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ヒストリカル風
ずっと憧れていた人と…。
しおりを挟む■思い人の夫が亡くなり、思いを抑えきれなくなる男 タグ:無理矢理。未亡人。
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「駄目よ、こんなこと神様がお赦しにならないわ」
「ずっと、ずっと……初めて貴女に会った頃から、好きだった」
そう告げるはずもなかった思いを告白してしまった相手は、未亡人になってしまった女性。
俺は家族の団欒がされていた居間で、二人きりになると彼女を押し倒した。
弔問客を返し、張りつめていた気がゆるんだ瞬間。
夫が死んでからろくに彼女は寝てもいないだろう、疲れも取れぬまま、俺の為にお茶を淹れ一緒に飲んでいた一時。
彼女が泣き出した。
対面のソファに座っていた俺は、泣き崩れる彼女を抱きしめて支えた。
彼女から夫の次に信頼されている俺には、距離を詰めるのは容易いことだった。そのまま自然と、慰める以上に動き出す背中に回した腕は、そのまま彼女を押し倒す。
赤くなった目が、ぱちくりとこちらを見た。
まつ毛に涙が溜まっている。
おっとりとした彼女は、まるで警戒心がない。俺がこれから何をしたいのか、全く分ってない表情だ。無警戒な彼女に覆いかぶさると、両腕を縫いつけるように押さえて無理矢理キスをする。
さすがにキスをされれば、俺がこうした理由が分かったのだろう。彼女はカウチに組みふされながら、信じられないというような目をして俺を見つめている。俺に初めて見せる、少し怯えを含んだ目だ。
その目にひるまずに、俺は夢中になって彼女の首筋に吸い付き舐める。
彼女に初めて俺が出会った日。
彼女はすでに今では亡くなった男のもので。
彼女の旦那より自分が早く出会っていればと、何度思ったことか。
本当に、彼女の夫は最悪な男だった。
彼女は優しく、今まで人を叩いたことも怒鳴ったこともない善良な人間で。俺の行為を嫌がりながらも抵抗らしい抵抗は出来ない。することと言ったら顔をそむけ、俺の腕の中で背中を向けようとするぐらいの、些細な反抗。
――それが彼女の喪服を脱がせやすい状態にしているとは気が付かずに。
未亡人の貞淑さを表す様な、沢山背中についたボタンを一つずつ外し。彼女の白い首筋を……鎖骨を、背中を段々と唇を下へ下へと移動させ味わっていく。
初めて”女”として触れる彼女はたまらなく魅力的だった。
「……っ!」
声にならない声を上げ、俺の些細な触れ方の愛撫でも反応する身体は、亡くなったあの男が引き出したもの。それに嫉妬と……愉悦という矛盾した感情が浮かんで、彼女の体が今すぐにでも欲しいのに、弄ぶ。彼女から聞こえてくる声は、あの男を偲ぶ鳴き声ではなく、俺の裏切りに傷ついた鳴き声に変わっていく。
しかしどれだけあの男は彼女に教えこんだのだろうか、身体の方は嫌でも段々と熱を帯びてくる。
泣きじゃくる子供をあやすように、彼女の体をこちらへと向ける。
「こんな事は、やめて……。あなたは、とてもいい子なのに……」
最後の一枚のレースをはぎ取られ、彼女の身に着けるものは、真珠のモーニングジュエリー。それはたまらなくそそる姿だったが、あの男を偲んでいると思うと、力任せに外す。からからと小気味よい音を立てて真珠が床に散らばっていく。指と舌で執拗にソコを翻弄され、太腿に滴るほど濡れた彼女は、次に男がどういう行動にでるのかが、十分に分かったのだろう。
――最後の一線。
説き伏せるように、悲しみをにじませ声で彼女は言うが、長年の思いを一気に溢れさせていた俺には届かない。
それもそうだろう。
否でも、女ざかりの彼女の身体は俺に応えていた。
声に艶が出て、反対にまるで誘われているように聞こえる程に。
「いやだよ、義母さん」
彼女は俺の父の正妻だった。
父が彼女と結婚する前に、関係をもった女に生ませた子供が、俺。
俺と彼女は血のつながりはないが、書類上では紛れもない、親子。
優しい彼女は俺を実子として変わらなく慈しみ、育ててくれた。
――俺が彼女を、どんな目で見ているかなんて知らずに。
あの男が死んだおかげで、俺を縛っていた箍は外れた。
あんたさえ死ななければ最後まで彼女の望む”いい息子”を演じて上げられたのに。
本当にアンタは最初から最後まで最悪だったよ父さん。
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