74 / 115
69話 色々な事の顛末
しおりを挟む
王城・謁見の間
俺は臣下の礼を取り、陛下を待つ
謁見の間にはあまり人がおらず、少し珍しい
ほどなくして陛下が玉座に座り、謁見が始まる
「クロノアス卿。この度は大儀であった。して、どうであったか?」
「失礼ですが陛下、この場で話してもよろしいのですか?」
「問題無い。この場にいる者はあの地を知っておる者だけだ」
「承知いたしました。では、まずこちらを」
そう言って聖魔剣を取り出し、陛下に見せる
大臣が持ち上げ、渡そうとするので、直ぐに止める
周りが訝しむので事情を説明し、近衛筆頭が試しに触れると、その場に蹲り膝をつく
何故、俺は平気なのか?と問われ、どう答えるか迷っていると、陛下が助けを出してくれた
元々、聖剣も認められなければ、引き抜くのは不可能らしい
俺は認められたから大丈夫なのだろうと擁護してくれたのだ
聖域が迷宮化していたことも話し、聖剣が迷宮攻略の証になっていたことも話す
聖域の迷宮は消滅し、元に戻ったことも伝えた
この話はあの5人の証言もあったので問題無く終わる
謁見はこれにて終了かと思ったが、寝耳に水の話が始まる
「グラフィエル・フィン・クロノアス辺境伯は勅命を見事果たし、役目を全うした!余より褒美として、聖魔剣と侯爵の地位を贈る!」
なんですと?全く聞いてませんが!?
陛下の横にいる王妃が、肩を震わせて笑うのを堪えている
クッソ!王妃の差し金か!
断るのは無礼なので受けるしかない状況である
「グラフィエル・フィン・クロノアス。有難くご拝命申し承ります」
良く見たら陛下も笑いを堪えてやがる
この夫にしてこの妻か・・似た者同士だよ全く
これで謁見は終わり、帰路に着こうとすると、両脇を固められ連行される
あれ?前にもこんなことがあったような・・・
既視感デジャブを感じながら、俺は応接室へと連行された
応接室には婚約者が勢ぞろいである
何故、皆がここにいる?
状況が全く理解できないまま、ソファに座るよう促される
メイドさんが紅茶を入れて差し出してくれる
お茶請けは・・・クッキーか
さりげなく皆を見るとミリアと目が合ったので、このお茶請けはミリアの手作りか
クッキーを口に含むと・・ん?これは、ミリア作じゃない?
だとしたら誰が作った?リリィやティアでもない
ラナはクッキーよりケーキ系だし
リアとナユはお菓子系はあまり作らない
全く解らんがミリア、リリィ、ティアは違うと断言できる
ラナ、リア、ナユかとも思うが、なんか違うんだよなぁ・・・
悩んでいるとそこに陛下と王妃とダズバイア侯爵と・・ノスシアちゃん?
そこで何かが閃き、まさかと思う
それは正解で、この後の話の序章であった・・・
現在、応接室ではとある話が行われていた
6人の婚約者は、怒ってはいないが半分呆れている
俺に至っては居心地が悪い
何故こんなことになっているのか?
話は家庭教師終了後にまで遡る・・・
家庭教師が終り、封印の聖域へ向かった後、ミリアはノスシアちゃんに魔法を教えに行ったが、ノスシアちゃんは僅か半日の独学で適性属性を超級まで覚えていた
どうやったのか誰にも言わず、俺にしか言わないと頑として口を閉ざしたそうだ
更にミリアの授業をボイコットし、郊外に勝手に出る始末との事
俺が帰ってきたと知れば、俺がいる先に乗り込もうとしたそうだ
あ~・・兵庁に乗り込もうとしたのね・・・
で、父親であるダズバイア侯爵が明日、俺が陛下へ謁見しに王城に来るから、その時に会えるようにすると言って今に至ってるとの事だが・・・
俺はノスシアちゃんを見ると俺をじっと見て目線を外さないのだ
「ダズバイア侯爵?これは一体どういう事なんですかね?」
我慢できずに尋ねるがダズバイア侯爵は
「わしも想定外だったが、娘はクロノアス卿にご執心みたいだな。貴族としては嬉しいが、父としては複雑だよ・・・」
そう言って、ちょっと落ち込むダズバイア侯爵
6人の婚約者は・・他人事の様にするなよ・・・
対する陛下と王妃は頭を抱えていた
ドバイスク家は中立派筆頭で貴族寄りである
対する俺は王族派であり、このままだと派閥がどう転ぶかわからないのだ
俺もため息を吐きたいが、ノスシアちゃんの前では流石に・・
そこでダズバイア侯爵に交換条件を出す
「あの話、陛下と王妃にもしてください。俺はノスシアちゃんに叱る部分は叱りますので・・」
「それしか状況は打破できないか・・クロノアス卿、申し訳ないが頼む」
そう言って、ノスシアちゃんとミリアを連れて別室に向かう
残りの婚約者もついて来ようとしたが、俺とミリアの目がダメと物語っているのに気付き、応接室で待機する
リリィとティアには居て貰わないと困る部分もあるので良い判断だ
別室に入るとノスシアちゃんは思いっきり抱き着いてきた
顔が腰位にあるのでしがみつくが正解かもしれないが
まずはノスシアちゃんにどうやって魔法を覚えたか聞くと・・俺はこめかみをピクピクさせながら精霊召喚を行う
出てきたのは7大精霊達だが、ノスシアちゃんに魔法を教えたのはその眷属精霊なので、呼ぶ様に伝える
出てきた精霊は俺と面識はあるのだが、まさか精霊王から呼び出されるとは思って無く、ワクドキしていた精霊は思いっきり叱られた
精霊王の呼び出しは、精霊王が戻って良いと言うまで帰れない
なので10分間みっちり説教をしました
精霊と人間は魔力の扱い方が違う部分がある
なので、精霊が人間に教えるのは非常に危険なのだ
最も足る例が、魔力暴走である
これが起こると、良くて意識を失う程度だが、悪ければ死亡や周りを巻き込む可能性もある
精霊達はこのことを知っているはずなのになぜ教えたのか?
精霊達の返答は
『呑み込みが早くて、危険域もノスシアちゃん自信が判断出来ていたから、超級までなら問題無いかなぁ~って』
精霊達はそう判断して、教えたと暴露した
とりあえず、ノスシアちゃんに勝手に魔法を教えた精霊達に拳骨1発の刑をして、ノスシアちゃんに向き直り𠮟る
精霊が怒られているのを見たせいか、ノスシアちゃんはしょんぼりしていた
俺が手を上げると、拳骨されると思ったのかビクッと肩を震わせるが、俺は構わず手を振り下ろし・・頭を撫でた
目を丸くしながら見上げるノスシアちゃんに優しく語り掛ける
「間違った事をした自覚はあるみたいだね。なら、これ以上はこの事に関しては叱らないけど、何でこんなことしたのかな?それに、俺はミリアなら上手に教えてくれると思ったから頼んだのに何故ボイコットしたのかな?怒らないから話してごらん?」
「・・・・・・グラフィエル様は綺麗なお嫁さんが沢山で・・私は子供で・・・追い付くには一人で何でも出来ないとダメって・・グラフィエル様も凄いお方ですし」
今にも泣きそうになりながらもしっかりと答えるノスシアちゃん
彼女は思い違いもしてるようなのでしっかりと正しておこう
「俺は別に凄くないよ。今回だって家庭教師を続けられないからミリアに頼んだんだよ。俺は戦いには強いかもだけど、それ以外は皆に助けて貰ってるよ」
「私は何も助けられないです・・・ひっぐ・・・」
そう言って泣き出すノスシアちゃんを抱きしめて上げる
俺は次にこの言葉を伝えた
「一つ出来たじゃないか・・お茶請けのクッキーはノスシアちゃんが作ったんだろう?美味しかったよ。昨日から精神的に疲れてたから、あのクッキーは本当に美味しかった。お茶も、もしかして選んだんじゃないのかな?」
「ひっぐ・・帰ってこられても・・ひっぐ・・お忙しそうだったので・・ずず・・甘いお茶請けと・・ハーブティーならと」
「ほら、助けになってるじゃないか。何も急ぐことは無いんだよ。今、自分にできる精一杯をして、助けてもらう所は助けて貰えば良いんだ。だから、わかるよね?」
そう言ってノスシアちゃんを離し、ミリアの方へ行かせる
まだ泣いたままだが、はっきりとした声で
「ミリアンヌ様、ごめんなさい」
ミリアに対し、ノスシアちゃんは謝った
これはあれだな・・嫉妬もあったんだろうな
そんなノスシアちゃんに、ミリアは微笑み、抱きしめて
「ラフィ様の事、大好きなんですね。わかりますよ・・だから許します」
それだけ聞くと、ノスシアちゃんは大きな声で泣いた
何度もごめんなさいと言いながら・・・
数分泣いた後、ノスシアちゃんは精霊達にも謝った
ノスシアちゃんが精霊達へ無理にお願いしたそうだが、精霊は無理なお願いは聞かないので、やっぱり悪いのは止めなかった精霊達である
教えた精霊達は7大精霊達に「恥かかせやがって!」とか「これは教育です」とか言われながら、ボコボコにされていたのは笑い話だ
その後の余談だが、ミリアとノスシアちゃんはもの凄く仲良くなった
魔法の基本はミリアが教え、応用や精霊に関しては俺が教えた
こちらは話が終り、応接室に戻ると・・ん?陛下と王妃の機嫌が良いな
そこで一瞬、悪寒が走り、まさか!?・・と思うが、それは正解であった
そう・・・ノスシアちゃんとの婚約話である
もうね・・何となくわかってたんだよ
だが、その話の前にノスシアちゃんは父であるダズバイア侯爵に謝った
「お父様。わがまま言って、迷惑かけてごめんなさい」
その言葉にダズバイア侯爵は一言
「わがままも迷惑も子供の特権だ。でも、家族にはしても良いがミリア殿やクロノアス卿にしてはいけないよ。それがわかっているなら、もう何も言わないさ」
そして、ノスシアちゃんの頭を撫で、隣に座らせる
ダズバイア侯爵は俺に向き直り
「クロノアス卿、迷惑をかけた。娘に代わって謝罪する。ミリアンヌ殿もすまなかった。そして、二人共ありがとう」
「こちらも配慮が足りませんでした。なので頭を上げて下さい」
お互いに言葉を交わし、ダズバイア侯爵は頭を上げる
俺、ダズバイア侯爵は好感が持てそうだな
貴族ゆえの裏表か・・勿体無い御仁だな
そこで放置されていた陛下と王妃が、待ってました!と話を始めるが、何となくわかっていた俺は、二人の思惑に乗る前にダズバイア侯爵に告げる
「ダズバイア侯爵。唐突ですが娘さんを俺にくれませんか?」
この発言に全員が目を丸くする
気勢をそがれた陛下と王妃は悔しそうな顔をしていた
侯爵は何とか気を持ち直し、理由を聞いてくる
それに対する俺の回答は
「一途で一直線で可愛いですし、人を良く見てます。たまに暴走する事もあるでしょうが、しっかり謝れるのは善悪の判断がついている証拠です。彼女はもう立派な女性ですよ。なら、誰かに取られる前に自分の女にしたいと思うのは自然な流れでしょう?勿論、成人までは待ちますよ」
その言葉にノスシアちゃん・・いや、ノスシアは顔を赤くさせ、父であるダズバイア侯爵は大声で笑い一言「娘を頼む」と言って来た
婚約者達は茫然としているが、ミリアとリリィは何となくそうなるんじゃないかな?と予想していたようだ
予想外ではあるが、皆も反対はないみたいだ
俺はノスシアに2つだけ注意点を言った
「俺は皆が仲良くあって欲しいと思ってる。喧嘩は良いけど家族仲を壊すような真似はダメだよ。それと、これからはラフィって呼んでね」
「はい!ラフィ様!ノスシアの事はシアってお呼びください!」
シアは今までにない笑顔になり、大きな声でそう告げた
6人の婚約者はやれやれ・・的な感じではあるが、シアを快く迎え入れた
こうして俺に7人目の婚約者が誕生したのだ
先に言っとくが〇リ〇ンじゃないからな!
大事な事だからもっかい言うぞ!違うからな!!
その後、大人の話し合いが始まり、ドバイグス家は中立筆頭は変わらずだが、貴族寄りに見せかた王族寄りを表面上は崩さず、裏では完な王族派へと変わった
こんな面倒な事をした理由は、中立派閥の空中分解を避けるためだ
とは言え、中立派で意見を纏め上げたら王族派へ入る事となり、中立派は事実上無くなる算段ではある
俺の名前も使わせて欲しいとの事で、ダズバイア侯爵が辺境伯と言おうとして、陛下が「さっき侯爵になったぞ」と告げ口し、ダズバイア侯爵は「では、私の後輩で娘の旦那か!」と大いに楽しそうであった
そして2週間後、勇者ご一行(偽?)は国境を越えたと連絡があり、収穫祭からの騒動は幕を閉じた
俺は臣下の礼を取り、陛下を待つ
謁見の間にはあまり人がおらず、少し珍しい
ほどなくして陛下が玉座に座り、謁見が始まる
「クロノアス卿。この度は大儀であった。して、どうであったか?」
「失礼ですが陛下、この場で話してもよろしいのですか?」
「問題無い。この場にいる者はあの地を知っておる者だけだ」
「承知いたしました。では、まずこちらを」
そう言って聖魔剣を取り出し、陛下に見せる
大臣が持ち上げ、渡そうとするので、直ぐに止める
周りが訝しむので事情を説明し、近衛筆頭が試しに触れると、その場に蹲り膝をつく
何故、俺は平気なのか?と問われ、どう答えるか迷っていると、陛下が助けを出してくれた
元々、聖剣も認められなければ、引き抜くのは不可能らしい
俺は認められたから大丈夫なのだろうと擁護してくれたのだ
聖域が迷宮化していたことも話し、聖剣が迷宮攻略の証になっていたことも話す
聖域の迷宮は消滅し、元に戻ったことも伝えた
この話はあの5人の証言もあったので問題無く終わる
謁見はこれにて終了かと思ったが、寝耳に水の話が始まる
「グラフィエル・フィン・クロノアス辺境伯は勅命を見事果たし、役目を全うした!余より褒美として、聖魔剣と侯爵の地位を贈る!」
なんですと?全く聞いてませんが!?
陛下の横にいる王妃が、肩を震わせて笑うのを堪えている
クッソ!王妃の差し金か!
断るのは無礼なので受けるしかない状況である
「グラフィエル・フィン・クロノアス。有難くご拝命申し承ります」
良く見たら陛下も笑いを堪えてやがる
この夫にしてこの妻か・・似た者同士だよ全く
これで謁見は終わり、帰路に着こうとすると、両脇を固められ連行される
あれ?前にもこんなことがあったような・・・
既視感デジャブを感じながら、俺は応接室へと連行された
応接室には婚約者が勢ぞろいである
何故、皆がここにいる?
状況が全く理解できないまま、ソファに座るよう促される
メイドさんが紅茶を入れて差し出してくれる
お茶請けは・・・クッキーか
さりげなく皆を見るとミリアと目が合ったので、このお茶請けはミリアの手作りか
クッキーを口に含むと・・ん?これは、ミリア作じゃない?
だとしたら誰が作った?リリィやティアでもない
ラナはクッキーよりケーキ系だし
リアとナユはお菓子系はあまり作らない
全く解らんがミリア、リリィ、ティアは違うと断言できる
ラナ、リア、ナユかとも思うが、なんか違うんだよなぁ・・・
悩んでいるとそこに陛下と王妃とダズバイア侯爵と・・ノスシアちゃん?
そこで何かが閃き、まさかと思う
それは正解で、この後の話の序章であった・・・
現在、応接室ではとある話が行われていた
6人の婚約者は、怒ってはいないが半分呆れている
俺に至っては居心地が悪い
何故こんなことになっているのか?
話は家庭教師終了後にまで遡る・・・
家庭教師が終り、封印の聖域へ向かった後、ミリアはノスシアちゃんに魔法を教えに行ったが、ノスシアちゃんは僅か半日の独学で適性属性を超級まで覚えていた
どうやったのか誰にも言わず、俺にしか言わないと頑として口を閉ざしたそうだ
更にミリアの授業をボイコットし、郊外に勝手に出る始末との事
俺が帰ってきたと知れば、俺がいる先に乗り込もうとしたそうだ
あ~・・兵庁に乗り込もうとしたのね・・・
で、父親であるダズバイア侯爵が明日、俺が陛下へ謁見しに王城に来るから、その時に会えるようにすると言って今に至ってるとの事だが・・・
俺はノスシアちゃんを見ると俺をじっと見て目線を外さないのだ
「ダズバイア侯爵?これは一体どういう事なんですかね?」
我慢できずに尋ねるがダズバイア侯爵は
「わしも想定外だったが、娘はクロノアス卿にご執心みたいだな。貴族としては嬉しいが、父としては複雑だよ・・・」
そう言って、ちょっと落ち込むダズバイア侯爵
6人の婚約者は・・他人事の様にするなよ・・・
対する陛下と王妃は頭を抱えていた
ドバイスク家は中立派筆頭で貴族寄りである
対する俺は王族派であり、このままだと派閥がどう転ぶかわからないのだ
俺もため息を吐きたいが、ノスシアちゃんの前では流石に・・
そこでダズバイア侯爵に交換条件を出す
「あの話、陛下と王妃にもしてください。俺はノスシアちゃんに叱る部分は叱りますので・・」
「それしか状況は打破できないか・・クロノアス卿、申し訳ないが頼む」
そう言って、ノスシアちゃんとミリアを連れて別室に向かう
残りの婚約者もついて来ようとしたが、俺とミリアの目がダメと物語っているのに気付き、応接室で待機する
リリィとティアには居て貰わないと困る部分もあるので良い判断だ
別室に入るとノスシアちゃんは思いっきり抱き着いてきた
顔が腰位にあるのでしがみつくが正解かもしれないが
まずはノスシアちゃんにどうやって魔法を覚えたか聞くと・・俺はこめかみをピクピクさせながら精霊召喚を行う
出てきたのは7大精霊達だが、ノスシアちゃんに魔法を教えたのはその眷属精霊なので、呼ぶ様に伝える
出てきた精霊は俺と面識はあるのだが、まさか精霊王から呼び出されるとは思って無く、ワクドキしていた精霊は思いっきり叱られた
精霊王の呼び出しは、精霊王が戻って良いと言うまで帰れない
なので10分間みっちり説教をしました
精霊と人間は魔力の扱い方が違う部分がある
なので、精霊が人間に教えるのは非常に危険なのだ
最も足る例が、魔力暴走である
これが起こると、良くて意識を失う程度だが、悪ければ死亡や周りを巻き込む可能性もある
精霊達はこのことを知っているはずなのになぜ教えたのか?
精霊達の返答は
『呑み込みが早くて、危険域もノスシアちゃん自信が判断出来ていたから、超級までなら問題無いかなぁ~って』
精霊達はそう判断して、教えたと暴露した
とりあえず、ノスシアちゃんに勝手に魔法を教えた精霊達に拳骨1発の刑をして、ノスシアちゃんに向き直り𠮟る
精霊が怒られているのを見たせいか、ノスシアちゃんはしょんぼりしていた
俺が手を上げると、拳骨されると思ったのかビクッと肩を震わせるが、俺は構わず手を振り下ろし・・頭を撫でた
目を丸くしながら見上げるノスシアちゃんに優しく語り掛ける
「間違った事をした自覚はあるみたいだね。なら、これ以上はこの事に関しては叱らないけど、何でこんなことしたのかな?それに、俺はミリアなら上手に教えてくれると思ったから頼んだのに何故ボイコットしたのかな?怒らないから話してごらん?」
「・・・・・・グラフィエル様は綺麗なお嫁さんが沢山で・・私は子供で・・・追い付くには一人で何でも出来ないとダメって・・グラフィエル様も凄いお方ですし」
今にも泣きそうになりながらもしっかりと答えるノスシアちゃん
彼女は思い違いもしてるようなのでしっかりと正しておこう
「俺は別に凄くないよ。今回だって家庭教師を続けられないからミリアに頼んだんだよ。俺は戦いには強いかもだけど、それ以外は皆に助けて貰ってるよ」
「私は何も助けられないです・・・ひっぐ・・・」
そう言って泣き出すノスシアちゃんを抱きしめて上げる
俺は次にこの言葉を伝えた
「一つ出来たじゃないか・・お茶請けのクッキーはノスシアちゃんが作ったんだろう?美味しかったよ。昨日から精神的に疲れてたから、あのクッキーは本当に美味しかった。お茶も、もしかして選んだんじゃないのかな?」
「ひっぐ・・帰ってこられても・・ひっぐ・・お忙しそうだったので・・ずず・・甘いお茶請けと・・ハーブティーならと」
「ほら、助けになってるじゃないか。何も急ぐことは無いんだよ。今、自分にできる精一杯をして、助けてもらう所は助けて貰えば良いんだ。だから、わかるよね?」
そう言ってノスシアちゃんを離し、ミリアの方へ行かせる
まだ泣いたままだが、はっきりとした声で
「ミリアンヌ様、ごめんなさい」
ミリアに対し、ノスシアちゃんは謝った
これはあれだな・・嫉妬もあったんだろうな
そんなノスシアちゃんに、ミリアは微笑み、抱きしめて
「ラフィ様の事、大好きなんですね。わかりますよ・・だから許します」
それだけ聞くと、ノスシアちゃんは大きな声で泣いた
何度もごめんなさいと言いながら・・・
数分泣いた後、ノスシアちゃんは精霊達にも謝った
ノスシアちゃんが精霊達へ無理にお願いしたそうだが、精霊は無理なお願いは聞かないので、やっぱり悪いのは止めなかった精霊達である
教えた精霊達は7大精霊達に「恥かかせやがって!」とか「これは教育です」とか言われながら、ボコボコにされていたのは笑い話だ
その後の余談だが、ミリアとノスシアちゃんはもの凄く仲良くなった
魔法の基本はミリアが教え、応用や精霊に関しては俺が教えた
こちらは話が終り、応接室に戻ると・・ん?陛下と王妃の機嫌が良いな
そこで一瞬、悪寒が走り、まさか!?・・と思うが、それは正解であった
そう・・・ノスシアちゃんとの婚約話である
もうね・・何となくわかってたんだよ
だが、その話の前にノスシアちゃんは父であるダズバイア侯爵に謝った
「お父様。わがまま言って、迷惑かけてごめんなさい」
その言葉にダズバイア侯爵は一言
「わがままも迷惑も子供の特権だ。でも、家族にはしても良いがミリア殿やクロノアス卿にしてはいけないよ。それがわかっているなら、もう何も言わないさ」
そして、ノスシアちゃんの頭を撫で、隣に座らせる
ダズバイア侯爵は俺に向き直り
「クロノアス卿、迷惑をかけた。娘に代わって謝罪する。ミリアンヌ殿もすまなかった。そして、二人共ありがとう」
「こちらも配慮が足りませんでした。なので頭を上げて下さい」
お互いに言葉を交わし、ダズバイア侯爵は頭を上げる
俺、ダズバイア侯爵は好感が持てそうだな
貴族ゆえの裏表か・・勿体無い御仁だな
そこで放置されていた陛下と王妃が、待ってました!と話を始めるが、何となくわかっていた俺は、二人の思惑に乗る前にダズバイア侯爵に告げる
「ダズバイア侯爵。唐突ですが娘さんを俺にくれませんか?」
この発言に全員が目を丸くする
気勢をそがれた陛下と王妃は悔しそうな顔をしていた
侯爵は何とか気を持ち直し、理由を聞いてくる
それに対する俺の回答は
「一途で一直線で可愛いですし、人を良く見てます。たまに暴走する事もあるでしょうが、しっかり謝れるのは善悪の判断がついている証拠です。彼女はもう立派な女性ですよ。なら、誰かに取られる前に自分の女にしたいと思うのは自然な流れでしょう?勿論、成人までは待ちますよ」
その言葉にノスシアちゃん・・いや、ノスシアは顔を赤くさせ、父であるダズバイア侯爵は大声で笑い一言「娘を頼む」と言って来た
婚約者達は茫然としているが、ミリアとリリィは何となくそうなるんじゃないかな?と予想していたようだ
予想外ではあるが、皆も反対はないみたいだ
俺はノスシアに2つだけ注意点を言った
「俺は皆が仲良くあって欲しいと思ってる。喧嘩は良いけど家族仲を壊すような真似はダメだよ。それと、これからはラフィって呼んでね」
「はい!ラフィ様!ノスシアの事はシアってお呼びください!」
シアは今までにない笑顔になり、大きな声でそう告げた
6人の婚約者はやれやれ・・的な感じではあるが、シアを快く迎え入れた
こうして俺に7人目の婚約者が誕生したのだ
先に言っとくが〇リ〇ンじゃないからな!
大事な事だからもっかい言うぞ!違うからな!!
その後、大人の話し合いが始まり、ドバイグス家は中立筆頭は変わらずだが、貴族寄りに見せかた王族寄りを表面上は崩さず、裏では完な王族派へと変わった
こんな面倒な事をした理由は、中立派閥の空中分解を避けるためだ
とは言え、中立派で意見を纏め上げたら王族派へ入る事となり、中立派は事実上無くなる算段ではある
俺の名前も使わせて欲しいとの事で、ダズバイア侯爵が辺境伯と言おうとして、陛下が「さっき侯爵になったぞ」と告げ口し、ダズバイア侯爵は「では、私の後輩で娘の旦那か!」と大いに楽しそうであった
そして2週間後、勇者ご一行(偽?)は国境を越えたと連絡があり、収穫祭からの騒動は幕を閉じた
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
付きまとう聖女様は、貧乏貴族の僕にだけ甘すぎる〜人生相談がきっかけで日常がカオスに。でも、モテたい願望が強すぎて、つい……〜
咲月ねむと
ファンタジー
この乙女ゲーの世界に転生してからというもの毎日教会に通い詰めている。アランという貧乏貴族の三男に生まれた俺は、何を目指し、何を糧にして生きていけばいいのか分からない。
そんな人生のアドバイスをもらうため教会に通っているのだが……。
「アランくん。今日も来てくれたのね」
そう優しく語り掛けてくれるのは、頼れる聖女リリシア様だ。人々の悩みを静かに聞き入れ、的確なアドバイスをくれる美人聖女様だと人気だ。
そんな彼女だが、なぜか俺が相談するといつも様子が変になる。アドバイスはくれるのだがそのアドバイス自体が問題でどうも自己主張が強すぎるのだ。
「お母様のプレゼントは何を買えばいい?」
と相談すれば、
「ネックレスをプレゼントするのはどう? でもね私は結婚指輪が欲しいの」などという発言が飛び出すのだ。意味が分からない。
そして俺もようやく一人暮らしを始める歳になった。王都にある学園に通い始めたのだが、教会本部にそれはもう美人な聖女が赴任してきたとか。
興味本位で俺は教会本部に人生相談をお願いした。担当になった人物というのが、またもやリリシアさんで…………。
ようやく俺は気づいたんだ。
リリシアさんに付きまとわれていること、この頻繁に相談する関係が実は異常だったということに。
スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する
カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、
23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。
急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。
完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。
そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。
最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。
すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。
どうやら本当にレベルアップしている模様。
「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」
最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。
他サイトにも掲載しています。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
最強賢者の最強メイド~主人もメイドもこの世界に敵がいないようです~
津ヶ谷
ファンタジー
綾瀬樹、都内の私立高校に通う高校二年生だった。
ある日、樹は交通事故で命を落としてしまう。
目覚めた樹の前に現れたのは神を名乗る人物だった。
その神により、チートな力を与えられた樹は異世界へと転生することになる。
その世界での樹の功績は認められ、ほんの数ヶ月で最強賢者として名前が広がりつつあった。
そこで、褒美として、王都に拠点となる屋敷をもらい、執事とメイドを派遣してもらうことになるのだが、このメイドも実は元世界最強だったのだ。
これは、世界最強賢者の樹と世界最強メイドのアリアの異世界英雄譚。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる