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6話 主人公、早速素顔バレる
しおりを挟む「俺がクラスでうるさかったから見てたんだろ?
うるさくしててごめんな」
「...え?あ、うん!全然大丈夫だよ!」
花岡が戸惑ったような笑みを浮かべて言った。
いや、もう可愛すぎだろ!天使か!
「ま、これからよろしくな!」
俺は自分の中で出せる一番優しい声で言った。
よく声がキツイとか言われるから心配だが...。
「うん!よろしくね!」
満面の笑みで微笑みながらそう言った彼女は、
まるで空から舞い降りた天女のようだった。
心臓に悪いな...。
「じゃあ、次は前後の席で自己紹介しろ。」
五津井(先生)が高音ボイスで言った。
ゴツイ体してる上に五津井って名前でさらに
高音ボイスだと!?
「...っはは」
不覚にも笑ってしまった。いや、これ笑うしかない
だろ。 というか、俺の笑い声はやばい。
小さな声で笑ったとはいえ、誰かに聞かれたら
致命的だ。中学の頃から笑い声が汚いのは分かってはいたが、イケメンだから許されたんだよな。
俺とほぼ同じ笑い方をしていたモブキャラ系男子は、
女子から密かに笑い声きもいよね~とかなんとか
言われていたりしたことを俺は知っている。
眼鏡を掛けている今の俺はイケメンではない。
ということは笑い声を今聞かれたら
キモがられるだろう。
平穏な日々を送りたいとは
いえ、キモがられるのは辛い。
「君笑うんだね!眼鏡掛けてるし真面目そうだなとか思ったんだよ~」
後ろに座っている奴が俺に向かって言ったようだ。
そうだ、前後の席で自己紹介するんだったっけか。
てか、眼鏡掛けてるからって真面目っていう偏見
やめてもらえるかな?いや、それより俺の笑い声
聞かれてたのか!? やばいな。絶対キモがられたな。
振り返ってみると、そこにはイケメンがいた。
なぜかニヤニヤしている。なんだコイツ。
「それにしても、笑い声独特だったね~。」
やっぱキモがられたか。
「自分の笑い声がキモイことは自覚してる。
頼むからそれには触れるな」
「なになに!?君ってそういうキャラなんだ~。
これから仲良くしようよ、よろしく。
あ、俺の名前、山下 蓮だから。」
なんからキャラ掴めないなコイツ。
「あー。俺の名前、瀬戸祐也な。」
自己紹介されたら、し返すのが礼儀だろう。
「...瀬戸祐也?どっかで聞いた名前だな~。
ま、いいや!」
そい言うと、山下 蓮は俺の眼鏡を取った。
その一瞬の出来事に俺は何をされたか分からないまま少しの間フリーズした。
「やっぱ眼鏡取っても変わんないか~。漫画でよく眼鏡取ったらイケメンとかあるじゃん。」
俺の眼鏡をとりながら俺の顔を見ないで言った。
眼鏡を取られた瞬間死ぬかと思ったが、1度も眼鏡を取った俺の顔を見ていない。
あーよかった。なんだほんと、死ぬかと思ったぞ。
てか、興味無いなら眼鏡とるんじゃねえよ!
無駄に驚かせやがって...。
と思った矢先、
「...え。は?はあ!?」
山下は、こちらをみて驚愕の表情を浮かべた。
あ、やばい。 見られた。完全に気抜いてた。
俺は眼鏡を取った素顔を山下に
見られてしまった。
しかも入学式初日でだ。
...俺の高校生活、一体どうなるのだろうか。
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