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枯れて折れたような木々を拾って、私が戻ると、カルは枯れ葉を集めて山を作っていた。
「おう、おっさん、お疲れ。とりあえずそこに置いてくれ」
カルは枯れ葉の山の近くを示した。火をつけたら少しずつ足していくという意味だろう。私は枯れ葉の山を崩さないように、そうっと焚き木を置いた。
「おっさん、火打石は持っているか?」
「まあ、それくらいは……」
と、私は服のポケットから火打石を出した。野宿や何かあった場合に備え、私もそれくらいは持っていた。
火打石で枯れ葉に火をつけ、焚き木を少しずつ足して火を大きくしていく。カルは木の枝に赤身の肉を刺し、火であぶり始めた。嗅いだことのない美味そうな匂いが鼻をくすぐり、完全に私もお相伴に預かるつもりになった。
「なんだよ、おっさん。あんたも結局食うのかよ」
「悪いか。リューシンの家を出てから何も食べてないんだから仕方ないだろ」
「はいはい。じゃあ、どうぞ召し上がれ」
自分の分の肉を選んで木の枝に刺し、火であぶり始めると、カルが嫌味を言った。私は気にせず肉を焼き、ある程度火が通ったところで食べてみた。
「うっま」
肉は噛み応えがある……というより硬くて噛み切るのに苦労したが、味は今まで食べたことのない美味さだった。こんなに美味い肉があるのか……。少し感動してしまった。
「美味いだろ? オレも初めて食ったときには感動したわ」
カルが焼けた肉にかぶりつきながら言う。
私たちはしばらくの間、熊肉を堪能した。
カルという護衛がいて良かった、とこのとき初めて思った。
私一人では熊からは逃げることしか思いつかなかったからだ。
* * * * *
「おう、おっさん、お疲れ。とりあえずそこに置いてくれ」
カルは枯れ葉の山の近くを示した。火をつけたら少しずつ足していくという意味だろう。私は枯れ葉の山を崩さないように、そうっと焚き木を置いた。
「おっさん、火打石は持っているか?」
「まあ、それくらいは……」
と、私は服のポケットから火打石を出した。野宿や何かあった場合に備え、私もそれくらいは持っていた。
火打石で枯れ葉に火をつけ、焚き木を少しずつ足して火を大きくしていく。カルは木の枝に赤身の肉を刺し、火であぶり始めた。嗅いだことのない美味そうな匂いが鼻をくすぐり、完全に私もお相伴に預かるつもりになった。
「なんだよ、おっさん。あんたも結局食うのかよ」
「悪いか。リューシンの家を出てから何も食べてないんだから仕方ないだろ」
「はいはい。じゃあ、どうぞ召し上がれ」
自分の分の肉を選んで木の枝に刺し、火であぶり始めると、カルが嫌味を言った。私は気にせず肉を焼き、ある程度火が通ったところで食べてみた。
「うっま」
肉は噛み応えがある……というより硬くて噛み切るのに苦労したが、味は今まで食べたことのない美味さだった。こんなに美味い肉があるのか……。少し感動してしまった。
「美味いだろ? オレも初めて食ったときには感動したわ」
カルが焼けた肉にかぶりつきながら言う。
私たちはしばらくの間、熊肉を堪能した。
カルという護衛がいて良かった、とこのとき初めて思った。
私一人では熊からは逃げることしか思いつかなかったからだ。
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