神に気に入られて異世界転生~ついでに神殺ししてチートです~

あざらし

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18話 夏季休暇の来訪者

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俺と父はゼロに先に帰ってくれと言われ、陛下に許可を貰って屋敷に帰った
2時間後位にゼロが帰宅し

「話しは無事済んだ」

とだけ告げた
父は詳しく聞こうとしたが「王さんの意向でもか?」と言われると、父は何も聞けなくなってしまった
俺も気になったので小声で

「何を話したんだ?」

と聞くがゼロは話す気がないらしい
一言だけ「お互いに利のある話し合いさ」と言って部屋に戻っていった
それから少しして城から使いの者がやってきた
決闘で決められた譲渡は明日、謁見の間で行うと時間を告げて去って行った
俺はその時、嫌な予感と言うか面倒な事が起こる予感を感じていた
それは翌日に現実のものとなる

翌日、王城の謁見の間に俺と父はいた
他に数名の男性が同席している
その中で一人の男性が決闘の目録を読み上げ父に渡すのだが、父はかなり面倒事になったと言わんばかりの雰囲気をしていた
陛下の前なので面倒事になったと思っても顔には出せないのだ

面倒事の内容だが俺でもわかる位の内容だ
その内容とは元侯爵領の領地経営で、領地は増えたが飛び地になる
厄介極まりないし超面倒くさい事この上ない
父は単身赴任決定かなこりゃ・・・

だが、そこは陛下!
きちんと抜け道を用意していた
2年間は直轄地にし税収を調整してから父に渡すと決めていたようだ
その2年間は代官が領地を治める
今回の騒動で元侯爵領内での調べ事もあるそうだ
その為の処置である
表向きは・・・な

裏の理由は元侯爵家の捜査だ
罪状は既に確定しているが背後関係を調べるためである
全て終わったら元侯爵家の当主は死罪で公開処刑になる
後は俺が学校に入学するまで約2年という事ももある
俺が入学してしまえば妻達だけで動きやすいだろうって話だ

謁見の間には陛下が信用のおける人物しかいないと俺に説明してくれた
今の内容は知ってはいけないやつなのでは?
俺の考えは間違っていなかったらしく、口止め料が用意されていた
口止め料は高等学校への推薦状だった
試験は受けなければならないが入学は確定であるとの事
本来は王族であれ、学校関係には口を挟めないのだが、公爵家の者2名と王女・護衛8名の救出の件があり、その事を学校側に話し推薦状を用意させたそうだ
試験は念の為、力量を見るために受けなければならないそうだが・・
そんな口止め料の話も終わり父と俺は謁見の間を後にした
それから3日後、クロノアス領に向けて王都を出発した

クロノアス領へ向かう道中は特に何も無かった
王都出発後は予定通り1週間で領地の屋敷に戻ってきた
旅の疲れを癒すべく部屋へ休みに行く中、ゼロは父を呼び止めてリビングへと向かって行った
翌日、特に二人とも変わった様子も無くゼロと俺は再び修練に励むのであった

3か月ほど過ぎ、今は前世と同じ夏で、王都の学校では夏季休暇だ
2か月半ほど夏季休暇はあり、一部の生徒は実家に帰る
ただ旅費もそこそこかかるので大体は王都に留まる
兄姉達も冬期休暇は新年のお祝いがあるので帰ってくるが夏季は一度も帰ってきてはいない
だが今年は帰ってきた様だ
沢山の護衛と3台の馬車で・・・
何があった?どうしてこんなに護衛と馬車が?
答えは少し前に遡る




~30分ほど前~
うちに冒険者のお客さんがやってきた
クロノアス家にも冒険者の客は来る
アポイトメント無しがほとんどではあるが
そんな奴らは正直、胡散臭い奴か投資話が大半で会ったりはしないが(門番が不足の事態の為に用件は聞いている)
今回もそんな感じかと思っていたようだが、どうやら違うようだ
俺とゼロは父に呼ばれ応接室に入る
そこには5人の冒険者がいた
男2人女3人のパーティーだ
男の一人がゼロを見て

「久しぶりだな、ゼロ。最近全く話を聞かないから死んだかと思ってた」

「勝手に殺すな!んでウォルド、なんでてめぇがここにいる?」

どうやらこの冒険者達はゼロの知り合いらしい
父は5人から話を聞き、SSSのゼロなら知っているのではと思い、確認の為に呼んだっぽい

「疑って悪かったね。最近また変な輩が増えてな。護衛任務で我が家へ送り届けると聞いたが一応確認させてもらわせた」

変な輩が増えた理由はあの決闘が原因だ
クロノアス家はあの決闘でかなりの財を得た
その為、それにあやかろうと変な輩が増えていたのだ
だが、この5人は誰かを送り届ける依頼の様だ
一体誰を護衛してきたのだろうか?

ゼロ曰く、この5人はBランクの冒険者だそうだ
Aランクの実力はあるが中々昇進できないらしい
ソロのゼロにしては珍しく、たまに臨時パーティーを組むそうだ

「んでおめぇら、護衛対象は誰よ?」

「いくら知り合いでも依頼内容は言えないだろ。会ってみてからのお楽しみってことで」

「違いねぇ。んじゃ楽しみにしますか」

そんなやり取りの後、5人は帰りも護衛するように依頼を受けてるので2週間程泊まれる宿を手配できないかと相談に来たそうだ
護衛は自分たちの他にもまだいるそうで、全員が最低でも2週間は滞在しなければいけないので、宿の確保は必須と言う訳である
父は宿に使いをやり、一つの宿を2週間程貸し切りにするそうだ
護衛対象の者については我が家での滞在を希望しているらしく、その件も父は了承して部屋の準備をメイドに告げた

「自分たちは報告の為に一度馬車に戻ってから一緒に来ますので」

ウォルドさんはそう告げて仲間と共に戻って行った



~現在~
それが何故こんな大所帯になっているのか・・・
馬車3台・護衛冒険者5名・兵士らしき護衛15名
これが今、屋敷の前にいるのだ
マジで一体誰が来たんだよ・・・・
と、そこで馬車の扉が開き・・・その言葉に俺は絶句する・・

「やぁ、ラフィ!遊びに来たよ!」

降りて来たのは第1王子フェルジュ・ラグリグ・フィン・ランシェスで、続いて第5王女リリアーヌ・ラグリグ・フィン・ランシェスが優雅に降り立ち、最後に公爵家令嬢ティアンネ・フィン・ランシェスが降りてきた
俺は珍しく思考が追い付かず固まった
再起動に数十秒で済んだのは奇跡だろう

続いて2台目の馬車から降りて来たのはまさかの兄姉達だ
え?なんで?どうして兄姉達が一緒に?
またもフリーズ・・・再起動まで十数秒
最後の馬車は使用人の様だ
後は着替えとからしい

珍しくポカーンとしていたらしくゼロは腹を抱えて笑っている
ちょっとイラッっときたので後で蹴り飛ばそう・・出来たらだけど・・・
両親と使用人は状況についていけてないようだが、父は何とか状況を飲み込み、慌てて臣下の礼を殿下にすると周りの者もそれに追随する

「そんなに畏まらないで。僕らはラフィの家にお忍びで遊びに来ただけだから」

殿下はそう言うと父達を立ち上がらせ、外ではゆっくり話も出来ないのでリビングに通した
当然、事情説明のために兄姉達も俺も一緒である
冒険者5人とゼロは久々の再開らしく、話が終れば酒場に行くと話していた
リビングではクロノアス家が殿下に説明を受けていた

「お披露目会の後はバタバタして、ラフィとは碌に話も出来なかったからね。父に無理を言ってここまで来たんだ。妹とティア嬢も同じ理由だよ」

両親は未だに思考が追い付いていない
使用人たちも少し浮足立ってるのでメイドたちに咳ばらいをし飲み物を急かす
メイドたちも未だ飲み物が出てない事に気付いたらしく慌てて用意し持ってくる
飲み物が全員に行き渡ったところで両親に変わり俺が話をする
いや、だってねぇ・・この中でまともに話し出来そうなの俺くらいなんだもん

「殿下の事情はわかったけど兄姉達については?」

「ラフィの家に行くからね。ついでにと思って使いを行かせたら誰も帰らないって言うから名目上は僕と妹達の臨時お付きとしての里帰り」

俺はため息をついた
そして兄姉達に同情した
殿下はどこ吹く風だ

「名目上はお付きと言う事は旅費は王家持ちか・・」

俺がボソッと呟くのと同時に父が再起動した
まぁ再起動した理由は分からんでもない
金が絡んでいるからな
父は殿下に兄姉達の旅費はこちらで負担すると殿下に告げるが

「こっちが勝手にやったことだし気にしないでくれ。ただ、滞在中はクロノアス家の屋敷に滞在したいんだけどそれは大丈夫かな?」

父は当然、問題ないと告げる
まぁ断れないわな・・・
俺は父に心の底から同情した

話も終わり、殿下達はメイドに連れられて各々が割り振られた部屋に荷物を置きに向かう
両親達が案内しようとしたが「使用人の仕事を奪ってはいけないよ」と言われ、仕方なくメイド達に任せた

翌日、殿下達が来たことで修練の時間が変わった
いつもなら朝~夕方まで1日中修練だが今日からは午前中のみとなった
殿下達の滞在期間は2週間ほどだ
よってその間の修練は超濃密な時間短縮超絶地獄修練へと変貌を遂げた
俺は2週間の間に死ぬかもしれない・・・と思っていたが何とか生き残ることに成功した
修練で死にかけるのは一体何度目だろうか・・・
俺は遠い目をしつつ空を見上げた

2週間の間に護衛してきた冒険者5人との模擬戦もした
1度目は俺とゼロのコンビで、2度目は俺のみで相手し、3度目は俺VSゼロ&冒険者パーティーだ
結果はまぁ当然ながら3度目はボコボコに俺がやられました
2度目は1対5で俺が勝利したのだが、かなり余裕を持っての勝利だった
この結果に5人は・・・

「「「「「どういう鍛え方したらそうなる(んだ)(のよ)!!」」」」」

と、喚いていたがそんなの俺は知らん!
他言無用で1日だけ俺とゼロの修練内容を見せた時には絶句したままだった
その後、女性冒険者陣は

「「ゼロ!あんた幼い子にあんな修練させんじゃないわよ!!」」

と言われ、男性陣には

「「あれについてくのは無理!よくついてけるわ・・・」」

と呆れられていた
2年以上この修練をしてると伝えた時の反応は全員がゼロを半目で睨んでいた
後退るゼロを見るのは初めてかもしれない
貴重なものを見てちょっと面白かった
殿下達や兄姉達との2週間は、まぁ子供らしく遊んだり街を散策したりだ
当然だけど護衛付きで・・
そんな感じで2週間はあっという間に過ぎ、殿下達は王都に帰る時期になったのだがここでゼロが意外なことを言い出す

父も渋々了承していて母達も納得はしたそうだ
その内容とは9歳の学校入学までの間に冒険者養成所に通わせるとの事だった
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