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7日間の お留守番

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仕事の関係で 約一週間ほど、夫婦共に 東北地方へ出かけていました。
訪ねた地は、福島県、宮城県、岩手県、青森県、秋田県です。
猫たちの世話は、義母に頼みました。
黒ミーと白ミーは、こういう お留守番に慣れていて、おりこうさんにしていられるのですが、
青ミーは いたずら盛りで 甘えん坊な子猫です。
心配だったので、義母に あずかってもらいました。

やはり、あずかってもらって正解でした。
日中は、いろんなモノに興味を持って いたずらしたり、走り回ったりして、義母を困らせていたそうです。
また、夜になると、玄関先に座り込み、ニャーニャー鳴いていたそうです。

仕事が無事終了し、
帰宅してすぐに 青ミーを迎えに行ったところ……

青ミーったら、ダッシュで駆けて来くるなり、ぴょーんと飛び上がり、私の胸に しがみついたんです。
離そうとしても、離されまいとして、服に爪を食い込ませて、聞いたことのない へんな鳴きかたで鳴くのです。
びっくりしたと同時に、胸が熱くなりました。

義母いわく。
「青ちゃんは お母さんに会えなくて、不安でたまらなかったのよ。
人も動物も、子どもが親を求める気持ちは、こんなにも強いのよ」
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