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決意と……
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「今日は、リハビリだけでいいの? 真香さんと話さなくてもいいの?」
昨夕、母が戻った時点では、また動揺して泣いていた 詩奈だったが、尋ねても、戻って来た言葉は意外だったのが気がかりだった。
『お父さんと一緒に、北海道に引っ越す事は出来る?』
また友達と何か有った話を聞かされる事を予測していた母は、思いもよらない内容を振られ、返答に困った。
『どうして、急に、そんな事言い出すの? 2、3年も戻れないのよ。北海道は遠いし、友達とも会えなくなるのに……』
『私、ここを離れたい……』
それ以上、 詩奈に理由を尋ねられなかった母。
詩奈の泣きじゃっくりは夜通し続いていたが、今朝はそのような事をおくびにも出さず、スッキリとした様子に安心した。
母は、家に戻る夕刻、 詩奈の今後の希望について父と相談する予定でいた。
「うん、今日は、リハビリだけ。毎回、 真香さんに頼ってばかりじゃ情けないし。自分でも考えたいから」
転居の事を提案して来た 詩奈の事が気がかりだったが、 真香にも相談せず、自分の中で解決しようとしている 詩奈を信じ、それ以上言わずに帰宅した母。
(もしも、北海道に行く事になったら、もう 真香さんに相談する事も出来ない。これからは自分で考えて、何が今出来る最善かを自分で見付けて行かなきゃ。若葉達がお見舞いに来た時も、昨日の事なんて無かったように振る舞う事にしないと、みんながまた私に気を遣ってしまうから……)
昨夕の出来事も 真香に相談したい気持ちも強かったが、これからの事も考え、自分で考えて判断して行きたいと思う気持ちの方が上回った 詩奈。
瑞輝達が面会に来た時も、努めて平常心を装い、明るく対応し続けようとしていた。
「 詩奈、昨日は、ゴメンね。私、ズケズケ言い過ぎてしまって」
「ううん、若葉の言う事は当然だよ。私、全然気にしてないから。今日も、お見舞いに来てくれてありがとう」
気落ちして言葉を返してくれなかったらと心配していた若葉だったが、 詩奈がいつも通りで安心した。
「こちらこそ、ありがとう! おかげで、 瑞輝も 凌空も行く事になったから!」
その若葉の言葉に、自分も加わりたかったという寂しい気持ちも湧き上がった 詩奈。
「何か欲しい物が有ったら、お祭りの後、お見舞いに来て渡すけど、何か有る?」
凌空が尋ねてきたが、首を振った。
「ううん、特に無い。お祭りで疲れると思うし、次の日に報告だけしてもらいたいな」
(私は、もうここを去る人間だから、なるべく、みんなの中に入り込もうとしないように心がけよう……)
3人になるべく介入をしないように、淡々と返事した 詩奈。
「右足首はどう?」
詩奈が待ち望んだ自分への言葉をやっと発した 瑞輝。
「リハビリで着々と良くなっていってる。杖も、もう1本になったの。ありがとう」
「また今日もノート沢山有るけど、分からない所とか無い?」
毎回、教科書と 凌空のノートとを照らし合わせていると、疑問点が何も無い状態の 詩奈。
「ううん、いつも分かりやすく見やすく書いてくれているから、私でもちゃんと理解しやすいよ、ありがとう」
一昨日、昨日と、 詩奈にとっては、心痛めるような出来事が続いていたというのに、そんな事を表面上に出さない 詩奈の様子に、違和感を感じる 瑞輝と 凌空。
ぎこちない様子になるかも知れないと心配していた若葉だけは、そうならずに済んだ安堵感で、その事に気付かずにいた。
(普通に、何も期待しないで、自然に接する……それが、こんなに難しい事だったんだ……もう、私、とっくに、3人+1人じゃなくて、4人という仲間のつもりでいたから、今さら、3人+1人に戻ろうとするのが、こんなに自分の中で覚悟のいる事だなんて思わなかった)
昨夕、母が戻った時点では、また動揺して泣いていた 詩奈だったが、尋ねても、戻って来た言葉は意外だったのが気がかりだった。
『お父さんと一緒に、北海道に引っ越す事は出来る?』
また友達と何か有った話を聞かされる事を予測していた母は、思いもよらない内容を振られ、返答に困った。
『どうして、急に、そんな事言い出すの? 2、3年も戻れないのよ。北海道は遠いし、友達とも会えなくなるのに……』
『私、ここを離れたい……』
それ以上、 詩奈に理由を尋ねられなかった母。
詩奈の泣きじゃっくりは夜通し続いていたが、今朝はそのような事をおくびにも出さず、スッキリとした様子に安心した。
母は、家に戻る夕刻、 詩奈の今後の希望について父と相談する予定でいた。
「うん、今日は、リハビリだけ。毎回、 真香さんに頼ってばかりじゃ情けないし。自分でも考えたいから」
転居の事を提案して来た 詩奈の事が気がかりだったが、 真香にも相談せず、自分の中で解決しようとしている 詩奈を信じ、それ以上言わずに帰宅した母。
(もしも、北海道に行く事になったら、もう 真香さんに相談する事も出来ない。これからは自分で考えて、何が今出来る最善かを自分で見付けて行かなきゃ。若葉達がお見舞いに来た時も、昨日の事なんて無かったように振る舞う事にしないと、みんながまた私に気を遣ってしまうから……)
昨夕の出来事も 真香に相談したい気持ちも強かったが、これからの事も考え、自分で考えて判断して行きたいと思う気持ちの方が上回った 詩奈。
瑞輝達が面会に来た時も、努めて平常心を装い、明るく対応し続けようとしていた。
「 詩奈、昨日は、ゴメンね。私、ズケズケ言い過ぎてしまって」
「ううん、若葉の言う事は当然だよ。私、全然気にしてないから。今日も、お見舞いに来てくれてありがとう」
気落ちして言葉を返してくれなかったらと心配していた若葉だったが、 詩奈がいつも通りで安心した。
「こちらこそ、ありがとう! おかげで、 瑞輝も 凌空も行く事になったから!」
その若葉の言葉に、自分も加わりたかったという寂しい気持ちも湧き上がった 詩奈。
「何か欲しい物が有ったら、お祭りの後、お見舞いに来て渡すけど、何か有る?」
凌空が尋ねてきたが、首を振った。
「ううん、特に無い。お祭りで疲れると思うし、次の日に報告だけしてもらいたいな」
(私は、もうここを去る人間だから、なるべく、みんなの中に入り込もうとしないように心がけよう……)
3人になるべく介入をしないように、淡々と返事した 詩奈。
「右足首はどう?」
詩奈が待ち望んだ自分への言葉をやっと発した 瑞輝。
「リハビリで着々と良くなっていってる。杖も、もう1本になったの。ありがとう」
「また今日もノート沢山有るけど、分からない所とか無い?」
毎回、教科書と 凌空のノートとを照らし合わせていると、疑問点が何も無い状態の 詩奈。
「ううん、いつも分かりやすく見やすく書いてくれているから、私でもちゃんと理解しやすいよ、ありがとう」
一昨日、昨日と、 詩奈にとっては、心痛めるような出来事が続いていたというのに、そんな事を表面上に出さない 詩奈の様子に、違和感を感じる 瑞輝と 凌空。
ぎこちない様子になるかも知れないと心配していた若葉だけは、そうならずに済んだ安堵感で、その事に気付かずにいた。
(普通に、何も期待しないで、自然に接する……それが、こんなに難しい事だったんだ……もう、私、とっくに、3人+1人じゃなくて、4人という仲間のつもりでいたから、今さら、3人+1人に戻ろうとするのが、こんなに自分の中で覚悟のいる事だなんて思わなかった)
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