15 / 112
デストロイ・メトロポリス編
囚人号船の戦闘ーその⑤
しおりを挟む
「今、日本は危機にあります。そんな時に何を馬鹿げた事を仰っておられるのです!」
「大丈夫よ。天上のゼウス神はこの戦いには日本が勝つと仰られているわ。それよりも私が回避したいのはこの先の歴史よ」
「この先ですと?」
狭い部屋の中、煌びやかで派手な将校服を着た中年の男は日本を裏で動かしているという白色のドレス姿の若い顔の女の言葉に思わず首を傾ける。
だが、中年の男の困惑など知った事ではないと言わんばかりに女は鼻で笑う。
女は臀部にまで届きそうな長い黒髪をたなびかせた後に中年の男に向かって告げる。
「あなたには関係がない話だわ。それが起きる前にあなたは夭折する事になろうでしょうからね。けどね、あなたの後を生きる世代にこれは必要なのよ。完璧な体を媒介として、この世に現れる神々がね」
若い女は勝ち誇った様な顔を浮かべて笑う。
「十二のオリュンポスの神々を地上に招き、その力と威光を持って各国を跪かせる。ロシアの皇帝もイギリスの国王もドイツの皇帝もフランスの皇帝さえも跪く絶対的な権威……それが『神』なのよ。見ていなさない。今は無理だけれども、いずれ、この地上に現せてやるわ」
若い女の顔は恍惚としており、そのまま興奮を抑え切れなかったのか、その両手を頬に当て、体をくねらせていく。
そして、その態勢のまま大きな笑い声を上げていく。その狂気じみた笑顔は途切れる事なく続いたという。
「貴様、約束を破るのか!?」
「貴様に教える情報などない。神を自称し、人の命を弄ぶ貴様に与える情報などない」
同じ事を繰り返し二度も告げたのが功を奏したらしい。ゼウスの表情はたちまちのうちに見た事もない怒りへと変わっていく。
ゼウスは孝太郎の胸ぐらを掴むと、そのまま壁へと勢いよく彼を押し付ける。
「舐めるなよ。小僧……オレを誰だと思っている?貴様、先程は供物を捧げる代わりに願いを叶えろと言ったな。ワシは先に願いを叶えた。だが、貴様はそれを破った。約束を破るのはどうなんだ?」
「……人間っていうのは気紛れな生き物でね。意見をコロコロ変えるんだ。例えそれが神相手でもな」
孝太郎のその言葉はますますゼウスの怒りを買ったらしい。眉間に大きく皺を寄せ、今度は無言で手に持っていた武器を突きつけていく。
孝太郎は唇の舌を噛み締めながら、この場の打開策を頭の中で思案していく。
こういう時こそ、冷静になるのが自分だろう。孝太郎は焦る気持ちを抑え、そう自分に言い聞かせていく。
そんな時にふとゼウスの体を観察すると、体の中央部に僅かに隙間が生じている事に気が付く。
どうやら、先程の小太郎との戦闘の際に付いたらしい。あの僅かな隙間に攻撃を仕掛ければ、ゼウスは地面に落とした煎餅の様に粉々になって砕けてしまうのではないだろうか。
いずれにせよ、試してみる価値はあるだろう。孝太郎は体をバタつかせてゼウスの前からほうほうの体で逃げ回ると、そのままレーザーガンを体の僅かな隙間へと突き付ける。
だが、ゼウスはあの攻撃で生じた弱点をハッキリと理解していた。また、あらゆる魔法を破壊する孝太郎の魔法の特性も“何故か”知っていたらしい。
ゼウスは脇腹にてレーザーガンを突き付ける孝太郎に向かって三叉の槍を孝太郎に突き刺そうと目論む。
孝太郎はそれを転がる事で避ける。が、ここで流石に体力も大幅に消耗されたのか、口から荒い息が溢れていく。
いや、そればかりではない。体にガタが付いて、体が動かない。いや、言う事を聞かないというべきだろうか。
その場で膝をついてしまう。
「あぁ、孝太郎さん!」
倉本明美の悲鳴が囚人号船の中に轟く。
「なんという事なの……やはり、あれは神よ。人間が太刀打ちできる存在じゃあないのよ」
マリヤは司教らしく十字を切り、ゼウスに対して祈りを捧げていく。
小太郎との戦いで体力を消費している上に、ゼウスの動きを見極める事もできない自分は今、ろくに戦う事もできない。
だから、祈りを送る事しかできないのだ。
それは他の囚人や看守たちも同様である。もはや絶対的な神の前に敵味方は関係ない。
孝太郎が負ければ、この場にいる全員がゼウスの雷を甘んじて受けなければならないのだ。
全員の顔に暗雲が停滞のするのと同時に、孝太郎は全員の闇を打ち払うかの様に宙に向かってレーザーを発射する。
全員の視線がレーザーのした方向、即ち孝太郎へと向けられていく。
そこには歯を食い縛りながらも、ゼウスの繰り出す雷や雪豹、氷柱を魔法で破壊しながら、彼の懐へと潜り込もうとする孝太郎の姿があった。
どうやら、最後の力を振り絞ってゼウスを倒さんと試みたのだろう。
彼は体の限界など知る事なく、ゼウスへと特攻していく。
孝太郎は最後に三叉の槍を掻い潜ると、そのままゼウスの少し体の剥がれた体の前へと現れる。
驚いたのはゼウス。彼は大きめを見開き、唸り声を上げる。
孝太郎としてはゼウスが驚こうが泣き喚こうが、容赦なくレーザーガンを発射する予定であった。
孝太郎は大きな声を上げて引き金を引く。
ゼウスは何かを言う間も無く、体に電流を走らせて、体のあちこちで小規模な爆発を発生させていく。
そして、そのまま地面の上に倒れ込む。
ゼウスの機能が停止されるのと同時に、孝太郎も地面の上に倒れ込む。
そんな孝太郎の元にマリヤや明美は慌てて駆け寄っていく。
が、せっかく二人がそばに寄って行っても孝太郎は起きる気配を見せない。
余程、大きく体力を消耗したのだろうか。
マリヤは優しく孝太郎を抱き起こすと、彼の髪をかき分け、優しく彼の頭を撫でていく。
「お疲れ様です。孝太郎さん。今はゆっくりと休んでください」
マリヤの声は意識を深い闇の底へと落とした孝太郎の耳には届いていない筈である。
けれども、マリヤの目には孝太郎が口元に微かな微笑を浮かべた気がした。
安心しろ、と言わんばかりの優しい笑顔を。
マリヤはそんな孝太郎に優しさに感謝して反応がないはずの孝太郎に微笑み返す。
それから、マリヤは携帯端末を利用して表の警察官たちに連絡を取る。
数分後にマリヤの連絡を受けた警察官たちが慌てて武装して駆け付けた。
ここにようやく宇宙囚人号船が占領されるという事件は終わりを迎えたのだ。
「大丈夫よ。天上のゼウス神はこの戦いには日本が勝つと仰られているわ。それよりも私が回避したいのはこの先の歴史よ」
「この先ですと?」
狭い部屋の中、煌びやかで派手な将校服を着た中年の男は日本を裏で動かしているという白色のドレス姿の若い顔の女の言葉に思わず首を傾ける。
だが、中年の男の困惑など知った事ではないと言わんばかりに女は鼻で笑う。
女は臀部にまで届きそうな長い黒髪をたなびかせた後に中年の男に向かって告げる。
「あなたには関係がない話だわ。それが起きる前にあなたは夭折する事になろうでしょうからね。けどね、あなたの後を生きる世代にこれは必要なのよ。完璧な体を媒介として、この世に現れる神々がね」
若い女は勝ち誇った様な顔を浮かべて笑う。
「十二のオリュンポスの神々を地上に招き、その力と威光を持って各国を跪かせる。ロシアの皇帝もイギリスの国王もドイツの皇帝もフランスの皇帝さえも跪く絶対的な権威……それが『神』なのよ。見ていなさない。今は無理だけれども、いずれ、この地上に現せてやるわ」
若い女の顔は恍惚としており、そのまま興奮を抑え切れなかったのか、その両手を頬に当て、体をくねらせていく。
そして、その態勢のまま大きな笑い声を上げていく。その狂気じみた笑顔は途切れる事なく続いたという。
「貴様、約束を破るのか!?」
「貴様に教える情報などない。神を自称し、人の命を弄ぶ貴様に与える情報などない」
同じ事を繰り返し二度も告げたのが功を奏したらしい。ゼウスの表情はたちまちのうちに見た事もない怒りへと変わっていく。
ゼウスは孝太郎の胸ぐらを掴むと、そのまま壁へと勢いよく彼を押し付ける。
「舐めるなよ。小僧……オレを誰だと思っている?貴様、先程は供物を捧げる代わりに願いを叶えろと言ったな。ワシは先に願いを叶えた。だが、貴様はそれを破った。約束を破るのはどうなんだ?」
「……人間っていうのは気紛れな生き物でね。意見をコロコロ変えるんだ。例えそれが神相手でもな」
孝太郎のその言葉はますますゼウスの怒りを買ったらしい。眉間に大きく皺を寄せ、今度は無言で手に持っていた武器を突きつけていく。
孝太郎は唇の舌を噛み締めながら、この場の打開策を頭の中で思案していく。
こういう時こそ、冷静になるのが自分だろう。孝太郎は焦る気持ちを抑え、そう自分に言い聞かせていく。
そんな時にふとゼウスの体を観察すると、体の中央部に僅かに隙間が生じている事に気が付く。
どうやら、先程の小太郎との戦闘の際に付いたらしい。あの僅かな隙間に攻撃を仕掛ければ、ゼウスは地面に落とした煎餅の様に粉々になって砕けてしまうのではないだろうか。
いずれにせよ、試してみる価値はあるだろう。孝太郎は体をバタつかせてゼウスの前からほうほうの体で逃げ回ると、そのままレーザーガンを体の僅かな隙間へと突き付ける。
だが、ゼウスはあの攻撃で生じた弱点をハッキリと理解していた。また、あらゆる魔法を破壊する孝太郎の魔法の特性も“何故か”知っていたらしい。
ゼウスは脇腹にてレーザーガンを突き付ける孝太郎に向かって三叉の槍を孝太郎に突き刺そうと目論む。
孝太郎はそれを転がる事で避ける。が、ここで流石に体力も大幅に消耗されたのか、口から荒い息が溢れていく。
いや、そればかりではない。体にガタが付いて、体が動かない。いや、言う事を聞かないというべきだろうか。
その場で膝をついてしまう。
「あぁ、孝太郎さん!」
倉本明美の悲鳴が囚人号船の中に轟く。
「なんという事なの……やはり、あれは神よ。人間が太刀打ちできる存在じゃあないのよ」
マリヤは司教らしく十字を切り、ゼウスに対して祈りを捧げていく。
小太郎との戦いで体力を消費している上に、ゼウスの動きを見極める事もできない自分は今、ろくに戦う事もできない。
だから、祈りを送る事しかできないのだ。
それは他の囚人や看守たちも同様である。もはや絶対的な神の前に敵味方は関係ない。
孝太郎が負ければ、この場にいる全員がゼウスの雷を甘んじて受けなければならないのだ。
全員の顔に暗雲が停滞のするのと同時に、孝太郎は全員の闇を打ち払うかの様に宙に向かってレーザーを発射する。
全員の視線がレーザーのした方向、即ち孝太郎へと向けられていく。
そこには歯を食い縛りながらも、ゼウスの繰り出す雷や雪豹、氷柱を魔法で破壊しながら、彼の懐へと潜り込もうとする孝太郎の姿があった。
どうやら、最後の力を振り絞ってゼウスを倒さんと試みたのだろう。
彼は体の限界など知る事なく、ゼウスへと特攻していく。
孝太郎は最後に三叉の槍を掻い潜ると、そのままゼウスの少し体の剥がれた体の前へと現れる。
驚いたのはゼウス。彼は大きめを見開き、唸り声を上げる。
孝太郎としてはゼウスが驚こうが泣き喚こうが、容赦なくレーザーガンを発射する予定であった。
孝太郎は大きな声を上げて引き金を引く。
ゼウスは何かを言う間も無く、体に電流を走らせて、体のあちこちで小規模な爆発を発生させていく。
そして、そのまま地面の上に倒れ込む。
ゼウスの機能が停止されるのと同時に、孝太郎も地面の上に倒れ込む。
そんな孝太郎の元にマリヤや明美は慌てて駆け寄っていく。
が、せっかく二人がそばに寄って行っても孝太郎は起きる気配を見せない。
余程、大きく体力を消耗したのだろうか。
マリヤは優しく孝太郎を抱き起こすと、彼の髪をかき分け、優しく彼の頭を撫でていく。
「お疲れ様です。孝太郎さん。今はゆっくりと休んでください」
マリヤの声は意識を深い闇の底へと落とした孝太郎の耳には届いていない筈である。
けれども、マリヤの目には孝太郎が口元に微かな微笑を浮かべた気がした。
安心しろ、と言わんばかりの優しい笑顔を。
マリヤはそんな孝太郎に優しさに感謝して反応がないはずの孝太郎に微笑み返す。
それから、マリヤは携帯端末を利用して表の警察官たちに連絡を取る。
数分後にマリヤの連絡を受けた警察官たちが慌てて武装して駆け付けた。
ここにようやく宇宙囚人号船が占領されるという事件は終わりを迎えたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
神スキル【絶対育成】で追放令嬢を餌付けしたら国ができた
黒崎隼人
ファンタジー
過労死した植物研究者が転生したのは、貧しい開拓村の少年アランだった。彼に与えられたのは、あらゆる植物を意のままに操る神スキル【絶対育成】だった。
そんな彼の元に、ある日、王都から追放されてきた「悪役令嬢」セラフィーナがやってくる。
「私があなたの知識となり、盾となりましょう。その代わり、この村を豊かにする力を貸してください」
前世の知識とチートスキルを持つ少年と、気高く理知的な元公爵令嬢。
二人が手を取り合った時、飢えた辺境の村は、やがて世界が羨む豊かで平和な楽園へと姿を変えていく。
辺境から始まる、農業革命ファンタジー&国家創成譚が、ここに開幕する。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた
季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】
気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。
手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!?
傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。
罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚!
人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる