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4月10日

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4月10日がきた。
私は16歳になりました。
結婚できる年令です。
いよいよ入籍です。
婚姻届けは事前にもらってあります。
記入も終わってます。
当然、私の両親のサインも記入済みです。
あとは届けるだけです。
二人で市役所に行って届けました。
窓口のお姉さんが
「おめでとうございます」
と言ってくれました。
これで私たちは夫婦になり高階絢から秋山絢になりました。
とはいえ秋山と呼ばれも自分だと気がつかない。
なれるまでは大変そう。
孝一さんを誰かに紹介する際、
「私の夫」
って照れ臭くて思わず吹き出しそうになります。
孝一さんも
「妻」
って言葉が照れ臭くて恥ずかしいと言ってます。
市役所の後、買い物を済ませアパートにもどったのは3時ぐらいでした。

「これで淫行条令違反にならないですねので堂々とお付き合いできますね」
と孝一さんに聞いたら
「ああ、やりたい放題だな」
「って前からやりたい放題やつてたでしょう」
「あれ?嫌だった?もうしない?」
「嫌じゃないです。されたい放題されたいです。もっとしてださい」
「もちろん。でもその前に」
突然、三個の箱を渡された。
「これは?」
小さな箱が二つと大きな箱。
小さな箱にはダイヤの指輪とプラチナの指輪。
「これは?」
「婚約指輪と結婚指輪。今まで学校に行ってたから指輪をもらってもつけれないからいらないと言ってたけど今度は婚約指輪もつけれるだろう」
意外なプレゼントにビックリ。
「ありがとうございます」
もうひとつの大きい箱をあけると白いドレスが出てきた。
「ウェディングドレス?」
「ああ16歳の誕生日おめでとう!」
「すごい素敵なドレスです。ありがとうございます。でも明日の式で着る衣裳はもう決まっていて」
「ああ式場の担当者にお願いしてこのドレスを着る機会を作ってもらったよ」
「すごい!嬉しいです!今着てみてもいいですか?」
「もちろん。」
私は彼のプレゼントのウェディングドレスに着替える。
「どうかな?似合う?」
「ああ、似合ってる。かわいいよ。」
「本当?嬉しい。」
孝一さんが抱き締めてくれる。
そしてキス。
孝一さんは私の服を脱がせていく。
私は彼に身を任せる。
いつものように愛撫され、私は絶頂を迎える。
何度も、何度でも、私は絶頂を迎え、果てた。
私は彼と一つになる。
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