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【6】氷魚とリン
6-2:城崎side
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指定されたファミレスに到着する。緊張する直居君に、大丈夫だよ、と声をかけて店内に入ると、その二人組はすぐに見つかった。
「こんにちは。城崎です。今日はお時間つくっていただいてありがとうございます」
「こんにちは。どうぞ座ってください」
「こんにちは!失礼します!」
ふふ、直居君、緊張してる。
「氷魚です。わざわざ遠くまで来てもらってすみません」
ヒオと名乗った青年は、短い黒髪に眼鏡といかにも真面目そうな雰囲気だ。
「こいつがリンです」
「どうも~」
対照的に、ミルクティー色の長めの髪に、気さくな挨拶。直居君よりも小柄だが、たしか氷魚さんよりもリンさんの方が年上だったはずだ。
「キミが潤くん?」
リンさんが興味津々といった風に直居君に話しかける。
「はい!今日はありがとうございます。よろしくお願いします」
「あははっそんなに緊張しなくても、取って食べたりしないよ~」
「あ、昼時ですよね。なんか食いますか」
氷魚さんがメニューを差し出してくれる。よかった、メールでのイメージ通りのいい人たちだ。
「二人は、まだ付き合ってないの?」
「はい、まだ」
俺が『まだ』を強調して答えると、直居君が顔を赤くして小さくなっている。
「氷魚さんとリンさんは、ブログ拝見していて理想的なカップルだなと思っているんですが。どうやって知り合ったんですか?」
「理想的だなんて~城崎さん、お上手」
「リン、接客モード入らなくていいから。俺たちは同じバンドが好きで、ライブで知り合ったんですよ」
なるほど。どう見ても属性が大きく異なる二人だが、趣味が同じというのは納得だ。
「それって、ブログによく出てくるバンドですか……?」
「そうそう!潤くん、読んでくれたんだねー!ありがとう!」
「僕もいくつか聴いてみたんですが、すごくよかったです」
直居君、ブログをかなり読み込んでいるようだった。予習が功を奏して、バンドの話が会話のきっかけになり、すっかり打ち解けたようだ。
「こんにちは。城崎です。今日はお時間つくっていただいてありがとうございます」
「こんにちは。どうぞ座ってください」
「こんにちは!失礼します!」
ふふ、直居君、緊張してる。
「氷魚です。わざわざ遠くまで来てもらってすみません」
ヒオと名乗った青年は、短い黒髪に眼鏡といかにも真面目そうな雰囲気だ。
「こいつがリンです」
「どうも~」
対照的に、ミルクティー色の長めの髪に、気さくな挨拶。直居君よりも小柄だが、たしか氷魚さんよりもリンさんの方が年上だったはずだ。
「キミが潤くん?」
リンさんが興味津々といった風に直居君に話しかける。
「はい!今日はありがとうございます。よろしくお願いします」
「あははっそんなに緊張しなくても、取って食べたりしないよ~」
「あ、昼時ですよね。なんか食いますか」
氷魚さんがメニューを差し出してくれる。よかった、メールでのイメージ通りのいい人たちだ。
「二人は、まだ付き合ってないの?」
「はい、まだ」
俺が『まだ』を強調して答えると、直居君が顔を赤くして小さくなっている。
「氷魚さんとリンさんは、ブログ拝見していて理想的なカップルだなと思っているんですが。どうやって知り合ったんですか?」
「理想的だなんて~城崎さん、お上手」
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