星の記憶 2nd season

鳳聖院 雀羅

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第1証

ep.11『break』

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星の記憶 2nd season 第1証 ep.11『break』

アンタレス『居るんだろ?…やってくれ!…アヌビス』

アルテミス皇子『アヌビス?…』

アンタレス『あぁ、オルキヌスの猟犬…冥界を司る番犬アヌビスだ』
『オルキヌスのヒドラが、ゲイボルグのもとから解放していてくれて助かったぜ…』
『肉体から魂を離脱させねば…』
『我々の肉体は地球の重力によって、足枷を繋がれている…』

アルテミス皇子『ちょっと…待ってください!』
『アヌビスは、死者を導く者…』
『冥王が、許すはず…』

アンタレス『いるだろ?…冥王なら』

アルテミス皇子『…あっ!』

オーガスト『よっ、カシラ…』

アルテミス皇子『オ、オーガストか…?』

オーガスト『まっ、そう言うこと…』
『運命ってあるんだな?…』
『要所、要所で必ず混ざり合いキャスティングされるって訳だ!…ハハ』

アンタレス『星と星が、幾つもの線(糸)で結ばれ星座を創るように、我々ヒトもまた運命の糸で結ばれているんだ』
『さぁ、行こう!…光の国、その先にある生命の大樹のもとへ』

アルテミス皇子『1999年、7月…戴冠式…』

アンタレス『今の我々では、その事象の前に立ち向かう術がない…』
『事象は、ガイア…失礼、地球だけの問題ではないのだ!…』
『我々は、何としてでも命の樹のもとへ行かねばならぬ!』
『例えそれが、神に対する反撃の狼煙だとしても…』
『進化を足留めされ、滅びの道を歩む人類を救わねばならぬのだ!』
『それが、…イブの断片、アダムの結晶なのだ!』
『行くぞ!…我が息子!…アダムの意思を継ぐ者…いや、アダムの後継者よ!』

アヌビス『準備ハ、ヨロシイカ?』
『両手ヲ拡ゲ、ユックリト深呼吸ヲシ…』
アヌビスはそういうと、右腕でアルテミスの左胸を突き刺した…

アルテミス『…うっ、ぐはっ!…』
『なっ?…何をする…』

アヌビス『太陽へハ、冥界ヲ抜ケ、ソノ更に最深部へ行カネバナラナイ…闇ヲ覆ウ宇宙ヲ航リ、光ノ向コウ側ヘ、心ノ臓…持込ミ禁止区域トナッテイル!…』

オーガスト『あ~ 俺から説明するよ…』
『つまりだ、ガイアに追放された人間に神が与えた枷(かせ)というのが、心臓だ…』
『この星で生活をするのには何ら支障がない』
『この星の重力と引力を抜け、星外へ出た時、呼吸はおろか、宇宙での活動に制限がかかる様にヒトは創造されている』
『時間が無いぜ!…さぁ、行けよ!』
『カシラ!…あんたが、ガイアで意思を保っていられるのは…もって、後…2分って所だ!』
『安心しな、あんたの心臓は、この俺、メイ…そして、アヌビスが責任をもって管理する!』

アンタレス『さぁ、行くぞ!…』
『その痛みも苦しみも、傷口も、直…癒えてくる』

アルテミス皇子『ちょ、ちょと待て!…あんたは?…あんたは良いのか!?』

アンタレス『私は既に…死人同然、命や肉体等、飾りに過ぎない…』
『私は、神に見放された、宇宙の孤児(みなしご)…つまりは、彗星なのだよ…』


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