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第6章 ディスピアランス・サーガ
ウィーアー・ザ・ワールドーその④
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サラはマリアの異常な目つきに思わず身震いを覚えた。何故自分は彼女にあんなにも恨まれなくてはならないのだろう。何故自分は彼女にあれ程まで憎まれなければならないのだろう。サラはマリアの考えていることが理解できない。
「ふふふ、あんた今こう考えているでしょう?『アタテクシはどうしてこんなに恨まれなくちゃあならないのかしら』とね……考えてみなさいな、あんたのその汚れきった頭と体でッ!」
マリアはウィーアー・ザ・ワールドの拳をサラに振りかざそうとするも、後一歩のところでサラの側に立っていた弟の存在に気がつく。
「あら、サキエル……あなたいつの間にそんな所にいたの?ちょうどいいわ、あなたにいい事を教えてあげましょうか、もうローズマルド家の生き残りはあなたとロベルトの兄さんと私だけなの……さぁ、あたしの手を取りましょう、あんな汚いインディアンや汚れきったクソ女なんか捨てて……」
サキエルはその問いかけにしばらく微笑を浮かべているだけだったが、すぐに顔を深刻な表情に戻す。
「残念だけど……」と、サキエルはそう前置すると、マリアの顔に目掛けて自分自身のガードゴーストである一冊の本を投げつける。
「サキエル……これはどういう事なの?」
「分からないのかい、ぼくは今後絶対にお前には協力しないという意思を表示したのさッ!」
サキエルはそれから、背後から頭に真っ白で無機質な頭蓋骨を付け、黒色の体に覆われたガードゴーストを召喚する。
「驚いたわね、それがあなたの真のガードゴーストって訳なの……」
「その通りだよ、マリア姉さん……あんたに命令され、ヤンの奴を助けた時はこれを出さなかったし……切り札を取っておくという意味でも、仲間にもこれを隠し持っていたのさ」
サキエルはそう解説し終えると、自分自身もガードゴーストと共に高速で動かし、マリアの目の前に現れる。
「いつの間に……」
「この攻撃を受けてみなよ」
サキエルは必死のラッシュをマリアに向けて放つ。
「これでも喰らェェェェェェ~~」
「このッ!」
マリアは必死にウィーア・ーザ・ワールドの平手でサキエルのガードゴーストを封じてみせる。
「成る程……流石ローズマルド家の兄弟たちを手玉に取っていただけあって、かなり強力なパワーだよ、でも聖職者らしかねない、暴力的なガードゴーストじゃあないか」
「黙りなさいッ!この汚らしいローズマルド家の恥さらしがァァァ~~」
二つの神々しいガードゴーストは拳のぶつかり合いでも眩いばかりの光を放っていた。
「ふふふ、あんた今こう考えているでしょう?『アタテクシはどうしてこんなに恨まれなくちゃあならないのかしら』とね……考えてみなさいな、あんたのその汚れきった頭と体でッ!」
マリアはウィーアー・ザ・ワールドの拳をサラに振りかざそうとするも、後一歩のところでサラの側に立っていた弟の存在に気がつく。
「あら、サキエル……あなたいつの間にそんな所にいたの?ちょうどいいわ、あなたにいい事を教えてあげましょうか、もうローズマルド家の生き残りはあなたとロベルトの兄さんと私だけなの……さぁ、あたしの手を取りましょう、あんな汚いインディアンや汚れきったクソ女なんか捨てて……」
サキエルはその問いかけにしばらく微笑を浮かべているだけだったが、すぐに顔を深刻な表情に戻す。
「残念だけど……」と、サキエルはそう前置すると、マリアの顔に目掛けて自分自身のガードゴーストである一冊の本を投げつける。
「サキエル……これはどういう事なの?」
「分からないのかい、ぼくは今後絶対にお前には協力しないという意思を表示したのさッ!」
サキエルはそれから、背後から頭に真っ白で無機質な頭蓋骨を付け、黒色の体に覆われたガードゴーストを召喚する。
「驚いたわね、それがあなたの真のガードゴーストって訳なの……」
「その通りだよ、マリア姉さん……あんたに命令され、ヤンの奴を助けた時はこれを出さなかったし……切り札を取っておくという意味でも、仲間にもこれを隠し持っていたのさ」
サキエルはそう解説し終えると、自分自身もガードゴーストと共に高速で動かし、マリアの目の前に現れる。
「いつの間に……」
「この攻撃を受けてみなよ」
サキエルは必死のラッシュをマリアに向けて放つ。
「これでも喰らェェェェェェ~~」
「このッ!」
マリアは必死にウィーア・ーザ・ワールドの平手でサキエルのガードゴーストを封じてみせる。
「成る程……流石ローズマルド家の兄弟たちを手玉に取っていただけあって、かなり強力なパワーだよ、でも聖職者らしかねない、暴力的なガードゴーストじゃあないか」
「黙りなさいッ!この汚らしいローズマルド家の恥さらしがァァァ~~」
二つの神々しいガードゴーストは拳のぶつかり合いでも眩いばかりの光を放っていた。
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