KYAME

Masironobu

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第2話 ロシアンルーレットの罠

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『fee phi…ofei』

子供の声が聞こえる…小さな女の子の声が。

『happibasudeli  teluyu♩』

誰かの誕生日?暗闇に包まれた廊下を歩いていると、赤い垂れ幕が見えてきた。

その垂れ幕の隙間から、眩い光が漏れている。
そしてもう一つ、鉄の焼ける匂いがした。

異変には気付いていた、この城に入ってから…
ただ気付いてない振りをしていただけ。

恐る恐る、垂れ幕を両側から開く。

だが其処には、平和な誕生日とかけ離れた光景が広がっていたのだ。

その部屋の中心には、華のステンドグラスの卓が置かれており、上には、同じ様なステンドグラスの大皿の数枚に、沢山の死体が置かれていた。

それを美味しく見せるかの様に、沢山の果物と花の装飾が施されていた。

一番奥には、季節外れのエックハントの可愛いウサギと、取り囲む様に卵が飾られていた。

「何が伝えたいんだ?君達は」

そう言いかけた時、後ろからコートを引っ張られた。

随分と弱い力だ、それこそ女の子ぐらいの…

『happiba   sudeli Dia』

その嬉しそうな声に振り返ると、まるで血溜まりに落ちた様に、真っ赤に染まった少女が居た。

履いている靴下の白フリルにも、少しの返り血が跳ねている。

無垢な翡翠の目が、此方を真っ直ぐ見上げている。

「Vim?」

感情が抜け落ちた様な表情で、そう言って小首を傾げた少女に対し、私は少し微笑んだ。

そして、膝を床に付き、ゆっくりと少女と目線を合わせる。

「君は誰?」

そう返せば、少女は無言で頷く。

「リアム=リコリッテイ」

そう言う少女の手にも、同じ様に真っ赤なナイフが握られていた。

「起きる時間だよ。Vim」

それを合図の様に、視界が大きく揺れる。

卓に手を置こうとしたが、血溜まりが出来た卓の所為で、その手を置く事は叶わなかった。

ーさ…ようならー

意識が薄れる私を笑う様に、少女はそう溢した。

薄れた意識は、深い穴に堕ちていく様に消えていく。

大量の肺には、温かい水の様なモノが流れ込んで…水?

そう疑問を持った直後、急加速で意識が浮上していく。

『ビ…ジー』

ー暗い 寂しい 誰かー

その相手の、マットレス越しに聞こえる様な声に、必死で投げかけた。

「起きたみたいだな」

瞼を開くと、其処には見慣れた部屋が広がっていた。

目の前には、ガルドの顔があった。

あの声は、彼のモノだったらしい…

「電話だよ」

その声に上体を起こすと、時計の針は深夜3時を刺している。

「朝型だよ」

「警部からだ」

夜とは思えない元気な声の男が、私の右耳に飛び込んできた。

『おはようさん』

「事件か?」

『あぁ』

「詳細を説明してくれ」

『ここら辺にあるんだが、人気の無い剣みたいに尖った雪山あるだろ?』

「あぁ、でも誰も住んでない。あの家族以外は」

『今日、娘の誕生日会があったらしいんだが。其処で殺人事件が起きた』

その会話を聞いていたガルドが、横で息を呑んだ。

「誰が殺した?」

『容疑者は居るんだが、少し面倒くさい事になっててな』

その声を聞きながら、私は、ガルドから端末を受け取った。

「詳しい事は其方で聞く」

『分かった、早く来てくれよ』

その言葉を最後に、通話はプツリと切れた。

「嫌そうにする割には、駆けつけるんだな」

「それが仕事だ」

グレーのスリーピースの上から、暗めの灰色の厚手のコートを羽織りながら、私は、空返事でそう返す。

「OK?」

「あぁ、OKだとも」

ガルドが返事をしたのを合図に、階段を駆け降り、私達は家から飛び出した。

****

アメリカ北部に位置するロッキー山脈。
今の大雪の時期だと、馬車で4時間は掛かるという。

しかしガルドのお陰で、2時間で現場の屋敷に着く事が出来た。

到着したその屋敷は、まるでホラー映画に出てきそうな禍々しさを振り撒いている。

外温度は、およそマイナス2℃である。幾ら重ね着をしても、寒さを凌ぐのは難しい程だった。

雪で少し凍り始めたノブを開けば、まるで、あの夢の中に出てきた様な景色が広がっていた。

ガルドと並んで歩きながら、周辺を観察していく。

綺麗に磨かれた大理石の床、埃一つ無いシャンデリア…まさに金持ちの道理と言った所だろうか。

そう思索していると、目の前に赤の垂れ幕が現れた。
これも、全く同じだ。

ゆっくりと垂れ幕に手を伸ばした瞬間、彼方から垂れ幕が開かれた。

「ビムジー。やっと来てくれたか」

窶れた顔で、心底嬉しそうな声を上げた警部の様子に、少しばかりの疑問を抱く。

「何があった?」

「実はな、容疑者である事は確実なんだが、事情を聞こうとしたら」

そんな警部の目は、奥で座る少女へと向けられた。

ブロンドの髪で顔を隠す間から、翡翠の濁った瞳が見える。
その周りを、3人の警官が取り囲んでいた。


ふと、その少女の視線が此方に向けられる。

「見つけた!」

突然の歓喜の声に、周りの捜査官が騒然とする。
その疑問を答えを見つける前に、少女が、私の右脚に抱き付いてきた。

ガルドと警部は、その様子に目を丸くする。

そんな二人を他所に、私は屈んでから、少女と目線を合わす。

その動きに合わせるかの様に、少女も脚から離れた。

「私を知っているのか?」

コソコソ話をする様にそう返せば、少女は大きく頷いた。

「夢の中で会ったお姉さんだよね?覚えてるよ」

その発言に、ぞわりと何かが背中を走る。

そんな私に、警部の靴音が少し近付いてきた。

「全く話そうとしなかったんだよ。何で殺したかも、誰が通報したのかも」

困り切ったその声に、少し苦笑した。

「お姉さん!お姉さん!」

「ん?」

再び少女を見ると、少女は私の耳元に近付いた。

「トムが言ったの、電話してって」

「その、トムという人物は男?それとも女?」

小首を傾げてそう返すと、少女は首を振った。

「言っちゃいけないって」

「そうか」

そう返してから、私はゆっくりと立ち上がった。

「凶器は何処にある」

「コレだよ」

警部はそう言うと、右ポケットを弄り、私に透明のジップロックを渡してきた。

「刃渡り15cm以上の刃物、ぎりぎり刀剣類で銃刀法により許可が得られるモノだな」

袋越しに刃をなぞれば、袋が少し裂けた。

「狩猟用みたいだね。念入りに手入れされている様だ」

横からのガルドの声に、私は無言で頷いた。

「このての物は、切れ味が良くても悪くてもいけない、獲物の皮を上手く剥がし切れないし、留めを刺すのも難しい筈だ。しかし、この中から個人の血を特定する事は出来る。警部、ナイフを拝借しても?」

そう言い切ってから、ビムジーは警部からジップロックを受け取った。

「それにしても…子供が殺人犯とはな。世も末だな」

「で、子供達の食べ物におかしかった点は?」

その言葉に、警部は唸った。

「最後のケーキを食べ始めた所で、他の子供達が変になり始めたそうだ」

警部との会話の途中に、再び、少女に声を掛けられた。

「アレだよ!皆んなで食べたの」

少女が指差した方向にあったのは、食べかけのガレット・デ・ロワが置かれていた。

「面白くなってきたな」

その言葉に、ガルドは顔を険しくさせた。




「ガレット・デ・ロワ…その中に入った小さな冠を見つけた子は、幸運に恵まれるってやつか」

険しい表情のガルドは、小さくそう呟いた。

警部とガルドを横目に、私は白手袋を嵌め、食卓へと向かった。
その後を、少女が、ちょこちょこと付いてくる。

少女に歩調を合わせながら卓に着くと、真ん中に置かれたガレットを手にした。

クルクルと回すと、二、三個の小さい冠が出てきた。

「本来のガレットではないようだ。でなければ、これ程の冠がある筈がない」

私の後ろから駆け寄ってきた警部とガルドが、注意深くケーキを見つめている。

「確かに。こんなに入っていたら、ガレットのルールに反するし、全く楽しめないじゃないか」

その様子に、少女はずっと小首を傾げていたが、その言葉の直後に口を開く。

「それで怒って、皆んな変になったのかな」

その言葉に、私は首を振った。

「違う。これに入っていたのは冠じゃない…恐らくは毒だ」

「根拠は?」

「冠の匂いを嗅いでみろ」

そう言ってケーキを手渡すと、警部は鼻を近付けた。

「臭うな。ほんの僅かだが」

「注意深く観察して気を付けなければ、毒だとは分からないだろう。子供なら尚更だ」

その言葉に、ガルドは小さく頷いた。

「仕込むには、ケーキを作る現場に居なければいけない。怪しいとすれば、菓子職人か?ビムジー」

その言葉に、ビムジーは黙り込んだ。

その様子を見ていた警部が、ガルドの右肩を叩いた。

「可能性は高そうだね」

「確認した所、父親が菓子製造業者と業務提携を結んでいたらしい。一人一人に衛生管理を厳しくして、其処ら辺は気を付けていたそうだが…」

「仮説があるのなら、実証すればいい」

やっと口を開いたビムジーのその言葉に、二人の注意が其処に集まる。

「警部。最近、新しい料理人が入ったか調べてくれ。此処に届けられる程の労力がある人物を」

「確かに、彼処の人間に訓練は施されてるが…」

「さっき連絡が来た筈だ。家政婦両親共に、この家には帰宅していないと」

ビムジーの声に頷くと、警部は部屋から飛び出していった。

その様子を観察しながら、汚れると分かっていて、私は卓に腰掛ける。

「で、君に聞きたい事があるんだが。君に何が起こったんだ?」

「どういう意味?」

その言葉に、少女は困惑している。

「子供達…いや、友人を虐殺しようと思ったキッカケは」

其処まで言い掛けてから、ガルドに、優しく肩を叩かれた。

「相手は子供だ。何もかも明確だとは」

そんな彼を無視し、私は少女を見つめた。

「覚えてない」

「そうか」

ガルドはそう溢すと、再び正面を見る。

「王冠を齧っちゃった時、皆んなを刺さないとって、頭の中に響いたの」

そう言った少女の目線を追いかけると、暖炉の上に、剣を飾るスペースを見つけた。

「お父さんの狩猟ナイフ?」

私の問いに、少女は頷いた。

「あぁ!カルド。他の子達も同じなんだよ!全員が彼女と同じ様に洗脳されていたんだ。一時だけ」

「じゃあ、犯人は毒に詳しい奴って事か」

その言葉に、私は小さく頷いた。

「危険物の資格でも持っていたのかもしれない!それを所持していながら、敢えて料理人の道を選んだんだ。愚かな人間だ」

そう推理を繰り広げていた時、警部が慌てた様子で飛び出してきた。

「ビムジー!料理人は見つかった。しかし、其奴は指示を受けていたそうだ」

『誰にだ!』

私とビムジーの大声に、警部は後退りした。

「【アィンザーム】という男だ」

「トム…トム=アィンザーム」

「この子に指示を出した人間か?」

ガルドの言葉に、私は首を捻った。

「ただの仮説だ。犯人かは分からない」

忘れてくれと言ったビムジーの言葉は、まるで、真相に近付いたかの様な表情だった。

そして、この事件は幕を閉じた。トム=アィンザームという男の謎を残したまま……




2時間程経ったロッキー山脈のてっぺんは、既に15センチ程の雪が降り積もっていた。

来た時の車は雪で車輪を取られ、暫くは動けない状態になってしまった。

他のパトカーも同じ様な状態で、暫くは立ち往生となるだろう。

警察に取り囲まれながら話していると、遠くで、カルドが誰かと話している姿が見えた。



降り積った私用車の雪を掻き続けて1時間立つ。
もう無理だろうと溜息を吐き、冷え切った車体に身体を預けていると、真後ろに金の細工が施された馬車があった。

その中から現れた人物は、質の良いコートと紺のマフラーを身に付けていた。
その顔には見覚えがあった。

気になって距離を詰めれば、彼方から僕の気配に気付いた。

視線に気付きながら、男は口を開いた。

「酷な事だな。毒が子供を殺すとは」

男の言葉に、少し肩を上げる。

「警部は肯定していました。【世も末え】と」

「その思想が、全てを変えてしまう」

そう言った男は、少し白い息を吐きながら天を仰いだ。

その様子を疑視しながら、再び口を開く。

「何故、此処に」

「親しい人間が来ていると知ってね。様子を見ながら偵察に」

その言葉に僕は、小さく首を振った。

「残念ですが、子供達は…」

「誰も、子供達とは言っていないよ?」

そう言った男の目線を終えば、其処にはビムジーの姿があった。

「カルド!警部から聞いたんだが」

雪の中を駆けながらそう言い掛けたビムジーは、隣にいる男を見て固まった。

「義兄さん。何故此処に…」

「兄がいたのかい?」

僕の問いに、ビムジーは頷いた。

慌てて男を見ると、男も無言で頷いた。

「聞かれなかったから、答えなかっただけだ」

その返しに、呆れた様に首を捻る。

「今日は仕事か?」

「いや、お前の顔を見に来ただけだ」

その言葉に、ビムジーはキョトンとしている。

「そうか」

ビムジーはそう返して、一瞬顔を顰めた後に僕を見た。

「残念ながら、この場から動けそうにないな」

「朝になって雪が溶けるまで、屋敷でお世話になるしかなさそうだ」

未だに死体が転がる建物を見ながら、一同は溜息を吐く。

「頼むが、新しい死体は出して欲しくないね」

ビムジーの言葉に、男は目を細める。

「賢明だな。このままでは凍死は確実だ」

そう言った男は、ゆっくりと車内へと戻っていく。
僕が、行きと同じの馬車に乗り込もうとすると、男に後ろから引き戻された。

「君とは、もう一度話をしてみたいんだ。良いだろうか?」

どうにも断れそうな雰囲気に、僕は渋々、男の誘いに承諾した。

その様子を眺めていたビムジーは、未だ暖かい車内へと乗り込んでいった。





少し暖かい空気が残っているとは言え、車内は凍り付く様な冷えが残っている。

息を吐いてみると、白い息が顔を包む。

呆然と外を眺めていると、懐に入れていた端末が振動した。

『Mis.kyame。聞こえるかい?』

柔らかな声音に対し、眉間に皺を寄せる。

「何者だ」

電話口にそう返すと、男が苦笑する。

『トム=アィンザームだよ」

「アィンザームと言ったら、今回の事件の黒幕か…」

聞こえるギリギリでそう零せば、感情の抜け落ちた声が聞こえてきた。

『これで終わりだと思っているのなら、それは大きな間違いだ。これはゲームの冒頭に過ぎない』

「正気じゃない」

『正気な人間なんていないんだよ。知ってると思うけど』

男の試す様な言い方に、小さく舌を打った。

『Mis.kyame。僕とゲームをしよう』

「そのゲームは、人を殺す事を言っているのか?馬鹿馬鹿しい」

怒りを含めてそう返せば、男は大袈裟に笑った。

『君は刺激を求めている筈だ。事件という刺激をね』

「まともじゃない」

そう言って電話を耳元から遠ざけると、男の溜息が聞こえてきた。

『僕はね。君みたいな善人が大嫌いなんだ」

「どういう意味だ?君の真意が分からない」

『それを解くのが君の役目だろう?』

男の声に眉を顰める。

最初は、イタズラ電話かと思っていたが、どうやらハズレだった様だ。
尚更、タチが悪い…

『いつか会う事になるだろう。楽しみだ』

通話が切れた後に、私は瞼を閉じた。

「彼と話したが、中々面白い男だ」

いつの間に現れた男が、白い息を入ってから呟いた。

「誰と話していた?」

「…誰でもない」

私がそう返すと、男は静かに窓を閉めた。



それから一時間後。
コブェント・ガーデン241Bにて、僕達は例のナイフを調べていた。

「よし!出来たぞ」

手伝いながら船を漕ぎ始めていた僕は、ビムジーの歓喜の声で覚醒する。

「ボトクヘン酸だ」

ビムジーはそう言って立ち上がり、僕を自分の方へと引っ張ってきた。

「見ていてくれ」

ビムジーはそう言って、ビーカーの中に入った透明な液体に、大きな結晶を一つ入れた。
すると、透明な液が赤黒くなっていった。

「成功だ!素晴らしい」

まるで歓声を受けたかの様に、周りにヘコヘコとお辞儀をし、リビングではしゃぎ回っている。

「これはどういうモノなんだい?ただ、血だと調べるモノじゃないんだろう?」

そう問うと、スキップをしながらビムジーが走ってきた。

「本来はな?だが他のモノと合わせる事で、子供と大人の血を分ける事が出来るんだ」

その言葉に、僕は、慌てて顔を上げた。

「血が付いていたのは刃じゃない、持ち手の方さ」

「持ち手?だけど、持っていたのは女の子じゃないか」

「それが驚きなんだ。彼女の血で濡れた下の部分に、大人の男と思われる血が見つかったんだ。つまり。共謀者はトム=アィンザームの可能性が高いという訳だ」

その言葉に、僕は驚愕せずにはいられなかった。

「こういう意味で奴は黒幕だというのを否定しなかった。間違いはない」

「こういう意味って?」

僕がそう問うと、暖炉の側にある安楽椅子にビムジーは腰掛けた。
それと向かい合う様に、僕も椅子に腰掛ける。

「あの事件が終わって、君がロフトギフトと話している間に、奴から連絡があったんだ。遠隔操作で私の端末からだが」

「其奴が仕込んだと言っていたのかい?」

そう返すと、ビムジーは静かに頷いた。

「初めは冗談かと思ったが、少女が男の名を出した事。血液の反応により、曖昧から明確な答えへと繋がった」

ビムジーはそう言って、立ち上がると背凭れから垂れ下がる態勢をとった。
それから10分後、ウォッカと氷の入ったグラスを出した。

「ひとまず、ソーダ割りウォッカでも飲んで落ち着こうじゃないか」

そう言って、右側に埋め込まれた大きなガソジンを動かし始めた。
金やダイヤで美しく装飾されたソレは、如何にも一般人が手に出せそうなモノでは無かった。

僕達はソレを飲んで話をしながら、一夜を明かしていった。


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