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37話 更に問題発生
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色々あったが再開された会談は御子であるミリアの伴侶として相応しいかどうかを家族含めた権力者達が見極めるという事だったのだが
まぁあんなもん見せた後に相応しくないとかは言えんよなぁ
なので次の議題に移るのだが、次の言葉は誓約に関わるかもしれないらしく、ヴァルケノズさんが代表して質問をした
内容はランシェス王国からセフィッド神聖国に鞍替えする気は無いかだ
答えは当然NOである
流石に前日も同じことを聞かれて断ったのに同じ質問をしたのでちょっとイラッとしたが枢機卿達を納得させる為で付き合ってくれと目線で訴えてきたので仕方なく付き合う事にした
質問は色々来たが全て無駄!って形で終わらせた
そもそもの話、既にランシェス王国から爵位を貰ってるので鞍替えする事は裏切りと同義である
その事を最後に答えとして出すと流石に諦めた
次にミリアの家族からの質問だが気の早い内容であった
式はいつ頃だの婚約発表はいつ頃等の話だ
爆裂じぃさんもさっきのを見ては文句も無いらしい
寧ろ積極的に婚約を確定させようとしているのだから現金なものである
ミリアには兄もいて兄は聖騎士団の3番隊副聖騎士長を務めているそうだ
年は20歳でミリアとは7つ離れており重度のシスコンであるが俺の事は認めてるっぽく
「妹を悲しませる事だけはくれぐれもしないでくれ!」
と、先程からこればっかりなのである
とりあえず婚約については満場一致で賛成なので残りは後日進める事となった
次は依頼をしたいと一人の枢機卿が発言した
この依頼は教会本部からの指名依頼で冒険者ギルドを通してランク上げの足しにして欲しいと言われたので断るのは難しかった
依頼内容は複数
聖騎士団との合同訓練
帰国の際になるが教皇猊下及び複数名の枢機卿の護衛依頼
この二つはまだ良いのだが残り二つが問題だった
一つ目がワイバーンの討伐依頼
二つ目が聖騎士団との合同野外訓練
現在の俺はランシェス王家の護衛任務を行ってる最中だ
神都内や帰国の際ならば請け負えるが神都外になると話が変わってくる
実は神都内にはオリジナルの探査魔法を滞在中は常時展開している
誰かに何かあっても直ぐに動けるようにするためだ
前世で例えるならGPS機能を魔法で再現してるみたいなものかな
だから神都内での依頼なら問題は無い
許可が必要にはなるがぶっちゃけるとワイバーンの討伐依頼自体もそこまで問題では無い
問題としたのは個人の判断で今回は受けられない為だ
しかし、改めて話を聞くとかなりの問題依頼に発展してしまった
その理由はもう一つの合同野外訓練だが、依頼は別にしてあったがワイバーン討伐に聖騎士を連れて行って合同実地訓練してくれである
更に御子のミリアも参加するそうで思わず片手を額に当てて天を仰いでしまった
ワイバーンは最低でも単体でBランク相当の魔物だ
群れを率いている個体ならばAランクに指定されかねない強さがあるので油断できない
しかし、何故ワイバーンの討伐依頼が?と不思議に思ったのでその辺りを聞いてみる
ワイバーンは基本山脈を縄張りとし、巣を作って群れでいる
だが、セフィッド神聖国内には山はあれど山脈と言われるような場所は無い
聞くと神都より東へ2日の山にワイバーンの群れが巣を作ったと報告があり、近隣の村が既に被害にあっているそうだ
冒険者ギルドに依頼を出したのだが、非常に強い個体が群れの長であるらしく、依頼はことごとく失敗に終わり現在は引き受け手がいないらしい
困っていたところに渡りに船で俺が来たから頼もうという風になったそうだ
ついでに合同実地訓練もしてしまえ的な流れになったそうだが最後の流れはどう考えてもおかしい
思いっきりジト目で睨むと話をしていた枢機卿の一人は青褪める
一つため息をつき依頼に関して一つの答えを出す
「今すぐには返答しかねる。後日回答する」
これでひとまずこの議題を終了させた
俺って確か夏季休暇で来てたよな?と思いつつ次の議題だ
次はミリアの事だ
婚約した以上は一緒にいるべきなのだが、御子としての立場もあるのでどうするべきか?
これに関しては揉めることなく終わる
先に決めたようにランシェス王国の高度高等学院に留学させて宿泊先は王城
留学中は国賓待遇として滞在する事で満場一致の賛成になった
細かいものはあるが一応大まかな話も終わり会談を終了し屋敷の帰路に着く
屋敷への帰路に着きつつ2、3日は観光したいなと思いながら屋敷に着くと、そこにはギルドの使いの者が来ていた
何となく嫌な予感がしたがそれは正解で、緊急招集して欲しいと告げて使いの者は去って行った
屋敷に入ってメイドに、ギルドからの緊急招集がかかったので帰りが遅くなることを伝え、俺は踵を返してギルドへと向かう
これは明日も観光は無理っぽいなと思いつつギルドへと向かい、夕食の代わりに途中の屋台で肉の串焼きを2本買い食べながら歩を進め食べ終わって少し経った頃にギルドへと着く
ギルドへ入るとサブマスが既に待っていた
案内されて2階の会議室へ通されると神都内全ての冒険者パーティーのリーダー達が集まっていた
他の者達はギルド内の最も広い場所で説明されているそうだ
リアーヌとヴィオレッタはそちらにいるっぽいな
どうやら俺が最後の様でほどなくしてギルマスが来て説明を始める
「皆、良く集まってくれた。知っていると思うが、現在東の山にワイバーンが住み着いた。先程、監視していた者より連絡が入り、ワイバーンの群れが現在神都に向かってきている。群れを統率するワイバーンだが、色が灰色だったそうだ」
色を聞いて全員が驚愕するがそれも仕方ない
竜系統の魔物には属性を表す色があり主に属性を表す(一部違うのもいる)のだが白・黒・灰色は先祖返りと呼ばれたりもする
そう呼ばれる所以は圧倒的な戦闘力にある
先に述べた3色は神の光のようなブレスを吐く
過去にも同じ記載があり、竜は元々が神の使徒の一つで世界に子孫を残したと言われている
だが、俺は真実を知っているので違うと言える
とは言っても全てが違う訳ではなく半分程は正解なのだ
相違点は神の使徒ではなく神竜が元々いた竜と繁殖しただけである
更に言えば単に遅い発情期で地上に好みの竜がいたからつがいになり子を為しただけである
子が巣立つ頃には伴侶と共に神界へと隠居しているのだ
何故知っているのか?それは神界での特訓時に知識として叩き込まれたからである
だが、その力は先祖返りで若干衰えているとはいえ脅威である
但し、普通の人ならばだ
俺なら楽勝なのだが疑問点が一つある
何故、ワイバーンに先祖返りが起こったのかだ
ワイバーンは翼龍とも言われているが正確には竜系統の別種族で先祖返りを起こす因子などない
ワイバーンは竜系統の別種という認識が神竜にあるので子を為すことはまずありえない
だが、そんな考えを一蹴するようにギルマスは更に言葉を続ける
「更に南の龍島からもツインヘッドドラゴンが神都に向け飛び立ったという情報が入った。ツインヘッドドラゴンを筆頭に30~40ほどの数だ」
そう聞くと誰もが言葉を失う
「現在こちらが掴んだ情報を教会本部にも通達してある。今回は教会騎士と共同して事態の収拾にあたるが質問はあるか?」
誰も手を上げようとはしない
なので仕方ないかと思いつつ俺は質問をする
「いくつか質問が。まず、ワイバーンの群れの数は?ツインヘッドドラゴンの色は?教会騎士はどのように配置される?到達予測時間は?」
一気に質問をするのだが全く悲壮感が出てない俺に全員が呆然としている
数秒後、我に返ったギルマスが質問に答える
「群れの数は約200。ツインヘッドドラゴンの色は黄色だ。教会騎士についてはこれから打ち合わせに入る。ワイバーンの到達予測時間は明日の朝頃から昼にかけて。ツインヘッドドラゴンはそこから半日から1日遅れだと思われる」
情報が一つ抜けてはいるが些細な範疇だな
俺は席を立ちギルマスにこう告げる
「ワイバーンは俺一人で受け持つ。教会騎士と冒険者達はツインヘッドドラゴンが予想より早く来た場合に備えてそちらの足止めをお願いしたい。後、見通しが良く広範囲魔法を使っても問題ない場所の選定を。教会本部には俺から伝える」
それだけ告げると会議室を後にし教会本部へ向かおうとするがそこで待ったが入る
今の言葉が気に入らない冒険者達だが俺はすこ~し、ほんのちょびっとイラッっとしていたのでOHANASIをしてイライラを解消した
OHANASIした冒険者は歴は長いがCランクで相手の強さもわからないアホである
でだ、当然俺を知ってる冒険者もいる訳で、思いっきり天を仰いでいた
それだけ見て俺は今度こそギルド会議室を後にし教会本部へ向かう
向かう途中に考えたことは⦅俺、夏季休暇は休めねぇんじゃ?⦆である
1日で良いから休み下さい!と祈りつつ教会本部へと歩いて行く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺が出て行った後、ギルドの会議室では沈黙が流れていた
先程、フルボッコにされた冒険者は口が悪いがかなり面倒見の良い冒険者である
実力が伴わずCランクではあるが経験豊富であった
残りのフルボッコにされた冒険者達は彼より更にフルボッコにされている
それを見たランシェス王国護衛冒険者は苦笑いしていた
俺を知らない冒険者達は若干青褪めている
そんな中、ギルマスがため息をつきながら声を出す
「怪我した奴はさっさと回復して戻ってこい。ワイバーンに関しては彼なら問題ないのだろう。都に入れる訳にはいかないのだから我々は南を担当するぞ。時間はあまりないがパーティーとよく話し合っておいてくれ」
それだけ言って会議室を後にする
残りの冒険者達も仲間の所に行き始める
ウォルド達ランシェス王国護衛組も全員が合流し、王妃様方に指示を仰ぐべく報告をしに一旦屋敷へと戻る事にした
一方ギルマスは部屋で一人
「やり過ぎなんだよ。はぁ・・・・・」
とため息をこぼしつつ1人愚痴っていた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギルマスがため息をついていたころ俺は教会本部へと着いていた
既にギルドからの情報は届いているらしく教会内は慌てふためいている
そこに見た事のあるシスターがいたので呼び止め、ヴァルケノズさんを呼ぶ様に言うが俺の実力も秘密も知らないので軽くあしらわれてしまう
さて、どうしたものか?と思っていると俺が蘇生させた枢機卿が通りかかった際に俺を見付けてヴァルケノズさんへと取り次いでくれた
今回は応接室ではなく会議室へと案内される
そこにはヴァルケノズさんをはじめ枢機卿全員に幾人もの騎士達がいた
俺は空いてる席へと案内されて座ると会議が再開される
聞いていて10分位経つが全く進まない
理由は騎士達で意見がバラバラなのだ
ただ、誰がどんな人間か知らない俺は傍観者になっていたのだが、ヴァルケノズさんがただの言い争いを一度止め、そして
「ラフィ君。先に君の用件を聞こうと思うんだが」
と、こちらの話を先に聞くと言って貰えたので
「はぁ・・。ようやくですか。後5分は早く止めれましたよね?この無駄な5分が勿体無い。こちらの用件は東のワイバーン殲滅後、南も受け持つから到達予定時刻より前に南に竜が現れたら足止めをお願いしたいんですよ。冒険者ギルドにも同じように伝えてます。文句があった人達はOHANASIして今はベッドの上ですかね」
と、思いっきり舐めた態度を出しました
騎士達が「何だ!その態度は!」とか「ここはガキの遊び場じゃない!」とか「貴様の指図に従う気は無い!」等々、罵詈雑言と拒否を示したので黙らせた
濃密な殺気を出して今そこにある死をしっかりと認識させた
それを浴びた騎士達は気絶こそしないものの、全員が顔を蒼白くさせ、額からは汗が流れ落ち、ごくりと唾を飲み込む
枢機卿達も同じ状態だがヴァルケノズさんはフッと笑い
「ラフィ君。それくらいで勘弁して貰えないかな?もうすぐ御子も来るしその殺気では御子が怯えてしまうんだが。後、動いて貰えるなら君の言う通り動こう。ただ、勝算は・・・・あるんだろうねぇ」
そう言うと深くため息をつくヴァルケノズさん
話も進まないしとりあえず殺気は消した
皆一様に安堵の顏になる
少し落ち着きを取り戻した後、一人の騎士がヴァルケノズさんに訊ねる
「教皇様。彼は一体誰なのですか?先程の殺気は尋常じゃありません」
「彼が御子の婚約者で、かの有名な【蹂躙者】ですよ。聞いたことあるでしょう?ランシェス王国のスタンビートの話を」
「彼があの有名な!それならばあの殺気も・・・・」
と、何故か納得してしまった
他の騎士達も皆同様だ
と言うか蹂躙者って何?恥ずかしいんですけど!
何か釈然としないがヴァルケノズさんが騎士達を紹介する
「彼らは13ある聖騎士団の団長だよ。右にいるのが第0聖騎士団団長で近衛聖騎士筆頭だ。左にいるのが聖騎士総師団長だ。時間がある時に詳しく話すけど第0聖騎士団は教会本部の守りになる」
「なら、念の為にランシェス王族を教会本部へと避難「もう使いの者を向かわせてる」」
こちらの意見を言う前に返されてしまった
なので気を取り直して、見晴らしが良くて広範囲大規模魔法を使用しても問題ない場所は?と聞くと、ここから1日程離れた場所にあった
ただ、ワイバーンの侵攻速度的に間に合わなそうだったので別の方法でやる事を告げる
それを告げたら聖騎士達は戦々恐々としていた
教会聖騎士は第3~第5の3騎士団と第0騎士団を教会本部の守りに置き、残りは全軍南へ展開させる事となった
御子であるミリアは今回は・・・本部にて負傷者の治療に従事する
今回と使った理由は必要に応じれば後方ではあるが従軍する場合もあるからだ
なので今回はという言葉が適用される
会議も終わり俺は直ぐに東へ向かおうとするが、そこへランシェス王族とミリアが姿を現した
まぁあんなもん見せた後に相応しくないとかは言えんよなぁ
なので次の議題に移るのだが、次の言葉は誓約に関わるかもしれないらしく、ヴァルケノズさんが代表して質問をした
内容はランシェス王国からセフィッド神聖国に鞍替えする気は無いかだ
答えは当然NOである
流石に前日も同じことを聞かれて断ったのに同じ質問をしたのでちょっとイラッとしたが枢機卿達を納得させる為で付き合ってくれと目線で訴えてきたので仕方なく付き合う事にした
質問は色々来たが全て無駄!って形で終わらせた
そもそもの話、既にランシェス王国から爵位を貰ってるので鞍替えする事は裏切りと同義である
その事を最後に答えとして出すと流石に諦めた
次にミリアの家族からの質問だが気の早い内容であった
式はいつ頃だの婚約発表はいつ頃等の話だ
爆裂じぃさんもさっきのを見ては文句も無いらしい
寧ろ積極的に婚約を確定させようとしているのだから現金なものである
ミリアには兄もいて兄は聖騎士団の3番隊副聖騎士長を務めているそうだ
年は20歳でミリアとは7つ離れており重度のシスコンであるが俺の事は認めてるっぽく
「妹を悲しませる事だけはくれぐれもしないでくれ!」
と、先程からこればっかりなのである
とりあえず婚約については満場一致で賛成なので残りは後日進める事となった
次は依頼をしたいと一人の枢機卿が発言した
この依頼は教会本部からの指名依頼で冒険者ギルドを通してランク上げの足しにして欲しいと言われたので断るのは難しかった
依頼内容は複数
聖騎士団との合同訓練
帰国の際になるが教皇猊下及び複数名の枢機卿の護衛依頼
この二つはまだ良いのだが残り二つが問題だった
一つ目がワイバーンの討伐依頼
二つ目が聖騎士団との合同野外訓練
現在の俺はランシェス王家の護衛任務を行ってる最中だ
神都内や帰国の際ならば請け負えるが神都外になると話が変わってくる
実は神都内にはオリジナルの探査魔法を滞在中は常時展開している
誰かに何かあっても直ぐに動けるようにするためだ
前世で例えるならGPS機能を魔法で再現してるみたいなものかな
だから神都内での依頼なら問題は無い
許可が必要にはなるがぶっちゃけるとワイバーンの討伐依頼自体もそこまで問題では無い
問題としたのは個人の判断で今回は受けられない為だ
しかし、改めて話を聞くとかなりの問題依頼に発展してしまった
その理由はもう一つの合同野外訓練だが、依頼は別にしてあったがワイバーン討伐に聖騎士を連れて行って合同実地訓練してくれである
更に御子のミリアも参加するそうで思わず片手を額に当てて天を仰いでしまった
ワイバーンは最低でも単体でBランク相当の魔物だ
群れを率いている個体ならばAランクに指定されかねない強さがあるので油断できない
しかし、何故ワイバーンの討伐依頼が?と不思議に思ったのでその辺りを聞いてみる
ワイバーンは基本山脈を縄張りとし、巣を作って群れでいる
だが、セフィッド神聖国内には山はあれど山脈と言われるような場所は無い
聞くと神都より東へ2日の山にワイバーンの群れが巣を作ったと報告があり、近隣の村が既に被害にあっているそうだ
冒険者ギルドに依頼を出したのだが、非常に強い個体が群れの長であるらしく、依頼はことごとく失敗に終わり現在は引き受け手がいないらしい
困っていたところに渡りに船で俺が来たから頼もうという風になったそうだ
ついでに合同実地訓練もしてしまえ的な流れになったそうだが最後の流れはどう考えてもおかしい
思いっきりジト目で睨むと話をしていた枢機卿の一人は青褪める
一つため息をつき依頼に関して一つの答えを出す
「今すぐには返答しかねる。後日回答する」
これでひとまずこの議題を終了させた
俺って確か夏季休暇で来てたよな?と思いつつ次の議題だ
次はミリアの事だ
婚約した以上は一緒にいるべきなのだが、御子としての立場もあるのでどうするべきか?
これに関しては揉めることなく終わる
先に決めたようにランシェス王国の高度高等学院に留学させて宿泊先は王城
留学中は国賓待遇として滞在する事で満場一致の賛成になった
細かいものはあるが一応大まかな話も終わり会談を終了し屋敷の帰路に着く
屋敷への帰路に着きつつ2、3日は観光したいなと思いながら屋敷に着くと、そこにはギルドの使いの者が来ていた
何となく嫌な予感がしたがそれは正解で、緊急招集して欲しいと告げて使いの者は去って行った
屋敷に入ってメイドに、ギルドからの緊急招集がかかったので帰りが遅くなることを伝え、俺は踵を返してギルドへと向かう
これは明日も観光は無理っぽいなと思いつつギルドへと向かい、夕食の代わりに途中の屋台で肉の串焼きを2本買い食べながら歩を進め食べ終わって少し経った頃にギルドへと着く
ギルドへ入るとサブマスが既に待っていた
案内されて2階の会議室へ通されると神都内全ての冒険者パーティーのリーダー達が集まっていた
他の者達はギルド内の最も広い場所で説明されているそうだ
リアーヌとヴィオレッタはそちらにいるっぽいな
どうやら俺が最後の様でほどなくしてギルマスが来て説明を始める
「皆、良く集まってくれた。知っていると思うが、現在東の山にワイバーンが住み着いた。先程、監視していた者より連絡が入り、ワイバーンの群れが現在神都に向かってきている。群れを統率するワイバーンだが、色が灰色だったそうだ」
色を聞いて全員が驚愕するがそれも仕方ない
竜系統の魔物には属性を表す色があり主に属性を表す(一部違うのもいる)のだが白・黒・灰色は先祖返りと呼ばれたりもする
そう呼ばれる所以は圧倒的な戦闘力にある
先に述べた3色は神の光のようなブレスを吐く
過去にも同じ記載があり、竜は元々が神の使徒の一つで世界に子孫を残したと言われている
だが、俺は真実を知っているので違うと言える
とは言っても全てが違う訳ではなく半分程は正解なのだ
相違点は神の使徒ではなく神竜が元々いた竜と繁殖しただけである
更に言えば単に遅い発情期で地上に好みの竜がいたからつがいになり子を為しただけである
子が巣立つ頃には伴侶と共に神界へと隠居しているのだ
何故知っているのか?それは神界での特訓時に知識として叩き込まれたからである
だが、その力は先祖返りで若干衰えているとはいえ脅威である
但し、普通の人ならばだ
俺なら楽勝なのだが疑問点が一つある
何故、ワイバーンに先祖返りが起こったのかだ
ワイバーンは翼龍とも言われているが正確には竜系統の別種族で先祖返りを起こす因子などない
ワイバーンは竜系統の別種という認識が神竜にあるので子を為すことはまずありえない
だが、そんな考えを一蹴するようにギルマスは更に言葉を続ける
「更に南の龍島からもツインヘッドドラゴンが神都に向け飛び立ったという情報が入った。ツインヘッドドラゴンを筆頭に30~40ほどの数だ」
そう聞くと誰もが言葉を失う
「現在こちらが掴んだ情報を教会本部にも通達してある。今回は教会騎士と共同して事態の収拾にあたるが質問はあるか?」
誰も手を上げようとはしない
なので仕方ないかと思いつつ俺は質問をする
「いくつか質問が。まず、ワイバーンの群れの数は?ツインヘッドドラゴンの色は?教会騎士はどのように配置される?到達予測時間は?」
一気に質問をするのだが全く悲壮感が出てない俺に全員が呆然としている
数秒後、我に返ったギルマスが質問に答える
「群れの数は約200。ツインヘッドドラゴンの色は黄色だ。教会騎士についてはこれから打ち合わせに入る。ワイバーンの到達予測時間は明日の朝頃から昼にかけて。ツインヘッドドラゴンはそこから半日から1日遅れだと思われる」
情報が一つ抜けてはいるが些細な範疇だな
俺は席を立ちギルマスにこう告げる
「ワイバーンは俺一人で受け持つ。教会騎士と冒険者達はツインヘッドドラゴンが予想より早く来た場合に備えてそちらの足止めをお願いしたい。後、見通しが良く広範囲魔法を使っても問題ない場所の選定を。教会本部には俺から伝える」
それだけ告げると会議室を後にし教会本部へ向かおうとするがそこで待ったが入る
今の言葉が気に入らない冒険者達だが俺はすこ~し、ほんのちょびっとイラッっとしていたのでOHANASIをしてイライラを解消した
OHANASIした冒険者は歴は長いがCランクで相手の強さもわからないアホである
でだ、当然俺を知ってる冒険者もいる訳で、思いっきり天を仰いでいた
それだけ見て俺は今度こそギルド会議室を後にし教会本部へ向かう
向かう途中に考えたことは⦅俺、夏季休暇は休めねぇんじゃ?⦆である
1日で良いから休み下さい!と祈りつつ教会本部へと歩いて行く
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
俺が出て行った後、ギルドの会議室では沈黙が流れていた
先程、フルボッコにされた冒険者は口が悪いがかなり面倒見の良い冒険者である
実力が伴わずCランクではあるが経験豊富であった
残りのフルボッコにされた冒険者達は彼より更にフルボッコにされている
それを見たランシェス王国護衛冒険者は苦笑いしていた
俺を知らない冒険者達は若干青褪めている
そんな中、ギルマスがため息をつきながら声を出す
「怪我した奴はさっさと回復して戻ってこい。ワイバーンに関しては彼なら問題ないのだろう。都に入れる訳にはいかないのだから我々は南を担当するぞ。時間はあまりないがパーティーとよく話し合っておいてくれ」
それだけ言って会議室を後にする
残りの冒険者達も仲間の所に行き始める
ウォルド達ランシェス王国護衛組も全員が合流し、王妃様方に指示を仰ぐべく報告をしに一旦屋敷へと戻る事にした
一方ギルマスは部屋で一人
「やり過ぎなんだよ。はぁ・・・・・」
とため息をこぼしつつ1人愚痴っていた
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ギルマスがため息をついていたころ俺は教会本部へと着いていた
既にギルドからの情報は届いているらしく教会内は慌てふためいている
そこに見た事のあるシスターがいたので呼び止め、ヴァルケノズさんを呼ぶ様に言うが俺の実力も秘密も知らないので軽くあしらわれてしまう
さて、どうしたものか?と思っていると俺が蘇生させた枢機卿が通りかかった際に俺を見付けてヴァルケノズさんへと取り次いでくれた
今回は応接室ではなく会議室へと案内される
そこにはヴァルケノズさんをはじめ枢機卿全員に幾人もの騎士達がいた
俺は空いてる席へと案内されて座ると会議が再開される
聞いていて10分位経つが全く進まない
理由は騎士達で意見がバラバラなのだ
ただ、誰がどんな人間か知らない俺は傍観者になっていたのだが、ヴァルケノズさんがただの言い争いを一度止め、そして
「ラフィ君。先に君の用件を聞こうと思うんだが」
と、こちらの話を先に聞くと言って貰えたので
「はぁ・・。ようやくですか。後5分は早く止めれましたよね?この無駄な5分が勿体無い。こちらの用件は東のワイバーン殲滅後、南も受け持つから到達予定時刻より前に南に竜が現れたら足止めをお願いしたいんですよ。冒険者ギルドにも同じように伝えてます。文句があった人達はOHANASIして今はベッドの上ですかね」
と、思いっきり舐めた態度を出しました
騎士達が「何だ!その態度は!」とか「ここはガキの遊び場じゃない!」とか「貴様の指図に従う気は無い!」等々、罵詈雑言と拒否を示したので黙らせた
濃密な殺気を出して今そこにある死をしっかりと認識させた
それを浴びた騎士達は気絶こそしないものの、全員が顔を蒼白くさせ、額からは汗が流れ落ち、ごくりと唾を飲み込む
枢機卿達も同じ状態だがヴァルケノズさんはフッと笑い
「ラフィ君。それくらいで勘弁して貰えないかな?もうすぐ御子も来るしその殺気では御子が怯えてしまうんだが。後、動いて貰えるなら君の言う通り動こう。ただ、勝算は・・・・あるんだろうねぇ」
そう言うと深くため息をつくヴァルケノズさん
話も進まないしとりあえず殺気は消した
皆一様に安堵の顏になる
少し落ち着きを取り戻した後、一人の騎士がヴァルケノズさんに訊ねる
「教皇様。彼は一体誰なのですか?先程の殺気は尋常じゃありません」
「彼が御子の婚約者で、かの有名な【蹂躙者】ですよ。聞いたことあるでしょう?ランシェス王国のスタンビートの話を」
「彼があの有名な!それならばあの殺気も・・・・」
と、何故か納得してしまった
他の騎士達も皆同様だ
と言うか蹂躙者って何?恥ずかしいんですけど!
何か釈然としないがヴァルケノズさんが騎士達を紹介する
「彼らは13ある聖騎士団の団長だよ。右にいるのが第0聖騎士団団長で近衛聖騎士筆頭だ。左にいるのが聖騎士総師団長だ。時間がある時に詳しく話すけど第0聖騎士団は教会本部の守りになる」
「なら、念の為にランシェス王族を教会本部へと避難「もう使いの者を向かわせてる」」
こちらの意見を言う前に返されてしまった
なので気を取り直して、見晴らしが良くて広範囲大規模魔法を使用しても問題ない場所は?と聞くと、ここから1日程離れた場所にあった
ただ、ワイバーンの侵攻速度的に間に合わなそうだったので別の方法でやる事を告げる
それを告げたら聖騎士達は戦々恐々としていた
教会聖騎士は第3~第5の3騎士団と第0騎士団を教会本部の守りに置き、残りは全軍南へ展開させる事となった
御子であるミリアは今回は・・・本部にて負傷者の治療に従事する
今回と使った理由は必要に応じれば後方ではあるが従軍する場合もあるからだ
なので今回はという言葉が適用される
会議も終わり俺は直ぐに東へ向かおうとするが、そこへランシェス王族とミリアが姿を現した
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そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
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転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
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※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
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バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
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バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
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『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
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すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
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けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
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それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
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異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
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