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8 野党との戦い
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「来たか!」
5日目。
現れた。
(甲冑が欲しいな)
甲冑を身につけているロベルトを見てそう思った。
別に甲冑がなくとも戦はできるのだが、だがやはり戦となるからには某も甲冑を身につけたかった。
「リザードマンが見えました」
カルセリ草原が見渡せる大木の上で見張り役のエルフがリザードマンの盗賊達がやってくるのを発見した。
我らは村から離れた丘陵地帯で待ち構えた。
「虎吉さん、魔術をかけます!」
ルナどのが呪文を唱えた。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】!」
おお、魔術によって力がみなぎってくる。
「【剣撃(ソードアタック)】!」
アイネも呪文を唱えて、ロベルトに魔術を掛けた。
「虎吉さん、支援魔術が持つのは1ワーです!」
「心得た・・・・レミどの!」
「は、はい!」
側でレミどのが震えていた。
「戦うと決意したからには、気は強く持たねば己が死ぬ!」
「はい!」
震えながらもレミどのは強く返事した。
「ん?」
40匹のリザードマン達が我らを発見した。
奴らは、我らが何をやっているのか分からず、無防備に良い的になっている。
某の合図と共に某とレミどのから放たれた矢がその的を襲った。
「グァアアアアアア!」
予期していなかった攻撃にリザードマン達は混乱した。
「てめぇ!」
1匹のリザードマンがレミに向かって斧を投げた。斧はレミの顔横ギリギリをかすめた。
レミは怖じけることなくそのリザードマンに矢を放った。矢はリザードマンの胸に刺さった。
「レミどの退くぞ!」
レミどのと某は退いた。
リザードマンの野党達は追ってきた。
エルフ達の進むこのカルセリ草原の、ど真ん中の草は己の背丈よりも高い。
その中をかき分けながら逃げた。
その後ろを30匹以上のリザードマン共らが追ってきた。
「【緑の束縛(グリーンボンデージ)】!」
アイネどのの言葉が聞こえた。
その瞬間、追ってきたリザードマン達は背丈より高い草が絡みつき動きを抑えられた。
アイネどのが申しておった。
調和魔術。
魔術師が最初にならい、そして最も奥の深い魔術。
この世界は周りに自然界の魔力が存在する。その魔力と己の魔力を調和させることで成せる魔術だという。
「アイネさま、すごい・・・」
潜んでいたアイネの周りに風がおき、魔方陣が現れ杖の先端にある魔石が緑に輝いていた。
ルナが尊敬の眼差しでアイネを見た。
「これで私がしばらくの間、彼らを抑えます。その間にはやく!」
潜んでいた残りのエルフ達が一斉に矢を飛ばした。
リザードマン共らは手持ちの盾か武器を振り回すか身をかがめることで防戦するしかなかった。
やがてエルフ達の矢が尽きた。
「・・・はぁ!」
アイネどのの調和魔術も切れた。
調和魔術は支援魔術の三倍精神力を必要とするらしい。
「いくぞロベルト!」
「おお!」
某とロベルトが突撃した。
「首を差しだぜ!」
まずは目の前にいるリザードマンの首を狙った。リザードマンが振り下ろす斧を躱して、そいつの首を飛ばした。
「よし、一体!」
飛ばした首を掴んだ。
その首は離れた胴体と共に消え、茶色の素石が残った。
「次だ!」
某はリザードマン共らに叫んで突進した。
リザードマン共らは動揺していた。
ちょうど良い。
その間にお前らの首をもらおう。
震える手で斧を振り下ろそうとした腕を斬り、もう一体のリザードマンの首を宙に飛ばした。
「騎士の強さを知れ!」
ロベルトがその長い剣を水平に振った。それを盾で防ごうとしたリザードマンは盾ごと吹き飛ばされた。
「【雷矢(ライトニングアロウ)】!」
後方でルナどのが加勢している。
某とロベルト、アイネどの、ルナどのの魔術を前にリザードマンどもらはうかつに攻められない。
「よし、やるぞロベルト!」
これで左右を心配すること無く前にいる敵を潰せる。
「ルナさん、戦うことは嫌い?」
「え?」
虎吉とロベルトがリザードマン達を倒している間、後方で【雷矢(ライトニングアロウ)】を放っているルナにアイネからの戸惑う質問がきた。
「本当のこというと・・・レミさんと同じで戦いが怖いのです」
「やはり。あなたの【雷矢(ライトニングアロウ)】が鈍かったので」
アイネの言葉にルナの心に痛みが走った。
幼い頃、魔術師はかっこよくて、大人になったら魔術師になりたいと思ったことがあった。
でも、成長するにつれて、何不自由なかった環境から『戦い』というものが怖くなり、できればこのまま何も起こらず、自分もこのままで居たいと思っていた。
でも、今世界が悪くなろうとしている中、自分だけ平和に暮らせるわけがないと思い、魔術師として強くなろうと決め、修行を積んだ。
そう思いながら、いつも逃げたくなる自分の弱い心に悲しくなった。
「正直、私も戦いは怖いです。あなたと同じ気持ち。だから、あなたと共に私も全力で戦います!」
少し休憩して体力が回復したアイネが杖を握り呪文を唱えた。
「はい!」
アイネから激励をもらったルナは気合いを入れ直して【雷矢(ライトニングアロウ)】を飛ばした。
そしてアイネの杖からも強力な【雷矢(ライトニングアロウ)】が飛んだ。
「むん!」
ロベルトが太い腕を持ったリザードマンに向かって剣を振り下ろした。
グシャ。
剛腕のリザードマンはそのまま押しつぶされた。
「この!」
別のリザードマンが斧で攻撃しようとした。
バキ!
斧の先端をへし折り、返す刃でリザードマンを攻撃した。
リザードマンは持っていたもう一本の斧で防ごうとした。
「ウギャアアア!」
そのまま吹き飛ばされた。
ロベルトは絶えず鍛錬を欠かさなかったロングソードを巧みに扱い、リザードマン達に圧倒的強さを見せつけた。
【剣撃(ソードアタック)】の一撃にリザードマン達はみな押しつぶされるか、吹き飛ばされ、ロベルトの前では盾や剣など斧などただの板きれや棒程度でしか無かった。
「よし、あとは・・・」
残ったのは数匹だ。
敵は怖じ気づいている。
「これがナイトの力だ。降参するなら今のうちだ!」
ロベルトが残りのリザードマン達に突撃した。
ダッダッダ・・・。
ロベルトが前方のリザードマン達を意識を傾けていたその時、突然、横から何者かがロベルトに突進した。
ドン!
「ぐっ!」
巨大な斧でロベルトを真っ二つにしようとした。
不意を突かれたロベルトは剣で防いだが吹き飛ばされ、大木に叩きつけられた。
「お前らか!商人が依頼した冒険者ってのは?」
でっかいリザードマンが出てきた。普通のリザードマンよりも頭2つ分大きく、大斧を持っていた。
「なんだお前?」
「虎吉さま、そいつはギガントリザードマンです!」
ギガントリザードマンだと。
「言え!依頼した商人の名を。・・・まさかエルフ共らか?」
大デカ物のトカゲが怒りながら某の前に立った。
状況から某の決断は一瞬だった。
「おい、トカゲ。某と一騎打ちしろ」
面白いな。
向こうの世界では一騎打ちなど一生涯することなどないと思っていた。
まさかこの世界に来て魔物と一騎打ちをするとは。
「一騎打ち?くっくっく・・・お前らそんな悠長な事言えるのか?」
ギガントリザードマンが勝ち誇ったかのように笑っていた。
「どういう意味だ?」
「おい・・・」
ギガントリザードマンが後ろにいた手下を呼んだ。
1人の中年のエルフが現れた。
「アーノルさん!」
後ろにいたレミどのがその者を見て叫んだ。
5日目。
現れた。
(甲冑が欲しいな)
甲冑を身につけているロベルトを見てそう思った。
別に甲冑がなくとも戦はできるのだが、だがやはり戦となるからには某も甲冑を身につけたかった。
「リザードマンが見えました」
カルセリ草原が見渡せる大木の上で見張り役のエルフがリザードマンの盗賊達がやってくるのを発見した。
我らは村から離れた丘陵地帯で待ち構えた。
「虎吉さん、魔術をかけます!」
ルナどのが呪文を唱えた。
「【疾風迅雷(ラピッドサンダーストーム)】!」
おお、魔術によって力がみなぎってくる。
「【剣撃(ソードアタック)】!」
アイネも呪文を唱えて、ロベルトに魔術を掛けた。
「虎吉さん、支援魔術が持つのは1ワーです!」
「心得た・・・・レミどの!」
「は、はい!」
側でレミどのが震えていた。
「戦うと決意したからには、気は強く持たねば己が死ぬ!」
「はい!」
震えながらもレミどのは強く返事した。
「ん?」
40匹のリザードマン達が我らを発見した。
奴らは、我らが何をやっているのか分からず、無防備に良い的になっている。
某の合図と共に某とレミどのから放たれた矢がその的を襲った。
「グァアアアアアア!」
予期していなかった攻撃にリザードマン達は混乱した。
「てめぇ!」
1匹のリザードマンがレミに向かって斧を投げた。斧はレミの顔横ギリギリをかすめた。
レミは怖じけることなくそのリザードマンに矢を放った。矢はリザードマンの胸に刺さった。
「レミどの退くぞ!」
レミどのと某は退いた。
リザードマンの野党達は追ってきた。
エルフ達の進むこのカルセリ草原の、ど真ん中の草は己の背丈よりも高い。
その中をかき分けながら逃げた。
その後ろを30匹以上のリザードマン共らが追ってきた。
「【緑の束縛(グリーンボンデージ)】!」
アイネどのの言葉が聞こえた。
その瞬間、追ってきたリザードマン達は背丈より高い草が絡みつき動きを抑えられた。
アイネどのが申しておった。
調和魔術。
魔術師が最初にならい、そして最も奥の深い魔術。
この世界は周りに自然界の魔力が存在する。その魔力と己の魔力を調和させることで成せる魔術だという。
「アイネさま、すごい・・・」
潜んでいたアイネの周りに風がおき、魔方陣が現れ杖の先端にある魔石が緑に輝いていた。
ルナが尊敬の眼差しでアイネを見た。
「これで私がしばらくの間、彼らを抑えます。その間にはやく!」
潜んでいた残りのエルフ達が一斉に矢を飛ばした。
リザードマン共らは手持ちの盾か武器を振り回すか身をかがめることで防戦するしかなかった。
やがてエルフ達の矢が尽きた。
「・・・はぁ!」
アイネどのの調和魔術も切れた。
調和魔術は支援魔術の三倍精神力を必要とするらしい。
「いくぞロベルト!」
「おお!」
某とロベルトが突撃した。
「首を差しだぜ!」
まずは目の前にいるリザードマンの首を狙った。リザードマンが振り下ろす斧を躱して、そいつの首を飛ばした。
「よし、一体!」
飛ばした首を掴んだ。
その首は離れた胴体と共に消え、茶色の素石が残った。
「次だ!」
某はリザードマン共らに叫んで突進した。
リザードマン共らは動揺していた。
ちょうど良い。
その間にお前らの首をもらおう。
震える手で斧を振り下ろそうとした腕を斬り、もう一体のリザードマンの首を宙に飛ばした。
「騎士の強さを知れ!」
ロベルトがその長い剣を水平に振った。それを盾で防ごうとしたリザードマンは盾ごと吹き飛ばされた。
「【雷矢(ライトニングアロウ)】!」
後方でルナどのが加勢している。
某とロベルト、アイネどの、ルナどのの魔術を前にリザードマンどもらはうかつに攻められない。
「よし、やるぞロベルト!」
これで左右を心配すること無く前にいる敵を潰せる。
「ルナさん、戦うことは嫌い?」
「え?」
虎吉とロベルトがリザードマン達を倒している間、後方で【雷矢(ライトニングアロウ)】を放っているルナにアイネからの戸惑う質問がきた。
「本当のこというと・・・レミさんと同じで戦いが怖いのです」
「やはり。あなたの【雷矢(ライトニングアロウ)】が鈍かったので」
アイネの言葉にルナの心に痛みが走った。
幼い頃、魔術師はかっこよくて、大人になったら魔術師になりたいと思ったことがあった。
でも、成長するにつれて、何不自由なかった環境から『戦い』というものが怖くなり、できればこのまま何も起こらず、自分もこのままで居たいと思っていた。
でも、今世界が悪くなろうとしている中、自分だけ平和に暮らせるわけがないと思い、魔術師として強くなろうと決め、修行を積んだ。
そう思いながら、いつも逃げたくなる自分の弱い心に悲しくなった。
「正直、私も戦いは怖いです。あなたと同じ気持ち。だから、あなたと共に私も全力で戦います!」
少し休憩して体力が回復したアイネが杖を握り呪文を唱えた。
「はい!」
アイネから激励をもらったルナは気合いを入れ直して【雷矢(ライトニングアロウ)】を飛ばした。
そしてアイネの杖からも強力な【雷矢(ライトニングアロウ)】が飛んだ。
「むん!」
ロベルトが太い腕を持ったリザードマンに向かって剣を振り下ろした。
グシャ。
剛腕のリザードマンはそのまま押しつぶされた。
「この!」
別のリザードマンが斧で攻撃しようとした。
バキ!
斧の先端をへし折り、返す刃でリザードマンを攻撃した。
リザードマンは持っていたもう一本の斧で防ごうとした。
「ウギャアアア!」
そのまま吹き飛ばされた。
ロベルトは絶えず鍛錬を欠かさなかったロングソードを巧みに扱い、リザードマン達に圧倒的強さを見せつけた。
【剣撃(ソードアタック)】の一撃にリザードマン達はみな押しつぶされるか、吹き飛ばされ、ロベルトの前では盾や剣など斧などただの板きれや棒程度でしか無かった。
「よし、あとは・・・」
残ったのは数匹だ。
敵は怖じ気づいている。
「これがナイトの力だ。降参するなら今のうちだ!」
ロベルトが残りのリザードマン達に突撃した。
ダッダッダ・・・。
ロベルトが前方のリザードマン達を意識を傾けていたその時、突然、横から何者かがロベルトに突進した。
ドン!
「ぐっ!」
巨大な斧でロベルトを真っ二つにしようとした。
不意を突かれたロベルトは剣で防いだが吹き飛ばされ、大木に叩きつけられた。
「お前らか!商人が依頼した冒険者ってのは?」
でっかいリザードマンが出てきた。普通のリザードマンよりも頭2つ分大きく、大斧を持っていた。
「なんだお前?」
「虎吉さま、そいつはギガントリザードマンです!」
ギガントリザードマンだと。
「言え!依頼した商人の名を。・・・まさかエルフ共らか?」
大デカ物のトカゲが怒りながら某の前に立った。
状況から某の決断は一瞬だった。
「おい、トカゲ。某と一騎打ちしろ」
面白いな。
向こうの世界では一騎打ちなど一生涯することなどないと思っていた。
まさかこの世界に来て魔物と一騎打ちをするとは。
「一騎打ち?くっくっく・・・お前らそんな悠長な事言えるのか?」
ギガントリザードマンが勝ち誇ったかのように笑っていた。
「どういう意味だ?」
「おい・・・」
ギガントリザードマンが後ろにいた手下を呼んだ。
1人の中年のエルフが現れた。
「アーノルさん!」
後ろにいたレミどのがその者を見て叫んだ。
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