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第2証【黙示録】
【黙示録】ep.10『残酷なワルツ』
しおりを挟む一方その頃
遥か異境の土地、その一室で
謎の男『ほぅ…星の欠片が、闇に墜ちたか?…フフ 欠片が一欠片でも満たなければ、あの輝きは未完のまま
あなた達の仕事は、これからですょ 』
同室の者達『…』
話はビスマルク等に戻り
サージェス『連れねぇじゃねぇか?ビスマルクょ~』
『ところで、おめぇ、どこ向かってんだ?』
ビスマルク『ついて来るのは、かまわない、だが、だからといって、私はあなたとつるむつもりはない』
サージェス『これから、おめぇを助ける、と言ってもか?』
ビスマルク『えぇ…断るわ』
サージェス『…へぇ、どこ向かってるかわからんが…おめぇは肉親殺せるか?』
『産まれた街、おめぇと関わった全ての人を敵に回してでも、おめぇは刃を振り落とせるんか?…え?死神さんよ~』
ビスマルク『え?』
サージェス『だ、か、ら~』
『おめぇも聴いたろ?神と言う名の偽善者の声をょ』
ビスマルク『…え?…ってことは、あなたも?』
サージェス『おぅよ』
『いいか?…ちょっと話長くなるからょ、馬走らせながら聞いてくれや』
ビスマルク『いいわ、はじめて頂戴』
サージェス『先ず…おめぇは、星の記憶、まぁ、今はまだ欠片だけどな
あの老いぼれサイラムからそう贔屓されていたはずだ、
で…もう一人いたろ、おめぇと共に育ちあの街に来た少女』
ビスマルク『…ジャンヌ…』
サージェス『そう…ジャンヌだ』
『それもまた星の記憶』
『星の記憶の中で唯一その域を超えている』
『声に出すのもヘドが出るが、神の正式な後継者だ』
『そりゃもちろん、おめぇも星の記憶には間違いないんだが…人、つまり、ファング、サラの子だ』
『で…あの土地にアカデミーって言うちんけな場所あんだろ?』
『確か、ファング、サラ共にあそこの教師だったなぁ?』
『で…あの土地に、現在は政府と言う組織が形成された訳だが?何の為だ?…』
『それは、だ、さっきも言ったが、
独裁、そこに住む者を管理し、統括、国造りは上の目論見、表向きは政府、即ち上階層の人間がそこに住む国民の生活を守っていると意識付けされる、これ即ち…洗脳 でも実際は、国民が上層の生活を守ってやっているわけだ…理屈はわかるな?』
『まぁ、とにかく…長々とさわり程度に話たが…聞く、聞かないは、おめぇに任せんょ…』
『ここからは、俺の独り言だ』
『俺は、ファングを奪還し、あの街を全て焼く、そしてその混乱に乗じて、ジャンヌには逝って貰う…』
ビスマルク『…』
次回 第2証【黙示録】エピソード11『月の夜』
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