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強敵現る!義喜の秘技敗れたりッ!高岩よ、なんとかせよ
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トルスは暫くの間は義喜の神頼みの技を眺めていたが、やはりというか、なんというか、あっさりと鞭を放たれ、義喜は用意した道具もろとも吹き飛ばされてしまう。
「そ、そんなァァァァァ~!!これ全部特注で、高速魔法も掛けてもらいながらやってもらったから、全部揃えるのに半年分の食費を費やしたのにッ!」
「ふざけるな!義喜!」
「半年ご飯なし!?ざけんな!バカ兄貴!死んで償え!」
「うるせぇ!クズニート!他にどんな方法があったっていうんだッ!」
義喜は鞭で吹き飛ばされた衝撃のために膨れ上がったタンコブを摩りながら叫ぶ。
「落ち着きなさい。お前たちは兄妹なん だ。争うのはよくない」
「じゃあ、お父さん!半年間、ご飯なしでもいいの!?」
菜穂子の反論に対し、高岩は言葉を詰まらせる。実際、義喜の取った作戦は無意味であるばかりか、大量の金をドブに捨てる結果となったのだ。
いくら息子であったとしても、高岩もこればかりは庇いきれない。
ましてや、半年間、食事なしというのは高岩も応えるらしい。
(参ったな。このままでは半年間食事なしだ。近所の人に無心するか……義喜が失敗し、半年間、食パン二枚しか食べられません、と)
高岩が前世で無心に使っていた手口である。実際に彼は前世で数万円を手に入れている。
だが、問題は神との約束である。前世で無心した金を今世で返さない限りは妻を除く家族全員が地獄に送られてしまうのだ。
そのため、新たなる借金を増やすわけにはいかない。
(となると……)
高岩は怪訝そうな顔で鞭をいじっているトルスに目をやる。
(あいつを倒せば、返済分の借金を差し引いた賞金が手に入るじゃあないか)
そう考えた瞬間に高岩の胸の内にふつふつとやる気の感情が湧き上がっていく。
高岩は先程、トルスから借りパクした鞭を強く握り締め、改めてトルスに向かって攻撃を仕掛けていく。
トルスは目の前から向かってくる鞭を自身の鞭に絡ませて防ぐ。
こうなれば、再び綱引きだ。お互いに鞭を相手の手から離すべく歯を食いしばっていく。
そこに目を付けたのは義喜。彼は密かにバイオリンを弾き、音符爆弾をトルスに向かって放つ。
すると、トルスの体を爆弾が直撃し、トルスを手から離していく。
こうなれば、完全にトルスの手からは鞭が離れてしまう。
「よしッ!今だッ!カモーン!メールハンド!借金懇願メール発射ッ!」
高岩の手からトルスの脳内に数々の無心メールの内容が送られていく。
大量のメールが脳内に雪崩のように流れ込むのと同時に、地面の上でバタバタと足を動かしていく。
「わかった!頼む、頼む!やめてくれ!」
「よしッ!こいつもだいぶ弱ったな!カモーン!借り物ハンド!お前の神の力を借りさせてもらうぞ!」
高岩がそう叫ぶのと同時に、彼の体が神々しさを纏った金のオーラに包まれていく。
「おお、まさしく、今、オレは名実共に金の心を持つ男になったんだ」
感動に打ちひしがれている高岩であるが、そこにいる高岩の家族を除く誰もがあえて突っ込みはしない。
『金の無心をする男』だとは一言も。
「そ、そんなァァァァァ~!!これ全部特注で、高速魔法も掛けてもらいながらやってもらったから、全部揃えるのに半年分の食費を費やしたのにッ!」
「ふざけるな!義喜!」
「半年ご飯なし!?ざけんな!バカ兄貴!死んで償え!」
「うるせぇ!クズニート!他にどんな方法があったっていうんだッ!」
義喜は鞭で吹き飛ばされた衝撃のために膨れ上がったタンコブを摩りながら叫ぶ。
「落ち着きなさい。お前たちは兄妹なん だ。争うのはよくない」
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(参ったな。このままでは半年間食事なしだ。近所の人に無心するか……義喜が失敗し、半年間、食パン二枚しか食べられません、と)
高岩が前世で無心に使っていた手口である。実際に彼は前世で数万円を手に入れている。
だが、問題は神との約束である。前世で無心した金を今世で返さない限りは妻を除く家族全員が地獄に送られてしまうのだ。
そのため、新たなる借金を増やすわけにはいかない。
(となると……)
高岩は怪訝そうな顔で鞭をいじっているトルスに目をやる。
(あいつを倒せば、返済分の借金を差し引いた賞金が手に入るじゃあないか)
そう考えた瞬間に高岩の胸の内にふつふつとやる気の感情が湧き上がっていく。
高岩は先程、トルスから借りパクした鞭を強く握り締め、改めてトルスに向かって攻撃を仕掛けていく。
トルスは目の前から向かってくる鞭を自身の鞭に絡ませて防ぐ。
こうなれば、再び綱引きだ。お互いに鞭を相手の手から離すべく歯を食いしばっていく。
そこに目を付けたのは義喜。彼は密かにバイオリンを弾き、音符爆弾をトルスに向かって放つ。
すると、トルスの体を爆弾が直撃し、トルスを手から離していく。
こうなれば、完全にトルスの手からは鞭が離れてしまう。
「よしッ!今だッ!カモーン!メールハンド!借金懇願メール発射ッ!」
高岩の手からトルスの脳内に数々の無心メールの内容が送られていく。
大量のメールが脳内に雪崩のように流れ込むのと同時に、地面の上でバタバタと足を動かしていく。
「わかった!頼む、頼む!やめてくれ!」
「よしッ!こいつもだいぶ弱ったな!カモーン!借り物ハンド!お前の神の力を借りさせてもらうぞ!」
高岩がそう叫ぶのと同時に、彼の体が神々しさを纏った金のオーラに包まれていく。
「おお、まさしく、今、オレは名実共に金の心を持つ男になったんだ」
感動に打ちひしがれている高岩であるが、そこにいる高岩の家族を除く誰もがあえて突っ込みはしない。
『金の無心をする男』だとは一言も。
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