ハプロック神話

アンジェロ岩井

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第2章「ネメシスレジストン」

第25話「衝撃的な交渉」

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ワンブリウェスはまた村の外で本を読んでいた、無論いつものように弟が来て傍でリーダーに謝ろうと言っているのも同じである、そんな時である、沢山の馬の足音が聞こえてきた、二人は騎兵隊の襲撃かと思い身構えた、そしてワンブリウェスは自身のガードゴーストを出した、そうしていると騎兵隊が到着した、ワンブリウェスはピストルを出そうとしたが、その騎兵隊の隊長を見た瞬間ワンブリウェスは一瞬驚いた、なぜかというと今までの騎兵隊の隊長はみんな男だったのに対し今回の隊長は女性だったからである、だがワンブリウェスは再びピストルを準備した、なぜなら例え女性だろうと土地を狙う奴なら容赦できないからだ、そう思っているとその女性の方からワンブリウェスに声をかけられた
「安心しろ、我々は敵ではない交渉をしに来ただけだ…」
ワンブリウェスは彼女の言うことが信じられなかった、なぜなら今までの例からこうやって侵入して村を襲うことが多々あったからだ、だからワンブリウェスは彼女にこう提案した
「悪いがあんたらを村には案内できねぇ、これまでそうやって襲われた例が沢山あるからな…その代わりあんたらとはここで話をつける…それでいいな?」
セシリアはふんと言った後、彼の提案に対しこう答えた
「いいだろう…貴様らとのリーダーとはここで話をつける…」
ワンブリウェスは心の中でこう思った『かぁ~嫌な女だ~おれはこう言う緩慢なやろーが嫌いなんだよな~』だが交渉させると言った手前交渉させないわけにはいかない、ワンブリウェスはワナギースカにリーダーを呼びに行くように言いつけた、ワナギースカはああと答え村の方へ走っていった、その後は待つこと数十分経った後にリーダーがやって来た、リーダーは老人なので足が遅いのはしょうがないとワンブリウェスは思ったのだが、こんな時は早く来れない物かとワンブリウェスは思った、そうしているとリーダーが口を開いた
「ようこそ、ハプロック族の土地へ、わしはこの一族のリーダーです」
相手の女隊長も名乗らないのは無礼だと思ったのか、自身の名前と所属組織と地位のことを話した
「初めまして、私の名前はセシリア・アームストロングと言います、アメリカ合衆国騎兵隊隊長で階級は中佐です」
やっぱりこの女敵だとワンブリウェスは思ったが次の瞬間その女隊長…セシリア・アームストロングは意外なことを話し始めた
「勘違いされては困りますので、我々の目的をお話しいたします、我々の目的はあなた方と同盟を組むことです、そうエイブラハム・リンカーン率いる北部と戦うために…」
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