67 / 120
ピクシス奪還編
03 それぞれの夜(天竜王テュポーン)
しおりを挟む
カズオミとアサヒの会話を、こっそり岩陰で聞いていたハヤテは唸った。
「誓約ね……」
そういえば聞いたことがある。
竜王に捧げた聖なる誓いは必ず叶うのだと。
「んな簡単にパワーアップできるなら苦労しねえよ」
力が欲しいのはハヤテだって同じだ。
彼は腕組みして岩にもたれた。
何も出来ずに蹂躙されるしかなかった過去の自分が訴える。憎いのだと、苦しいのだと。この苦しみを乗り越えなければ前へ進めない。だから敵を倒す力が欲しい。
だが彼の竜王であるアサヒは憎しみにはほど遠い。
ハヤテと違ってアサヒは敵を憎んでいないのだから。
炎竜王の怒りと悲しみは大切な人々を救えなかった自分自身に向けられている。そこがハヤテとは違うところだ。
「俺はアウリガの奴らを皆殺しにしてやりたいんだ……!」
アサヒに忠誠を誓うのなら、この復讐心は捨てなければならないだろう。で、あるなら答えは決まっているように思えた。
キャンプ場所に一人残されたユエリは膝を抱えた。
最初にアサヒが幼竜を連れて出ていき、次に追ってカズオミが出て行った。最後にハヤテが「なんで俺がアウリガの女と一緒に待たなきゃいけないんだ」と吐き捨てて去った。
ユエリは一人だ。
私はどうしてここにいるのだろう。
命を助けてくれたアサヒが望むなら同行しようと思った、それだけだ。私は彼らと違ってピクシスのために動く理由がない。
「私はどこへ行けば良いの……?」
『……おかしなことを。人の子が帰る場所は生まれた島に他ならないであろう……』
独り言にくぐもった女性の声で返答があった。
ユエリはぎょっとする。
辺りを見回すが人影どころか、見える場所に竜もいない。
「誰?!」
『我が名はテュポーン。人は我を天竜王と呼ぶ』
天竜王テュポーン。神代竜として有名な一体だ。
伝説によれば、かの竜王は透明であり誰もその姿を見たことはないという。
『我は竜の島を守護するもの。汝らの上陸を遠くから見ていた』
「勝手に島に上陸したのはアサヒよ、竜王。文句があるならアサヒに言ってちょうだい」
『炎竜王か。あれが勝手なのは今に始まったことではない』
テュポーンは竜の島に立ち入ったことを怒ってる訳ではなさそうだ。
『それよりも風竜王と一緒ではないのか? 風の島の巫女よ』
「私は……」
巫女と呼ばれてユエリは困惑した。
つい先日、その素質があると言われたばかりだ。
『そろそろ酒をもって訪ねよ、と伝えるがいい。炎竜王は気がきかぬ。我に手土産ひとつ持ってこんとは』
天竜王はそこだけ不満そうに注文を付けた。
要は酒が飲みたいらしい。
『よいか、風の島の娘。汝は風の島に帰るのだ。そして、風竜王に我が言葉を伝えよ。忘れるでないぞ……』
「ちょっと、私は何も約束してないわよ!」
『……』
ユエリの返事は聞かず、テュポーンは言いたいことだけ言って沈黙した。
しばらく待ってみたが、もう何の言葉も聞こえない。ユエリは諦めて上着を引き寄せると、冷たい地面の上で眠りに落ちた。
翌朝、お腹や足にくっついた幼竜をひっぺがしながら、アサヒは仲間達の元に戻った。
カズオミ、ハヤテ、ユエリの顔を見回すが、なぜか皆、表情が暗い。
「あれ……? なんでそんな落ち込んだ顔してるの、お前ら」
アサヒはきょとんとする。
昨夜の会話でカズオミが悩んでいることは知っているが、ハヤテとユエリは何かあったのだろうか。
「むしろアサヒはなんで明るいの……?」
カズオミに聞き返されて、アサヒは頭をかいた。
焦る気持ちや後悔する気持ち、不安がないと言えば嘘になる。しかし、アサヒは過去の竜王の記憶から光竜王の性格を知っている。彼は逆らう者を皆殺しにするような暴君ではない。ピクシスの関係のない一般庶民が殺される可能性は低いだろう。
危険があるとすれば、姉と慕う巫女姫のミツキや竜王のバックアップとしてあの場に残ったヒズミ・コノエなど、アサヒと特別に親しい者たちだけだ。
もちろん、光竜王の支配のもとピクシスが繁栄するとは思えない。彼は最終的に自分の島以外を滅ぼすだろう。
だが今は光竜王に島を任せておくしかない。
自分でも驚くくらいアサヒは冷静に状況が判断できていた。
竜王の記憶を受け入れて新しい自分に慣れてきたせいだろうか。
アサヒは腕組みした。
「昨夜は思う存分、竜を撫でられたからかなー。あいつらの鱗、すべすべしてて癖になるんだよなー」
「……」
あえて笑いをとってみたが、かえってきたのは微妙な沈黙だった。
肩の上でヤモリが足踏みして『ええい、撫でるなら我の鱗だけを撫でよ!』と文句を言っているのがアサヒには聞こえている。
「よし、休めたなら出発するか」
仕方ないので出発をうながす。竜の島にいつまでもいられない。
予定通りリーブラに向かうことにする。
昨夜はハヤテの竜に同乗させてもらったアサヒだが、今日はヤモリの変身した竜に乗った。ただし、4枚の翼と黄金の角を持つ漆黒の竜の姿は目立つので、ヤモリには地味な方の枯れ葉色の竜の姿になってもらう。
ユエリはアサヒと同乗して、カズオミは自分の竜は使わずにハヤテの竜に乗った。敵に襲われた時に、カズオミの竜では逃げるのも戦うのも心もとないからだ。
竜の島から本来2日かかる距離をアサヒ達は徹夜で飛んだ。
1日ちょっとでリーブラの近くまで到達する。
正六面体のキューブのような異様な姿をした「島」が見えてきた。
竜王の魔術によって空に浮かべられた島はそれぞれ、自然ではありえない不思議な姿をしている。
土の島リーブラはもっとも人工物の気配が強い島だ。
空に浮かぶ巨大なサイコロ型の島に向かって、アサヒ達は近付いていった。
「誓約ね……」
そういえば聞いたことがある。
竜王に捧げた聖なる誓いは必ず叶うのだと。
「んな簡単にパワーアップできるなら苦労しねえよ」
力が欲しいのはハヤテだって同じだ。
彼は腕組みして岩にもたれた。
何も出来ずに蹂躙されるしかなかった過去の自分が訴える。憎いのだと、苦しいのだと。この苦しみを乗り越えなければ前へ進めない。だから敵を倒す力が欲しい。
だが彼の竜王であるアサヒは憎しみにはほど遠い。
ハヤテと違ってアサヒは敵を憎んでいないのだから。
炎竜王の怒りと悲しみは大切な人々を救えなかった自分自身に向けられている。そこがハヤテとは違うところだ。
「俺はアウリガの奴らを皆殺しにしてやりたいんだ……!」
アサヒに忠誠を誓うのなら、この復讐心は捨てなければならないだろう。で、あるなら答えは決まっているように思えた。
キャンプ場所に一人残されたユエリは膝を抱えた。
最初にアサヒが幼竜を連れて出ていき、次に追ってカズオミが出て行った。最後にハヤテが「なんで俺がアウリガの女と一緒に待たなきゃいけないんだ」と吐き捨てて去った。
ユエリは一人だ。
私はどうしてここにいるのだろう。
命を助けてくれたアサヒが望むなら同行しようと思った、それだけだ。私は彼らと違ってピクシスのために動く理由がない。
「私はどこへ行けば良いの……?」
『……おかしなことを。人の子が帰る場所は生まれた島に他ならないであろう……』
独り言にくぐもった女性の声で返答があった。
ユエリはぎょっとする。
辺りを見回すが人影どころか、見える場所に竜もいない。
「誰?!」
『我が名はテュポーン。人は我を天竜王と呼ぶ』
天竜王テュポーン。神代竜として有名な一体だ。
伝説によれば、かの竜王は透明であり誰もその姿を見たことはないという。
『我は竜の島を守護するもの。汝らの上陸を遠くから見ていた』
「勝手に島に上陸したのはアサヒよ、竜王。文句があるならアサヒに言ってちょうだい」
『炎竜王か。あれが勝手なのは今に始まったことではない』
テュポーンは竜の島に立ち入ったことを怒ってる訳ではなさそうだ。
『それよりも風竜王と一緒ではないのか? 風の島の巫女よ』
「私は……」
巫女と呼ばれてユエリは困惑した。
つい先日、その素質があると言われたばかりだ。
『そろそろ酒をもって訪ねよ、と伝えるがいい。炎竜王は気がきかぬ。我に手土産ひとつ持ってこんとは』
天竜王はそこだけ不満そうに注文を付けた。
要は酒が飲みたいらしい。
『よいか、風の島の娘。汝は風の島に帰るのだ。そして、風竜王に我が言葉を伝えよ。忘れるでないぞ……』
「ちょっと、私は何も約束してないわよ!」
『……』
ユエリの返事は聞かず、テュポーンは言いたいことだけ言って沈黙した。
しばらく待ってみたが、もう何の言葉も聞こえない。ユエリは諦めて上着を引き寄せると、冷たい地面の上で眠りに落ちた。
翌朝、お腹や足にくっついた幼竜をひっぺがしながら、アサヒは仲間達の元に戻った。
カズオミ、ハヤテ、ユエリの顔を見回すが、なぜか皆、表情が暗い。
「あれ……? なんでそんな落ち込んだ顔してるの、お前ら」
アサヒはきょとんとする。
昨夜の会話でカズオミが悩んでいることは知っているが、ハヤテとユエリは何かあったのだろうか。
「むしろアサヒはなんで明るいの……?」
カズオミに聞き返されて、アサヒは頭をかいた。
焦る気持ちや後悔する気持ち、不安がないと言えば嘘になる。しかし、アサヒは過去の竜王の記憶から光竜王の性格を知っている。彼は逆らう者を皆殺しにするような暴君ではない。ピクシスの関係のない一般庶民が殺される可能性は低いだろう。
危険があるとすれば、姉と慕う巫女姫のミツキや竜王のバックアップとしてあの場に残ったヒズミ・コノエなど、アサヒと特別に親しい者たちだけだ。
もちろん、光竜王の支配のもとピクシスが繁栄するとは思えない。彼は最終的に自分の島以外を滅ぼすだろう。
だが今は光竜王に島を任せておくしかない。
自分でも驚くくらいアサヒは冷静に状況が判断できていた。
竜王の記憶を受け入れて新しい自分に慣れてきたせいだろうか。
アサヒは腕組みした。
「昨夜は思う存分、竜を撫でられたからかなー。あいつらの鱗、すべすべしてて癖になるんだよなー」
「……」
あえて笑いをとってみたが、かえってきたのは微妙な沈黙だった。
肩の上でヤモリが足踏みして『ええい、撫でるなら我の鱗だけを撫でよ!』と文句を言っているのがアサヒには聞こえている。
「よし、休めたなら出発するか」
仕方ないので出発をうながす。竜の島にいつまでもいられない。
予定通りリーブラに向かうことにする。
昨夜はハヤテの竜に同乗させてもらったアサヒだが、今日はヤモリの変身した竜に乗った。ただし、4枚の翼と黄金の角を持つ漆黒の竜の姿は目立つので、ヤモリには地味な方の枯れ葉色の竜の姿になってもらう。
ユエリはアサヒと同乗して、カズオミは自分の竜は使わずにハヤテの竜に乗った。敵に襲われた時に、カズオミの竜では逃げるのも戦うのも心もとないからだ。
竜の島から本来2日かかる距離をアサヒ達は徹夜で飛んだ。
1日ちょっとでリーブラの近くまで到達する。
正六面体のキューブのような異様な姿をした「島」が見えてきた。
竜王の魔術によって空に浮かべられた島はそれぞれ、自然ではありえない不思議な姿をしている。
土の島リーブラはもっとも人工物の気配が強い島だ。
空に浮かぶ巨大なサイコロ型の島に向かって、アサヒ達は近付いていった。
16
あなたにおすすめの小説
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
明日を信じて生きていきます~異世界に転生した俺はのんびり暮らします~
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生した主人公は、新たな冒険が待っていることを知りながらも、のんびりとした暮らしを選ぶことに決めました。
彼は明日を信じて、異世界での新しい生活を楽しむ決意を固めました。
最初の仲間たちと共に、未知の地での平穏な冒険が繰り広げられます。
一種の童話感覚で物語は語られます。
童話小説を読む感じで一読頂けると幸いです
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
伯爵令息は後味の悪いハッピーエンドを回避したい
えながゆうき
ファンタジー
停戦中の隣国の暗殺者に殺されそうになったフェルナンド・ガジェゴス伯爵令息は、目を覚ますと同時に、前世の記憶の一部を取り戻した。
どうやらこの世界は前世で妹がやっていた恋愛ゲームの世界であり、自分がその中の攻略対象であることを思い出したフェルナンド。
だがしかし、同時にフェルナンドがヒロインとハッピーエンドを迎えると、クーデターエンドを迎えることも思い出した。
もしクーデターが起これば、停戦中の隣国が再び侵攻してくることは間違いない。そうなれば、祖国は簡単に蹂躙されてしまうだろう。
後味の悪いハッピーエンドを回避するため、フェルナンドの戦いが今始まる!
俺は何処にでもいる冒険者なのだが、転生者と名乗る馬鹿に遭遇した。俺は最強だ? その程度で最強は無いだろうよ などのファンタジー短編集
にがりの少なかった豆腐
ファンタジー
私が過去に投稿していたファンタジーの短編集です
再投稿に当たり、加筆修正しています
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件
言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」
──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。
だが彼は思った。
「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」
そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら……
気づけば村が巨大都市になっていた。
農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。
「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」
一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前!
慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが……
「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」
もはや世界最強の領主となったレオンは、
「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、
今日ものんびり温泉につかるのだった。
ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる