Label-less 2

秋野小窓

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本編

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 薄暗い寝室。
 首筋に吐息がかかる。柔らかい感触。

「んッ……」
「優太君、好きですよ」

 今日も耳元で囁いてくれる。疑っているわけではない。俺が物足りなくなってしまっているだけで。

「鹿賀さん」
「ん?」

 目尻を下げた、優しい瞳。

「俺も、好き、だから……鹿賀さんと、その、したいなって」

 ドキドキして、心臓がはち切れそうだ。でも、思ってることは言わないと。
 鳩貝からの後押しもあって、ちゃんと目を見て言えた。

 鹿賀さんは、ゆっくりと瞬きをして。

「……無理していませんか?」
「してません」
「絶対しなくてはいけないものではないんですよ」
「わかってます」

 この間もやった、このやりとり。
 最初にこの話をした翌日、早々に結論を出した俺に、鹿賀さんはもう一度よく考えるようにと答えを突き返してきた。
 あれからもう、2週間くらい経つんだ。時間は十分かけたはずだ。
 なのに。

「なんで……?」

 いいよって言ってくれないの?

「俺じゃ……だめ……?」

 疑いたくないのに。まだ、俺は玲仕さんみたいな恋人にはなれないんだって言われてるみたいで。
 鹿賀さん、答えられないと言っていた。彼とそういうことをしたのかって。していないなら、そう言えばいいのだ。答えられないということが、深い関係にあったという答えだ。
 鼻の奥がツンとして、唇を噛む。

「泣かないで」

 頬に触れる、大きな手。

「わかりました」
「ぇ……」

 それって、と言おうとしたら、唇を奪われて言葉にならなかった。

「僕が、君の身体を開発していいんでしょう?」
「あ……っ!」

 低く響く声に、ゾクゾクする。全身が粟立って、その言葉だけで下半身が反応してしまった。

「ふふ。想像しちゃいましたか?」
「か、鹿賀さん……」
「でも、いろいろと準備がありますから。今夜は寝ましょう」

 そんなことを言われても、想像と期待で火照った体は簡単には鎮まらない。

「や、や……」

 顔から離れそうになった鹿賀さんの手を捕まえて、もう一度ギュッと頬に押しつける。

「今……できるとこまででいいから……」
「困ったな。用意が悪くてすみません。必要なものを揃えておけばよかったですね」

 どうやら意地悪したいわけでも何でもなく、本当に今日ではダメらしい。残念だが、仕方ない。

「じゃあ、キスして?」
「ふふ。喜んで」

 言いたいこと、ちゃんと言えた。これでもうすぐ、本当の恋人になれる。玲仕さんとしてたこと、俺も全部できるようになりたい。俺と付き合ってよかったって、ほんの少しでも思ってほしい。

「鹿賀さん、大好き」

 背中に回した腕に力を込めて抱きしめた。
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感想 3

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みんなの感想(3件)

ノア吉
2023.12.31 ノア吉

更新ありがとうございます(* ˊ꒳ˋ*)
そして大晦日に更新大変だったと思います!
お正月はゆっくり過ごしてくださいね🎍🌅🎍

2023.12.31 秋野小窓

大変お待たせしましたm(_ _)m💦
年内に再開しようと思ったらド年末になってしまいました。労いのお言葉ありがとうございます!
来年もよろしくお願いいたします。

解除
けいしくん推し

更新ありがとうございますー!!
続きが楽しみです^_^

2023.12.31 秋野小窓


半年もお待たせしてしまい申し訳ありません……!
励みになります。ありがとうございます( ;∀;)
またのろのろとですが更新してまいります。よろしくお願いいたします。

解除
ノア吉
2023.06.12 ノア吉

タマキくんが早く本当の意味で健康になれて、鹿賀さんとイチャコラ出来ますように🙏✨

2023.06.13 秋野小窓

ありがとうございます!
たまきが元気になるのはもう少し先になりそうですが、まったり見守っていただけると嬉しいです😊

解除

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