エルドランドへようこそ

abella

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1章

外の世界へ

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小さな島の、小さな村から。
4人の若者が一斉に走り出した。

息を切らし、転びそうになりながらも、ただがむしゃらに走る。
いくつか荷物を落としたことにも気づいている。
だが、拾っている時間などない。

しばらくして、1人が振り返る。
……まだ、誰も追ってきていない。

だが、いずれ気づかれるだろう。
村の者たちが動き出すのも時間の問題だ。

この島の港はひとつだけ。
そこへ追いつかれたら、すべて終わりだ。
二度と、この島を出られなくなる。

港から出る船は、1日にたった2便。
そのうちの1便が、もうすぐ出航する。

——あの船に乗って、島を出るんだ。
ずっと前から、そう決めていた。
今日、この瞬間のために。

胸の奥が熱くなる。
生まれて初めて感じる、高揚感。

「早く……外の世界へ行こう。」

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