす」
うん、間違った。
起きてた?朝早くにごめんねー。だろ俺ぇ!
えー……。
「えっ!?」
姫様はベッドの上で寛いでいて、俺が来ることを伝えるようにと頼んでいたレッドドラゴンを膝に乗せて撫ぜていた。
ここまでは非常に微笑ましい光景なんだろうけども、いやはやまさか上半身裸とか思わなんだです。
そんで見まごうことなき男体!
先に朝早くに来たことを謝れば良いのか、性別をはっきりと確認するのが先か迷う。
いや、もう見た目は完全に男だよ。
なんかちょっと小柄で線が細くて、顔が綺麗だけど、子供が宿せるのかどうかって所だよな?跡取りさえできれば侯爵家的には問題ない……わけあるかっ!
結婚式あげるとしたらどっちがドレス着るんだ!?って、それは姫様にしてもらおう。
俺がドレス来た所で、フンッと力を入れたら腕の所とか一瞬でボロ切れになりそうだし……普通に姫様のウエディングドレス姿は綺麗だと……。
うん、ちょっと待とうか俺の思考。
まずは、急いで姫様の部屋に来た理由はなんだ?
身体が痛いって言ってたんだよな?だからまぁ……大怪我をしたって感じじゃなくて安心したよ。
「おはよ。痛くて動けないって言ったってのを聞いたんだけど、大丈夫?早朝にいきなりごめん」
「おはよう……ございます。えっと、私……その……」
非常に気まずそうにしながらも、姫様はなにかを言いたそうに俺を見上げてきて、そしてゆっくりと立ち上がった。
上半身裸に見えていたのは、ただパジャマの前がはだけ過ぎていただけのようだ。
「お腹冷えるよ?」
もっと他に言うべき言葉はあるだと思うんだけど、思考が追い付かない。
「……この通り、私……俺は、男です……」
あ、そうなんだ……。
うん。
でしょうね!
俺も今まで胸がないのは特殊な訓練による大胸筋の発達によるものだーとか声が低いのはハスキーボイスなだけだーとか色々思考を逸らしていたけど、至って普通だったのかーい!
だけど、これでようやく話を先に進めることができる。
「島の王様は、侯爵家になにを求めてんだ?男に嫁がせるために王子を送って来るなんておかしい話じゃない。姫様……王子様はその、両性具有で子供が宿せるとか?」
まさか、本当の結婚相手ってトリシュだったりするの?
確かにトリシュは何処から見ても女性だし、ガッチリしているから侯爵家の一員としても戦えそうな感じはする。
島の王族特有の青色を持っていないだけで王族に変わりないし、侯爵家からしてみれば色は重要じゃないし。
だけど、なんでかな……トリシュにはそんな気持ちが出ない。
結婚式のドレス姿の想像とか、結婚した後の生活の妄想とか、具体的に出てくるのって姫様……王子様なんだよ。
初対面の時には既にこの人が花嫁になる人だーって思ってたからかな?
それも可笑しな話で……王子様は、兄さんの花嫁じゃないか。
「両性……俺は男としての生殖機能しか持ってない……子供が欲しいなら、少し待って欲しい」
あ、もう完全に男なんだな。で、子供が欲しいなら待てってどういう意味だ?側室的な?
「大陸では一夫一妻だから、王族ではない限り側室は持てないよ」
まぁ、愛人を持ってる貴族なんかはかなり沢山いる訳だ。
嫡子だの私生児だのと色々問題が起きたりしてるけどさ。
「では、子はどうされるつもり……破棄、でしょうか」
破棄?
あぁ、確かにそれが1番の正解かも知れない。
王子様は兄さんが好きだけど、兄さんが失踪したから日を開けずに俺の花嫁として侯爵家に来た。
それなのに結婚が破棄ってことになったら……。
「王子様は兄さんと結婚したいんだよな?島の王も俺の父さんも2人の結婚に納得したから婚約って流れになったんだろ?やっぱり兄さんが帰ってくるまでは保留にした方が良いと思うんだ」
失踪の時点で、兄さんの答えになってる気がしなくもないけど……それを王子様に言うのは人間のすることじゃないと思う!
コンコン。
あ、誰か来た……王子様の専属メイドかな?
専属メイドなら、王子様が実は男だったと気が付いて良そうなものだけど、なんの報告もなかったのは、ちょっと悲しいぞ……。
パパッと前を整えた王子様はドアの前に立つとチラリと俺を振り返ってきた。
出て行けってことかな?それとも隠れた方が良い?
いいや、堂々と座っておこう。
でもベッドに座るのはなにかと問題がありそうだから、ソファーに座ってレッドドラゴンと遊んでおこう。
「チビおいで」
「(ご主人の前でチビって言うな!)」
とか言いながらフヨフヨと飛んできたレッドドラゴンは、俺の横に並んで座った。
「ふふっ」
後ろから小さな笑い声が聞こえる。
どんな顔して笑ってるんだろう?
もっとちゃんと見ている時に笑って欲しいな。
「入って」
「失礼いたします」
やってきたのは専属メイドではなく、トリシュのようだ。
「おかえり。今日の見回りはどうだった?」
王子様、先に部屋に招かれている俺の説明をしないと……。
「っ!こ、ここに何故小侯爵が!?」
ほら~。
普段は使わない名称で俺のこと呼ぶ位ビックリしてんじゃないか。
「さっきね、俺の体を心配して来てくれたんだ」
そうそう、体が痛いって聞いたからね。
「体、どうかされたのですか!?」
トリシュが俺になにも言って来なかったのは、トリシュも知らなかったからなのか。
今度からはトリシュやレッドドラゴンからの話しを聞かなくても分かるように、時々……1日に1回は王子様と顔を合わせよう。
「あ、いや……大したことないから」
大したことないってことは、確実にどこから痛いようだ。
「どこ?怪我?打撲?それとも内傷?」
心配になって思わず紹介前に話しかけてしまった。
「えぇ!?あの……お腹を、その、筋肉痛で……」
あぁ……。
最近になって夜に走っているから、それで筋肉痛になったのか。
「運動後に柔軟しておくと筋肉痛になり難いよ。筋肉痛が酷い時は運動しない方が良いから、痛みが取れるまではゆっくりして」
今日は市場に行って、盗まれたものが売られているか見て回ろうと思ってたけど、延期だな。
なら今日は俺も休んで……明日の昼までゆっくり寝て、溜まりに溜まった疲れを取ろうかな?
それに切れ味の悪くなった剣のメンテナンスもしないとなぁ。
寝て起きたらその辺りのことをやるかな。
「あ……あの、騎士達から伝言を頼まれました」
うん?
もしかして大型の魔物が出たとか!?
あ、でも1体とか2体なら騎士達で対処できるよな。
「なに?」
だとするとなんだろう……軽く手をあげただけでちゃんと挨拶できてなかったし、怪我はないかー?とかおやすみなさいーとか、その辺かな?
「……アイン様、今夜の見張りもよろしくお願いします。と」
ふぅん。
ん?
なにを当たり前なことを伝言させてんだ?
なぞなぞか?
分かったぞ!今夜の見張りってことは、夜までゆっくりお休みなさいってことだな?
今日は王子様にもゆっくりしてもらいたいし、ノンビリ寝て過ごそうじゃないか。
途中で呼び止められるんだろうな、部屋に押し入ろうとしたら止められるんだろうな、とか思っていたのに、姫様の部屋の前まで来るのに専属メイドらしいメイドに会わなかった。
時間が早過ぎるからか?
メイド達の朝が早いとはいっても、日の出と共に活動はしないか。
ってことは姫様もまだ寝てる可能性が高い……マズイ、レッドドラゴンを向かわせてしまった。
起こしただろうか……って、ここで変に気を使って部屋に入らなかったら、俺はただただレッドドラゴンをけしかけて姫様の睡眠を邪魔しただけの奴になってしまう。
よし……部屋に入って姫様が起きていたら、起きてたー?とか起こしたかな?とか言ってから謝ろう。
コンコン。
そうだ、レッドドラゴンも姫様が熟睡していたら起こさないかも知れないのか。
なら、このノック音で起こしてしまった可能性?
もう少し待ってみて、返事がないようなら2時間……3時間くらい時間を潰してから出直そう。
「入って」
あ、起きてたのか。
声を聞く限り寝起きって感じではあるけど……。
では失礼して。
「お邪魔しまーす」
うん、間違った。
起きてた?朝早くにごめんねー。だろ俺ぇ!
えー……。
「えっ!?」
姫様はベッドの上で寛いでいて、俺が来ることを伝えるようにと頼んでいたレッドドラゴンを膝に乗せて撫ぜていた。
ここまでは非常に微笑ましい光景なんだろうけども、いやはやまさか上半身裸とか思わなんだです。
そんで見まごうことなき男体!
先に朝早くに来たことを謝れば良いのか、性別をはっきりと確認するのが先か迷う。
いや、もう見た目は完全に男だよ。
なんかちょっと小柄で線が細くて、顔が綺麗だけど、子供が宿せるのかどうかって所だよな?跡取りさえできれば侯爵家的には問題ない……わけあるかっ!
結婚式あげるとしたらどっちがドレス着るんだ!?って、それは姫様にしてもらおう。
俺がドレス来た所で、フンッと力を入れたら腕の所とか一瞬でボロ切れになりそうだし……普通に姫様のウエディングドレス姿は綺麗だと……。
うん、ちょっと待とうか俺の思考。
まずは、急いで姫様の部屋に来た理由はなんだ?
身体が痛いって言ってたんだよな?だからまぁ……大怪我をしたって感じじゃなくて安心したよ。
「おはよ。痛くて動けないって言ったってのを聞いたんだけど、大丈夫?早朝にいきなりごめん」
「おはよう……ございます。えっと、私……その……」
非常に気まずそうにしながらも、姫様はなにかを言いたそうに俺を見上げてきて、そしてゆっくりと立ち上がった。
上半身裸に見えていたのは、ただパジャマの前がはだけ過ぎていただけのようだ。
「お腹冷えるよ?」
もっと他に言うべき言葉はあるだと思うんだけど、思考が追い付かない。
「……この通り、私……俺は、男です……」
あ、そうなんだ……。
うん。
でしょうね!
俺も今まで胸がないのは特殊な訓練による大胸筋の発達によるものだーとか声が低いのはハスキーボイスなだけだーとか色々思考を逸らしていたけど、至って普通だったのかーい!
だけど、これでようやく話を先に進めることができる。
「島の王様は、侯爵家になにを求めてんだ?男に嫁がせるために王子を送って来るなんておかしい話じゃない。姫様……王子様はその、両性具有で子供が宿せるとか?」
まさか、本当の結婚相手ってトリシュだったりするの?
確かにトリシュは何処から見ても女性だし、ガッチリしているから侯爵家の一員としても戦えそうな感じはする。
島の王族特有の青色を持っていないだけで王族に変わりないし、侯爵家からしてみれば色は重要じゃないし。
だけど、なんでかな……トリシュにはそんな気持ちが出ない。
結婚式のドレス姿の想像とか、結婚した後の生活の妄想とか、具体的に出てくるのって姫様……王子様なんだよ。
初対面の時には既にこの人が花嫁になる人だーって思ってたからかな?
それも可笑しな話で……王子様は、兄さんの花嫁じゃないか。
「両性……俺は男としての生殖機能しか持ってない……子供が欲しいなら、少し待って欲しい」
あ、もう完全に男なんだな。で、子供が欲しいなら待てってどういう意味だ?側室的な?
「大陸では一夫一妻だから、王族ではない限り側室は持てないよ」
まぁ、愛人を持ってる貴族なんかはかなり沢山いる訳だ。
嫡子だの私生児だのと色々問題が起きたりしてるけどさ。
「では、子はどうされるつもり……破棄、でしょうか」
破棄?
あぁ、確かにそれが1番の正解かも知れない。
王子様は兄さんが好きだけど、兄さんが失踪したから日を開けずに俺の花嫁として侯爵家に来た。
それなのに結婚が破棄ってことになったら……。
「王子様は兄さんと結婚したいんだよな?島の王も俺の父さんも2人の結婚に納得したから婚約って流れになったんだろ?やっぱり兄さんが帰ってくるまでは保留にした方が良いと思うんだ」
失踪の時点で、兄さんの答えになってる気がしなくもないけど……それを王子様に言うのは人間のすることじゃないと思う!
コンコン。
あ、誰か来た……王子様の専属メイドかな?
専属メイドなら、王子様が実は男だったと気が付いて良そうなものだけど、なんの報告もなかったのは、ちょっと悲しいぞ……。
パパッと前を整えた王子様はドアの前に立つとチラリと俺を振り返ってきた。
出て行けってことかな?それとも隠れた方が良い?
いいや、堂々と座っておこう。
でもベッドに座るのはなにかと問題がありそうだから、ソファーに座ってレッドドラゴンと遊んでおこう。
「チビおいで」
「(ご主人の前でチビって言うな!)」
とか言いながらフヨフヨと飛んできたレッドドラゴンは、俺の横に並んで座った。
「ふふっ」
後ろから小さな笑い声が聞こえる。
どんな顔して笑ってるんだろう?
もっとちゃんと見ている時に笑って欲しいな。
「入って」
「失礼いたします」
やってきたのは専属メイドではなく、トリシュのようだ。
「おかえり。今日の見回りはどうだった?」
王子様、先に部屋に招かれている俺の説明をしないと……。
「っ!こ、ここに何故小侯爵が!?」
ほら~。
普段は使わない名称で俺のこと呼ぶ位ビックリしてんじゃないか。
「さっきね、俺の体を心配して来てくれたんだ」
そうそう、体が痛いって聞いたからね。
「体、どうかされたのですか!?」
トリシュが俺になにも言って来なかったのは、トリシュも知らなかったからなのか。
今度からはトリシュやレッドドラゴンからの話しを聞かなくても分かるように、時々……1日に1回は王子様と顔を合わせよう。
「あ、いや……大したことないから」
大したことないってことは、確実にどこから痛いようだ。
「どこ?怪我?打撲?それとも内傷?」
心配になって思わず紹介前に話しかけてしまった。
「えぇ!?あの……お腹を、その、筋肉痛で……」
あぁ……。
最近になって夜に走っているから、それで筋肉痛になったのか。
「運動後に柔軟しておくと筋肉痛になり難いよ。筋肉痛が酷い時は運動しない方が良いから、痛みが取れるまではゆっくりして」
今日は市場に行って、盗まれたものが売られているか見て回ろうと思ってたけど、延期だな。
なら今日は俺も休んで……明日の昼までゆっくり寝て、溜まりに溜まった疲れを取ろうかな?
それに切れ味の悪くなった剣のメンテナンスもしないとなぁ。
寝て起きたらその辺りのことをやるかな。
「あ……あの、騎士達から伝言を頼まれました」
うん?
もしかして大型の魔物が出たとか!?
あ、でも1体とか2体なら騎士達で対処できるよな。
「なに?」
だとするとなんだろう……軽く手をあげただけでちゃんと挨拶できてなかったし、怪我はないかー?とかおやすみなさいーとか、その辺かな?
「……アイン様、今夜の見張りもよろしくお願いします。と」
ふぅん。
ん?
なにを当たり前なことを伝言させてんだ?
なぞなぞか?
分かったぞ!今夜の見張りってことは、夜までゆっくりお休みなさいってことだな?
今日は王子様にもゆっくりしてもらいたいし、ノンビリ寝て過ごそうじゃないか。
0
あなたにおすすめの小説
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結、恋愛ルート、トマといっしょに里帰り編、完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】悪役令息の従者に転職しました
* ゆるゆ
BL
暗殺者なのに無様な失敗で死にそうになった俺をたすけてくれたのは、BLゲームで、どのルートでも殺されて悲惨な最期を迎える悪役令息でした。
依頼人には死んだことにして、悪役令息の従者に転職しました。
皆でしあわせになるために、あるじと一緒にがんばるよ!
透夜×ロロァのお話です。
本編完結、『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけを更新するかもです。
『悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?』のカイの師匠も
『悪役令息の伴侶(予定)に転生しました』のトマの師匠も、このお話の主人公、透夜です!(笑)
大陸中に、かっこいー激つよ従僕たちを輸出して、悪役令息たちをたすける透夜(笑)
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる