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プロローグ
神々の世界
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「はぁ……特に今日もこれといった仕事はなかったなぁ」
「いいじゃない別に平和だってことよ」
「いや、そうだけどよ。俺たちゃ警察じゃないんだぜ。これじゃあ警察とやってる事変わんねぇよ」
「そ、そうだけど
街の人々が平和に暮らせるようにするのが私たち勇者の仕事でじょ?」
若い男と女が言い合いをしていた。
男の方はと言うと面倒くさそうに頬杖を付きながらオレンジジュースを飲んでいる
一方女の方はというと男に懸命に話しかけている。
しかし男の方はめんどくさそうにしながら、適当な持論を展開していた。
「だ・か・ら街の人々が平和に暮らせるようにするのは警察の仕事だろ。俺達は街の人々におそうフィエスを殲滅するのが仕事なんだよ」
「おいおい、またその話か。お前らよくいつもいつも飽きないな。もう何度目だ。少なくとも20回はおんなじ話してんぞ」
2人の言い合いとも言えるかどうかわからないものを横で聞いていた体つきのいい男が呆れた口調で話を止めた。
「あぁ、すまない。つい反論したくなってしまって」
「ごめんなさい。私もこいつがしつこくて」
「あぁ?誰がこいつだ。だいたいいつもいつも話ふっかけてくんのはそっちだろ」
「はぁ?何よそれ。私はあなたに話しかけてるつもりなんてありませぇん」
「なんだとコラ。やるか?おい」
「いいわよ。かかってきなさい」
「表出ろやぁ」
「おい、いい加減にしろ。俺達は仮にも勇者なんだぞ。市民をビビらすようなことしてどうすんだ」
今にも決闘が始まりそうだった2人に対し、少し怒りを込めて放った。
「分かればよい。そんなことより街の様子がおかしいんだが気づいちゃいるか?」
「え?そうなの」
「本当か?」
「はぁ~やっぱり気づいていなかったのか。ベンお前は勇者勇者言ってるんだったらそれくらい気づけ。フィナお前も市民の安全どうちゃらこうちゃら言ってるんだったら気を払え」
2人の顔から段々と自信が消えていくような気がしたが気にせず話を続けた。
「最近、どうも地殻変動が多いらしい。前々から地殻変動は珍しいことではなかったが、頻度が圧倒的に増えたらしいんだ。」
「それって誰かが意図的に地面を揺らしてるってこと」
「フッハハハハハハハハハハハハ」
何を馬鹿げたことをと言わんばかりにフィナの発言をベンが高笑いした。
「な、何がそんなにおかしいのよ。それしか考えられないじゃない」
「いやだって、誰かが地面を揺らす。とか無理に決まってんだろ」
そんなふたりの会話を聞いてまたしても体つきのいい男が横から口を挟んだ。
「いや実はだな、フィナの言う通りかも知らんのだ。ある地学者によると、この世界は人間という部族によって作られたものらしい。」
「何だそいつら?」
「こいつらこそが地殻変動の犯人だと言われてるんだよ。しかも人間の世界には消しゴムというものが存在しているらしい。これが恐ろしく、我々の世界を消滅させることが出来るそうだ」
「なに?それは一体どういう仕組みだ。」
「さぁ分からん。そこで、だ。世界勇者協会から人間界の探索の任務を受けた。我々はこれから人間界に行くことになったんだ」
「なに?また急な話だな。おい」
「あぁ、すまない。もう少し早く言おうとしていたんだが」
「まぁいい。それで出発はいつだ」
「あすの午後だ」
「は?明日?」
「そうだ。明日までに荷物をまとめて中央広場に来い」
急すぎる話についていけていないものが約1名……
「あ、明日なんて私そんな短時間で荷物まとめられないわよ?せめて2日は欲しいわ」
「そんなに時間は要らんだろ。どんだけ荷物持っていくつもりだお前は」
「えっと、そうね。まず女の子の身だしなみを整えるものとして、自分の専用のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープは必要でしょ?それから化粧品とか、あと食べ物とか、可愛い服とか」
「お前?わかってると思うが旅行しに行く訳じゃぁないんだぞ?」
「分かってるわよ。でも必要よ。あとお人形さん」
「……」
男2人の顔には呆れを通り越した表情が浮かんでいた。
「なんでもいいが、明日には出発だ。いいな!」
「ハッ!」
2人が初めて声を揃えた。
そしてここから弱小部隊の冒険が始まる。
「いいじゃない別に平和だってことよ」
「いや、そうだけどよ。俺たちゃ警察じゃないんだぜ。これじゃあ警察とやってる事変わんねぇよ」
「そ、そうだけど
街の人々が平和に暮らせるようにするのが私たち勇者の仕事でじょ?」
若い男と女が言い合いをしていた。
男の方はと言うと面倒くさそうに頬杖を付きながらオレンジジュースを飲んでいる
一方女の方はというと男に懸命に話しかけている。
しかし男の方はめんどくさそうにしながら、適当な持論を展開していた。
「だ・か・ら街の人々が平和に暮らせるようにするのは警察の仕事だろ。俺達は街の人々におそうフィエスを殲滅するのが仕事なんだよ」
「おいおい、またその話か。お前らよくいつもいつも飽きないな。もう何度目だ。少なくとも20回はおんなじ話してんぞ」
2人の言い合いとも言えるかどうかわからないものを横で聞いていた体つきのいい男が呆れた口調で話を止めた。
「あぁ、すまない。つい反論したくなってしまって」
「ごめんなさい。私もこいつがしつこくて」
「あぁ?誰がこいつだ。だいたいいつもいつも話ふっかけてくんのはそっちだろ」
「はぁ?何よそれ。私はあなたに話しかけてるつもりなんてありませぇん」
「なんだとコラ。やるか?おい」
「いいわよ。かかってきなさい」
「表出ろやぁ」
「おい、いい加減にしろ。俺達は仮にも勇者なんだぞ。市民をビビらすようなことしてどうすんだ」
今にも決闘が始まりそうだった2人に対し、少し怒りを込めて放った。
「分かればよい。そんなことより街の様子がおかしいんだが気づいちゃいるか?」
「え?そうなの」
「本当か?」
「はぁ~やっぱり気づいていなかったのか。ベンお前は勇者勇者言ってるんだったらそれくらい気づけ。フィナお前も市民の安全どうちゃらこうちゃら言ってるんだったら気を払え」
2人の顔から段々と自信が消えていくような気がしたが気にせず話を続けた。
「最近、どうも地殻変動が多いらしい。前々から地殻変動は珍しいことではなかったが、頻度が圧倒的に増えたらしいんだ。」
「それって誰かが意図的に地面を揺らしてるってこと」
「フッハハハハハハハハハハハハ」
何を馬鹿げたことをと言わんばかりにフィナの発言をベンが高笑いした。
「な、何がそんなにおかしいのよ。それしか考えられないじゃない」
「いやだって、誰かが地面を揺らす。とか無理に決まってんだろ」
そんなふたりの会話を聞いてまたしても体つきのいい男が横から口を挟んだ。
「いや実はだな、フィナの言う通りかも知らんのだ。ある地学者によると、この世界は人間という部族によって作られたものらしい。」
「何だそいつら?」
「こいつらこそが地殻変動の犯人だと言われてるんだよ。しかも人間の世界には消しゴムというものが存在しているらしい。これが恐ろしく、我々の世界を消滅させることが出来るそうだ」
「なに?それは一体どういう仕組みだ。」
「さぁ分からん。そこで、だ。世界勇者協会から人間界の探索の任務を受けた。我々はこれから人間界に行くことになったんだ」
「なに?また急な話だな。おい」
「あぁ、すまない。もう少し早く言おうとしていたんだが」
「まぁいい。それで出発はいつだ」
「あすの午後だ」
「は?明日?」
「そうだ。明日までに荷物をまとめて中央広場に来い」
急すぎる話についていけていないものが約1名……
「あ、明日なんて私そんな短時間で荷物まとめられないわよ?せめて2日は欲しいわ」
「そんなに時間は要らんだろ。どんだけ荷物持っていくつもりだお前は」
「えっと、そうね。まず女の子の身だしなみを整えるものとして、自分の専用のシャンプー、コンディショナー、ボディーソープは必要でしょ?それから化粧品とか、あと食べ物とか、可愛い服とか」
「お前?わかってると思うが旅行しに行く訳じゃぁないんだぞ?」
「分かってるわよ。でも必要よ。あとお人形さん」
「……」
男2人の顔には呆れを通り越した表情が浮かんでいた。
「なんでもいいが、明日には出発だ。いいな!」
「ハッ!」
2人が初めて声を揃えた。
そしてここから弱小部隊の冒険が始まる。
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