秋の泣き言

summer.frog

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朝の出来事

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 目覚ましの不快なバイブレーションが頭に響く。



重いまぶたを無理やり開けると、カーテンの隙間から秋の朝日がのぞく。


母が私の部屋に向かってくる足音が聞こえ、私は急いで体を起こした。

ガチャ

母「あれ、起きてる。」
私が起きていることを確認すると、仕事着の母はドアを開けたまま祖母のところへ戻っていった。
すると、祖母の念仏が聞こえてきた。
今日も朝から熱心に唱えているようだ。

私は自室を出て、洗面所へ向かった。
洗面所は風呂場で反射した光が飛び、窓から鏡、洗濯機までもが光っていた。
まだ冴えない目を擦りながら、水を出し、水温が上がるのを待った。
すると玄関の開く音がして、母と祖母の声が聞こえた。
母「いってきまーす。」
祖母「でぇどころに、めしあっかんなぁ?」
二人はそう言って仕事に出かけていった。
水温が上がり、ちょうどよいくらいになると手ですくい、顔面めがけてバシャリと掛けた。




洗顔と歯磨きを済まし、台所へ。
台所にはもちろん誰もおらず、ラップと埃よけの掛かった朝食がぽつんと置かれていた。
私はそれらを取り、少し冷めた朝食を食べた。
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