ハプロック神話

アンジェロ岩井

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第2章「ネメシスレジストン」

第49話「クレイグ・ジョンソンのオーマイ・アビリティー」

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クレイグ・ジョンソンはチッと舌打ちした。何故かというと、銃で決闘してあの忌々しい、ワンブリウェスを仕留めてくれると思ったからだ、だが奴はワンブリウェスの銃の前に倒れてしまったのだ、こうなれば自身のガードゴースト…オーマイ・アビリティーを使用して、奴を殺すしかあるまい、そうして、自身のネズミのようなガードゴーストを背中から出した、その後にワンブリウェスはジョンソンに向かって話してきた。
「おいおい、それがてめえのガードゴーストか?確かに弱そうだなぁ~他の奴らが弱い弱いと言っていた訳がわかったぜ」
「ふん、どうだろうな?こうゆう言葉があるのを知っているかい?史上最弱こそが最も恐ろしいってな…」
ワンブリウェスは、その言葉に反応するかのように、銃を抜き更にワナギースカから受け取った、油瓶を取り出した。そして油瓶を放り投げると、銃を発砲した、無論ただ発砲しただけではない…自身のガードゴーストフレイムクローをくっ付けた弾である。そうして、その弾が当たると瓶は粉々に砕け散り、中の油が飛び散り周囲に飛び散った、そして弾は油の水溜りの中に落ちた。そして油の中にガードゴーストフレイムクローが燃え広がり、派生した油に燃え移った、火は燃え広がり、ジョンソンの部下の何人かが火に覆われた、それを見たジョンソンはこう発言した。
「ふふ、それが君の能力か?能力火の付いた爪を飛ばす…かなりチンケな能力じゃぁないか…」
「へっ、チンケな能力で悪いかよぉ~俺はよぉ~この能力で、四人ものガードゴースト所持者を倒したし、何回もこれで賞金稼ぎや騎兵隊を倒してきたんだぜぇ~」
ジョンソンはクスクスと笑った後に、こう言った。
「ふふ、ならば私の能力をお見せしよう、ちょうど今はさっきと逆の風が吹いているしな…」
そう言うと、ジョンソンは銃を取り出して、さっきの油に目掛けて銃弾を発砲した。ワンブリウェスは何故、奴が
そんなことをしたのか理解できなかった。
「そんなことをしても無駄だぜぇ~、ただ弾を撃っても、火なんかもうつかないぜ~」
「いいや、意味はあるのさ…もうじきお前はそれを知ることになる…」
どう言うことだと、考えていると、火が近くまでやって来たのだ、まさかとワンブリウェスは一瞬考えたが、時間がない、ワナギースカに声をかけ、その場から離れた。ワナギースカは一瞬ドキッとしたが、直ぐに兄の指示に従った、ワナギースカは逃げながら兄に質問した。
「どうゆうことですか!兄さん!?」
ワンブリウェスは、後で説明するとだけ答えた。
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