大江戸えろえろ草紙~天下無双のド変態、魔を斬り悪を撫でる!~

覚醒シナモン

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第三十八話:米子湊、妖気蹂躙!変態四天王最後の集結と最終決戦の狼煙

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霊峰大山の山頂、六つ目の「天逆毎の鍵」である「星霜の鍵」を手にした瞬間、桃色助平太一行の眼下に広がる米子の湊から、天を突く巨大な黒紫色の妖気の柱が立ち昇った!それは、これまでのどんな妖気よりも禍々しく、絶望的なまでの力を感じさせた。
「な、なんだありゃあ!?米子の町が…!」辰五郎が息を呑む。
「…玉藻の前…ついに、本格的に動き出したようじゃの…」
大山の知恵の精霊の声が、悲痛な響きを帯びて山頂に木霊した。星詠みの巫女・星見もまた、庵の方角を見つめ、その美しい顔を憂慮に曇らせていた。
「おお!あの妖気の柱!なんと雄大で、そして…破滅的なまでに美しい!まるで、怒れる女神が、その豊満なる『怒りの感情』を天に解き放ったかのよう!しかし、あの麓で苦しむであろう美女たちのことを思うと…この助平太、居ても立ってもいられませぬぞ!」
助平太は、一刻も早く米子に戻るべく、仲間たちを急き立てた。
一行は、険しい大山の山道を、転がるように駆け下りた。道中、既に妖気の影響が現れ始めていた。木々は枯れ始め、小川の水は淀み、山に棲む獣たちは凶暴な唸り声を上げている。
そして、ついにたどり着いた米子の湊は、変わり果てた姿となっていた。空は黒紫色の妖雲に覆われ、太陽の光は届かない。活気に満ちていたはずの湊は静まり返り、家々の戸は固く閉ざされ、道行く人々の顔は恐怖と絶望に歪んでいる。中には、妖気にあてられて正気を失い、虚ろな目で彷徨う者や、苦しみに身を捩らせる者もいる。そして、町のあちこちで、下級の妖怪たちが我が物顔で闊歩していた。
「ひ、ひどい…これが、あの賑やかだった米子の町だってのか…?」辰五郎が言葉を失う。
「…玉藻の前の仕業か。人々から生気を奪い、町全体を妖気の巣窟に変えようとしているのだな」カゲリが冷静に分析するが、その声には怒りが滲んでいた。
「うう…なんだか胸が苦しいんだゾ…みんな、大丈夫かな…」プルルンが不安げに呟く。
お福は、大好きだった米子の名物屋台が軒並み閉まっているのを見て、その福々しい顔を悲しげに歪ませた。「お団子屋さんも…お魚屋さんも…みんな…ひどいですわ…」
一行が、町の中心にある湊の広場へと足を踏み入れたその時、禍々しい妖気が一段と強まり、広場の中央に、四つの巨大な影が出現した!
「ククク…フフフ…待っていたぞ、桃色助平太…そして、その愉快な仲間たちよ…」
それは、これまでの戦いで倒したはずの、「変態四天王」たちであった!筋肉美学の力士道山、倒錯調教師お仕置きマダムお銀、幻術とからくり人形を操る夢幻斎、そして沈黙の美剣士・月影!彼らは、玉藻の前の妖力によって、さらに強力な、そしてさらに歪んだ「美」を纏って復活を遂げていたのだ!
力士道山の筋肉は、もはや人間とは思えぬほどに肥大化し、血管が不気味に浮き出ている。お銀のボンデージ風の着物はさらに際どくなり、その瞳はサディスティックな喜びに爛々と輝いている。夢幻斎は、背後に無数の不気味なからくり人形を従え、その翁の面は嘲笑うかのように歪んでいる。月影の剣は、氷のような妖気を放ち、その存在自体が絶対零度の殺意を撒き散らしていた。
「おおおおおっ!なんと!なんと素晴らしい『再会』でござろうか!我が愛しき変態四天王の皆様!そのお姿、以前にも増して『業』が深まり、実に、実に…そそられるものがありますな!特に、そのパワーアップしたお色気!この助平太、貴殿方との『最後の宴』を、心ゆくまで堪能させていただきますぞ!」
助平太は、絶望的な状況にも関わらず、むしろ喜々として筆を構える!
「ほざけ、変態侍!今日こそ、貴様のそのふざけた美学を、我が筋肉で完全に粉砕してくれるわ!」力士道山が吠える。
「うふふ、助平太様…前回のお仕置きでは、まだ足りなかったようですわね?今宵は、もっともっと、身も心もとろけるような『快楽』を…いえ、『苦痛』を差し上げますわ」お銀が鞭をしならせる。
「ククク…お前さんたちの魂は、儂の最高傑作の『夢幻からくり』の部品にしてやろうぞ…」夢幻斎が不気味に笑う。
「……(月影は、ただ静かに剣を構え、その切っ先を助平太に向ける)」
「もはや、七つ目の鍵を探す必要などないわ。この米子の地こそ、我が主、玉藻の前様の『千年王国』の最初の礎となるのだ!そして、お前たちは、その礎を飾る、美しい『贄』となるのよ!」
お銀が、甲高い声で宣言する。
「千年王国も結構でござるが、その前に、貴殿方のその『パワーアップしたお色気』、そしてその『歪んだ美学』!この桃色助平太が、全身全霊をもって、とくと拝見いたそうではござりませぬか!」
助平太の瞳が、変態的な決意に燃える!
カゲリ、辰五郎、プルルン、そしてお福も、それぞれの武器を構え、覚悟を決めた表情で四天王と対峙する。
「姫様から託された想い…この町の平和…絶対に守り抜く!」
「江戸っ子の意地、見せてやるぜ!」
「アタイだって、やるときはやるんだゾ!」
「わ、わたくしだって…美味しいものを守るためなら…!」
米子の湊を覆う絶望的な妖気の中、桃色助平太一行と、復活・強化された変態四天王との、まさに最終決戦とも呼べる死闘の火蓋が、今、切って落とされようとしていた!この戦いの先に、果たして光明はあるのか?そして、玉藻の前の真の狙いとは?物語は、クライマックスへと向けて、さらに加速していく!
(第三十八話 了)
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