星の記憶

第5証【創世記】

【創世記】ep.13『断片(ドッペルゲンガー)』

⇒第5証【創世記】ep.13『断片(ドッペルゲンガー)』

天生『つまり、ドッペルゲンガーとは別の選択をしてそこに存在している君だと言うこと』
『他の時間軸の干渉によって、信念や思想すらも変わってしまうケースもある』
『当然、今の君に対し敵対心を露にし、その存在を消しに来るドッペルゲンガーも存在するであろう』
『君が、太陽と月…陰と陽の二面(ヤヌスの顔)を持っていることも…理論的に説明が付く』
『さぁ、 覚悟は出来たかい？』
『君が別の次元へ干渉をする以上、存続と消滅、そのどちらにもリスクが伴う…自分の存在を歴史上から消してでも進むと言う覚悟は有るかい？』

海原『貴方が終わりを迎える時、貴方の記憶や肉体は 無数の塵となり宇宙全体に散りばめられるでしょう、そうやって今まで宇宙は歴史を繰り返して来た』
『このガイアから夜空を見上げれば目に浮かぶ、ひとつひとつの星が誰かの一欠片の記憶なのです』
『肉体が滅んでも、そうやって私達は、常に誰かを照らしている…』
『彼のサージェスである貴方が、ビスマルク様を見つめるが如く…』

メメントモリ『…この  俺が！？…ビスマルクの…兄？…サージェスだと！？…』 
『し、信じられねぇ！』
『そうもまで、歴史がねじまがっちまったのか？…』

海原『御自分の目、身を持って体感して頂いたほうが、話が早そうね…』
『仕方無いわ…流星、貴方の言うように彼を【第四の子】のもとに案内しましょう…』

天生『これもまた、サラ様…いや！…ヴィクトリア女王陛下の導きだろう…』
『ビスマルク様も、我が同志 ジャンヌによって、きっと事象の地平面へたどり着くことだろう…』
『もし、彼にその資格が無いのなら、導いた私の責任だ！…身を持って償おう！』

海原『償いの前に…グランドクロスが全てを飲み込んでいるでしょうね！…』
『…そうね…貴方は、２番目の月、フェブラリー…』
『別名、罪滅ぼしの月ですものね…』

天生『…』
『クロノスとデスティニーの方は？』

海原『ジャンヌ、ビスマルク様を始め、残りの王族…メア、レオビナス…ヴィクトリア女王陛下の親族を含め  無事、接触を果たし、保護…首尾通り、ガイア神殿に誘導…とのこと…』

天生『了解した』
『さぁ、行こうジャニュアリー …いやサージェス…』
『ビスマルクのもと…そして、母上のもとへ』