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第1章 鉄と少年
第1章 第16話
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目が覚めると、何度目か見たことがある天井だった。
途切れた記憶を遡り、なにが起きたのかを思い出してみるものの、なんだか釈然としない。記憶に残っているのはアイゼンを救出したところが最後だからだ。あの後何があって、俺はベッドで寝ているのだろう?それになんでか、頭がひどくズキズキと痛んだ。
「……食堂なら、だれかいるかな」
ベッドから起き上がると、痛む頭をおさえながら船室をでた。
廊下に出てみると、船の中が不思議なほど静まり返っているのに気が付いた。まるで船内には誰もいないみたいだった。
食堂まで行くとようやく人の気配があった。聞こえる音から食事中なのが聞き取れた。カツンカツンと足音を響かせ、食堂に入るとその人物がこちらに気づいて振り返った。
「よお、アル。よく生きてたな」
その顔を見た瞬間に思い出した。自分がどうしてベッドで寝ていたのかを。シリウスが頭に刺さっていたなにかを抜いたせいだ。
「白々しいこと言うんじゃねえよ。誰のせいで死にかけたと思ってるんだ」
「あれは不可抗力だ。まさかあんなに深く刺さってるなんて思わないだろ。……あっ、そうだ、コレ。お前に刺さってたやつ。記念に取っておけよ」
煽りなのか、天然なのか、わからないがなんにしても非常に気に障ることを告げて、シリウスが鉄片をこちらに投げつけてきた。
飛んできた鉄片をいったん受け取ると、数秒だけ眺めて、シリウスの眉間へ向かって投げ返す。だが、シリウスもさすがの反射神経で鉄片が額に刺さる寸前で人差し指と中指の間に受け止めていた。
「あっぶねえな!刺さったらどうすんだよ」
「そんな不吉なもん、渡してくんじゃねえ」
こんな血の付いた鉄くず、記念でも欲しいわけがないだろ。しかもこれのせいで死にかけてたんだから、よけい縁起が悪い。
シリウスは掴んだ鉄片を手の上で転がすと、チッと舌打ちをすると、
「わかったよ。これは欲しがりそうな奴にでもくれてやるよ」
そう言って、大事そうにポケットへしまい込んだ。
そんなゴミ、欲しがる奴がいるのか?という疑問が一瞬だけ頭をよぎったが、どうせ俺はいらないので、無視することにした。そんなことよりも聞きたいことがある。
「てか、なんでお前、一人で飯食ってんの?ほかのやつらは?というか、あの後どうなったんだよ」
矢継ぎ早に質問すると、シリウスはちょっと引いた様子で掴んだままだったフォークを置いて、
「なんだよ、覚えてないのかよ。頭から引っこ抜いたら、お前が気絶しちまったもんだから、アイゼンと揃って治癒の異能で治してもらったんだよ。そしたら、あの子まで倒れちまって、野郎二人と女の子一人をオレがここまで運んだんだ。……あの三人組が来なかったら、お前から捨てるところだったぞ」
なんだか、最後に聞き捨てならないことを追加した気がするが。なんにせよ、エリーゼにまた助けられてしまったらしい。今回、エリーゼが居なかったら、何回か本当に死んでたかもしれないな。
「じゃあ、二人は船室で寝てるのか」
「ああ、一応できるだけ離した別々の部屋で寝かせてる。とはいっても、ここじゃそんなに距離を話せないから、見える範囲で離して三人組に見張らせてる」
シリウスとは思えない賢明な判断だった。ただでさえ人が足りていない状態で、ばらける方が危険だ。両方が見えるくらいの方がちょうどいい。異変があればすぐに気づけるし、あの三馬鹿ならアイゼンが暴れてもすぐにやられて、船の被害を大きくする心配もない。
ドーンと分かりやすくなにかの衝撃が船を揺らした。————発生源には心当たりがある。
「犬ッ!!」
「わかってる」
息を合わせたように二人同時に、音の聞こえた方へ駆け出していた。
「~~~!~~~~!!」
なにを言ってるかはわからないが、叫び声が廊下に響いている。やはり犯人は
「アイゼン!」
「エリー!エリーはどこだ!」
叫び声の発生源にたどり着くと、青頭がアイゼンに頭をつかまれているところだった。すでに廊下には赤頭が転がり、プリンは腹をおさえて壁にもたれていた。
「あ、あにき!」
俺たちが来たことに気がついた三人の誰かが情けない声をあげた。
「クソっ!」
瞬時に青頭を逃がすためにアイゼンの体にタックルした。衝撃でアイゼンは倒れ、青頭が解放される。そのままアイゼンは俺が地面に押さえつけ、シリウスが青頭をキャッチした。
「どけっ!邪魔だ!エリーを出すんだ!」
「おい!暴れんなって」
魔力切れで弱っているとはいえ、自分よりも体格のいい相手を押さえつけるのはなかなか骨が折れる。それを察してか、青頭を地面に寝かせたシリウスがフォローに入った。
「もう、めんどくさいな!」
「はなせっ!はなせっ!」
二人で押さえつけているにもかかわらず、アイゼンは本気で抵抗をつづけた。身体強化の魔術を使ってもいいのだが、それだとアイゼンに怪我をさせかねない。一瞬、それもいいかもと思ってしまったが、エリーゼに苦労を掛けることになってしまうので、なんとか穏便に制圧したい。
「ちょっと落ち着けって!エリーゼは別の部屋で寝てる。お前の傷を治して疲れてるんだよ!」
「お前らが無理やり力を使わせたんだろ!そうに決まってる!」
「そうやってテメェが暴れるから、あの子が力を使うことになってんだよ!わかれよ!……テメェが暴れると、誰が苦しむかくらい、少し考えればわかるだろ!」
シリウスの一言がクリーンヒットしたのか、アイゼンはようやく静かになった。二人に押さえつけられたまま、暴れも叫びもしなくなった。
「……じゃあ、どうすえばよかったんだよ。戦わなきゃエリーを守れないのに。戦えばエリーを苦しめる。エリーを守るために、爺さんに戦い方まで教わったのに、……俺は結局エリーを守れてないじゃないか。……俺はどうすればよかったんだ」
アイゼンの嘆く声が音のない廊下に響いた。
「……エリーゼは、お前が連れ出してくれてよかったって言ってたぞ。お前と一緒にいろんなところへ行ったり、見たりできて楽しかったって。エリーゼが望んでたのは、お前に守ってもらうことじゃなくって、そういうことだったんじゃないのか。」
「っ、……エリーが、そんなことを……?————俺はやっぱり間違ってたのか」
アイゼンはうなだれたまま、動こうとしなかった。おそらくもう抵抗もしないだろう。シリウスと視線を交わし、アイゼンから離れる。
「……三人の手当をするぞ。救急箱をとってきてくれ」
「え~、取りに行くの、オレかよ」
アイゼンは一旦放っておいて、三者三葉にボロボロになっている三人の手当を優先する。
魔力不足で弱っていたせいで、一昨日に比べて殴られた回数が多い。そのぶん怪我の重症度は高かった。とはいっても、そこらへんで喧嘩した程度だったが。
シリウスが救急箱を抱えて帰ってくると、すぐに手当てを始める。その間もアイゼンは動かなかった。
途切れた記憶を遡り、なにが起きたのかを思い出してみるものの、なんだか釈然としない。記憶に残っているのはアイゼンを救出したところが最後だからだ。あの後何があって、俺はベッドで寝ているのだろう?それになんでか、頭がひどくズキズキと痛んだ。
「……食堂なら、だれかいるかな」
ベッドから起き上がると、痛む頭をおさえながら船室をでた。
廊下に出てみると、船の中が不思議なほど静まり返っているのに気が付いた。まるで船内には誰もいないみたいだった。
食堂まで行くとようやく人の気配があった。聞こえる音から食事中なのが聞き取れた。カツンカツンと足音を響かせ、食堂に入るとその人物がこちらに気づいて振り返った。
「よお、アル。よく生きてたな」
その顔を見た瞬間に思い出した。自分がどうしてベッドで寝ていたのかを。シリウスが頭に刺さっていたなにかを抜いたせいだ。
「白々しいこと言うんじゃねえよ。誰のせいで死にかけたと思ってるんだ」
「あれは不可抗力だ。まさかあんなに深く刺さってるなんて思わないだろ。……あっ、そうだ、コレ。お前に刺さってたやつ。記念に取っておけよ」
煽りなのか、天然なのか、わからないがなんにしても非常に気に障ることを告げて、シリウスが鉄片をこちらに投げつけてきた。
飛んできた鉄片をいったん受け取ると、数秒だけ眺めて、シリウスの眉間へ向かって投げ返す。だが、シリウスもさすがの反射神経で鉄片が額に刺さる寸前で人差し指と中指の間に受け止めていた。
「あっぶねえな!刺さったらどうすんだよ」
「そんな不吉なもん、渡してくんじゃねえ」
こんな血の付いた鉄くず、記念でも欲しいわけがないだろ。しかもこれのせいで死にかけてたんだから、よけい縁起が悪い。
シリウスは掴んだ鉄片を手の上で転がすと、チッと舌打ちをすると、
「わかったよ。これは欲しがりそうな奴にでもくれてやるよ」
そう言って、大事そうにポケットへしまい込んだ。
そんなゴミ、欲しがる奴がいるのか?という疑問が一瞬だけ頭をよぎったが、どうせ俺はいらないので、無視することにした。そんなことよりも聞きたいことがある。
「てか、なんでお前、一人で飯食ってんの?ほかのやつらは?というか、あの後どうなったんだよ」
矢継ぎ早に質問すると、シリウスはちょっと引いた様子で掴んだままだったフォークを置いて、
「なんだよ、覚えてないのかよ。頭から引っこ抜いたら、お前が気絶しちまったもんだから、アイゼンと揃って治癒の異能で治してもらったんだよ。そしたら、あの子まで倒れちまって、野郎二人と女の子一人をオレがここまで運んだんだ。……あの三人組が来なかったら、お前から捨てるところだったぞ」
なんだか、最後に聞き捨てならないことを追加した気がするが。なんにせよ、エリーゼにまた助けられてしまったらしい。今回、エリーゼが居なかったら、何回か本当に死んでたかもしれないな。
「じゃあ、二人は船室で寝てるのか」
「ああ、一応できるだけ離した別々の部屋で寝かせてる。とはいっても、ここじゃそんなに距離を話せないから、見える範囲で離して三人組に見張らせてる」
シリウスとは思えない賢明な判断だった。ただでさえ人が足りていない状態で、ばらける方が危険だ。両方が見えるくらいの方がちょうどいい。異変があればすぐに気づけるし、あの三馬鹿ならアイゼンが暴れてもすぐにやられて、船の被害を大きくする心配もない。
ドーンと分かりやすくなにかの衝撃が船を揺らした。————発生源には心当たりがある。
「犬ッ!!」
「わかってる」
息を合わせたように二人同時に、音の聞こえた方へ駆け出していた。
「~~~!~~~~!!」
なにを言ってるかはわからないが、叫び声が廊下に響いている。やはり犯人は
「アイゼン!」
「エリー!エリーはどこだ!」
叫び声の発生源にたどり着くと、青頭がアイゼンに頭をつかまれているところだった。すでに廊下には赤頭が転がり、プリンは腹をおさえて壁にもたれていた。
「あ、あにき!」
俺たちが来たことに気がついた三人の誰かが情けない声をあげた。
「クソっ!」
瞬時に青頭を逃がすためにアイゼンの体にタックルした。衝撃でアイゼンは倒れ、青頭が解放される。そのままアイゼンは俺が地面に押さえつけ、シリウスが青頭をキャッチした。
「どけっ!邪魔だ!エリーを出すんだ!」
「おい!暴れんなって」
魔力切れで弱っているとはいえ、自分よりも体格のいい相手を押さえつけるのはなかなか骨が折れる。それを察してか、青頭を地面に寝かせたシリウスがフォローに入った。
「もう、めんどくさいな!」
「はなせっ!はなせっ!」
二人で押さえつけているにもかかわらず、アイゼンは本気で抵抗をつづけた。身体強化の魔術を使ってもいいのだが、それだとアイゼンに怪我をさせかねない。一瞬、それもいいかもと思ってしまったが、エリーゼに苦労を掛けることになってしまうので、なんとか穏便に制圧したい。
「ちょっと落ち着けって!エリーゼは別の部屋で寝てる。お前の傷を治して疲れてるんだよ!」
「お前らが無理やり力を使わせたんだろ!そうに決まってる!」
「そうやってテメェが暴れるから、あの子が力を使うことになってんだよ!わかれよ!……テメェが暴れると、誰が苦しむかくらい、少し考えればわかるだろ!」
シリウスの一言がクリーンヒットしたのか、アイゼンはようやく静かになった。二人に押さえつけられたまま、暴れも叫びもしなくなった。
「……じゃあ、どうすえばよかったんだよ。戦わなきゃエリーを守れないのに。戦えばエリーを苦しめる。エリーを守るために、爺さんに戦い方まで教わったのに、……俺は結局エリーを守れてないじゃないか。……俺はどうすればよかったんだ」
アイゼンの嘆く声が音のない廊下に響いた。
「……エリーゼは、お前が連れ出してくれてよかったって言ってたぞ。お前と一緒にいろんなところへ行ったり、見たりできて楽しかったって。エリーゼが望んでたのは、お前に守ってもらうことじゃなくって、そういうことだったんじゃないのか。」
「っ、……エリーが、そんなことを……?————俺はやっぱり間違ってたのか」
アイゼンはうなだれたまま、動こうとしなかった。おそらくもう抵抗もしないだろう。シリウスと視線を交わし、アイゼンから離れる。
「……三人の手当をするぞ。救急箱をとってきてくれ」
「え~、取りに行くの、オレかよ」
アイゼンは一旦放っておいて、三者三葉にボロボロになっている三人の手当を優先する。
魔力不足で弱っていたせいで、一昨日に比べて殴られた回数が多い。そのぶん怪我の重症度は高かった。とはいっても、そこらへんで喧嘩した程度だったが。
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