10 / 54
第10話 目が光ればとりあえず強いだろうという風潮
しおりを挟む
「えーと……お邪魔します」
「どうぞ、どうぞ!」
なぜこんなことになっているのだろうか。
振り返れば、あの日。宿に泊まったときだ。
朝起きたら利奈が何故か自分の身体を一生懸命確認していて、
どうしたのかと聞いたら、顔を真っ赤にして何でもないと叫んでいた。
その後、何故かものすごく謝られて、とりあえず連絡先を交換したのでまた後でお礼をさせて欲しいと言いながらあの娘は走り去って行った。
謝るのはわからんでもない。
俺が取った宿に勝手に宿泊したのだ。謝罪も必要だろう。
もっともその程度で怒る俺じゃない。
だが、よく分からんのはお礼の方だ。
あの霊だか魔物だかよく分からんゴブリン以下の存在を倒したからか?
でもそのお礼は宿の場所を教えてもらう事で相殺したはずだ。
他に何か……
そうか! あの金髪ストーカーヤンキーを撃退したことか。
なるほど、その程度でお礼なんて大げさな気もするが、まぁいいか。
俺は利奈と別れた後に当然のように聖域へ行き、聖書を読み漁った。
どうもあの爺から与えられた知識は完全ではないような気がする。
であれば、この聖書から知識を読み取るしかあるまい。
「しゃーせー」
「フリータイム。リクライニングで」
「希望ありますかぁー」
「じゃあ、42番で」
あの眠そうな店員に、いつのまにか財布に入っていたメンバーカードを提出し、俺はまたこの場所に帰ってきた。
とりあえず、読むものはある程度決めている。
まずはグレートティーチャーオニマル。次はハント×ハントを読もう。
ネットで検索したが、お勧めは結構多い。
その中でも気になった作品をピックアップしている。
「やっぱりここのピザはうめぇな」
時間は既に夕方。
今度は定時になったらしっかりと退出した。
それにしてもオニマルはヤンキーものかと思ったが師弟ものだったか。
今一学校というものが理解出来ないのだが、そこにいる子供達と師弟関係を結び、時には弟子から攻撃され、弟子同士のいじめを解決し、オニマルという師匠の下へ人が集まっていくというストーリーであった。
中々新鮮な話だったため、面白かったが、個人的には昨日読んだ死神学生の話の方が好きかもしれない。
掘り出しだったのはハント×ハントの方だった。
あれは本当に面白かった。
父親と同じハンターという職に就くために冒険する少年の話だ。
まだ完結しておらず、連載中なのだが、これが面白かった。
設定が凝っており、オーラという能力を使い戦うバトル物なのだが、
これが中々どうして面白い。
「俺も目を赤く光らせてみようか」
自分では分からないが、俺の眼球付近の光の屈折を調整すれば赤く光らせる事は容易だ。
スマホをカメラモードにし、自分の顔を映す。
どれ、試してみよう。
下手に赤くすると、俺から見た視界も赤くなる可能性が高いので、
あくまで外から見た色味が赤くなるように微調整する。
すると、元々青い瞳だった俺の目が、段々と赤くなってきた。
悪くないかもしれない。
もう少し、血のような色にしつつ、若干発光させてみる。
いいんじゃないか?
クラプカっぽいぞ。これで俺もタルタ族ってか。
そんな遊びをしてからさて、宿に戻ろうかと考えていると何やら視線を感じる。
その視線を感じる方を見ると、一人の女性が立っていた。
何故か鞄を地面に落とし、両手を口に当て、目を見開いてこちらを見ている。
なんだ? 何かあるのか?
後ろに特に気配は感じないのだが、何かあるのだろうか。
とりあえず、後ろを確認してみるが誰もいないし、何もない。
おかしいと思い、もう一度女性の方を見ると、こちらを見て何か言っている。
「――うそ、バーヂル様!?」
いや誰よ。
その女性の名前は栞と言うらしい。
何故か凄い勢いでこちらに来て、一緒にお茶を飲まないかと誘われた。
ただ、マスクとサングラスをしているせいで妙に怖い。
勢いで頷き、そのまま近くの喫茶店へ。
コーヒーは初めて飲んだ。感想は、にっげぇなんだこれ、だ。
俺の小さなプライドのため、全部飲み干したが、次は頼まんぞ。
「それで礼土さんは普段何をされているんですか?」
何が楽しいのかニコニコ笑いながら栞はこちらを見ながら紅茶を飲んでいる。
栞は緩いパーマが掛かったようなロングヘアで茶色に染めているようだ。
以前みた金髪ヤンキーストーカーよりは違和感がないように思う。
年齢は俺と同じか、下だろうか。
少々小柄ではあるが、とてもグラマーな体型のようだ。夏のため薄着のせいかボディラインが見える服装を着ている。
「――そうだね。えぇっと……あぁー霊能力者っぽい事を少々」
「すごい! 霊が見えるんですか!?」
この世界では霊が見えるというのは本当に稀なんだそうだ。
そのため、霊と戦える戦闘能力を持つ者を霊能力者というらしい。
多分だが。
俺の与えられた知識では特にライセンスなどは不要だったはず。
そう、自称で名乗れるお手軽な職業らしい。
もっとも俺に見えるのは敵意がある霊だけで、敵意もない弱い霊の存在は感じない。
「実は私も霊がちょっとだけ見えるんです。家系らしいのですが……この間も妹が肝試しに行って随分怖い思いをしたと話してたんですよ」
「へぇ。そうなんだね」
え、肝試しって何?
肝って内臓だよな? 内臓を試すの? 何それ怖い。
話を変えよう。この俺が恐怖を感じるなんてやるな日本。
「ところでさっき言ってたバーヂル様って何なの?」
「え? いや、聞こえたましたか?」
そりゃあんだけ大声出してれば聞こえるわ。
「お恥ずかしい話、実はゲームが凄い好きでして。そのバーヂルっていうのはゲームに出てくるキャラクターなんです。ゲームとかやりますか?」
ゲーム、あぁ所謂テレビゲームって奴か。
「実はやった事がないんだ。実家が凄い田舎なので、中々そういうのに触れる機会もなくて。どういうゲームなの?」
「あ! 興味ありますか! これは半分悪魔の主人公が悪魔を倒す作品でして――」
「何それ! 面白そうだ!」
「でしょう! すっごく面白いの! 操作は慣れるまで大変だけど、スタイリッシュに敵を倒せた時の爽快感がすごくて!!」
盛り上がってしまった。
いや、思ったよりバカに出来ないぞ。
動画配信サイトで予告PVという動画を見せてもらったが、これが中々凄い。
あの程度の戦闘が出来る奴はいくらでもいたが、あそこまで魅せる戦いが出来る奴はいなかった。
特に栞が好きと言っているバーヂルというキャラクターは刀という少し反った片刃の剣を使っているのだが、一々敵の近くで納刀するのだ。
どう考えても無駄な動作だし、どう考えても隙だらけだ。
だが、それがいい。
無駄な動作こそ浪漫である。
師匠からそう学び、俺は無駄というものを追及しようと考え始めた。
よく分からんポーズ、どう考えても必要ない演出、無駄な動き。
すべていい。
無駄の無い無駄な動きを突き詰めれば俺も彼らのようにかっこよく慣れるだろうか。
「あの……良かったらウチにゲームあるのでやってみますか?」
「え、いいの?」
「は、はい! 実家なので家族はいるんですが、この時間は多分妹しかいないはずなので、ぜひぜひ!」
初ゲームか。
確かに俺が実際にゲームをしようと思うと、正直今は無理だ。
決まった家もなく、宿に泊まっているような人間だ。
流石にあそこにゲーム機を持ち込むのはどうかと思う。
いや待てよ。以前の世界であれば宿を数日借りるなんて出来たな。
今日の夜にあの宿の受付に交渉してみるか?
そうして喫茶店を後にした。
あ、もちろん。お金は俺が払った。
流石にその辺はマナーだからな。
まぁあの苦いコーヒーに700円も取られるのは遺憾だ。
やはり次は頼まんぞ。
外に出ると、栞がまたあおかしな格好をしている。
マスクにサングラス。どうみても不審者にしか見えない……
「ねぇ、その格好どうしたの?」
「え? あぁこれですか。一応付けてるだけなので気にしないで下さい」
可愛らしい声でそう言うが、目も見えなく、口元も見えないので表情がさっぱり見えない。
もしかして風邪という病魔に罹っているのだろうか。
寝ていれば治ると聞くが、外に出ていて大丈夫なのか?
とりあえず、額に手を当ててみる。
よく分からんがこれが所作らしい。
すると、栞の顔が段々を赤くなり暖かくなってきた。
あぁこれ絶対風邪引いてるわ。
っていうかこのやり取り最近もしたな。
「――ッ! と、とりあえず、こっちです」
「ああ、でも体調悪いんじゃないか?」
「いえいえ、大丈夫ですよ!」
喫茶店を出て歩いて20分。
住宅街に来たのだが、どの家を見ても庭があり、随分立派な建物ばかりだ。
まるで貴族街に来たみたいだ。
王国の首都は王城の周囲は貴族たちが住む区画に分かれており、
必ず検問を超えなければその中に入る事は出来ない。
城に行く都合で何度か通ったが、まさにこんな雰囲気だったと思う。
「ここです」
「へぇ、立派な家ですね」
門があり、黒い車が3台駐車されている。
広い庭があり、いたる所に防犯カメラが設置されているようだ。
表札を見ると【山城】と書かれている。
「えーと……お邪魔します」
「どうぞ、どうぞ!」
なんだろう。
嫌な予感がする。気のせいか?
「どうぞ、どうぞ!」
なぜこんなことになっているのだろうか。
振り返れば、あの日。宿に泊まったときだ。
朝起きたら利奈が何故か自分の身体を一生懸命確認していて、
どうしたのかと聞いたら、顔を真っ赤にして何でもないと叫んでいた。
その後、何故かものすごく謝られて、とりあえず連絡先を交換したのでまた後でお礼をさせて欲しいと言いながらあの娘は走り去って行った。
謝るのはわからんでもない。
俺が取った宿に勝手に宿泊したのだ。謝罪も必要だろう。
もっともその程度で怒る俺じゃない。
だが、よく分からんのはお礼の方だ。
あの霊だか魔物だかよく分からんゴブリン以下の存在を倒したからか?
でもそのお礼は宿の場所を教えてもらう事で相殺したはずだ。
他に何か……
そうか! あの金髪ストーカーヤンキーを撃退したことか。
なるほど、その程度でお礼なんて大げさな気もするが、まぁいいか。
俺は利奈と別れた後に当然のように聖域へ行き、聖書を読み漁った。
どうもあの爺から与えられた知識は完全ではないような気がする。
であれば、この聖書から知識を読み取るしかあるまい。
「しゃーせー」
「フリータイム。リクライニングで」
「希望ありますかぁー」
「じゃあ、42番で」
あの眠そうな店員に、いつのまにか財布に入っていたメンバーカードを提出し、俺はまたこの場所に帰ってきた。
とりあえず、読むものはある程度決めている。
まずはグレートティーチャーオニマル。次はハント×ハントを読もう。
ネットで検索したが、お勧めは結構多い。
その中でも気になった作品をピックアップしている。
「やっぱりここのピザはうめぇな」
時間は既に夕方。
今度は定時になったらしっかりと退出した。
それにしてもオニマルはヤンキーものかと思ったが師弟ものだったか。
今一学校というものが理解出来ないのだが、そこにいる子供達と師弟関係を結び、時には弟子から攻撃され、弟子同士のいじめを解決し、オニマルという師匠の下へ人が集まっていくというストーリーであった。
中々新鮮な話だったため、面白かったが、個人的には昨日読んだ死神学生の話の方が好きかもしれない。
掘り出しだったのはハント×ハントの方だった。
あれは本当に面白かった。
父親と同じハンターという職に就くために冒険する少年の話だ。
まだ完結しておらず、連載中なのだが、これが面白かった。
設定が凝っており、オーラという能力を使い戦うバトル物なのだが、
これが中々どうして面白い。
「俺も目を赤く光らせてみようか」
自分では分からないが、俺の眼球付近の光の屈折を調整すれば赤く光らせる事は容易だ。
スマホをカメラモードにし、自分の顔を映す。
どれ、試してみよう。
下手に赤くすると、俺から見た視界も赤くなる可能性が高いので、
あくまで外から見た色味が赤くなるように微調整する。
すると、元々青い瞳だった俺の目が、段々と赤くなってきた。
悪くないかもしれない。
もう少し、血のような色にしつつ、若干発光させてみる。
いいんじゃないか?
クラプカっぽいぞ。これで俺もタルタ族ってか。
そんな遊びをしてからさて、宿に戻ろうかと考えていると何やら視線を感じる。
その視線を感じる方を見ると、一人の女性が立っていた。
何故か鞄を地面に落とし、両手を口に当て、目を見開いてこちらを見ている。
なんだ? 何かあるのか?
後ろに特に気配は感じないのだが、何かあるのだろうか。
とりあえず、後ろを確認してみるが誰もいないし、何もない。
おかしいと思い、もう一度女性の方を見ると、こちらを見て何か言っている。
「――うそ、バーヂル様!?」
いや誰よ。
その女性の名前は栞と言うらしい。
何故か凄い勢いでこちらに来て、一緒にお茶を飲まないかと誘われた。
ただ、マスクとサングラスをしているせいで妙に怖い。
勢いで頷き、そのまま近くの喫茶店へ。
コーヒーは初めて飲んだ。感想は、にっげぇなんだこれ、だ。
俺の小さなプライドのため、全部飲み干したが、次は頼まんぞ。
「それで礼土さんは普段何をされているんですか?」
何が楽しいのかニコニコ笑いながら栞はこちらを見ながら紅茶を飲んでいる。
栞は緩いパーマが掛かったようなロングヘアで茶色に染めているようだ。
以前みた金髪ヤンキーストーカーよりは違和感がないように思う。
年齢は俺と同じか、下だろうか。
少々小柄ではあるが、とてもグラマーな体型のようだ。夏のため薄着のせいかボディラインが見える服装を着ている。
「――そうだね。えぇっと……あぁー霊能力者っぽい事を少々」
「すごい! 霊が見えるんですか!?」
この世界では霊が見えるというのは本当に稀なんだそうだ。
そのため、霊と戦える戦闘能力を持つ者を霊能力者というらしい。
多分だが。
俺の与えられた知識では特にライセンスなどは不要だったはず。
そう、自称で名乗れるお手軽な職業らしい。
もっとも俺に見えるのは敵意がある霊だけで、敵意もない弱い霊の存在は感じない。
「実は私も霊がちょっとだけ見えるんです。家系らしいのですが……この間も妹が肝試しに行って随分怖い思いをしたと話してたんですよ」
「へぇ。そうなんだね」
え、肝試しって何?
肝って内臓だよな? 内臓を試すの? 何それ怖い。
話を変えよう。この俺が恐怖を感じるなんてやるな日本。
「ところでさっき言ってたバーヂル様って何なの?」
「え? いや、聞こえたましたか?」
そりゃあんだけ大声出してれば聞こえるわ。
「お恥ずかしい話、実はゲームが凄い好きでして。そのバーヂルっていうのはゲームに出てくるキャラクターなんです。ゲームとかやりますか?」
ゲーム、あぁ所謂テレビゲームって奴か。
「実はやった事がないんだ。実家が凄い田舎なので、中々そういうのに触れる機会もなくて。どういうゲームなの?」
「あ! 興味ありますか! これは半分悪魔の主人公が悪魔を倒す作品でして――」
「何それ! 面白そうだ!」
「でしょう! すっごく面白いの! 操作は慣れるまで大変だけど、スタイリッシュに敵を倒せた時の爽快感がすごくて!!」
盛り上がってしまった。
いや、思ったよりバカに出来ないぞ。
動画配信サイトで予告PVという動画を見せてもらったが、これが中々凄い。
あの程度の戦闘が出来る奴はいくらでもいたが、あそこまで魅せる戦いが出来る奴はいなかった。
特に栞が好きと言っているバーヂルというキャラクターは刀という少し反った片刃の剣を使っているのだが、一々敵の近くで納刀するのだ。
どう考えても無駄な動作だし、どう考えても隙だらけだ。
だが、それがいい。
無駄な動作こそ浪漫である。
師匠からそう学び、俺は無駄というものを追及しようと考え始めた。
よく分からんポーズ、どう考えても必要ない演出、無駄な動き。
すべていい。
無駄の無い無駄な動きを突き詰めれば俺も彼らのようにかっこよく慣れるだろうか。
「あの……良かったらウチにゲームあるのでやってみますか?」
「え、いいの?」
「は、はい! 実家なので家族はいるんですが、この時間は多分妹しかいないはずなので、ぜひぜひ!」
初ゲームか。
確かに俺が実際にゲームをしようと思うと、正直今は無理だ。
決まった家もなく、宿に泊まっているような人間だ。
流石にあそこにゲーム機を持ち込むのはどうかと思う。
いや待てよ。以前の世界であれば宿を数日借りるなんて出来たな。
今日の夜にあの宿の受付に交渉してみるか?
そうして喫茶店を後にした。
あ、もちろん。お金は俺が払った。
流石にその辺はマナーだからな。
まぁあの苦いコーヒーに700円も取られるのは遺憾だ。
やはり次は頼まんぞ。
外に出ると、栞がまたあおかしな格好をしている。
マスクにサングラス。どうみても不審者にしか見えない……
「ねぇ、その格好どうしたの?」
「え? あぁこれですか。一応付けてるだけなので気にしないで下さい」
可愛らしい声でそう言うが、目も見えなく、口元も見えないので表情がさっぱり見えない。
もしかして風邪という病魔に罹っているのだろうか。
寝ていれば治ると聞くが、外に出ていて大丈夫なのか?
とりあえず、額に手を当ててみる。
よく分からんがこれが所作らしい。
すると、栞の顔が段々を赤くなり暖かくなってきた。
あぁこれ絶対風邪引いてるわ。
っていうかこのやり取り最近もしたな。
「――ッ! と、とりあえず、こっちです」
「ああ、でも体調悪いんじゃないか?」
「いえいえ、大丈夫ですよ!」
喫茶店を出て歩いて20分。
住宅街に来たのだが、どの家を見ても庭があり、随分立派な建物ばかりだ。
まるで貴族街に来たみたいだ。
王国の首都は王城の周囲は貴族たちが住む区画に分かれており、
必ず検問を超えなければその中に入る事は出来ない。
城に行く都合で何度か通ったが、まさにこんな雰囲気だったと思う。
「ここです」
「へぇ、立派な家ですね」
門があり、黒い車が3台駐車されている。
広い庭があり、いたる所に防犯カメラが設置されているようだ。
表札を見ると【山城】と書かれている。
「えーと……お邪魔します」
「どうぞ、どうぞ!」
なんだろう。
嫌な予感がする。気のせいか?
0
あなたにおすすめの小説
神は激怒した
まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。
めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。
ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m
世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる