秋の泣き言

summer.frog

文字の大きさ
1 / 1

朝の出来事

しおりを挟む
 目覚ましの不快なバイブレーションが頭に響く。



重いまぶたを無理やり開けると、カーテンの隙間から秋の朝日がのぞく。


母が私の部屋に向かってくる足音が聞こえ、私は急いで体を起こした。

ガチャ

母「あれ、起きてる。」
私が起きていることを確認すると、仕事着の母はドアを開けたまま祖母のところへ戻っていった。
すると、祖母の念仏が聞こえてきた。
今日も朝から熱心に唱えているようだ。

私は自室を出て、洗面所へ向かった。
洗面所は風呂場で反射した光が飛び、窓から鏡、洗濯機までもが光っていた。
まだ冴えない目を擦りながら、水を出し、水温が上がるのを待った。
すると玄関の開く音がして、母と祖母の声が聞こえた。
母「いってきまーす。」
祖母「でぇどころに、めしあっかんなぁ?」
二人はそう言って仕事に出かけていった。
水温が上がり、ちょうどよいくらいになると手ですくい、顔面めがけてバシャリと掛けた。




洗顔と歯磨きを済まし、台所へ。
台所にはもちろん誰もおらず、ラップと埃よけの掛かった朝食がぽつんと置かれていた。
私はそれらを取り、少し冷めた朝食を食べた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

男の仕事に口を出すなと言ったのはあなたでしょうに、いまさら手伝えと言われましても。

kieiku
ファンタジー
旦那様、私の商会は渡しませんので、あなたはご自分の商会で、男の仕事とやらをなさってくださいね。

思いを込めてあなたに贈る

あんど もあ
ファンタジー
ファナの母が亡くなった二ヶ月後に、父は新しい妻とその妻との間に生まれた赤ん坊を家に連れて来た。義母は、お前はもうこの家の後継者では無いと母から受け継いだ家宝のネックレスを奪うが、そのネックレスは……。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

予言姫は最後に微笑む

あんど もあ
ファンタジー
ラズロ伯爵家の娘リリアは、幼い頃に伯爵家の危機を次々と予言し『ラズロの予言姫』と呼ばれているが、実は一度殺されて死に戻りをしていた。 二度目の人生では無事に家の危機を避けて、リリアも16歳。今宵はデビュタントなのだが、そこには……。

使い捨て聖女の反乱

あんど もあ
ファンタジー
聖女のアネットは、王子の婚約者となり、瘴気の浄化に忙しい日々だ。 やっと浄化を終えると、案の定アネットは聖女の地位をはく奪されて王都から出ていくよう命じられるが…。 ※タイトルが大げさですがコメディです。

旧王家の血筋って、それ、敵ですよね?

章槻雅希
ファンタジー
第一王子のバルブロは婚約者が不満だった。歴代の国王は皆周辺国の王女を娶っている。なのに将来国王になる己の婚約者が国内の公爵令嬢であることを不満に思っていた。そんな時バルブロは一人の少女に出会う。彼女は旧王家の末裔だった。

処理中です...