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第3証【イブの断片】
【イブの断片編】ep.5『鼓動』
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静かにビスマルクのもとに集まって来た狼の群は ビスマルクと一匹の雌の狼を保護するかのように陣取り出す
トックン!…トックン!…
騎士1『…ん?なんだ?…』
何処からか、微かに耳の奥を叩く様な少量ながらに力強い波動にも似た音が聴こえる
騎士3『え?…』
トックン!…トックン!…
その音はさらに一定の間隔で耳の奥を叩いてくる
騎士2『…御主等もか?…』
騎士1『…導師!…どうなっている?…』
魔導師『お楽しみはこれからだ…と、言っておるではないか…』
トックン!…トックン!…
ビスマルクのもとでその一匹の雌の狼が、横たわり苦しみだす
雌の狼『…ウー…ウウウ…』
ビスマルク『…どうしたの?…』
ドックン!…ドックン!…
その音はさらに勢いを増していく
脈を打つその音の途切れ途切れにビスマルクを呼ぶ、か細い声がする
ビスマルク、魔導師にしか聞こえていない様子
その音に反応するかのように ビスマルクの目線がその雌の狼の腹部にと落ちる
ドックン!…ドックン!…
ビスマルク『…!ま、まさか?!』
魔導師『鼓動…即ち…命の瞬き…』
『新たな灯火、ひとつの太陽…それ即ち!宇宙…銀河!否!イブの断片』
カタカタ…カタ
魔導師が2、3歩歩み寄り、騎士の一人の肩を叩く
『…なるほど…彗星か…面白い』
騎士『…』
ドックン!…ドックン!(…マルク…ビスマルク…)
鼓動とビスマルクを呼ぶ声、その周期が速まって来ている
その脈に応じるかのように、雌の狼の腹部が張れたり、沈んだりを繰り返す
その微かな振動はビスマルクの脳裏に影響を与え、ビスマルクの眼に別のビジョンを見せつける
ビスマルク『…!…また?…身体が!…身体が熱い!…』
騎士1『…ど、導師!?…』
魔導師『…新たな灯火…その太陽が彗星を焼こうとしているのか…彗星がその太陽の影響を受け輝きを増しているのか…』
ビスマルク『…あ、つい…熱い!…誰だ!私の!…私の身体を、焼こうとする者は~!!!!!』
ビスマルクを中心に眩い光が発せられる
しばらくして、その光は下部からゆっくり、ゆっくりと陰っていく
まるで、月の満ち欠けを連想させるかのように
騎士1『…蝕?…蝕が、起こっているのか!?…』
騎士2『…ば、馬鹿な!?…彗星ごときがが蝕を起こすなど!』
魔導師『侮るな!ヴァルキュラス!…言ったはずだ!…彼女こそロゴス、真理だと!』
ビスマルクの周りに現れた眩い発光体は
ゆっくりとゆっくりと輝きを弱め辺りが見渡せる状態にまで復元した
騎士達『…!?』
魔導師『…』
サージェス『…な!?』
ビスマルク『…!?』
その場にいる一同が即座に何かを見つけ言葉を失う、魔導師を除いて
ビスマルクの足下には、全身を体毛で覆われた人…
いや、人と狼の両生とも言うべきか…
小さな小さな赤子が…横たわって居た
トックン!…トックン!…
騎士1『…ん?なんだ?…』
何処からか、微かに耳の奥を叩く様な少量ながらに力強い波動にも似た音が聴こえる
騎士3『え?…』
トックン!…トックン!…
その音はさらに一定の間隔で耳の奥を叩いてくる
騎士2『…御主等もか?…』
騎士1『…導師!…どうなっている?…』
魔導師『お楽しみはこれからだ…と、言っておるではないか…』
トックン!…トックン!…
ビスマルクのもとでその一匹の雌の狼が、横たわり苦しみだす
雌の狼『…ウー…ウウウ…』
ビスマルク『…どうしたの?…』
ドックン!…ドックン!…
その音はさらに勢いを増していく
脈を打つその音の途切れ途切れにビスマルクを呼ぶ、か細い声がする
ビスマルク、魔導師にしか聞こえていない様子
その音に反応するかのように ビスマルクの目線がその雌の狼の腹部にと落ちる
ドックン!…ドックン!…
ビスマルク『…!ま、まさか?!』
魔導師『鼓動…即ち…命の瞬き…』
『新たな灯火、ひとつの太陽…それ即ち!宇宙…銀河!否!イブの断片』
カタカタ…カタ
魔導師が2、3歩歩み寄り、騎士の一人の肩を叩く
『…なるほど…彗星か…面白い』
騎士『…』
ドックン!…ドックン!(…マルク…ビスマルク…)
鼓動とビスマルクを呼ぶ声、その周期が速まって来ている
その脈に応じるかのように、雌の狼の腹部が張れたり、沈んだりを繰り返す
その微かな振動はビスマルクの脳裏に影響を与え、ビスマルクの眼に別のビジョンを見せつける
ビスマルク『…!…また?…身体が!…身体が熱い!…』
騎士1『…ど、導師!?…』
魔導師『…新たな灯火…その太陽が彗星を焼こうとしているのか…彗星がその太陽の影響を受け輝きを増しているのか…』
ビスマルク『…あ、つい…熱い!…誰だ!私の!…私の身体を、焼こうとする者は~!!!!!』
ビスマルクを中心に眩い光が発せられる
しばらくして、その光は下部からゆっくり、ゆっくりと陰っていく
まるで、月の満ち欠けを連想させるかのように
騎士1『…蝕?…蝕が、起こっているのか!?…』
騎士2『…ば、馬鹿な!?…彗星ごときがが蝕を起こすなど!』
魔導師『侮るな!ヴァルキュラス!…言ったはずだ!…彼女こそロゴス、真理だと!』
ビスマルクの周りに現れた眩い発光体は
ゆっくりとゆっくりと輝きを弱め辺りが見渡せる状態にまで復元した
騎士達『…!?』
魔導師『…』
サージェス『…な!?』
ビスマルク『…!?』
その場にいる一同が即座に何かを見つけ言葉を失う、魔導師を除いて
ビスマルクの足下には、全身を体毛で覆われた人…
いや、人と狼の両生とも言うべきか…
小さな小さな赤子が…横たわって居た
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