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48話 真実の欠片
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第48話 真実の欠片
目が覚めると何処かの部屋の1室だった
若干記憶が混乱している
確か邪神核を消滅させて、それからどうしたっけ?
そこまで考え終わると同時に勢い良く扉が開かれる
部屋に入って来たのは・・・・・ミリア?
それにリリィとティアもいる?
ここは神聖国なのか?
まだ意識が朦朧としていると、ラナも部屋に入って来て余計に混乱する
俺が目を覚ましたのを見るとラナがわんわん泣き出した
何事かと人がどんどん集まってくる
見知った顔が大勢いるんだが訳が分からん
と、大切な事を一つ思い出して起きようとするが
「ッ!!」
全身に激痛が走る
ヤバい・・・・息が出来ない
ミリアが慌てて回復魔法をかける
息苦しいのが収まり何とか声を絞り出す
「こ・・こは・・?あぃ・・つ・・・?」
「ここは竜王国王城の一室です。共に倒れていた竜の方は無事・・・・とは言い難いですが、命に別状はありません」
「そ・・ぅ・・・・か・・・」
「今は安心して休んで。全部終わったそうだから」
「り・・り・・・ど・・く・・・た・・った?」
「1週間。ずっと目を覚まさないから心配したのよ」
「1・・かん・・・」
「もう少し喋れるまでは休みましょう?みんな無事ですから」
「わか・・・てぃ・・あ」
そして、再び意識は闇に落ちる
・・・・・・目覚めているのか?意識を失っているのか?
いや、こいつが目の前にいる以上は目覚めているわけじゃなさそうだ
こいつ・・・元食神にして神喰い
「よう、元気そうだな。生きていてくれて何よりだ」
「また録音か?」
「残念!今回は自意識あるぜ。余り長くは持たないが」
「何の用だ?文句でも言いに来たのか?」
「・・・俺が堕とされた理由と封印の理由だ」
「どちらも知っているが?」
「真実が隠されてな。信じるか信じないかはお前が決めれば良い。ただ一つ有益な情報を教えてやる」
「何だ?」
「散らばった力の内、強力なのは5つ。うち一つはお前が倒した。で、残り4つだが既に2つは消失した」
「誰がやった?」
「お前が滅ぼした奴だよ。あの野郎・・・散らばる力の一つに細工しやがった。俺の力の欠片はここまで強力にはならない」
「それを信じろと?」
「それが封印されてた理由なんだよ。俺の力は確かに神を喰うが滅ぼせない」
「どういうことだ?喰えば滅ぶんじゃないのか?」
「そもそも神格なんざ喰えねぇよ。俺が喰うのは神力のみ。なら封印を維持していた奴らは?そもそもあの刀を使えば封印する意味なんて無い」
「誰も使えなかったと聞いているが」
「使う必要がどこにある?あれは神器であって神器でない。言わばもう一つの原初と同等だ。突き刺せばそれだけで終わるって代物だ」
「それと何の関係がある?」
「鈍いな。意思が介在し、そこに残滓ざんしを残す場合だと乗っ取るか意思自体に話しかけて協力してもらうしか方法はない。だけどな、原初の刀を乗っ取れるわけがねぇ。なのに俺はメッセージを残せた。その意味は?」
「刀自体がお前に協力した!?」
「そうだ。じゃあ何故協力した?あの神共より俺の言葉の方が信憑性があったからだ。じゃあどこに信憑性を感じたか?」
「堕とされた理由・・・・・・いや、封印された理由か!」
「正解だ。後な、ここまで長く喋れるのは二つを喰らったからだ。あいつも誤算だろうよ。本来、真実は5つに分散させて残してたのに。こうやって自意識まで復活されるとは思ってないぜ」
「それはどうでもいい。で、封印された理由は?」
「簡単さ。一つ、信じ込ませる為。二つ、疑いの目を逸らす為。三つ、観察する為。四つ、邪魔者を排除する為」
「邪魔者?・・・そうか!前任の神達!」
「説明なしに気付くかよ。どこまで気付いた?」
「仮説だが刀に関してはわからん。理由に関してなら、二つ目は暗躍して手を下したなら理解できる。三つめは神力を喰うこと自体を観察してたんだろ?自分へと利用する為に。なら隠された五つ目がある」
「ほう?それは何だ?」
「実験」
「くくく・・・・・正解!大正解だ!!」
「一つ教えろ」
「なんだ?」
「神はどの程度まで神力を瞬時に扱える?」
「無限に好きなだけ」
「なら実験をする意味がない。何を隠してる?」
「無限に好きなだけ使えるが奪えない。そして貯め込めない」
「?・・・・・意味が解らない。無限に使えるなら貯め込む意味は・・・・・いや、まさか?しかしこれが事実なら・・・・」
「多分正解だ。神力は無限と思えるが実は有限。ただ、回復が早いのと元からバグってるからほとんどの神は気付いてない。確実に知ってるのはじじいとエステス。知ってそうなのはシルとジーラとジーマ位か」
「しかし、何故むざむざ封印・・・・いや、罠に嵌められたか」
「黒歴史を先に言うなよ・・・・・。まぁ、正解だ。最も俺は2回嵌められたんだが」
「堕ちた時と封印された時か」
「そうだ。食神は元々、神力を貯蔵庫に収める役割もしてたんだ」
「だが他人のは扱えないんじゃ?」
「食神の権能は喰う事と・・・・・・変換だ」
「それでか!確かに納得できるし信憑性も十分だ」
「そうだろ?んじゃ俺の話を信用「証拠がない」」
「今の話は証拠があって初めて信用できる話だ。だから刀は協力したんだろう」
「?・・どういうことだ?」
「この刀を作ったのは誰だ?」
「それは原初・・・・・なるほど!そう言う事か」
「ああ。原初は創世神様を創り、創世神様は世界と神々を創った。しかし、その大元は原初だ。なら原初が知らないはずはない」
「真実を確かめる為か?いや・・・ああ!そうか!・・そう言う事か!」
「何かわかったのか?」
「良く聞け!刀は原初と変わらない。それはさっき言ったな!?てぇことは俺の権能は知ってるって事だ」
「・・・・・ちょっと待て?まさか」
「そうだ!刀が俺に協力したのは信憑性だからじゃねぇ!真実と思ったからだ!刀は原初と半身みたいなもんだ。当然、権能の事も知っているはずだ」
「それが事実なら・・・いや、それは原初が知っている過程だ。そうなると・・・・・・」
「これ以上の答えはねぇだろうが!」
「ああ。そう言う事か」
「どういうことか言え!そろそろ時間もやべぇ!」
「刀はお前の話を信用したが俺がするかは別だ。だから俺に判断を委ねた。そして、刀が原初の半身とすると俺が転生する世界に原初本人、つまりゼロがいる事を知っていた。なら全てはゼロに聞けって事だ」
「なるほど・・・・そっちか。刀は信じても本体はどうかわからねぇ。だから言葉を残すのを認めて後は決めて貰えってか?やれやれだぜ」
「だが、どちらも切って捨てるには出来ない。俺は俺の意思で判断する」
「ああ。それで構わねぇ。意思を見せてくれたお前に贈りもんだ。食神の権能で効率変換と貯蔵をくれてやる。それと残り二つの強力なやつだが一つは西にある。もう一つはわからねぇが両方とも人に入り込んだようだ。弱い奴で人に入り込んだ奴はもういねぇ。魔物はそれなりに居るから気を付けろ」
「何故そこまでしてくれる?」
「気まぐれとあの封印から解放して貰った礼だ。あいつらからも色々貰っただろう?それと同じさ」
「色々?・・・良くわからないが、食神の力はありがたく使わせてもらう」
「ああ。じゃぁな・・・ラフィ」
「!!」
そう告げ神喰い・・・・いや、食神は消える
意識が薄れていく
食神はきっとこの逢瀬を楽しんでいたのだろうと思う
だから最後に親しみを込めて
そんなことを思いつつ、意識は再び闇に落ちる
意識が覚醒していき、再び目を覚ますとナユルとリアーヌがいた
この二人も来てたのかと思うが重要人物だけ向かわせるわけ無いか
二人は起きた事に気付いてないので
「おはよう」
と、声を掛けるとバッと振り向き「皆呼んでくる!」と、リアーヌは掛けだして転びそうになり、ナユルはホッと胸を撫で下ろす
いやいや、何を大げさなと思う
前に目覚めてから今までどれくらい経ったか一応聞いてみる事にする
せいぜい半日か1日だろうと思っていたが聞いて驚いた
最初に目覚めてから次に目覚めるまで5日
どんだけ寝てるんだよ俺
合計でほぼ12日間寝っぱなしだったせいかちょっと鈍なまった気がする
軽く手をにぎにぎしていると皆が雪崩れ込んでくる
そう、皆である
竜王国の王族は自国なので当たり前なのだが、神聖国にいるはずのヴァルケノズさんやリアフェル王妃以下ランシェス王族にウォルド達冒険者と、まぁ豪勢な顔ぶれである
・・・・・・・なんでいるんだ?
「5日前にも居ましたよ。顔を見せる前に貴方は寝てしまいましたが」
リアフェル王妃にそう告げられ「マジですか・・」としか言葉が出ない俺は仕方ないと思う
仕方ないと思う!大事な事だから2回言っとく!
風牙も順調に回復してるそうで、現在は他の竜達に弄られているそうだ
まだ動く事は無理だが、後1週間もすれば動けるだろうとの事
竜王国側について聞くと新たに問題を二つ抱え込んでいるそうだ
一つは俺が動けるようになれば解決するそうだが問題はもう一つの方で捕虜の食費である
1万以上の傭兵国軍捕虜が現在も竜王国にいる
その理由が傭兵国側と全く交渉が進んでない為だ
国庫には余裕が無く、困っているそうなので窓を開けて3竜を呼ぶと敬礼した
何かの遊びかとも思ったがそうではなく敬意を込めてるそうだ
まぁ、3竜がそれでいいなら別に何も言わんが
とりあえず双雷に「傭兵国へ行って脅してきて」と頼む
直ぐに配下を連れて飛び去って行き、水龍が別種族の竜が来ていると伝えてきたので「このままでも良いなら会えるけど」と返答する
俺の言葉を聞いた炎竜と水龍は直ぐに1体の竜を連れてきた
「お初にお目にかかります。私は白竜族の長です。我々に頼みがあるとの事ですが、本来なら出向いてこい!と、言う所です。しかし、風竜族の若者が自らの身体を酷使して迄も我らの元に赴き『主の命令を果たしに』と言っていたので、興味が湧いてここまで来たのですが」
「それはすまない事をした。頼みたい事とは拡大した汚染区域の浄化だったのだが。そういやどうなったんだ?」
「汚染区域の浄化?そもそも汚染区域など何処にも見当たりませんが?」
「はい?」
「貴方様が浄化したのではないのですか?」
「いや、俺は最後ぶっ倒れて・・・・・・って、ああ!そういやあの中心地はえらい事になってるんじゃ」
「ああ。確かに大きい湖が出来てましたね。もしやあれは貴方が?」
「はい?湖?大きなクレーターが出来てたと思うんだが」
「ああ、なるほど・・・・得心が行きました。昔からあそこは汚染されてましたからね。何かの弾みで汚染域が拡大し、国家存亡の危機になり、貴方様が解決したのですか」
「あながち間違ってはいないが」
「で、あの頑固者は死んだのですか?何やら見慣れぬ竜が元風竜の長だと周りが言っているのですが」
「風牙の事か?それなら間違いなくそうだが?」
「一体何をすればあんなに変わるのか知りたいものです。力は何倍にもなっているのにあのケガとは。どんな化け物と相対したので?」
「邪神核」
「・・・・・・・・・今、何と?」
「邪神核を持ってた奴と殺し合い」
「・・・・・それと死闘を演じ、浄化迄されるとは。あれは死にかけたのでしょう?」
「ギリギリだったが運良く一命は取り留めたみたいでホッとしてる」
「貴方様が救ったのでは?」
「最後の記憶が曖昧でね。邪神核をぶっ壊した所までしか、はっきりした記憶が残って無いんだわ」
「そうですか。貴方様は暫くはこちらにおられるので?」
「そうなるかな?まだ満足に動けねぇし」
「では、私も暫くこちらにいましょう。一応、汚染域の場所を見て回り浄化もしておきましょう」
「良いのか?こちらは対価を出せないぞ?」
「既に頂いておりますよ。邪神は世界の敵。それを事実上単騎で成し遂げたのですから、これくらいの事はさせていただきます。尤も見た感じではその必要もなさそうですが」
「一応、念には念をってね。頼むよ」
「わかりました。体調が良くなられましたら、また対話いたしましょう」
そう言って白竜はその場から飛んで行った
部屋にいた者達は皆、呆然と立ち尽くしていた
目が覚めると何処かの部屋の1室だった
若干記憶が混乱している
確か邪神核を消滅させて、それからどうしたっけ?
そこまで考え終わると同時に勢い良く扉が開かれる
部屋に入って来たのは・・・・・ミリア?
それにリリィとティアもいる?
ここは神聖国なのか?
まだ意識が朦朧としていると、ラナも部屋に入って来て余計に混乱する
俺が目を覚ましたのを見るとラナがわんわん泣き出した
何事かと人がどんどん集まってくる
見知った顔が大勢いるんだが訳が分からん
と、大切な事を一つ思い出して起きようとするが
「ッ!!」
全身に激痛が走る
ヤバい・・・・息が出来ない
ミリアが慌てて回復魔法をかける
息苦しいのが収まり何とか声を絞り出す
「こ・・こは・・?あぃ・・つ・・・?」
「ここは竜王国王城の一室です。共に倒れていた竜の方は無事・・・・とは言い難いですが、命に別状はありません」
「そ・・ぅ・・・・か・・・」
「今は安心して休んで。全部終わったそうだから」
「り・・り・・・ど・・く・・・た・・った?」
「1週間。ずっと目を覚まさないから心配したのよ」
「1・・かん・・・」
「もう少し喋れるまでは休みましょう?みんな無事ですから」
「わか・・・てぃ・・あ」
そして、再び意識は闇に落ちる
・・・・・・目覚めているのか?意識を失っているのか?
いや、こいつが目の前にいる以上は目覚めているわけじゃなさそうだ
こいつ・・・元食神にして神喰い
「よう、元気そうだな。生きていてくれて何よりだ」
「また録音か?」
「残念!今回は自意識あるぜ。余り長くは持たないが」
「何の用だ?文句でも言いに来たのか?」
「・・・俺が堕とされた理由と封印の理由だ」
「どちらも知っているが?」
「真実が隠されてな。信じるか信じないかはお前が決めれば良い。ただ一つ有益な情報を教えてやる」
「何だ?」
「散らばった力の内、強力なのは5つ。うち一つはお前が倒した。で、残り4つだが既に2つは消失した」
「誰がやった?」
「お前が滅ぼした奴だよ。あの野郎・・・散らばる力の一つに細工しやがった。俺の力の欠片はここまで強力にはならない」
「それを信じろと?」
「それが封印されてた理由なんだよ。俺の力は確かに神を喰うが滅ぼせない」
「どういうことだ?喰えば滅ぶんじゃないのか?」
「そもそも神格なんざ喰えねぇよ。俺が喰うのは神力のみ。なら封印を維持していた奴らは?そもそもあの刀を使えば封印する意味なんて無い」
「誰も使えなかったと聞いているが」
「使う必要がどこにある?あれは神器であって神器でない。言わばもう一つの原初と同等だ。突き刺せばそれだけで終わるって代物だ」
「それと何の関係がある?」
「鈍いな。意思が介在し、そこに残滓ざんしを残す場合だと乗っ取るか意思自体に話しかけて協力してもらうしか方法はない。だけどな、原初の刀を乗っ取れるわけがねぇ。なのに俺はメッセージを残せた。その意味は?」
「刀自体がお前に協力した!?」
「そうだ。じゃあ何故協力した?あの神共より俺の言葉の方が信憑性があったからだ。じゃあどこに信憑性を感じたか?」
「堕とされた理由・・・・・・いや、封印された理由か!」
「正解だ。後な、ここまで長く喋れるのは二つを喰らったからだ。あいつも誤算だろうよ。本来、真実は5つに分散させて残してたのに。こうやって自意識まで復活されるとは思ってないぜ」
「それはどうでもいい。で、封印された理由は?」
「簡単さ。一つ、信じ込ませる為。二つ、疑いの目を逸らす為。三つ、観察する為。四つ、邪魔者を排除する為」
「邪魔者?・・・そうか!前任の神達!」
「説明なしに気付くかよ。どこまで気付いた?」
「仮説だが刀に関してはわからん。理由に関してなら、二つ目は暗躍して手を下したなら理解できる。三つめは神力を喰うこと自体を観察してたんだろ?自分へと利用する為に。なら隠された五つ目がある」
「ほう?それは何だ?」
「実験」
「くくく・・・・・正解!大正解だ!!」
「一つ教えろ」
「なんだ?」
「神はどの程度まで神力を瞬時に扱える?」
「無限に好きなだけ」
「なら実験をする意味がない。何を隠してる?」
「無限に好きなだけ使えるが奪えない。そして貯め込めない」
「?・・・・・意味が解らない。無限に使えるなら貯め込む意味は・・・・・いや、まさか?しかしこれが事実なら・・・・」
「多分正解だ。神力は無限と思えるが実は有限。ただ、回復が早いのと元からバグってるからほとんどの神は気付いてない。確実に知ってるのはじじいとエステス。知ってそうなのはシルとジーラとジーマ位か」
「しかし、何故むざむざ封印・・・・いや、罠に嵌められたか」
「黒歴史を先に言うなよ・・・・・。まぁ、正解だ。最も俺は2回嵌められたんだが」
「堕ちた時と封印された時か」
「そうだ。食神は元々、神力を貯蔵庫に収める役割もしてたんだ」
「だが他人のは扱えないんじゃ?」
「食神の権能は喰う事と・・・・・・変換だ」
「それでか!確かに納得できるし信憑性も十分だ」
「そうだろ?んじゃ俺の話を信用「証拠がない」」
「今の話は証拠があって初めて信用できる話だ。だから刀は協力したんだろう」
「?・・どういうことだ?」
「この刀を作ったのは誰だ?」
「それは原初・・・・・なるほど!そう言う事か」
「ああ。原初は創世神様を創り、創世神様は世界と神々を創った。しかし、その大元は原初だ。なら原初が知らないはずはない」
「真実を確かめる為か?いや・・・ああ!そうか!・・そう言う事か!」
「何かわかったのか?」
「良く聞け!刀は原初と変わらない。それはさっき言ったな!?てぇことは俺の権能は知ってるって事だ」
「・・・・・ちょっと待て?まさか」
「そうだ!刀が俺に協力したのは信憑性だからじゃねぇ!真実と思ったからだ!刀は原初と半身みたいなもんだ。当然、権能の事も知っているはずだ」
「それが事実なら・・・いや、それは原初が知っている過程だ。そうなると・・・・・・」
「これ以上の答えはねぇだろうが!」
「ああ。そう言う事か」
「どういうことか言え!そろそろ時間もやべぇ!」
「刀はお前の話を信用したが俺がするかは別だ。だから俺に判断を委ねた。そして、刀が原初の半身とすると俺が転生する世界に原初本人、つまりゼロがいる事を知っていた。なら全てはゼロに聞けって事だ」
「なるほど・・・・そっちか。刀は信じても本体はどうかわからねぇ。だから言葉を残すのを認めて後は決めて貰えってか?やれやれだぜ」
「だが、どちらも切って捨てるには出来ない。俺は俺の意思で判断する」
「ああ。それで構わねぇ。意思を見せてくれたお前に贈りもんだ。食神の権能で効率変換と貯蔵をくれてやる。それと残り二つの強力なやつだが一つは西にある。もう一つはわからねぇが両方とも人に入り込んだようだ。弱い奴で人に入り込んだ奴はもういねぇ。魔物はそれなりに居るから気を付けろ」
「何故そこまでしてくれる?」
「気まぐれとあの封印から解放して貰った礼だ。あいつらからも色々貰っただろう?それと同じさ」
「色々?・・・良くわからないが、食神の力はありがたく使わせてもらう」
「ああ。じゃぁな・・・ラフィ」
「!!」
そう告げ神喰い・・・・いや、食神は消える
意識が薄れていく
食神はきっとこの逢瀬を楽しんでいたのだろうと思う
だから最後に親しみを込めて
そんなことを思いつつ、意識は再び闇に落ちる
意識が覚醒していき、再び目を覚ますとナユルとリアーヌがいた
この二人も来てたのかと思うが重要人物だけ向かわせるわけ無いか
二人は起きた事に気付いてないので
「おはよう」
と、声を掛けるとバッと振り向き「皆呼んでくる!」と、リアーヌは掛けだして転びそうになり、ナユルはホッと胸を撫で下ろす
いやいや、何を大げさなと思う
前に目覚めてから今までどれくらい経ったか一応聞いてみる事にする
せいぜい半日か1日だろうと思っていたが聞いて驚いた
最初に目覚めてから次に目覚めるまで5日
どんだけ寝てるんだよ俺
合計でほぼ12日間寝っぱなしだったせいかちょっと鈍なまった気がする
軽く手をにぎにぎしていると皆が雪崩れ込んでくる
そう、皆である
竜王国の王族は自国なので当たり前なのだが、神聖国にいるはずのヴァルケノズさんやリアフェル王妃以下ランシェス王族にウォルド達冒険者と、まぁ豪勢な顔ぶれである
・・・・・・・なんでいるんだ?
「5日前にも居ましたよ。顔を見せる前に貴方は寝てしまいましたが」
リアフェル王妃にそう告げられ「マジですか・・」としか言葉が出ない俺は仕方ないと思う
仕方ないと思う!大事な事だから2回言っとく!
風牙も順調に回復してるそうで、現在は他の竜達に弄られているそうだ
まだ動く事は無理だが、後1週間もすれば動けるだろうとの事
竜王国側について聞くと新たに問題を二つ抱え込んでいるそうだ
一つは俺が動けるようになれば解決するそうだが問題はもう一つの方で捕虜の食費である
1万以上の傭兵国軍捕虜が現在も竜王国にいる
その理由が傭兵国側と全く交渉が進んでない為だ
国庫には余裕が無く、困っているそうなので窓を開けて3竜を呼ぶと敬礼した
何かの遊びかとも思ったがそうではなく敬意を込めてるそうだ
まぁ、3竜がそれでいいなら別に何も言わんが
とりあえず双雷に「傭兵国へ行って脅してきて」と頼む
直ぐに配下を連れて飛び去って行き、水龍が別種族の竜が来ていると伝えてきたので「このままでも良いなら会えるけど」と返答する
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「それはすまない事をした。頼みたい事とは拡大した汚染区域の浄化だったのだが。そういやどうなったんだ?」
「汚染区域の浄化?そもそも汚染区域など何処にも見当たりませんが?」
「はい?」
「貴方様が浄化したのではないのですか?」
「いや、俺は最後ぶっ倒れて・・・・・・って、ああ!そういやあの中心地はえらい事になってるんじゃ」
「ああ。確かに大きい湖が出来てましたね。もしやあれは貴方が?」
「はい?湖?大きなクレーターが出来てたと思うんだが」
「ああ、なるほど・・・・得心が行きました。昔からあそこは汚染されてましたからね。何かの弾みで汚染域が拡大し、国家存亡の危機になり、貴方様が解決したのですか」
「あながち間違ってはいないが」
「で、あの頑固者は死んだのですか?何やら見慣れぬ竜が元風竜の長だと周りが言っているのですが」
「風牙の事か?それなら間違いなくそうだが?」
「一体何をすればあんなに変わるのか知りたいものです。力は何倍にもなっているのにあのケガとは。どんな化け物と相対したので?」
「邪神核」
「・・・・・・・・・今、何と?」
「邪神核を持ってた奴と殺し合い」
「・・・・・それと死闘を演じ、浄化迄されるとは。あれは死にかけたのでしょう?」
「ギリギリだったが運良く一命は取り留めたみたいでホッとしてる」
「貴方様が救ったのでは?」
「最後の記憶が曖昧でね。邪神核をぶっ壊した所までしか、はっきりした記憶が残って無いんだわ」
「そうですか。貴方様は暫くはこちらにおられるので?」
「そうなるかな?まだ満足に動けねぇし」
「では、私も暫くこちらにいましょう。一応、汚染域の場所を見て回り浄化もしておきましょう」
「良いのか?こちらは対価を出せないぞ?」
「既に頂いておりますよ。邪神は世界の敵。それを事実上単騎で成し遂げたのですから、これくらいの事はさせていただきます。尤も見た感じではその必要もなさそうですが」
「一応、念には念をってね。頼むよ」
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そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
異世界転移から始まるハーレム生活〜チートスキルを貰った俺は、妹と共に無双する〜
昼寝部
ファンタジー
2XXX年、X月。
俺、水瀬アキトは戦争の絶えない地球で『戦場の悪魔』と呼ばれ、数多の戦で活躍していた。
そんな日々を過ごしていた俺は、ひょんなことから妹と一緒に異世界へ転移することになった。
その世界にはダンジョンが存在しており、ライトノベルなどで登場する世界観と類似していた。
俺たちはその世界で過ごすため女神様からチートスキルを貰い、冒険者となって異世界での生活を満喫することにした。
これは主人公の水瀬アキトと妹のカナデが異世界へ転移し、美少女たちに囲まれながら異世界で無双するお話し。
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