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豊臣家士族会議編
男は捨て石にされた
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男の中で怒りの感情が巻き起こっていく。覚えていない?この男は本気でそんな事を言っているのだろうか。
男の銃を握る手が強く震えていく。そして、無意識のうちに引き金を引いていく。
だが、銃弾は孝太郎の頬を掠めただけで済んだらしい。彼の頬から赤い血が垂れて地面の上へと落ちていく。
刑事の男は足元の小石が真っ赤に染め上げていく様子を見つめた。
この隙に男は足元を蹴り、孝太郎の目を奪っていく。砂利やら小石やらが飛び、孝太郎の視界は大きく奪われたに違いない。
孝太郎は慌てて目を払ったものの、男はその隙を逃さない。躊躇う事なく拳銃の引き金を引いていく。
乾いた音が鳴り響くのと同時に、孝太郎は腹を抑えながら地面の上に膝を突く。
「うっ、くそ……」
孝太郎は悲鳴を漏らすものの、この男以外には聞こえない。同時に孝太郎の悲鳴は鳴き声は男のサディスティクな心を刺激する絶好のハーモニーとなったに違いない。
男はケラケラと笑いながら、孝太郎の元に近付き、孝太郎の腹を蹴っていく。
男は酔った。勝利に、相手を一方的に痛ぶれるという自身の置かれた立ち位置に。
男は盛大な蹴りを喰らわせて、更に孝太郎から弱音を漏らさせていく。
男をゾクゾクとした感覚が襲う。なんとも言えない高揚感だ。そして、達成感のようなものを感じていく。
目の前でうずくまる男に向かって銃口を突き付ける瞬間など興奮が止まらない。
「死ねよ、このままあの世に行ってあいつに詫びを入れろ」
「……それを言うのなら、オレじゃあなくて、シリウスにだろ?北村?」
男、北村泰樹は思わず両肩を寄せていく。
「き、貴様、どうしてオレの名前を……?」
「少し前のシリウスを追う時の捜査で、オレはあんたと遭遇したからな」
それを聞いて、彼は思わずあっという言葉を口から漏らす。
「……あんたの相棒は気の毒だったな。シリウスを捕らえる際の犠牲になってしまった」
「う、うるさい!お前に何が分かる!?」
男は銃口を大きく震わせて、孝太郎に向かって叫ぶ。
だが、孝太郎は腹を抑えながらも、口元に笑いを浮かべて言った。
「思い出さないか?あんたはあの時は正義感に満ちていた。絶対にシリウスを捕らえるんだって、相棒相手に豪語していたよな?」
「やめろ!やめろ!」
男はとうとう銃を下ろして両耳を塞いでいく。両耳をその手で防ぎ、疼くまる姿は幼子のようである。
だが、孝太郎は容赦せずに続けていく。
「シリウスを許せないのはあんたもオレも同じだ。だが、シリウスはもう死んだんだ。明治の世でオレのご主人様に斬られて死んだ」
「な、何を出鱈目言ってやがる!」
「出鱈目じゃあない。高知の警察からの報告を聞かなかったのか?」
孝太郎の問い掛けに対して、男の脳裏に過るのは各々の城の地下に集まっていた聖杯の欠片が集まるのと同時に、一個の形となり、シリウスとその妹にして副官のシャーロット。そして、中村孝太郎を共に飲み込んだという高知の警察による報告だ。
そうすれば、孝太郎の言っている事は出鱈目ではない。
いや、待て、どうせ、出鱈目に決まっているわ
男はそう自分に言い聞かせて、拳銃を構え直す。
「だ、黙れ!それ以上、戯言をほざくんだったら、もう容赦しないぞ!」
男が拳銃を構えて立ち向かおうとした時だ。自分の両手が言う事を効かない事に気が付く。
幾ら両手の指を引き金に当てようとしても、指がそれ以上に動こうとしないのだ。
彼の良心が咎めているのだろうか。或いは訴えているのだろうか。孝太郎は違う、と。
孝太郎を狙うのはお門違いである、と。
男が首を大きく真横に動かして、その考えを否定しようとした時だ。
「あんたは刑事だろう?刑事としての良心が咎めたのなら、あんたはその通りに動かなくちゃあいけない。市民を凶悪な犯罪者から守る。それがあんたの使命じゃあないのか?」
孝太郎の問い掛けは声を荒げたものではない。問いかける際に声の調子も上がっていない。
それなのに、妙に自分に突き刺さるのはどういう事なのだろう。
男はとうとう耐え切れずに、拳銃を捨て、両手と両膝を突いて、上空の親友に向かって訴え掛ける。
「頼むよ!彰宏!教えてくれ!あんたは中村孝太郎の無策のせいで、死んだッ!そうだろう!?」
この時に男の目の前に殉職した親友の顔が浮かんだのかは男にしか分からない。
だが、腹を抑え、口から血を吐きながら男を見つめていた孝太郎の目には男がどこかからか拒絶されたのか、大きく頭を横に動かして、大きく打ちひしがれていく。
彰宏なる親友は果たして、自分を襲った親友に対して何を言ったのだろう。
孝太郎がそんな事を考えていると、背後から絶叫が聞こえたので孝太郎と泰樹の両名が振り向く。
そこには息を切らしながら現れた絵里子の姿。
彼女は慌てて、弟の元に駆け寄ると、彼の腹に対して無言でその傷を癒していく。
「孝ちゃん、しっかりして……大丈夫だよ。お姉ちゃんが付いているから」
その一言でどれだけ救われただろう。孝太郎は姉の両手を強く握る。
それから、額に口付けを添えて言った。
「ありがとう、姉貴……姉貴のその一言でオレは助かってる」
弟の口説き文句のような台詞に絵里子が頬を赤く染めていると、突然、目の前の男が地面の上に倒れ込む。
なんの脈絡もなく倒れ込んだので、孝太郎が慌てて男の元に近寄ると、男の背中には一個の大きな星型の手裏剣が刺さっていた。
「……ッ、これは!?」
孝太郎が手裏剣を見て、その正体を思い出していると、側の茂みから突然声が聞こえてきた。
「見たかな?中村孝太郎……これはお前とお前の姉とを殺す手裏剣ぞ、今から、貴様もあの世に送ってやろう」
「姉貴、背中を任せてもいいか?」
孝太郎の姉は黙って首を縦に動かす。絵里子は孝太郎の口から発せられた言葉に嬉しくなっていた。彼の口から出たのは「下がっていろ」ではなく「背中を任せてもいいか?」という台詞なのである。
絵里子は自分がそこに至るまでになったのかと感銘を受けた。
絵里子は異空間の武器庫から拳銃を取り出して、孝太郎の背中を預かった。
孝太郎は背後の姉に向かって微笑むと、自身は異空間の武器庫から日本刀を取り出して茂みの中の男と向き合う。
お互いにここでは死ねない戦いの始まりであった。
男の銃を握る手が強く震えていく。そして、無意識のうちに引き金を引いていく。
だが、銃弾は孝太郎の頬を掠めただけで済んだらしい。彼の頬から赤い血が垂れて地面の上へと落ちていく。
刑事の男は足元の小石が真っ赤に染め上げていく様子を見つめた。
この隙に男は足元を蹴り、孝太郎の目を奪っていく。砂利やら小石やらが飛び、孝太郎の視界は大きく奪われたに違いない。
孝太郎は慌てて目を払ったものの、男はその隙を逃さない。躊躇う事なく拳銃の引き金を引いていく。
乾いた音が鳴り響くのと同時に、孝太郎は腹を抑えながら地面の上に膝を突く。
「うっ、くそ……」
孝太郎は悲鳴を漏らすものの、この男以外には聞こえない。同時に孝太郎の悲鳴は鳴き声は男のサディスティクな心を刺激する絶好のハーモニーとなったに違いない。
男はケラケラと笑いながら、孝太郎の元に近付き、孝太郎の腹を蹴っていく。
男は酔った。勝利に、相手を一方的に痛ぶれるという自身の置かれた立ち位置に。
男は盛大な蹴りを喰らわせて、更に孝太郎から弱音を漏らさせていく。
男をゾクゾクとした感覚が襲う。なんとも言えない高揚感だ。そして、達成感のようなものを感じていく。
目の前でうずくまる男に向かって銃口を突き付ける瞬間など興奮が止まらない。
「死ねよ、このままあの世に行ってあいつに詫びを入れろ」
「……それを言うのなら、オレじゃあなくて、シリウスにだろ?北村?」
男、北村泰樹は思わず両肩を寄せていく。
「き、貴様、どうしてオレの名前を……?」
「少し前のシリウスを追う時の捜査で、オレはあんたと遭遇したからな」
それを聞いて、彼は思わずあっという言葉を口から漏らす。
「……あんたの相棒は気の毒だったな。シリウスを捕らえる際の犠牲になってしまった」
「う、うるさい!お前に何が分かる!?」
男は銃口を大きく震わせて、孝太郎に向かって叫ぶ。
だが、孝太郎は腹を抑えながらも、口元に笑いを浮かべて言った。
「思い出さないか?あんたはあの時は正義感に満ちていた。絶対にシリウスを捕らえるんだって、相棒相手に豪語していたよな?」
「やめろ!やめろ!」
男はとうとう銃を下ろして両耳を塞いでいく。両耳をその手で防ぎ、疼くまる姿は幼子のようである。
だが、孝太郎は容赦せずに続けていく。
「シリウスを許せないのはあんたもオレも同じだ。だが、シリウスはもう死んだんだ。明治の世でオレのご主人様に斬られて死んだ」
「な、何を出鱈目言ってやがる!」
「出鱈目じゃあない。高知の警察からの報告を聞かなかったのか?」
孝太郎の問い掛けに対して、男の脳裏に過るのは各々の城の地下に集まっていた聖杯の欠片が集まるのと同時に、一個の形となり、シリウスとその妹にして副官のシャーロット。そして、中村孝太郎を共に飲み込んだという高知の警察による報告だ。
そうすれば、孝太郎の言っている事は出鱈目ではない。
いや、待て、どうせ、出鱈目に決まっているわ
男はそう自分に言い聞かせて、拳銃を構え直す。
「だ、黙れ!それ以上、戯言をほざくんだったら、もう容赦しないぞ!」
男が拳銃を構えて立ち向かおうとした時だ。自分の両手が言う事を効かない事に気が付く。
幾ら両手の指を引き金に当てようとしても、指がそれ以上に動こうとしないのだ。
彼の良心が咎めているのだろうか。或いは訴えているのだろうか。孝太郎は違う、と。
孝太郎を狙うのはお門違いである、と。
男が首を大きく真横に動かして、その考えを否定しようとした時だ。
「あんたは刑事だろう?刑事としての良心が咎めたのなら、あんたはその通りに動かなくちゃあいけない。市民を凶悪な犯罪者から守る。それがあんたの使命じゃあないのか?」
孝太郎の問い掛けは声を荒げたものではない。問いかける際に声の調子も上がっていない。
それなのに、妙に自分に突き刺さるのはどういう事なのだろう。
男はとうとう耐え切れずに、拳銃を捨て、両手と両膝を突いて、上空の親友に向かって訴え掛ける。
「頼むよ!彰宏!教えてくれ!あんたは中村孝太郎の無策のせいで、死んだッ!そうだろう!?」
この時に男の目の前に殉職した親友の顔が浮かんだのかは男にしか分からない。
だが、腹を抑え、口から血を吐きながら男を見つめていた孝太郎の目には男がどこかからか拒絶されたのか、大きく頭を横に動かして、大きく打ちひしがれていく。
彰宏なる親友は果たして、自分を襲った親友に対して何を言ったのだろう。
孝太郎がそんな事を考えていると、背後から絶叫が聞こえたので孝太郎と泰樹の両名が振り向く。
そこには息を切らしながら現れた絵里子の姿。
彼女は慌てて、弟の元に駆け寄ると、彼の腹に対して無言でその傷を癒していく。
「孝ちゃん、しっかりして……大丈夫だよ。お姉ちゃんが付いているから」
その一言でどれだけ救われただろう。孝太郎は姉の両手を強く握る。
それから、額に口付けを添えて言った。
「ありがとう、姉貴……姉貴のその一言でオレは助かってる」
弟の口説き文句のような台詞に絵里子が頬を赤く染めていると、突然、目の前の男が地面の上に倒れ込む。
なんの脈絡もなく倒れ込んだので、孝太郎が慌てて男の元に近寄ると、男の背中には一個の大きな星型の手裏剣が刺さっていた。
「……ッ、これは!?」
孝太郎が手裏剣を見て、その正体を思い出していると、側の茂みから突然声が聞こえてきた。
「見たかな?中村孝太郎……これはお前とお前の姉とを殺す手裏剣ぞ、今から、貴様もあの世に送ってやろう」
「姉貴、背中を任せてもいいか?」
孝太郎の姉は黙って首を縦に動かす。絵里子は孝太郎の口から発せられた言葉に嬉しくなっていた。彼の口から出たのは「下がっていろ」ではなく「背中を任せてもいいか?」という台詞なのである。
絵里子は自分がそこに至るまでになったのかと感銘を受けた。
絵里子は異空間の武器庫から拳銃を取り出して、孝太郎の背中を預かった。
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お互いにここでは死ねない戦いの始まりであった。
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