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第4部 皇帝の帰還
ロシアン・マフィアの報復ーその②
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「失礼だが、ミス……キミが何故銃を下ろさないのかを知りたいな」
「あなたに個人的に腹が立ったから……そんな理由じゃあいけないの?」
「だけれども、私は未知の力を持って、キミに迫っているんだぞ、恐ろしくはないのかね?」
イタズラばかりする、幼稚園の子供にこれ以上やったらママに言いつけるぞと脅す保育士のように穏やかな声ではあったが、内心何故自分が怖がらないのか、不思議でたまらないのだろう。
絵里子は迷う事なく、漫画に出てくるカッコいいヒロインのようなセリフを言い放つ。
「何故ですって?決まっているでしょ?あたしは魔法なんて、慣れっこなのよ! あんたがいくら雷の魔法を使おうともね」
「魔法が慣れっこだと?ホラを吹くのも……」
「ホラじゃあないのよ! 」
絵里子は自らの魔法創造神で、三本の槍を作り出し、左手で地面に落ちた槍を持ち上げる。
「驚いたな、だが魔法は剣が無いと使えん筈だ……腕だけで魔法が使えるなんて、話は聞いた事も……」
「聞いた事がなくて、当然だわ! だって、これは300年以上も後の技術ですもの! 」
絵里子の言葉に迷いはない。ルーシーは少なくとも、彼女が嘘を吐いているようには感じられなかった。
「試してみる?」
「良かろう、昔の技術が300年以上後の技術にも劣らん事を証明してやるわ! 」
レフが剣を握りしめした時だ。剣先から雷がレフの周囲の空中に飛び散り、やがてその飛び散った雷は地面に落ちる事もなく、レフの周囲でバチバチと音を鳴らし、気がついた時には、
「嘘でしょ?雷の剣ができているわ……」
絵里子は絶句してしまう。こんな魔法を使う魔法士の存在は歴史上には存在しなかったから。
「フフフ、お嬢さん……先程は随分と生意気な口を聞いてくれたね、私は少しばかり粘着する性格なんでね、死んでもらうよ」
絵里子は慌てて、レフに向かって銃を発砲する。
だが、弾は雷によって焼け焦がされてしまう。あの雷が宇宙要塞を守る攻撃衛星のように主人を傷付ける物を撃墜するのだろう。
「やれやれね、あたしの創造神でも歯が立ちそうにないかも……」
絵里子は無意識のうちに拳銃を握り締めているようだ。銃を持つ手が震えているのをルーシーは目撃した。
(彼女はもちそうにないかもしれないわ、もし彼がレフに殺されたら?そんなの考えるだけでも嫌よ。ドンとしてファミリーのメンバーが目の前で死なすのを黙って見ているわけにもいかないわ……)
ルーシーがそんな事を考えた時だ。絵里子に向かって向けられていた筈の雷の剣の一つが、自分に向けられている事をルーシーは悟った。
(ま、間に合わないわ! でも、一か八か……)
ルーシーが逃げ出そうと、右足を動かそうとした時だ。
雷で出来た剣から、一筋の光線が放たれる。ルーシーが死を覚悟して、目を瞑った時だ。ふと、気がつくと、自分は上から押さえ付けられている事に気がつく。
「だ、だ、だ、だ、大丈夫かい?」
不安そうに顔を覗き込むのは、隅で震えていた筈のジョー。
「どうして、あなたが?」
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくだって男なんだよ! いざとなれば、キミを守ってみせるよ! いつだって……」
恐らく、震えていた筈のジョーはずっと隅っこで震えていたからこそ、雷の剣の異変に気が付いたのだろう。
恐らく、レフが絵里子に向かって話しかけていた時には、一つの剣がルーシーに向けられていたのを感じたのだろう。
だから、本来、気弱な彼が、勇気を振り絞って、自分を庇ってくれたのだろう。
そのために、ラグビーの選手のようにぶつかり、結果抑え込むのような形になってしまったのはどうかと思うが(一応ルーシーも女性なので、そんな事は少しばかり意識してしまうのだ)
ともかく、助かったのは感謝しなければならない。
ルーシーは倒れたまま、ジョーの左手を握り締め、ジョーの長い黒髪を撫でてやる。
「ありがとう、ジョー」
ルーシーに笑顔で感謝の言葉を告げられると、ジョーはそのまま昇天しそうだったが、何とか立ち上がろうとしたその時だった。
「フフ、死ね……」
先ほどの雷で出来た剣が、再び二人を狙っていたのだ。
「おっと、あなたの相手はこっちよ! 」
絵里子は天井に拳銃を発砲する。
「やる気かね、いいだろう、攻撃目標をあの女からお前に変えてやろう……私の雷に耐えられるのか、どうかは置いておいてな」
レフはいやらしそうに笑う。サディストというのは彼の事を言うのだろうか。
絵里子は奥歯と奥歯を噛み締めながら考えた。とにかく、この最低なロシアン・マフィアを警察に引き渡さなければ、絵里子の気がすまなかった。
「キミはこう考えているな、わたしの魔法で本当に彼の魔法に勝てるのだろうかとね……その考えは正しいよ! ミス! 私の魔法にキミのようなチンケな魔法が勝てるわけがないんだッ!私の雷の剣をどうやってくぐり抜ける?」
絵里子は思わず下唇を噛んでしまう。この日に口紅を塗っていなかったのは不幸中の幸いかもしれない。
「フフフ、不可能だろ?キミにはどうする事もできんのだよ、私の魔法を攻略する事は絶対に不可能だッ!」
「試してみる?あんたのような言葉を放って、あたしのお縄にかかった魔法師が何人いたかしらね?」
レフは心底面白いとばかりに腹を抱えながら笑う。
「キミが何を言おうが無駄なんだよ。キミはこの雷を攻略できないんだ」
レフはそれを証明するかのように雷の剣の矛先を絵里子に一斉に向ける。
「コングを鳴らしたのはキミだ……」
男の冷たい声が聞こえる。絵里子は怖くて震えそうになったが、レフ・ココーシンという男は彼女個人の心情で許せないと判断したのだ。
女性として、あんな侮辱をされたルーシーの代わりに痛め付けてやりたい。絵里子の心の中はこの想いだけで満たされていた。
だから、怖くはない。生唾を飲み込む事もなく、冷や汗を垂らす事もなく、勇み足で、レフの元へと向かって行く。
「さてと、このまま死んでもらおうかッ!」
レフは雷の剣から、雷撃を放させるが、絵里子は意に返していないようだ。
何故なのだろうか。レフはもう一度放させる。効果は依然として現れない。
何が起こっているのだろうか。レフは我が目を疑う。
「随分と驚いているみたいね、実はね未来には雷を完全に遮断する透明のコートが売られているのよ。最も民間には売られていないのだけれど……レインコートの進化系のようなものかしら、その割には着ているのが分からない程薄いんだけどね。本当に要人専用なのが、惜しまれるわ~」
絵里子は説明を終えた時は、心底残念そうな顔を浮かべていたが、次に満面の笑みに表情を変更した。
「そんな事はどうでもいいの、あんたを八つ裂きにできるチャンスは今すぐ出来たんだから」
レフは女が自分の電撃に耐えられた理由をようやく理解したが、攻撃が通じないという決定的な事を感じた今、自分には不利な戦場である事を感じたのだが、
(むっ、待てよ?あの女はこの剣の本当の威力を知らんだろうからな?この剣で思いっきり斬りつけてやれば、あるいは……)
一点の曇りもない完璧な作戦だ。試しに女を自分の前にまでおびき寄せる事にした。
「悪かったよ。オレの負けだよ、キミのボスに謝るよ……その前にキミにも」
「どういう風の吹きまわしなの?」
「オレも男って事さ、キミにも謝るから、どうか、近くに来てくれ。さぁ」
手招きで、自分を招き寄せようとするレフに絵里子は不信感がグラグラと鍋の中で煮えるスープの泡のごとく湧き上がってくる。
「あなたに個人的に腹が立ったから……そんな理由じゃあいけないの?」
「だけれども、私は未知の力を持って、キミに迫っているんだぞ、恐ろしくはないのかね?」
イタズラばかりする、幼稚園の子供にこれ以上やったらママに言いつけるぞと脅す保育士のように穏やかな声ではあったが、内心何故自分が怖がらないのか、不思議でたまらないのだろう。
絵里子は迷う事なく、漫画に出てくるカッコいいヒロインのようなセリフを言い放つ。
「何故ですって?決まっているでしょ?あたしは魔法なんて、慣れっこなのよ! あんたがいくら雷の魔法を使おうともね」
「魔法が慣れっこだと?ホラを吹くのも……」
「ホラじゃあないのよ! 」
絵里子は自らの魔法創造神で、三本の槍を作り出し、左手で地面に落ちた槍を持ち上げる。
「驚いたな、だが魔法は剣が無いと使えん筈だ……腕だけで魔法が使えるなんて、話は聞いた事も……」
「聞いた事がなくて、当然だわ! だって、これは300年以上も後の技術ですもの! 」
絵里子の言葉に迷いはない。ルーシーは少なくとも、彼女が嘘を吐いているようには感じられなかった。
「試してみる?」
「良かろう、昔の技術が300年以上後の技術にも劣らん事を証明してやるわ! 」
レフが剣を握りしめした時だ。剣先から雷がレフの周囲の空中に飛び散り、やがてその飛び散った雷は地面に落ちる事もなく、レフの周囲でバチバチと音を鳴らし、気がついた時には、
「嘘でしょ?雷の剣ができているわ……」
絵里子は絶句してしまう。こんな魔法を使う魔法士の存在は歴史上には存在しなかったから。
「フフフ、お嬢さん……先程は随分と生意気な口を聞いてくれたね、私は少しばかり粘着する性格なんでね、死んでもらうよ」
絵里子は慌てて、レフに向かって銃を発砲する。
だが、弾は雷によって焼け焦がされてしまう。あの雷が宇宙要塞を守る攻撃衛星のように主人を傷付ける物を撃墜するのだろう。
「やれやれね、あたしの創造神でも歯が立ちそうにないかも……」
絵里子は無意識のうちに拳銃を握り締めているようだ。銃を持つ手が震えているのをルーシーは目撃した。
(彼女はもちそうにないかもしれないわ、もし彼がレフに殺されたら?そんなの考えるだけでも嫌よ。ドンとしてファミリーのメンバーが目の前で死なすのを黙って見ているわけにもいかないわ……)
ルーシーがそんな事を考えた時だ。絵里子に向かって向けられていた筈の雷の剣の一つが、自分に向けられている事をルーシーは悟った。
(ま、間に合わないわ! でも、一か八か……)
ルーシーが逃げ出そうと、右足を動かそうとした時だ。
雷で出来た剣から、一筋の光線が放たれる。ルーシーが死を覚悟して、目を瞑った時だ。ふと、気がつくと、自分は上から押さえ付けられている事に気がつく。
「だ、だ、だ、だ、大丈夫かい?」
不安そうに顔を覗き込むのは、隅で震えていた筈のジョー。
「どうして、あなたが?」
「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくだって男なんだよ! いざとなれば、キミを守ってみせるよ! いつだって……」
恐らく、震えていた筈のジョーはずっと隅っこで震えていたからこそ、雷の剣の異変に気が付いたのだろう。
恐らく、レフが絵里子に向かって話しかけていた時には、一つの剣がルーシーに向けられていたのを感じたのだろう。
だから、本来、気弱な彼が、勇気を振り絞って、自分を庇ってくれたのだろう。
そのために、ラグビーの選手のようにぶつかり、結果抑え込むのような形になってしまったのはどうかと思うが(一応ルーシーも女性なので、そんな事は少しばかり意識してしまうのだ)
ともかく、助かったのは感謝しなければならない。
ルーシーは倒れたまま、ジョーの左手を握り締め、ジョーの長い黒髪を撫でてやる。
「ありがとう、ジョー」
ルーシーに笑顔で感謝の言葉を告げられると、ジョーはそのまま昇天しそうだったが、何とか立ち上がろうとしたその時だった。
「フフ、死ね……」
先ほどの雷で出来た剣が、再び二人を狙っていたのだ。
「おっと、あなたの相手はこっちよ! 」
絵里子は天井に拳銃を発砲する。
「やる気かね、いいだろう、攻撃目標をあの女からお前に変えてやろう……私の雷に耐えられるのか、どうかは置いておいてな」
レフはいやらしそうに笑う。サディストというのは彼の事を言うのだろうか。
絵里子は奥歯と奥歯を噛み締めながら考えた。とにかく、この最低なロシアン・マフィアを警察に引き渡さなければ、絵里子の気がすまなかった。
「キミはこう考えているな、わたしの魔法で本当に彼の魔法に勝てるのだろうかとね……その考えは正しいよ! ミス! 私の魔法にキミのようなチンケな魔法が勝てるわけがないんだッ!私の雷の剣をどうやってくぐり抜ける?」
絵里子は思わず下唇を噛んでしまう。この日に口紅を塗っていなかったのは不幸中の幸いかもしれない。
「フフフ、不可能だろ?キミにはどうする事もできんのだよ、私の魔法を攻略する事は絶対に不可能だッ!」
「試してみる?あんたのような言葉を放って、あたしのお縄にかかった魔法師が何人いたかしらね?」
レフは心底面白いとばかりに腹を抱えながら笑う。
「キミが何を言おうが無駄なんだよ。キミはこの雷を攻略できないんだ」
レフはそれを証明するかのように雷の剣の矛先を絵里子に一斉に向ける。
「コングを鳴らしたのはキミだ……」
男の冷たい声が聞こえる。絵里子は怖くて震えそうになったが、レフ・ココーシンという男は彼女個人の心情で許せないと判断したのだ。
女性として、あんな侮辱をされたルーシーの代わりに痛め付けてやりたい。絵里子の心の中はこの想いだけで満たされていた。
だから、怖くはない。生唾を飲み込む事もなく、冷や汗を垂らす事もなく、勇み足で、レフの元へと向かって行く。
「さてと、このまま死んでもらおうかッ!」
レフは雷の剣から、雷撃を放させるが、絵里子は意に返していないようだ。
何故なのだろうか。レフはもう一度放させる。効果は依然として現れない。
何が起こっているのだろうか。レフは我が目を疑う。
「随分と驚いているみたいね、実はね未来には雷を完全に遮断する透明のコートが売られているのよ。最も民間には売られていないのだけれど……レインコートの進化系のようなものかしら、その割には着ているのが分からない程薄いんだけどね。本当に要人専用なのが、惜しまれるわ~」
絵里子は説明を終えた時は、心底残念そうな顔を浮かべていたが、次に満面の笑みに表情を変更した。
「そんな事はどうでもいいの、あんたを八つ裂きにできるチャンスは今すぐ出来たんだから」
レフは女が自分の電撃に耐えられた理由をようやく理解したが、攻撃が通じないという決定的な事を感じた今、自分には不利な戦場である事を感じたのだが、
(むっ、待てよ?あの女はこの剣の本当の威力を知らんだろうからな?この剣で思いっきり斬りつけてやれば、あるいは……)
一点の曇りもない完璧な作戦だ。試しに女を自分の前にまでおびき寄せる事にした。
「悪かったよ。オレの負けだよ、キミのボスに謝るよ……その前にキミにも」
「どういう風の吹きまわしなの?」
「オレも男って事さ、キミにも謝るから、どうか、近くに来てくれ。さぁ」
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