さんねんねたろう

秋庭海斗

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さんねんねたろう

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 その男は3年間も表に出ることはなく
息をしてないのかと見てみれば呼吸はある、
まるで眠っているかのようであった。

 そして、ある日突然起き上がり
「外に撃って出るぞ」と活動を始めた。

 しかし、その男のしゃべりは巧いのだが
その、やる事なす事は多くの民からは
受け入れられず、信者からしか支持されない。

 それでも活動を止める事なく猛進する。

 やがて人はその男をこう呼ぶようになった。

「ざんねんね太郎」
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