玉音同

ちゃんと読んだ事のない作品（2018/12/29）

「今まで『［作品名］』はちゃんと読んだ事なかったから、◯◯」みたいな言い方を自分もたまにする事がある。

自分にとってこれは「ちゃんとお金を払って読んだ事がない」という意味ではない。

雑誌などを買った時に、1話も読んだ事ない作品でも目を通したりする事があり、そうやって途中の話だけでも読んだという事を指す。断じてブックオフ立ち読みだとかではない。あるいはたまに、数話分や1巻分までしか読んでない作品を指しても「ちゃんと読んだ事ない」と表現する事もある。

ちゃんと一定以上読まないと、漫画だってなんだって語れない。

勝手に1巻だけ読んで先の展開決めつけて、「うわぁガッカリだなぁ」なんて言うのはどうかと思う。その漫画作品に対してだけでなく、作者に対しても言及するなら2,3作品読めよ、と思ってしまう。名義使い分けてない作者なんかは特にね。

まあなんにしろ、読んでない先の展開に期待するかどうかは別として、先の展開を決めつけるのは良くないよなぁと思う。

例えばちょぼらうにょぽみはちゃんと読んだ作品はないけど、『あいまいみー』とか、雑誌でやってるスピンオフ4コマや同人誌のゲストなんかを見てるとなんとなくだけど（笑）、作者の作風に察しがつく。けど、それでもやっぱりちゃんと読んだ事のない作者ではあるので、好印象ならともかく、嫌いだと決めつけるのは絶対にダメだと思う。まあ、個人的には好印象だけども。

ちゃんと読んだ事ない人を指してニワカとか言い出すのも嫌なんだけど、やっぱり知らないなら知らない事があるという前提で読むべきなんじゃないかと思う。

たまに思い出す『神のみぞ知るセカイ』桂木桂馬の言葉。

「お前の知ってる恋愛がその程度って事だろ？」みたいな台詞。

別にジャンルはなんでもいい。でも知ろうとすれば知る事ができるのに、知らずに断定するなんて勿体ないよなぁ。

私の「ちゃんと読んだ事ない」って表明は、その作品の魅力全てをまだ感じ取れてるとは到底思えないから、偏見なく一から読んでますよって表明でもある。当然読んだら発見は沢山あるし。

だから何が言いたいかって言うと、「お前の知ってる『水上悟志』がその程度って事だろ？」って事かな。

なんて久々に噛み付いてみる。