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65話 6竜再集合と眷属進化
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収穫祭9日目以降はノスシアちゃんの家庭教師をした
思った通り才能があり、僅か1日でノスシアちゃんは精霊と契約した
俺以外では、数少ない精霊魔法の使い手になったのだ
そして驚いたが、ノスシアちゃんは火、雷、無の属性が無いのに、何と全属性の精霊と契約したのだ
精霊の言葉は契約者か精霊王しかわからない
なので精霊達に聞いてみると『何となく契約したくなった』と返って来た
あれ?この子ってもしかして・・・いや、まさか・・な
嫌な汗が頬を伝い、あり得ないだろと楽観的希望を持って、ノスシアちゃんにステータスを確認するように伝える
ステータスを確認したノスシアちゃんは、俺に見て欲しいと言ってフルオープンさせるのだが・・・見たらまずくね?
念の為、ダズバイア侯爵に確認し、許可を取ってから見る
勿論、婚約者云々とは無関係の言質も取ってあるぞ
そして、ステータスを見た俺は思わず額を片手で押さえ、天を仰いでしまった
称号欄にあったのは・・精霊に愛されし者、精霊王の妻、精霊の友、精霊の巫女である
もうね・・・嫌な予感の斜め上行きましたよ
俺は精霊女王辺りかと思っていたが、まさか妻とは・・・
これ、ダズバイア侯爵が見たら『嫁に貰え!』って絶対に言うよね?
これは、リリィ達に相談だな・・・いや、リアフェル王妃も巻き込もう!
あの人を巻き込んだ方が100%良い気がする
そんな感じで3日が過ぎた
収穫祭12日目からは、侯爵邸の庭で魔法の練習である
ただ、人に見られるとまた面倒くさい事になりそうなので、外からは見えない場所での修練である
3日間は契約と魔力修練の仕方に、精霊達との談笑をメインにした
契約できても、意思疎通がスムーズでなければ弱点となるからだ
残り2日で精霊魔法の基礎を教える
精霊魔法とは精霊の力を借りて発動する魔法だが、実は2通りの発動方法がある
1つ目は精霊のみの力での発動
当然だが、メリットとデメリットは存在する
メリットは自分の魔力を一切消費しない
デメリットは契約した精霊以上の力は使えない
2つ目は自身の魔法に精霊の力を相乗させる方法
メリットとデメリットは1つ目と真逆なので用途に応じて使い分けねばならない
ただ、火と雷は適性が無いので1つ目しか使えない
それを教えてから実際に使って貰う事にする
ノスシアちゃんは呑み込みが凄く速かった
たった1日で、教えた事を理解し、全て扱って見せたのだ
ただ残念な事に、使えるレベルの魔法があまりなく、初めてなのもあり、初級魔法に相乗させても中級迄にしかならなかった
火と雷は精霊のみの力なので、そこそこ威力はあるが、それでも超級を超える事は、多分無いだろう・・・
そこで俺は思案し、ダズバイア侯爵に少し時間を作って貰うように頼む
俺の家庭教師は後1日なので今後の話をするためだ
俺は侯爵に魔法の家庭教師を雇うように進言する
『引き続きはダメか?』と聞かれるが、収穫祭後は色々予定が入っていて、王都にいない方が多い事を伝えると仕方ないと諦めた
ただ、ノスシアちゃんは、父親のダズバイア侯爵から見ても俺を気に入ってるみたいで『時間があれば教えに来て欲しい』と頼まれたので、そこに関してはこちらが折れて了承した
俺自身も彼女の才能は勿体無いと思うので『少し考えがあります』と言って、明日の授業は午後から開始にして貰った
収穫祭最終日に俺はヴァルケノズさんを連れて侯爵家を訪れた
ヴァルケノズさんにノスシアちゃんの魔法を見て貰い、判断しようと思ったわけだ
魔法レベルは修練で上げる事が出来るので、ヴァルケノズさんが教えれば光は聖級以上は使えるようになるはずだ
ノスシアちゃんが魔法を見せると、ヴァルケノズさんは「マジですか・・・」と呟いて、深く息を吐き、侯爵を交えて話を始める
侯爵もどんな勉強をしてるかは知らなかったので驚いていた
3人で話し合った結果、ヴァルケノズさんは収穫祭後は公務があり、教える時間が無いそうだ
だが、この才能はあまりにも惜しいとの事で、週に3日はミリアが教えに来ることを決め、残りの日は魔力鍛錬をする方向で行く
使える魔力に制御や操作が向上すれば、より強力な魔法が使えるからである
侯爵もその旨を了承したので、俺はミリアを呼びに行く為に1度屋敷を後にし、少し時間が経ってから、ミリアを連れて戻って来る
ミリアとノスシアちゃんも交えて話をするが・・ミリアさんの視線が痛いです・・・
ノスシアちゃんは話の間、ずっと俺の横におり、べったりなのである
小さな手で俺の服を掴んで離さないのだ
端から見ればブラコンの妹なのだが、実際はそうでは無いのもあり、ミリアの視線がとても痛く怖い・・・・
ノスシアちゃんは結構無口で、若干人見知りの傾向がある
挨拶はきちんとするし、礼儀も問題ないが、ヴァルケノズさんとミリアには、あまり自分から話しかけない
そんな中のべったりでもあるので大変なのだ
ミリアに事情を話し、ノスシアちゃんには、部屋の中でも使える光魔法を使って貰い、答えを待つ
「光属性だけでなく、私が教えられる範囲は全て教えますね」
と、ミリアは家庭教師を了承してくれた
ミリアは闇属性を持っていないので、それ以外を教えるそうだ
話も決まり、家庭教師の役目も終わり、報酬を受け取るのだが・・ノスシアちゃんはご立腹で不機嫌である
仕方ないので頭を撫でつつ
「時間が出来たら見に来るから、ガッカリさせない様に」
と、やる気を出させてみた
ノスシアちゃんも『また来る』の言葉に、ちょっとは機嫌を良くしたみたいだ
そして、屋敷から出ると・・・ギルド職員がこちらへ猛スピードで走って来る
全力疾走だったのか息が荒く、ぜぇぜぇ言いながら用件を話す
「り、竜が・・はぁはぁ・・王都に・・ぜぇぜぇ・・近づいて来てます・・」
それで急いで来たのか
俺は神器開放を使って以降、全魔法の範囲や精度が上がっている
なので、探索魔法を広範囲に広げて探ってみる
距離があるせいか、探知には反応が無かった
どの方角から何体来てるのか聞くと、南から3体、東から1体、北から1体と聞いて、竜の正体に気付いた
「(事情説明はしないとダメか・・・)」
侯爵邸の前で皆と別れ、きっと文句を言われるなと思いながらギルドに行く
ギルド内はざわついていたが、俺はギルマスを呼んでもらい、竜の正体について話す
ギルマスは一言「先に言っとけや!!」と大声を上げ、冒険者達に事情を説明しに1階へと降りて行った
やはり、文句を言われたが事情を話してなかった俺が悪いので甘んじて受け入れた
世界が変わっても、報連相って大事だよね
そんな事を考えながら、俺は竜達を出迎えるべく、王都郊外に行くことにした
郊外の一部土地を竜達の住処としているが、現在は地竜のみ待機している
そこへ向かい、地竜に会いに行くと、ほどなくして風牙が到着する
「お久しぶりです、主様」
俺に挨拶を述べ、着地する風牙
ほどなくして、双雷、炎竜、水龍も、地に足を付けて、挨拶をする
「主、お変わりない様で」
「主君!只今戻りました!」
「おやぶん、みやげあるでぇ」
3竜3様に挨拶し、最後に光竜が到着する
「御主人様ー!光竜戻りました~!」
ちょっとテンションが高い光竜が、挨拶して着地する
久しぶりに全竜が集結した
俺は皆に「おかえり」と、一言だけ告げて、話を聞くことにする
風牙は後を任せており、次の長も決めて来たので、後顧の憂いは無いと言い切った
炎竜と双雷も後継者を決め、双雷は後の事を迅雷に任せてきたそうだ
迅雷は出会った頃から、雷竜族の中でも3本の指に入る次期長の1体で、名付けをして貰ったのも彼だけであり、次期長に決めるのにあまり苦労は無かったらしい
炎竜も何体か候補がいるも、それほど悩みはしなかったと話した
水龍は次期長が1体しかおらず、まだ若いが色々と試し、任せられる様に短期間で育て上げてきたと話すが、たまたま目撃した双雷は
「あれは育てると言うより、叩き込むが正解かと」
と、かなりスパルタ教育をしていた事を暴露した
光竜は・・・かなりひどい話だった・・・
前長は光竜の実親らしく、親に長の地位を返して、丸投げしてきたそうだ
光竜曰く「隠居生活がぁぁぁ」と泣いて、前長で親の白竜は渋々引き受けたと・・・
前長に少しだけ同情してしまった
全竜が再度、俺の元に集まり、後顧の憂いを断ってき、覚悟を示した
俺と共に行く事を決めた竜達に、俺は宣誓の儀を始める
風牙と同じく、種族としてではなく、個の竜としての宣誓をし、全ての枷から外す
そこには誇らしげで迷いのない、竜達の姿があった
ならば!と、俺もその想いに応える事にした
俺は皆に再度問う
「俺の眷属竜になれば、神龍の眷属から外れ、加護は無くなるが本当に良いんだな?」
俺の問いに竜達は全員が頷く
ならば竜達の主として応えよう
「今日からお前達は俺の眷属だ!共に大空を翔け、敵を屠らん!お前達の想いに応え、眷属としての証を贈ろう!」
その言葉に6竜達は咆哮し歓喜する
個人に誓いし、矜持と誇りを力とし、進化する
竜から天竜へと・・・・・輝きを放ち進化する
俺は新たな種族と名前を、それぞれに告げていく
「目覚めよ!爆風竜ブラスト!咆雷竜シンティラ!灼焔竜バフラム!絶氷竜コキュラト!豊饒竜アルバ!極光竜リュミナ!」
神言となった俺の言葉を受け、6竜は6天竜となり、眷属竜となる・
風牙は暴風竜から更に進化を遂げた・・・いや、真の天竜になったと言うべきか
辺りを照らす神々しい光は王都も照らし・・・・・混乱が起こっていた
後で事情を説明したら、怒られました
そんな感じで、6竜は真の姿を開放した
俺はこの時に気付いたのだが、どうも力が封印されてたようだ
元々、属性竜は天竜の因子を持っていたみたいだ
ただ、そう簡単に解けない様にはなっており、俺の神力と彼らの宣誓により、今回は完全に封印は解けた
全竜は体格が2倍以上になり、各々の属性に合わせた色の鱗を輝かせている
風牙改めブラストも、更に体格が一回り大きくなっていた
双雷は双頭の竜ではなく、単頭の竜へと変わっていた
他の竜達もみな同様で、属性の特色は鱗等に色として残っており、体幹や骨格などは同じであったが、大きさは個別に違っていた
一番大きいのはアルバで、次にバフラム、3竜はほぼ同じでブラスト、シンティラ、コキュラトとなり、最後がリュミナである
6竜は咆哮を上げ、進化と封印解放を終えると片膝をつき、臣下の礼を取る
その姿を見て「楽にして良いよ」と告げ、各々その場へ座る
どんな感じなのか?体に不調は無いか?を聞くと、皆すこぶる快調で力が溢れてくると言い、喜んでいた
俺は明日からの予定を告げ、誰か1竜だけ着いてくる様に言うと、と全竜が「「「「「「自分が!」」」」」」と言い、収拾がつかなくなってしまう
争いになりそうだったので、そうなる前にじゃんけんを教え、最後に勝ったものが同行者と伝え、勝負させる
勝負は・・・・・シンティラの勝ちであった
次点がリュミナなので、次のお供はリュミナと言っておいた
まだ時間もあるので、王妃に明日から封印の聖域に向かうと言って来よう
王城迄の道中に考えていたのが
「(一人で行くとミリア達が怒りそうだな)」
だったのだが、王妃の一言により、それはなくなった
封印の聖域へは、1人で挑まないといけないらしく、どうにもならないからだ
これには皆も引き下がるしかなかった
しかし、ナユが近辺までは行けるのかと聞く
近辺までなら可能だが、魔物も少し強力な個体がいるらしく、リアとナユ以外の同行は不許可だと告げる
リアとナユは高ランク冒険者なので、近辺ならと渋々だが、王妃は許可を出した
他の戦えない者は
「流石に許可できません」
と言われ、渋々諦めた
「(この分だとリュミナも連れて行った方が良さそうだな)」
と考え、話が終った後、再度竜達の元へ出向き、明日はシンティラ、リュミナの同行に変更と伝える
居残り組は何かあったら防衛を頼むと告げておいた
さて、明日に向けて英気を養いますか
そんなことを考えて屋敷に戻る
今日の夜はミリアお手製の夕食で、十分に英気を養えた
思った通り才能があり、僅か1日でノスシアちゃんは精霊と契約した
俺以外では、数少ない精霊魔法の使い手になったのだ
そして驚いたが、ノスシアちゃんは火、雷、無の属性が無いのに、何と全属性の精霊と契約したのだ
精霊の言葉は契約者か精霊王しかわからない
なので精霊達に聞いてみると『何となく契約したくなった』と返って来た
あれ?この子ってもしかして・・・いや、まさか・・な
嫌な汗が頬を伝い、あり得ないだろと楽観的希望を持って、ノスシアちゃんにステータスを確認するように伝える
ステータスを確認したノスシアちゃんは、俺に見て欲しいと言ってフルオープンさせるのだが・・・見たらまずくね?
念の為、ダズバイア侯爵に確認し、許可を取ってから見る
勿論、婚約者云々とは無関係の言質も取ってあるぞ
そして、ステータスを見た俺は思わず額を片手で押さえ、天を仰いでしまった
称号欄にあったのは・・精霊に愛されし者、精霊王の妻、精霊の友、精霊の巫女である
もうね・・・嫌な予感の斜め上行きましたよ
俺は精霊女王辺りかと思っていたが、まさか妻とは・・・
これ、ダズバイア侯爵が見たら『嫁に貰え!』って絶対に言うよね?
これは、リリィ達に相談だな・・・いや、リアフェル王妃も巻き込もう!
あの人を巻き込んだ方が100%良い気がする
そんな感じで3日が過ぎた
収穫祭12日目からは、侯爵邸の庭で魔法の練習である
ただ、人に見られるとまた面倒くさい事になりそうなので、外からは見えない場所での修練である
3日間は契約と魔力修練の仕方に、精霊達との談笑をメインにした
契約できても、意思疎通がスムーズでなければ弱点となるからだ
残り2日で精霊魔法の基礎を教える
精霊魔法とは精霊の力を借りて発動する魔法だが、実は2通りの発動方法がある
1つ目は精霊のみの力での発動
当然だが、メリットとデメリットは存在する
メリットは自分の魔力を一切消費しない
デメリットは契約した精霊以上の力は使えない
2つ目は自身の魔法に精霊の力を相乗させる方法
メリットとデメリットは1つ目と真逆なので用途に応じて使い分けねばならない
ただ、火と雷は適性が無いので1つ目しか使えない
それを教えてから実際に使って貰う事にする
ノスシアちゃんは呑み込みが凄く速かった
たった1日で、教えた事を理解し、全て扱って見せたのだ
ただ残念な事に、使えるレベルの魔法があまりなく、初めてなのもあり、初級魔法に相乗させても中級迄にしかならなかった
火と雷は精霊のみの力なので、そこそこ威力はあるが、それでも超級を超える事は、多分無いだろう・・・
そこで俺は思案し、ダズバイア侯爵に少し時間を作って貰うように頼む
俺の家庭教師は後1日なので今後の話をするためだ
俺は侯爵に魔法の家庭教師を雇うように進言する
『引き続きはダメか?』と聞かれるが、収穫祭後は色々予定が入っていて、王都にいない方が多い事を伝えると仕方ないと諦めた
ただ、ノスシアちゃんは、父親のダズバイア侯爵から見ても俺を気に入ってるみたいで『時間があれば教えに来て欲しい』と頼まれたので、そこに関してはこちらが折れて了承した
俺自身も彼女の才能は勿体無いと思うので『少し考えがあります』と言って、明日の授業は午後から開始にして貰った
収穫祭最終日に俺はヴァルケノズさんを連れて侯爵家を訪れた
ヴァルケノズさんにノスシアちゃんの魔法を見て貰い、判断しようと思ったわけだ
魔法レベルは修練で上げる事が出来るので、ヴァルケノズさんが教えれば光は聖級以上は使えるようになるはずだ
ノスシアちゃんが魔法を見せると、ヴァルケノズさんは「マジですか・・・」と呟いて、深く息を吐き、侯爵を交えて話を始める
侯爵もどんな勉強をしてるかは知らなかったので驚いていた
3人で話し合った結果、ヴァルケノズさんは収穫祭後は公務があり、教える時間が無いそうだ
だが、この才能はあまりにも惜しいとの事で、週に3日はミリアが教えに来ることを決め、残りの日は魔力鍛錬をする方向で行く
使える魔力に制御や操作が向上すれば、より強力な魔法が使えるからである
侯爵もその旨を了承したので、俺はミリアを呼びに行く為に1度屋敷を後にし、少し時間が経ってから、ミリアを連れて戻って来る
ミリアとノスシアちゃんも交えて話をするが・・ミリアさんの視線が痛いです・・・
ノスシアちゃんは話の間、ずっと俺の横におり、べったりなのである
小さな手で俺の服を掴んで離さないのだ
端から見ればブラコンの妹なのだが、実際はそうでは無いのもあり、ミリアの視線がとても痛く怖い・・・・
ノスシアちゃんは結構無口で、若干人見知りの傾向がある
挨拶はきちんとするし、礼儀も問題ないが、ヴァルケノズさんとミリアには、あまり自分から話しかけない
そんな中のべったりでもあるので大変なのだ
ミリアに事情を話し、ノスシアちゃんには、部屋の中でも使える光魔法を使って貰い、答えを待つ
「光属性だけでなく、私が教えられる範囲は全て教えますね」
と、ミリアは家庭教師を了承してくれた
ミリアは闇属性を持っていないので、それ以外を教えるそうだ
話も決まり、家庭教師の役目も終わり、報酬を受け取るのだが・・ノスシアちゃんはご立腹で不機嫌である
仕方ないので頭を撫でつつ
「時間が出来たら見に来るから、ガッカリさせない様に」
と、やる気を出させてみた
ノスシアちゃんも『また来る』の言葉に、ちょっとは機嫌を良くしたみたいだ
そして、屋敷から出ると・・・ギルド職員がこちらへ猛スピードで走って来る
全力疾走だったのか息が荒く、ぜぇぜぇ言いながら用件を話す
「り、竜が・・はぁはぁ・・王都に・・ぜぇぜぇ・・近づいて来てます・・」
それで急いで来たのか
俺は神器開放を使って以降、全魔法の範囲や精度が上がっている
なので、探索魔法を広範囲に広げて探ってみる
距離があるせいか、探知には反応が無かった
どの方角から何体来てるのか聞くと、南から3体、東から1体、北から1体と聞いて、竜の正体に気付いた
「(事情説明はしないとダメか・・・)」
侯爵邸の前で皆と別れ、きっと文句を言われるなと思いながらギルドに行く
ギルド内はざわついていたが、俺はギルマスを呼んでもらい、竜の正体について話す
ギルマスは一言「先に言っとけや!!」と大声を上げ、冒険者達に事情を説明しに1階へと降りて行った
やはり、文句を言われたが事情を話してなかった俺が悪いので甘んじて受け入れた
世界が変わっても、報連相って大事だよね
そんな事を考えながら、俺は竜達を出迎えるべく、王都郊外に行くことにした
郊外の一部土地を竜達の住処としているが、現在は地竜のみ待機している
そこへ向かい、地竜に会いに行くと、ほどなくして風牙が到着する
「お久しぶりです、主様」
俺に挨拶を述べ、着地する風牙
ほどなくして、双雷、炎竜、水龍も、地に足を付けて、挨拶をする
「主、お変わりない様で」
「主君!只今戻りました!」
「おやぶん、みやげあるでぇ」
3竜3様に挨拶し、最後に光竜が到着する
「御主人様ー!光竜戻りました~!」
ちょっとテンションが高い光竜が、挨拶して着地する
久しぶりに全竜が集結した
俺は皆に「おかえり」と、一言だけ告げて、話を聞くことにする
風牙は後を任せており、次の長も決めて来たので、後顧の憂いは無いと言い切った
炎竜と双雷も後継者を決め、双雷は後の事を迅雷に任せてきたそうだ
迅雷は出会った頃から、雷竜族の中でも3本の指に入る次期長の1体で、名付けをして貰ったのも彼だけであり、次期長に決めるのにあまり苦労は無かったらしい
炎竜も何体か候補がいるも、それほど悩みはしなかったと話した
水龍は次期長が1体しかおらず、まだ若いが色々と試し、任せられる様に短期間で育て上げてきたと話すが、たまたま目撃した双雷は
「あれは育てると言うより、叩き込むが正解かと」
と、かなりスパルタ教育をしていた事を暴露した
光竜は・・・かなりひどい話だった・・・
前長は光竜の実親らしく、親に長の地位を返して、丸投げしてきたそうだ
光竜曰く「隠居生活がぁぁぁ」と泣いて、前長で親の白竜は渋々引き受けたと・・・
前長に少しだけ同情してしまった
全竜が再度、俺の元に集まり、後顧の憂いを断ってき、覚悟を示した
俺と共に行く事を決めた竜達に、俺は宣誓の儀を始める
風牙と同じく、種族としてではなく、個の竜としての宣誓をし、全ての枷から外す
そこには誇らしげで迷いのない、竜達の姿があった
ならば!と、俺もその想いに応える事にした
俺は皆に再度問う
「俺の眷属竜になれば、神龍の眷属から外れ、加護は無くなるが本当に良いんだな?」
俺の問いに竜達は全員が頷く
ならば竜達の主として応えよう
「今日からお前達は俺の眷属だ!共に大空を翔け、敵を屠らん!お前達の想いに応え、眷属としての証を贈ろう!」
その言葉に6竜達は咆哮し歓喜する
個人に誓いし、矜持と誇りを力とし、進化する
竜から天竜へと・・・・・輝きを放ち進化する
俺は新たな種族と名前を、それぞれに告げていく
「目覚めよ!爆風竜ブラスト!咆雷竜シンティラ!灼焔竜バフラム!絶氷竜コキュラト!豊饒竜アルバ!極光竜リュミナ!」
神言となった俺の言葉を受け、6竜は6天竜となり、眷属竜となる・
風牙は暴風竜から更に進化を遂げた・・・いや、真の天竜になったと言うべきか
辺りを照らす神々しい光は王都も照らし・・・・・混乱が起こっていた
後で事情を説明したら、怒られました
そんな感じで、6竜は真の姿を開放した
俺はこの時に気付いたのだが、どうも力が封印されてたようだ
元々、属性竜は天竜の因子を持っていたみたいだ
ただ、そう簡単に解けない様にはなっており、俺の神力と彼らの宣誓により、今回は完全に封印は解けた
全竜は体格が2倍以上になり、各々の属性に合わせた色の鱗を輝かせている
風牙改めブラストも、更に体格が一回り大きくなっていた
双雷は双頭の竜ではなく、単頭の竜へと変わっていた
他の竜達もみな同様で、属性の特色は鱗等に色として残っており、体幹や骨格などは同じであったが、大きさは個別に違っていた
一番大きいのはアルバで、次にバフラム、3竜はほぼ同じでブラスト、シンティラ、コキュラトとなり、最後がリュミナである
6竜は咆哮を上げ、進化と封印解放を終えると片膝をつき、臣下の礼を取る
その姿を見て「楽にして良いよ」と告げ、各々その場へ座る
どんな感じなのか?体に不調は無いか?を聞くと、皆すこぶる快調で力が溢れてくると言い、喜んでいた
俺は明日からの予定を告げ、誰か1竜だけ着いてくる様に言うと、と全竜が「「「「「「自分が!」」」」」」と言い、収拾がつかなくなってしまう
争いになりそうだったので、そうなる前にじゃんけんを教え、最後に勝ったものが同行者と伝え、勝負させる
勝負は・・・・・シンティラの勝ちであった
次点がリュミナなので、次のお供はリュミナと言っておいた
まだ時間もあるので、王妃に明日から封印の聖域に向かうと言って来よう
王城迄の道中に考えていたのが
「(一人で行くとミリア達が怒りそうだな)」
だったのだが、王妃の一言により、それはなくなった
封印の聖域へは、1人で挑まないといけないらしく、どうにもならないからだ
これには皆も引き下がるしかなかった
しかし、ナユが近辺までは行けるのかと聞く
近辺までなら可能だが、魔物も少し強力な個体がいるらしく、リアとナユ以外の同行は不許可だと告げる
リアとナユは高ランク冒険者なので、近辺ならと渋々だが、王妃は許可を出した
他の戦えない者は
「流石に許可できません」
と言われ、渋々諦めた
「(この分だとリュミナも連れて行った方が良さそうだな)」
と考え、話が終った後、再度竜達の元へ出向き、明日はシンティラ、リュミナの同行に変更と伝える
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バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
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