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生方蒼甫の譚
伝説級
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「クロスクレイモア:大剣、攻撃力 +1800 防御力 +400 付与スキル『絶対切断(極)』」
「竜槍ゲイボルグ:槍 攻撃力 +1600 防御力 +800 付与スキル『神速(極)』」
「デストロイヤー:斧 攻撃力 +1400 防御力 +600 付与スキル『次元断(極)』」
「セブンスアーマー:体防具 攻撃力 +100 防御力 +1200 体力 +600 付与スキル『絶対防御(極)』」
……
……
えっ
え~と。
なにこれ?どういうこと?
国宝級とかそう言うレベルじゃないんですけど。伝説級?神話級?
俺のチートスキル普通に付与されるんですけど。これ着ると。なに?チート級ってこと?
「あ~。ごめん。ちょっとごめん。取り込み中のところ悪いんだけどさ!」
俺は奥の工房に下がったギルを慌てて呼びつける。
ちょっとこれは話聞かないといかんでしょ。
「あ~。なんですか?」
ギルはけだるそうに出てきた。ちょうど作業に取り掛かったところなんだろう。が、そんなこと言ってる場合じゃない。
「なんなんだ?ここに飾ってある武器・防具。どういうこと?売りもんなの?」
「あ~。はい。売り物ですね」
「いくら?」
「売れません」
「ん~。は?」
「え?」
「売りもんなんだよね?」
「はい。売りもんです」
「じゃあ、買えるでしょ?」
「いえ。買えません」
は?
何言ってんの?こいつ。
「売り物なんだよね」
「はい」
「じゃあ、いくら」
「値段ついてないです」
「なんで?」
「カールさんが売るなって」
「カールさん?」
「この店の主人です」
「お前の師匠か?」
「師匠ではないです」
「へ?君は弟子じゃないの?じゃあ、君は何?」
「店番頼まれてるだけです」
なんだよ!腕利きじゃねぇじゃねえか!!
「そのカールってのは今どこ?」
「魔王討伐に行ってます」
「あ、あ~!!あれか!」
サトシにいろいろ教えてくれたっていう化け物か。まーじーかー。なんだよ。こんなスゲーのかよ。
こんなの見せられたらいくらでも金出すでしょ。むしろサトシに頼んで金を作っちゃうよ。マジで。何つう鍛冶屋だよ。常軌を逸してるだろ!
マジかぁ。欲しかったなぁ。この装備。
「ああ、すまん。悪かった。作業に戻ってくれ」
ギルはそそくさと工房に戻っていく。それにしても、ここの主人は変なのに店番頼んでるな。
あーあ。お預けか。すげー武器・防具が転がってるのにな。
でもこれでようやく理解できた。サトシがすげー武器を作っても、今一つ満足してなかった理由。そりゃそうだよな。こんな神技見せられたら、サトシにとって見りゃどんな職人技も稚戯に等しいよな。
それにしても、どんな鍛錬を積めばこんなものが作れるようになるんだよ。
そんなことを考えながら待っていると、ギルが工房から出てきた。
「あ~。お待たせしました」
「いや。すまんないろいろ邪魔して」
「いえ。大丈夫です。で、作るのは5つずつでしたよね。お時間ひと月ほど頂いていいですか?」
「え?ひと月で良いの?」
「はい。大丈夫です」
なんだ?すげーな。5個ずつだよ?エンドゥの鍛冶屋よりもよっぽど仕事がはえーぞ。
「そうか。じゃあ頼むよ」
「一部前金でいただいても良いですか」
「そりゃ、構わねぇけど。いくら?」
「全部出来上がったら700リルでお願いします。前金70リルいただけますか?」
「ああ、わかった」
俺は70リルをギルに渡すと、ギルはそれを袋にしまい、裏から木札を持ってきた。
「じゃあ、受け取りの時にこれを出してください。その時に残りのお支払いもお願いします」
「あ、ああ」
頼りないんだか、しっかりしてるんだかよくわからんな。こいつ。
「じゃあ、頼むよ」
「まいどあり~」
ギルは気の抜けた返事をしながら俺を見送る。さて、どうなる事やら。
「竜槍ゲイボルグ:槍 攻撃力 +1600 防御力 +800 付与スキル『神速(極)』」
「デストロイヤー:斧 攻撃力 +1400 防御力 +600 付与スキル『次元断(極)』」
「セブンスアーマー:体防具 攻撃力 +100 防御力 +1200 体力 +600 付与スキル『絶対防御(極)』」
……
……
えっ
え~と。
なにこれ?どういうこと?
国宝級とかそう言うレベルじゃないんですけど。伝説級?神話級?
俺のチートスキル普通に付与されるんですけど。これ着ると。なに?チート級ってこと?
「あ~。ごめん。ちょっとごめん。取り込み中のところ悪いんだけどさ!」
俺は奥の工房に下がったギルを慌てて呼びつける。
ちょっとこれは話聞かないといかんでしょ。
「あ~。なんですか?」
ギルはけだるそうに出てきた。ちょうど作業に取り掛かったところなんだろう。が、そんなこと言ってる場合じゃない。
「なんなんだ?ここに飾ってある武器・防具。どういうこと?売りもんなの?」
「あ~。はい。売り物ですね」
「いくら?」
「売れません」
「ん~。は?」
「え?」
「売りもんなんだよね?」
「はい。売りもんです」
「じゃあ、買えるでしょ?」
「いえ。買えません」
は?
何言ってんの?こいつ。
「売り物なんだよね」
「はい」
「じゃあ、いくら」
「値段ついてないです」
「なんで?」
「カールさんが売るなって」
「カールさん?」
「この店の主人です」
「お前の師匠か?」
「師匠ではないです」
「へ?君は弟子じゃないの?じゃあ、君は何?」
「店番頼まれてるだけです」
なんだよ!腕利きじゃねぇじゃねえか!!
「そのカールってのは今どこ?」
「魔王討伐に行ってます」
「あ、あ~!!あれか!」
サトシにいろいろ教えてくれたっていう化け物か。まーじーかー。なんだよ。こんなスゲーのかよ。
こんなの見せられたらいくらでも金出すでしょ。むしろサトシに頼んで金を作っちゃうよ。マジで。何つう鍛冶屋だよ。常軌を逸してるだろ!
マジかぁ。欲しかったなぁ。この装備。
「ああ、すまん。悪かった。作業に戻ってくれ」
ギルはそそくさと工房に戻っていく。それにしても、ここの主人は変なのに店番頼んでるな。
あーあ。お預けか。すげー武器・防具が転がってるのにな。
でもこれでようやく理解できた。サトシがすげー武器を作っても、今一つ満足してなかった理由。そりゃそうだよな。こんな神技見せられたら、サトシにとって見りゃどんな職人技も稚戯に等しいよな。
それにしても、どんな鍛錬を積めばこんなものが作れるようになるんだよ。
そんなことを考えながら待っていると、ギルが工房から出てきた。
「あ~。お待たせしました」
「いや。すまんないろいろ邪魔して」
「いえ。大丈夫です。で、作るのは5つずつでしたよね。お時間ひと月ほど頂いていいですか?」
「え?ひと月で良いの?」
「はい。大丈夫です」
なんだ?すげーな。5個ずつだよ?エンドゥの鍛冶屋よりもよっぽど仕事がはえーぞ。
「そうか。じゃあ頼むよ」
「一部前金でいただいても良いですか」
「そりゃ、構わねぇけど。いくら?」
「全部出来上がったら700リルでお願いします。前金70リルいただけますか?」
「ああ、わかった」
俺は70リルをギルに渡すと、ギルはそれを袋にしまい、裏から木札を持ってきた。
「じゃあ、受け取りの時にこれを出してください。その時に残りのお支払いもお願いします」
「あ、ああ」
頼りないんだか、しっかりしてるんだかよくわからんな。こいつ。
「じゃあ、頼むよ」
「まいどあり~」
ギルは気の抜けた返事をしながら俺を見送る。さて、どうなる事やら。
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